辻村深月のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
架空の教育機関を通して、子ども時代の切実さを鋭く描いた作品。素晴らしい物語でした。
あらすじだけ読むと新興宗教ものっぽく感じましたが、読み進めるうちに教育や幼少期の体験、家族についての普遍的なテーマを描いていることがわかりました。
クライマックスの、事件の種明かしがされるシーンはゾッとします。子どもだけで過ごす恐ろしさがありながら、美しい自然の中だからこそ得られる体験も描かれています。
主人公である法子とミカ、どちらにも感情移入できました。
教師のロッカーから衝撃的なものが見つかるシーンは、スマホ社会の現代だったらまた違った展開になったのかな?とも思いました。
伏線をじっくり味わうた -
Posted by ブクログ
作中何回も出てくる、「自分の言葉で考えてみて」というメッセージ、
自分なりの言葉で考えて物事を受け入れていく、大人になるとその大切さを忘れていた気がする。「自分で考える」ことの大切さを改めて教えてくれた。
小学生にむけて語られる辻村さんの優しい語りかけ、大人の自分にもハッとする言葉や響く内容が多くあった。
辻村さんのまっすぐで温かい思いがとても伝わってきました。
この本に出会えてよかった、読めてよかったと思う。
また、辻村さんの子どもたちへの接し方も素敵だなあと思った。
スクールカウンセラーさんの「子どもを支える仕事は風のようでありたい」という言葉が印象的だった -
Posted by ブクログ
全編面白かった〜
なんて豪華な作家陣なの…!
ハラハラしたり驚いてみたり、あっという間に読み終えました。
夫の余命
余命わずかと知りながら結婚した2人。
時間を遡りながら思い出を振り返るが…
崖の下
スキー場で遭難した4人。
そのうち1人が他殺体で見つかる。
この何もない雪原で凶器は一体何…?
誰が殺したのか?
投了図
将棋ファンと夫と暮らしているが、地元でタイトル戦が開かれることになった喜ばしい時、なぜか夫の様子がおかしい。
孤独な容疑者
23年前に殺人を犯した男。
事件が再調査され…。
2020年のロマンス詐欺
コロナ禍、軽い気持ちで始めたバイトが詐欺の