辻村深月のレビュー一覧

  • クローバーナイト

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    家族にまつわるほんわかミステリー 保育園児2人とその両親の周りで起こるできごとを描いた心温まるミステリー。1話ごとに完結し、子どもたちが少しずつ大きくなっていく様や、親たちの悩みなど鮮やかに描かれている。子育てをしたことはないが、子どもを育てる大変さ、その楽しさが伝わってくる。
    個人的に一番好きなのは最後の「秘密のない夫婦」子育てのもどかしさが感じられ、夫婦や家族の在り方について考えさせられる。

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    2025年12月10日
  • はじめての

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    YOASOBIが好きなので、題材になった小説を読もうと思ったのをきっかけに本を手に取りました。
    青春の甘酸っぱいかんじ、多感な頃の自分との対話、もしもが詰まっていて、あの頃を思い出せる旅ができて良かったです

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    2025年08月11日
  • ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)

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    辻村深月氏の「ツナグ」続編。主人公の歩美を中心とした短編連作集である。
    前作より現実の「歩美」とその周辺にフォーカスした部分が多く、ミステリアスだった主人公のキャラが確率されていき、こんな一面もあるんだと驚かされる。

    また前作に引き続き、依頼主の対面シーンではどうしても涙が止まらない。
    特に「母の心得」で、国際結婚した娘が若くして亡くなり、その娘と会う母の物語が印象に残っている。留学中の娘に向けて、家族でカセットテープを撮って送ってあげるなんて、娘からしたら恥ずかしいかもしれないけど、嬉しいに決まってるではないか。

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    2025年08月11日
  • 本日は大安なり

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    誰が誰だか分からなくなるけど後半になるにつれて惹かれた。縁起を担ぐってスピっぽくて好きじゃなかったけど、いいなあと素直に思った。

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    2025年08月07日
  • 青空と逃げる

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    夏に読みたくなる本。
    小学5年生の力君が可愛い。
    小さいながらも一生懸命考えて,,,
    彼らが出会った温かい人々とまた会えて欲しい。
    この物語の続きをもっと読みたくなった本。

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    2025年08月06日
  • スロウハイツの神様(上)

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    届かなくていい、忘れてしまってもいい。どうか君が倖せに生きられますようにと、彼は筆を執る。物語がくれる沢山のものが、この作品には詰まっていた。あくまでも優しく、時に強く残酷に、私達の琴線に触れてゆく。退屈させないほど豊かで、愛に溢れた物語で。

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    2025年08月02日
  • 名前探しの放課後(下)

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    もうこわい。そう言うことだったの?
    辻村さんの作品は過去作の登場人物が絡んでいると聞き、今作もそうなっているらしいと知りつつ最後に名前が出るまで全く解らなかった。
    まだ高校生とは言え大きくなったねぇと親戚のオバチャン感覚が出た。
    ぼく君の名前がわかったしじゃぁあの人はあの先生なの?もう、どんどん繋がっていく。あの子があの子で、じゃぁこの子は。あれ。2人って話してないんだっけ?と全てが違う見え方になった今、また最初から読み返したくてしょうがない。
    あの力なの?ん?えっ?

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    2025年08月02日
  • 冷たい校舎の時は止まる(下)

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    ネタバレ

    随分久しぶりに読み返した。
    ほんのり覚えてるところ、忘れていたところ。

    「HERO」は泣いてしまう。
    昔読んだ時は
    ホストが誰なのか、自殺したのが誰なのか
    気になってささっと読んでしまった部分。

    今読むと見え方も変わって
    泣いてしまうかと思った(泣いてない)

    高校生のとき、自分はこんなに大人じゃなかったし
    これを高校生のときに
    書き上げた辻村深月には尊敬しかない。

    この夏、辻村ワールドすごろくやってみようかな…
    なかなか…ボリュームあるよなぁ、、、
    とおもう7月末。

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    2025年08月01日
  • 冷たい校舎の時は止まる(上)

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    ネタバレ

    中学生の時に読んで衝撃を受けた本。
    ここから辻村深月推しが始まった…

    そろそろ内容を忘れた頃なので
    読み返してみた。
    やっぱ良い。
    ちょっと長いけど笑
    ずんずん読んじゃう。

    でもやっぱり
    誰が誰か分からなくなる時はある。

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    2025年08月01日
  • きのうの影踏み

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    手紙の話が一番好きだった。見えない何かがちょっとずつ形を持っていく恐怖。手紙の中身が不気味だけど一見害のなさそうな内容なのもまた良い。
    他の話も日常のどこかに潜んでそうな、正体の見えない恐怖が気持ち悪くて全編楽しめた。短編ホラー良い。

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    2025年08月01日
  • 図書室で暮らしたい

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    辻村深月さんのエッセイ
    ユーモアや辻村さんの人となりがほんの少しわかった気になれるエッセイでとても面白かった
    また過去のご自身の書籍について振り返るとところはファンとしてはたまらなかった!

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    2025年08月01日
  • 闇祓

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    辻村深月の真骨頂!日常と非日常がスレスレのところで描かれていて、人間の怖さがぎゅぎゅっと詰まった作品だった。

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    2025年07月31日
  • 闇祓

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    身近にある人の闇
    そこかしこで起こっている闇の出来事が言語化されストーリーを織りなしていく
    共感できる出来事でもあるため、うまく言語化できずモヤモヤしたことのあるかたは、読んでスッキリするのではないだろうか

    一読していただきたい作品!

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    2025年07月31日
  • この夏の星を見る 下

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    『国際宇宙ステーション。キャッチしてみたくないですか?』

    茨城、渋谷、五島、御崎台による〝スターキャッチコンテスト〟は天候にも恵まれ成功を収めた。 そして二学期が始まった。

    卒業。転校。皆ずっと一緒にはいられない。 バラバラになってしまうその前にもう一度皆で…

    友達同士、先輩後輩、先生と生徒、そしてPC画面に開いた たくさんの窓。
    星を通じてできた奇跡みたいなつながり…。
    できる事なら窓の一つからでもいいので私もつながってみたかった。

    なんというか… すべてが尊かったです。

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    2025年07月30日
  • 島はぼくらと

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    ネタバレ

    赤羽環の名前が出てきた瞬間泣いてしまった

     辻村深月作品の少し影のある作風が好きだったので、あまり好みじゃないかもしれないなあと思いながら時間のある時にちょこちょこ読み進めていましたが、蕗子の過去が語られたところと村長と対立したところで一気に面白くなってノンストップで最後まで駆け抜けてしまいました。
     網元の子、Iターンのホテルの子、Iターンの人と立ち上げた会社の社長の子、保育園の園長の子と役割がはっきりしているからこそ、何を見るか、何を聞くかが異なっていて、それによって島の人間模様への感じ方もそれぞれ少しずつ異なっているのがとても好きです。
     「スロウハイツの神様」がとても好きなので赤羽環

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    2025年07月29日
  • かがみの孤城 下

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    下巻まで読み終わって辻村深月らしい結末に感心する。
    鏡の城に招待された7人の中学生とオオカミ様。皆んなそれぞれ色んな境遇の中で生き、それぞれの何かとたたかってきた一年。
    それは記憶には残らないが、貴重な経験として残り、それぞれを成長させていく。かなしさ、寂しさではなく清々しさが残る作品。

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    2025年07月29日
  • 島はぼくらと

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    面白かった点
    ▶離島で描かれる人間ドラマ
    →子どもは成長するにつれて島から出ていってしまう。母親にとって子どもと過ごせる時間が本土の人間よりとても短い。
    →友達同士でも島に残る人と島から出ていく人。その別れのせつなさの描き方に心が動かされました。
    ▶エモい青春ドラマ
    →主人公グループ4人の友情とほのかな恋心の描き方がとてもエモい!クライマックスでクールなあの人物の感情が爆発するシーンはすごく感動しました。
    ▶脇役の大人も魅力的
    →島を活性化させるコミュニティデザイナーや、リモートで働くIターンの若者、辻村作品でおなじみの”あの人物”など、主人公たちを支える大人たちも非常に魅力的に描かれています

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    2025年07月29日
  • この夏の星を見る 上

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    『うちの天文部と一緒に、スターキャッチコンテストやってみませんか?』

    〝スターキャッチコンテスト〟とは手作りの望遠鏡を使って、視界に星をつかまえるコンテスト。

    茨城県立砂浦第三高校の天文部が他校とともに毎年行っていたそのコンテストは新型コロナの影響で中止となった。 しかし渋谷区立ひばり森中学校 理科部の真宙(まひろ)の単純な興味から話はどんどん広がって その〝スターキャッチコンテスト〟の活動は離れた場所に住む中高生たちをつなげていくこととなる。

    決して積極的ではなかった真宙がキッカケになったのがよかった。


    『一緒に望遠鏡を作ることはできないし、同じ場所に集まって大会をするのは難しいか

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    2025年08月03日
  • 闇祓

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    新しい辻村さんのスタイルが垣間見えてとても面白かった。まだまだ闇の家族は日常にいるんだよ、という後味の悪さ、だけどいざ現実でそういう場面に会ったら、ああ、これは闇の家族なんだろうなとくすっと笑わせてくれるような終わらせ方も良きでした。

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    2025年07月27日
  • オーダーメイド殺人クラブ

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    病んで悩んで落ち込んで仕方なかった中学の時に出会って、読書にハマるきっかけとなった本。

    あれから多分、約10年経って改めて読んでみたけど、本当に自分の人生を作ってくれた作品だなと思った。
    動物が大好きだから、動物が殺されてしまう描写があって読んだの後悔しそうになったけど、それを受け入れて読み進められるぐらいストーリーが良かった。
    今まで徳川みたいなのには出会えてない人生だけど、もし出会っていたらと思うと、怖い気持ちとワクワク、また違った人生だったんだろうなと期待の気持ちになる。

    友達に薦めまくってたのはなんか間違いかもしれないけど、自分と同じようにこの本を人生の一冊としてる人がいることが嬉

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    2025年07月25日