辻村深月のレビュー一覧

  • ぼくのメジャースプーン

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    「〇〇しなければ✕✕になる」という呪いをかけられる能力を持った小学生の男の子。
    小学校で飼育しているウサギたちが惨殺され、その現場を目の当たりにした大切な女の子が心を失ってしまう。
    許せない!その犯人に呪いをかけてやる!って話。

    能力の設定が細かくて、自分ならどう使うか?を考えながら読み進めていた。
    また、女の子のためじゃなくて自分のために能力を使うんだと、責任の対象が誰なのかを考えさせていて興味深い。
    最終的な男の子の呪いの使い方は予想外だったが、小学生にしては賢すぎるでしょ、という印象はずっとあった。
    ウサギが惨殺される描写はなかなかしんどい。

    アキ先生が別作でも登場していたらしく、その作品も読んだことがあったのに全く思い出せなかったのが悔しい。

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    2026年08月13日
  • 名前探しの放課後(上)

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    オオカミ少年の話、ちょうどこれを読む数日前に全く同じことを考えて日記に書いていたので、驚いたし思考の方向性が似ているから辻村さんの本が好きなのかなあと思った。

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    2026年01月15日
  • 名前探しの放課後(下)

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    心あたたまる友情と成長の物語。
    最初はファンタジーすぎて少し抵抗感がありなかなか気分がのらないまま読み進めた。
    上巻でだんだんと関係が作られていき、下巻でみんなが一致団結して絆が深まっていく・・・
    青春っていいな、と思って読み進めていたが、終盤で、それらはすべて最後に用意された結末までの壮大な仕掛けでしかないことに気づかされる。
    読み終えた後、確実に登場人物すべてが大好きになる、もう一度すべてを知った上で読み返したくなる小説。
    氷のくじら、子どもたちは夜と遊ぶ、ぼくのメジャースプーンを読んだあとに読むと、最高に楽しめる小説。

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    2026年01月10日
  • オーダーメイド殺人クラブ

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    タイトルから想像すると、オーダーメイドで殺人事件が何度も起きるのかな?って思って色んなタイプの殺人事件があるかと想像してました。
    the 青春物語がでした。
    中身が確かに【殺人】でしたが、すごく特別な事のようでいて、実はこんな人達は世の中に溢れていると思う。
    最後まで面白かったです。
    物語の進行に若さを感じる疾走感もあって、あっという間に読み終わりました。

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    2026年01月06日
  • オーダーメイド殺人クラブ

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    底辺に生き続けるものが思う絶望と、最上位カーストからどん底に突き落とされる者の絶望感は全く違うので、底辺に生きた自分にこんなにも簡単に絶望感に駆られる気持ちが分かるのかどうかはさておき、ただ理解はできると言おう。幼稚園児が簡単に一生のお願いと言う程度に中学2年生にとって死にたくなるほどの絶望感は驚くほど身近なのだ。何故ならば中二だから。
    とまぁ饒舌になるくらい主人公の絶望感がこれでもかと描写されていて読んでて痛いのなんのってそれがまた良いのですよ。
    そして実際には可愛くてイケてる女の子と見かけはイケてないかもだけど芸術の圧倒的な才能を持ってる男の子という一皮むけば勝ち組という二人の話だったのかと理解した時に読者の感じる絶望感が狂おしいまでに最高というかいやマゾかこれ。

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    2026年01月05日
  • はじめての

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    辻村さんと森さんに惹かれて手に取った。けど、想定外に他の作家さんの作品もハマった。

    -人は一人で生まれて一人で死ぬ。その当たり前のことが、あの人たちにはね、本当に死ぬことより怖いの。-

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    2026年01月03日
  • サクラ咲く

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    高校を舞台にした短編3本

    本の題にもなっている「サクラ咲く」は
    実際のページ数より内容が濃く
    主人公になった気分で
    ドキドキしながら読めた

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    2025年12月31日
  • ハケンアニメ!

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    普段アニメを見ない人に読んで欲しい作品。この分野で働く人はみなハートフルで熱血だ。想像以上に大変な現場で活動されていて何気なく見ていたアニメについて考えさせられた。

    p216この世の中は、繊細さがない場所だけど。だからこそ、それを理解する人に会えた時の喜びは、とても大きい。

    p407この日々を後悔しない
       諦めない
       挫けない
       これは、僕の選んだことだから
       僕たちの選んだ、大事な明日のことだから

       この日々を後悔しない
       誰かのせいにする明日は、きっと楽な道だけど
       自分で選んで、自分で歩く
       すぐ隣には君がいる
       一緒に歩いてくれる君がいる
       ぼくらは一緒に、歩いていく
       この道は寂しくないから
       僕の選択は哀しくないから

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    2025年12月28日
  • 名前探しの放課後(上)

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    これはかなり面白かった。
    初期の辻村深月お得意の、地方が舞台の学生ミステリー。自殺する同級生を探して止めるって、「冷たい校舎の時は止まる」に設定が似過ぎてる。しかも、またもや400ページ超えの上下と、かなり長い。
    正直、読む前はやや辟易した。だがそれはすぐに裏切られた。

    3ヶ月前にタイムスリップって、短過ぎて斬新。
    仲間に打ち明けるシーンの、主人公いつかの描き方がとてもリアル。
    他の人物も、スクールカーストの各層の人々の解像度が相変わらず高くて舌を巻く。

    何より、じわじわと判明していくストーリー展開が無理なく自然で(少しだけ急展開だけど、ドラマチックと言える範囲)、ページをめくる手がとまらなかった。

    ただ、「いつか」って名前はあまり好きじゃなかった。
    浅葱の時も思ったけど、変わった名前が好きなのかな。

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    2025年12月21日
  • 名前探しの放課後(上)

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    大人向けな『僕らシリーズ』という感じ。上巻では妙に不自然なやり取りがあるが、それが下巻で回収されるのは圧巻。何よりも、同じ作家の他作品を読んでいると深く楽しめる。

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    2025年12月13日
  • 名前探しの放課後(下)

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    大人向けな『僕らシリーズ』という感じ。上巻では妙に不自然なやり取りがあるが、それが下巻で回収されるのは圧巻。何よりも、同じ作家の他作品を読んでいると深く楽しめる。

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    2025年12月13日
  • オーダーメイド殺人クラブ

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    ネタバレ

    面白かった
    思春期の心情や人間関係がよく描けていて、自分の中学時代と何度も重ねた
    大人になってから思い返すと厨二病だなあとか思えるかもしれないけど、中学生の頃はその人なりに本気なんだと思った
    解説が自分では考えつかない意見で興味深かった

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    2025年12月09日
  • ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)

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    やはりツナグは、辻村さんらしい作品だ。
    大切な人の死というショッキングな出来事について語りつつも、最後は温かく希望の見える終わり方で締められている。読者も含めて誰もが経験する出来事だからかもしれない。

    毎回尊敬するのは、連作短編という短さで登場人物それぞれのケースについて深く掘り下げて、しっかりと着地していること。
    時々うまく行き過ぎてご都合主義的な展開に感じることもあるが、すべて使者に繋がることと同じ「ご縁」によるものだと思えば、本作においては不思議な力が働いたのかもと納得してしまう。


    前作の7年後、使者としても社会人としても成長した歩美。
    本作を読み終えてから前作を思い出すと、あの頃は歩美も若かったなぁと、親戚のおじさんのような目線になってニヤニヤしてしまう。

    歩美は前作とはまたひと味違う、さまざまな思いを抱えた依頼主たちに出会う。
    本作を読むと人生は本当に千差万別だと感じる。だけど共通することもあって、身近な人の死を経験すると、みな自然と、考え方がぐっと深みを増し、自分の人生への向き合い方も変わっていく。それは私自身の経験からも理解できる。

    家族も友人も、多くの時間を重ねていくと、いつの間にか「居て当たり前」の存在になっていく。だから失って初めて、ともに生きていけることがどれほど幸せかを知ることになる。
    そして大切な人を失った悲しみは、失った直後だけでなく、何年にもわたって折に触れてこみ上げてくる。だからけじめを付ける意味でも、最後に一度だけ会いたいと使者に依頼する人が多いのだろう。

    今回は特に「母の心得」を読んだとき、同じ母親として涙せずにはいられなかった。
    想像でしかないが、子どもを失った悲しみというのは、自分の体の一部を失ったような喪失感に近いのかもしれない。そしてたとえ自分に責任のない理由で子が亡くなったとしても、子に対する申し訳なさを痛いほど感じるだろう。
    辻村さんが母親になられたこともあってかとてもリアリティがあって、この回はより一層、胸を突くものがあった。

    またいつか、さらなる続編が出ることを心待ちにしている。

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    2025年12月09日
  • この夏の星を見る(下)

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    良かった!
    数年前のことだけど、コロナの身動きとれない辛さを思い出したし、それでも頑張るみんなが眩しかった。
    10代の時にこの本に出会いたかったな。
    挿絵も可愛くて、天体に詳しくなくても理解しやすく、子どもでも読みやすい。
    星が見たくなった。

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    2025年12月07日
  • サクラ咲く

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    青春✕ミステリー。3編で構成される。進研ゼミ、小説宝石で連載されてたのでそれぞれ独立していると思ったが連作短編集っぽい。主人公は中学生や高校生、少年、少女のちょっと陰にいるような子たち。悩んだり友達に気を遣ったりぶつかったり。10代らしい人と人とのコミュケーション。羨ましい。 なりたい自分と向き合って勇気を胸に変わった人を私は嫉妬の感情で叩きたくない。残念だけど小説でも現実でもネットでも大人でも学生でもある。例え落ちぶれてしまっても自分自身は変わった自分を見てるから心配しないで欲しい。なんだか脱線したな。

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    2025年12月06日
  • オーダーメイド殺人クラブ

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    ネタバレ

    おもしろかった。結末どうなるんだ?の期待でどんどん読み進めて、おー、なるほどと。おもしろさで熱中できた、星4かなって思ってたら、最終盤であ、これは星5だ...となった。
    解説の中にあった、
    「金の魚の鱗のように光る川面のごとく、輝きに包まれる時」を、味わえた読書体験に、とても満足している。

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    2025年12月06日
  • サクラ咲く

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    青春ってやっぱり最高って思った! 
    なにも目立つ部活や活動してる人のためだけに学校があるんやないって実感したし、
    うち自身、インキャ体質やからこそ感情移入しやすかったし、なにより〝本を介しての文通“って素敵すぎる!! 
    3編からなる本やけどどの物語も登場人物がリンクしてて成長したって気づいた時むちゃくちゃ感動した!

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    2025年12月01日
  • サクラ咲く

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    久しぶりに一気読みしてしまった。
    暗くない黒くない、そしてティーンエイジャー向け仕様な読みやすさ。
    「こんな風でいて欲しい」と思える物語でした。

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    2025年11月27日
  • ロードムービー

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    【冷たい校舎の時は止まる】
    【僕のメジャースプーン】

    この2つに出てくるキャラクター達にまた出会えて
    感動しすぎて鳥肌たった!! 

    この作品読んでまた他作品も読み直したいって思ったし
    なんか登場人物の図?みたいなの描きたくなった笑笑 

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    2025年11月25日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(下)

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    読み始めは、誰の目線なのか、いつの話なのかということが捉えづらく(そうなるように構成してると思う)、話の筋が見えなかったが、無数のエピソードが、点と点がひとつの結末に収束していく展開はとても読み応えがあった。また、加害者の視点で殺人シーンを描くこと(しかも唐突に始まる)で、「バレてしまうかも」と感情移入しながらスリルをひしひしと感じながら読み進めた。

    読み終えてわからなかったことがふたつ。
    ①石澤恭司は、たまたまネットカフェで浅葱を見つけたのか、それとも意図的に?全てとは言わないが、浅葱が何をしているのか察していたのかもしれない。
    ②秋先生は、ミスリード要因なだけなのか?男子学生を消した一件については回収してないのでは?

    とてもボリュームのある作品だったが、一気に読み進めた。記憶を消してもう一度読みたい作品。

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    2025年11月19日