辻村深月のレビュー一覧
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青春です
何だか久しぶりに思い出した、若い頃の記憶。何にも上手くいかなくて、自分を表現することが怖くて下手くそだった頃。私はエンヤの事が最初イマイチ好きになれなかったけど、それは過去の自分にちょっと似ていたから。コウちゃんが不器用ながらも環姉妹のためにやった行動が明かされていく終盤、グッときました。良かったです。
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不思議な世界観
無料版1巻を読んだ感想です。
青春物なのかなと思ったら重い作品だったでござる。
タイトル通り学校に閉じ込められる8人
あの時、自殺したのは8人のうちの誰か? 思い出せない?
話が進むにつれて人がどんどんいなくなっていく設定みたいですね。
漫画と小説だと捉え方が違うようなので小説版を読むのがおすすめみたい。
あの人が・・・まさか・・・こういう事になっていたなんて・・・。
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願
思春期特有の不安や焦り。
居場所はひとつじゃない。
価値観もひとつじゃない。
どこへ行っても嫌なことはある。
けど,きっと助け合える。
謎が解けていく度に,良い意味でぞっとした。
本当に叶えたい願いは,気が付かないうちに叶っているものなのかもしれない。 -
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大好きです!大切な本です!
凄い苦しくて、凄いキレイで、抱きしめるように愛してしまう物語です!!登場人物も全て素敵(若尾くんはダメすぎるけど、理帆子ちゃんがそれすらも愛するから、やはり尊い命に見えてしまう)
お母さんが編集した写真集の描写と、別所さん(お父さん)の最後のセリフ(最後の最後だけじゃなく、その一連のとこ)は、何度読んでも涙が出てきて熱くなります。
辻村さんの作品では、これと「ぼくのメジャースプーン」が私の中で殿堂入りです! -
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読んで良かった
いつもそう。
辻村さんの世界に引きずり込まれてページをめくる手が止まらなくなる。
そして終盤「もっと丁寧に読めばよかった」と思うほどの展開がやってくる。
ぜひ読み返したい作品です。 -
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刀の行方
五人の作家のリレー小説。
それぞれの持ち味が存分に出ていて、読み応えがあります。
こんな風な小説は時にあらぬ方向へと流れたりする事もありますが、最初と最後がきちんとつながります。 -
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小さなドールハウスの中で起こる大きくかけがえのない日々。どの年代にも、誰にでも一度は感じる、思春期のヒリつく感情と溢れる悲しみが、純粋で弱すぎるゆえの無力感が、読み進めるうちに何度も胸を掻き毟る。
最後に向かえる悲しく暖かい愛情と、希望の未来に涙が止まらなかった。気が付いたら一気読みしていた。久しぶりに満足!
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nanako
先が読みたくて読みたくてあっという間に読んでしまいました。
洞察力や描写、展開に感動、脱帽です。
心もあたたまりました。
人とはこうあるべき。
皆さんに読んで頂きたい本です。
是非是非。 -
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ファンタジーものは苦手なのですが、本作はファンタジー要素はあるものの、内容は非常に現実的で、最後まで一気に読み進めることができました。話の流れは途中で推測できるようなわかりやすい伏線がしかれておりますが、そんなことは特に気になりません。私が特に好きだったのは、終盤の主人公と近所に住む友人とのエピソードです。心が温まりました。
自分が大人、親となった今は、伊田先生のようになっていないだろうか、闘っている子どもにちゃんと気づいてあげられるだろうかと、考えさせられました。また、自分自身はいじめの被害者にも加害者にもなっていないつもりですが、自分では気づかないところで人のことを傷つけこともあったので -
すらすら読めて、心に残る
普段ほぼ本を読まないけれど、最初の数ページを読んで衝動買いしました。やんわりとはられる伏線、主人公の気持ちが身に染みるほど伝わる心情表現、そして驚きと感動のラストが、活字にあまり強くない自分でもとても読みやすく、一気に読み切ってしまいました。
繊細で力強い中学生の心に、自分も大きく動かされました。 -
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辻村深月はすごい
物語を伝える力がすごくいいと思う。興味のない題材でも、内容は伝わり登場人物の気持ちを考えさせられたりする。内容的には好き嫌いがあると思うが読むとホッとさせられる。
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一気に読んでしまった
中学生に紹介したい本を探していた時、タイムリーに「本屋大賞」発表のニュースを見た。番組の後半にこの本に感銘を受けたという男子高校生のインタビューがあった。彼の言葉は本物との印象を持ったのが、この本を手にしたきっかけだ。ストーリーは登場人物たちの気持ちや行動に無理がなく、共感しながら読み進められた。こちらの予想を軽く裏切りながら、ササクレのように気になった違和感も、最後にはとても気持ちよく回収してくれた。読書が苦手な中学生にも、薦められる1冊だと思う。