辻村深月のレビュー一覧
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辻村さんの作品が大好きです。特に講談社から出てる本がお気に入りです。
この本は随分前に読んだけど、正直内容がとてもとても重くて、最後まで読んだけどあまり読み込めなかった作品でした。何度か再読を試みたけど途中で挫折。だけど先生にまた会いたいな、今なら読めるかもと思い読み返したら‥おもしろい!
内容はやはり重たいです。でも、なんだろう。人が人を求めること、執着すること。そうやって人と人は強く深く結びつくこと、それって健全なことなんだと思わされたりもしました。それでいいんだと思って、なぜだか安心したような気持ちにもなりました。
どうしてだろう。こんなに内容が重いのに、ぼくのメジャースプーン同様、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ最初は「狙われた学園」ばりのジュブナイルSFっていう感じで始まる。読み終わって、ぜーんぶつながって。。。
「約束の場所、約束の時間」は、タイムマシンを使って転地療養にやってきた持病持ちの悠くんと、若美谷中学陸上部の朋彦が、未来のゲームソフトと秘密の場所を通じて友達になる。同じ陸上部の美春も関わり、事件が起きて、二人を救うためにタイムスリップを使った悠くんは未来に帰ってしまう。ホログラムレターの入った銀色の筒を残して。
「サクラ咲く」は、引っ込み思案でイヤと言えない性格のマチちゃんが主人公。やらされた感で始まったクラスの役を通じて、陸上部のみなみ、恒河、同じ理科部の海野奏人らと友達になることで、 -
購入済み
泣いた
私は真実に近いなぁ、すごく似ているなぁ、もしかしたら真実って私のことなんじゃないの?と思い、真実に感情移入しながら、私自信のこれまでの、いろいろうまくいかなかった人生と重ね合わせながら読んでいきました。というより、そうせざるを得ないような、内面をえぐり出される内容でした。架のような、女友だちも多い彼氏がいたことが私にもあり、もやもや、鬱々としながら、おそらく結婚してもうまくいかないであろうと思い、お別れした経験があります。
思い出したくもないような、自分が不器用が故の失敗や恥ずかしかったこと等を思い出しながら、真実と自分を重ね合わせながら読み進め、泣きすぎて瞼が腫れています。
めちゃくちゃ心に -
Posted by ブクログ
一作目の「冷たい校舎の時は止まる」からファンになった、辻村先生のエッセイを初めて読みました。
辻村先生の描く、青年期の世界観をとても神聖なものに感じていた為、エッセイの中に垣間見れる暮らしの様子や好きなものの紹介から、少し身近な存在に感じられるようになりました。(作者の方々も現実に存在するのだなと。)
週刊のエッセイが元になっており、日々日々の中の出来事が完結に、それでいて充実の内容になっています。
母の辻村深月、学生時代の辻村深月・作家の辻村深月と、いろいろな角度から辻村先生を知れる、素敵なエッセイでした。
久しぶりにウォーリーを探せを見たいと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「スロウ〜」のチヨダ・コーキが好きで、その彼の作品ということで、何年も読まずに大切に取って置いたけど、まさかこれもこのタイプの作品だったとは。
グリップに刻まれた名前が明らかになった時、思わず声が出てしまった…
でも、驚きと同時に背筋が寒くなった。
軽くて、単調な、感情のこもらないような話し方と自分を卑下する発言(腑抜けや腰抜けも私の思っていた意味とは全く違ったけど)とは裏腹に、不気味な余裕が感じ取れたので、最初からずっと違和感があった。
その正体が名前とリンクした時の恐怖。
まず最初に、Sと、Jと、どんな気持ちで接してるんだろうと思った。
彼なりに大好きだというのは伝わる。
でも罪悪感は皆無 -
Posted by ブクログ
辻村先生の書くミステリーは本当に面白いなぁとつくづく思う。伏線が張り巡らせれていてどの作品を読んでも早く下巻を読みたくなる。辻村作品は上下巻セットで買った方がいい。
この作品は「ぼくのメジャースプーン」を読んでから見た方が良かったかな〜。これを読むのは2回目だからいいけど初めて読む人には順番を意識して読んで欲しい。椿ちゃんと秀人の関係が大好きになると思う。
江布市や不ニ芳市は山梨が舞台なのかな?話の内容からもそれっぽいし辻村先生が山梨出身だから多分そんな気がする。フォレストランドが富士急ハイランドの事を指してるのがわかる。私も地元が山梨だから嬉しい。
河野基が自殺した人物なのか?と思ったけど最