辻村深月のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ赤羽環の名前が出てきた瞬間泣いてしまった
辻村深月作品の少し影のある作風が好きだったので、あまり好みじゃないかもしれないなあと思いながら時間のある時にちょこちょこ読み進めていましたが、蕗子の過去が語られたところと村長と対立したところで一気に面白くなってノンストップで最後まで駆け抜けてしまいました。
網元の子、Iターンのホテルの子、Iターンの人と立ち上げた会社の社長の子、保育園の園長の子と役割がはっきりしているからこそ、何を見るか、何を聞くかが異なっていて、それによって島の人間模様への感じ方もそれぞれ少しずつ異なっているのがとても好きです。
「スロウハイツの神様」がとても好きなので赤羽環 -
Posted by ブクログ
面白かった点
▶離島で描かれる人間ドラマ
→子どもは成長するにつれて島から出ていってしまう。母親にとって子どもと過ごせる時間が本土の人間よりとても短い。
→友達同士でも島に残る人と島から出ていく人。その別れのせつなさの描き方に心が動かされました。
▶エモい青春ドラマ
→主人公グループ4人の友情とほのかな恋心の描き方がとてもエモい!クライマックスでクールなあの人物の感情が爆発するシーンはすごく感動しました。
▶脇役の大人も魅力的
→島を活性化させるコミュニティデザイナーや、リモートで働くIターンの若者、辻村作品でおなじみの”あの人物”など、主人公たちを支える大人たちも非常に魅力的に描かれています -
Posted by ブクログ
『うちの天文部と一緒に、スターキャッチコンテストやってみませんか?』
〝スターキャッチコンテスト〟とは手作りの望遠鏡を使って、視界に星をつかまえるコンテスト。
茨城県立砂浦第三高校の天文部が他校とともに毎年行っていたそのコンテストは新型コロナの影響で中止となった。 しかし渋谷区立ひばり森中学校 理科部の真宙(まひろ)の単純な興味から話はどんどん広がって その〝スターキャッチコンテスト〟の活動は離れた場所に住む中高生たちをつなげていくこととなる。
決して積極的ではなかった真宙がキッカケになったのがよかった。
『一緒に望遠鏡を作ることはできないし、同じ場所に集まって大会をするのは難しいか -
Posted by ブクログ
病んで悩んで落ち込んで仕方なかった中学の時に出会って、読書にハマるきっかけとなった本。
あれから多分、約10年経って改めて読んでみたけど、本当に自分の人生を作ってくれた作品だなと思った。
動物が大好きだから、動物が殺されてしまう描写があって読んだの後悔しそうになったけど、それを受け入れて読み進められるぐらいストーリーが良かった。
今まで徳川みたいなのには出会えてない人生だけど、もし出会っていたらと思うと、怖い気持ちとワクワク、また違った人生だったんだろうなと期待の気持ちになる。
友達に薦めまくってたのはなんか間違いかもしれないけど、自分と同じようにこの本を人生の一冊としてる人がいることが嬉