辻村深月のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読んでる間ずっと呼吸が浅かった。
1話終わるごとに長く息を吐き、一度本を閉じて次の話を読み始める、そんな本だった。
それぞれの話に登場する5人の女性は、主人公でありながら少しどこか人と違っている部分を持っていたり、周りの人が少し変わっていたり、でもなぜか彼女たちに感情移入できてしまうし共感できてしまう不思議な感覚を覚えた。
また、人間の持つプライドや自尊心を、できごとや地の文でよく言語化して表していると感じた。ひょっとしたら私のひとつの行動を取ってみたら彼女達とそこまで変わらないものもあるんじゃないかと思わされるほどだった。
自分はどうしたいんだろう?何になりたいんだろう?と一見現実主義 -
Posted by ブクログ
ネタバレ4.1
本を読んでて良かった。読みながらそう思えた作品。
今年の1冊になりそうだと3月の時点から思っている。
本を読んでると、今まで言葉に出来なかったことが言語化できるようになると聞いたことがあるけど、1年読書をし続けてきてあまり感じたことがなかった。だが、ようやく出会えた。
最初、この本を読むにあたり、あらすじを読んだ。ドラえもん?写真家?なんの話なんだろうか。あらすじ自体には興味をそそられること無かったが、辻村深月さんの作品が好きという理由だけで読み始めた。
そしたら、まんまとハマった。沼。
藤子・F・不二雄先生はSFのことを少し不思議と表現。そこから主人公は他人のことをSF(少し -
Posted by ブクログ
ネタバレクラスの中心人物である女子に目をつけられ、中学校に行けなくなったこころ。ある日部屋にいると、鏡が光り始め、触ってみると中に入り込んでしまう。そこは現実とは違った城のような場所で、こころの他に6人の中学生が集められていた。彼らは、目の前に現れた「オオカミさま」に、見つけると願いが1つ叶う鍵が城に隠されていることを知らされるー。
序盤は、中学生という年齢だったり、鏡を通り抜けて城に行けるという設定から、児童文学的な感じがしていたが、こころを中心とした、学校に行けていない子供たちの心情やそこから来る言動など、リアルな描写が多く、読み進めるごとにそれらの変化や新たな展開もどんどん出てきて、気づいたら