辻村深月のレビュー一覧

  • 青空と逃げる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    久しぶりの辻村深月作品。
    夫のとあるトラブルにより、母早苗と息子の力は追い詰められ、様々な場所へ逃げることになる。

    やっぱり辻村深月さんの作品は良い。
    人の心の機微を敏感に読み取り、描くことが本当に丁寧且つ上手い。

    自分は何故か力くんに感情移入した。
    同じ年の息子と重ねていたのかもしれない。
    何かことが起こるたびに、力くんのことが心配で痛ましくて、でも微笑ましくて可愛らしくて…。
    成長を何度も感じた力くん、お父さんお母さんと幸せになってほしいな。

    0
    2025年12月14日
  • 盲目的な恋と友情(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    眉目秀麗な蘭花と容姿にコンプレックスを持つ留利絵。
    前半と後半に分かれてそれぞれの視点で進む物語。
    自分にとっては人生を大きく揺るがすような重大な出来事であったとしても、相手からすると些細で小さな出来事だったりする。
    自己肯定感やプライドは傷ついた経験や称賛された経験によって構築されていき、それが客観視できないまま増幅していくと執着となっていつしか抜け出せなくなる。
    留利絵が容姿を貶されてきたトラウマから、自己防衛のために曲解した受け取り方しかできなくなってしまっているのが痛々しかった。
    被害妄想という言葉だけで片付けてはいけないような、哀れで残酷な心情。
    もしそういうトラウマがなければ、留利

    0
    2025年12月14日
  • スロウハイツの神様(上)

    Posted by ブクログ

    スロウハイツという名前のアパートで共に生活するクリエイターもしくはクリエイターの卵のお話。
    普通に楽しく読めましたが、じわりじわりと不穏な描写が少しずつ潜ませてある感じです。
    下巻で伏線回収もあるのでしょう、楽しみです。

    0
    2025年12月14日
  • スロウハイツの神様(上)

    Posted by ブクログ

    人気作家のチヨダコーキと現在売り出し中の脚本家の環
    そして漫画家や画家のタマゴたちが、アパートのスロウハウスで共同生活することに。
    人気作家なのに、どまでも謙虚なコーキ。アパートのオーナーで負けず嫌いな環など。個性豊かなメンバーが楽しいです。

    悪人もいないけど、善人もいない。
    お互いを支えたり、ライバル視したり、されたりと、若いって素敵だなと思える一冊、、下巻に続く。

    0
    2025年12月12日
  • 朝が来る

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    子どもが加害者だと言われた時に、自分の子どもの言葉を信じられるだろうか。やったと言ってくれ、そしたら謝れば済むから、の気持ちがとてもよくわかってしまって、でも朝斗の言葉を信じてあげられたのがすごい。わたしは息をつくようにすみませんでしたが出てきてしまいそう。
    ひかりは悪い方に悪い方に転がっていって辛かった。教えられてないから知らない、そもそもおかしいとも思えない、相談もできない、そうなってしまう育ち方をしてしまったことはこの生い立ちならしょうがないなと思ってしまう。前半でこどものやってないの言葉が信じられないとか思ったくせに、子どもが何か困ったら親に相談してほしいとも思って矛盾!

    0
    2025年12月12日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(上)

    Posted by ブクログ

    猟奇的連続殺人。
    読むのが辛くなる。何が辛いと言って、被害者に明確かつ豊かな人間性、性格が与えられ、それをきちんと描写されたのちに災禍に遭わせているのが辛い。ああ、きっとこの先悲劇が待っている、フラグ立ちまくりだと思いながら読んでも、読者としての視点は被害者に寄り添っていく。そして、災禍は避けられない。残酷な描写がこれでもかと待っている。
    心が寄り添わなかったのは、一人……
    終わりの数ページも辛かったなあ。
    だから、下巻を読まないといけないという気持ちで、今、いっぱいです。この作者なら、今の気持ちを明かしてくれる。これまでも黒い作品を読んだけど、真っ黒で終わりはしなかった。下巻で光が差すに違い

    0
    2025年12月12日
  • スロウハイツの神様(上)

    Posted by ブクログ

    現代版「トキワ荘」のような、ひとつのアパートに集まって暮らすクリエイターとその卵たちのお話。

    やはり辻村深月さん、どんどん読みやすくなってきてる。キャラの書き分けもさすが。世界の作り込みも、良い。
    ちょっと気になるのは三人称多視点の書き方。神の視点的に書いてないか?と思ってしまう箇所が散見。

    環の思考が理解できなくて好きになれない。でもこういう人いるだろうと思う。そういうキャラを一貫して書けるのはすごいこと。

    0
    2025年12月11日
  • 凍りのくじら

    Posted by ブクログ

    父の失踪を抱えた理帆子の現実の物語として進むのに、どこか“SF(すこし・ふしぎ)”な手触りが物語全体にふっと漂う。終盤は伏線が一気につながって一気読み。理屈ではなく感情にすとんと落ちてくる驚きと、胸に残るあたたかな余韻が心地よい。

    0
    2025年12月11日
  • この夏の星を見る 上

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    辻村深月さんの作品にハマってこれで、3冊目になります。バラバラの登場人物や出来事が「グワァー」っと集まる瞬間がたまりません。また、辻村さんは人間関係や人とのやり取りを文字にするのにすごく長けてらっしゃる方なんだなと思いました。ベタでは無いけど、とてもありそうな会話で登場人物に共感できます。下巻も楽しみです。

    0
    2025年12月10日
  • スロウハイツの神様(下)

    Posted by ブクログ

    最後まで読んでよかった、、

    約半年前に上を読み終わり、正直下をなかなか読む気にならなかったけど、下の最終章が特に。全部結びつく感じがスッキリ、分かりやすくて好きだった。
    やっぱり辻村さんの作品読みやすいなあと思う。

    駅で姉妹を見守るシーンがじんわり、良かった

    0
    2025年12月07日
  • この夏の星を見る 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    コロナ禍で不自由を強いられながらも、スターキャッチコンテストをきっかけに地方の壁を超えて人と人がつながっていく話。
    コロナ禍当時、私自身はもう学生ではなかったし、この作品はフィクションではあるけれど、この作品に登場する中高生のように、学校に行くことはもちろん、友達とすら会えないことに泣いてしまうほどの不安を抱えた子、居づらさにが原因で学校に行きたくなかったのに登校日を迎えて、でもサボることもできない子、両親の職業柄 県外の人を迎えることによって周りからこそこそと陰口のようなことを言われてしまう子etc…は実際にいたんだろうなと、ある程度うまくコロナと付き合うことができるようになった今改めて思い

    0
    2025年12月07日
  • 傲慢と善良(2)

    Posted by ブクログ

    人を愛する難しさと本物の愛とはどういうことか難しいなと思った
    お互い過去がある中でする恋愛はいろんな複雑な感情が生まれる
    それを超えても愛したいと思える人ができたらいいなと思う

    0
    2025年12月06日
  • V.T.R.

    Posted by ブクログ

    チヨダコーキを読めたのでプラス1して星4としました。話の内容は星3かなー。あんまり響かなかった。(赤羽環に怒られそう。)

    0
    2025年12月06日
  • 朝が来る

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    すごく惹き込まれた...!

    前半は不妊治療の末、特別養子縁組という形で養子を育てる夫婦の話で、不妊治療の大変さとか養子の仕組みとか、とても勉強になった。
    養子に関しては、周りに反対されるけれど、どちらの意見も分かって、難しい問題だなあと思った。
    血ってどこまで大事なんだろうかと思うけど、いざ当事者となると、赤の他人の子どもに愛情を注げるのだろうかとも。
    この夫婦は本当に立派だと思う。

    後半は中学生で妊娠した女の子の話。
    複雑な心情がとてもリアルに描かれていた。
    妊娠発覚するまでの、周りに対する優越感なんかが非常に中学生らしくて現実味がありました。
    あまりにも不憫だったけど、最後は報われた気

    0
    2025年12月05日
  • 鍵のない夢を見る

    Posted by ブクログ

    嘘つきジェンガを読んだ後に、読みましたので、そのルーツを垣間見た思いでした。特に、4つ目5つ目の芹葉大と君本家の話は誰にも身近に起こりそうなテーマを、女性の視点から透明感と深い表現力で書かれており、その後の作品に繋がっていくご本人にとっても大切な作品なのだろうなと感じました。

    0
    2025年12月04日
  • 盲目的な恋と友情(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    異性から愛されないと、フェミ寄りの思想になるよね。あと、被害妄想が強すぎて、自己愛が強くなる。友達に何かを求めてしまうので、さらに友達がいなくなる。思考が深いと、生きにくい。
    2人の視点から描かれていたが、2人ともに共感はできないけど理解はできる。
    美波が1番社会性高くて好きだな

    0
    2025年12月04日
  • ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    奇しくもお盆のこのタイミングで読み終えました。
    人が人を想う気持ちって、こんなにも心震わせるのだな、と。
    同じ時間を過ごせているこの瞬間を大切に。

    0
    2025年12月03日
  • 青空と逃げる

    Posted by ブクログ

    深夜、夫が交通事故に遭った。病院に駆けつけた早苗と息子の力は、そこで彼が誰の運転する車に乗っていたかを知らされる……。夫は何も語らぬまま、知らぬ間に退院し失踪。残された早苗と力に悪意と追及が押し寄せ、追い詰められた二人は東京を飛び出した。

    0
    2025年12月03日
  • この夏の星を見る 下

    Posted by ブクログ

    コロナのせいでできなかったこともあるけど、コロナだったからころできた経験・繋がりがあったのも事実。
    当時ニュースでも言われてた「制限下で楽しみを見出せる人は強いし、今後どんな困難にも立ち向かえる」って言葉がこの小説を読むとよくわかる。

    0
    2025年12月03日
  • レジェンドアニメ!

    Posted by ブクログ

    以前読んだ「ハケンアニメ!」のスピン•オフ短編集。

    ①前作の主人公三人の過去を描いた「九年前のクリスマス」
    ②前作第一話の監督の成長過程を描いた「声と音の冒険」
    ③前作第ニ話の女性監督を、登場した小学生側から見た「夜の底の太陽」
    ④前作第一話で登場した、フィギュア製作会社員と造型師の物語「執事とかぐや姫」
    ⑤長寿アニメ制作社を描いた「ハケンじゃないアニメ」
    ⑥これまでの登場人物総出演の「次の現場へ」
    発表は①④③⑥②の順で、⑤が書き下ろし。

    楽しく読めました。
    ただし、前作と照らし合わせないと『誰だっけこの人?』となる事が多く、二冊とも手元に用意して読みました。単なる記憶力不足か?『登場人

    0
    2025年12月02日