辻村深月のレビュー一覧

  • ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。

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    衝撃と救われたという気持ちが最後にドンと来た。

    女性間にある関係性と地方にある閉ざされた関係性。
    実際はわからないけど、周囲からはそう見える、そうなんだろうなと想像してしまう、そんな物を提示される。読んでいて、うわぁドロドロだとひきながらもどこかでそうなんだろうなと勝手に同意してしまう。そんな共感を感じさせるのは辻村深月さんは上手だよなぁ。そんな中で事件が起きてそれについても非常に興味を持たされる。
    追う探偵役と逃亡者が親友の女性だったり、なぜ事件は起きたのか、逃亡者は本当に犯行を起こしたのか、果たして二人は再会するのか、どんな逃亡生活なのか。読んでいて興味は尽きず面白かった。
    そしてタイト

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    2025年06月14日
  • ハケンアニメ!

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    良すぎた。
    アニメ制作とその周辺業界をめぐるストーリーを、主人公が変わりながら3部+αで描く物語。

    最初は王子監督に振り回される有科かやこプロデューサーにすごく感情移入してたけど、次の斎藤瞳監督にはさらに心奪われた。次のアニメーターの和奈は最初あんまり好きじゃなかったのに、話が進むにつれものすごく応援してた。
    「軍隊アリと公務員」の終盤は、ずっとウルウル。


    サバクの設定や最終回、読んでて泣きそうになった。小説という作品の中に出てくる作品の設定。そんなところまで、感動させるような内容のものを考えられるなんて。
    リデルもすごかった。涙ぐんだ。アニメの映像が頭に浮かび、想像の中のシーンで、鳥肌

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    2025年06月10日
  • あなたの言葉を

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    『本を読みなさい』と大人が言う時、その多くに「勉強ができる子になってほしい」という願いがセットになって透けて見えている』

    『「おもしろい」と認めることより文句を言ったり悪いところに気づける方が(略)作品や、それを手放しで褒める人たちに比べて「勝った」気持ちになる』

    子ども向けといえど、辻村さんの言葉は今回も心に的確にグッサグッサきました…。

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    2025年06月08日
  • あなたの言葉を

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    優しさに溢れていたし、
    小学生新聞連載記事だそうですが、なんていうか、わかりやすい言葉で綴られてはいるけど、子ども向けにうまく取り繕ったりせず、子供扱いせず、丁寧に向き合った内容がいいなと。

    「考えること」「思うこと」にブレーキをかけないで。

    周りと違う感覚で、それを馬鹿にされたり笑われたりしても、「雨の匂い」を感じることができるその感性は素晴らしい。

    大人は、子どもたちが失敗しないための正解がわかる。でも正解しか知らないで大人になるのはつまらない。未来への不安や焦りに揺れながら成長するからこそ、自分の思いや言葉が紡がれていくんだなって。
    辻村さんの優しい問いかけに改めて気付かされる事が

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    2025年06月07日
  • オーダーメイド殺人クラブ

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    私の青春だった。単純な言葉では表せない思春期の心情が深く描かれていて、読み終わった後2人の今後に思いを馳せるのも面白い。

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    2025年05月31日
  • 家族シアター

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     7話とも全部自分が体験していた様に、既視感がある話だった。全部が幸せに終わったとは言えないが、温かく、ちょっと恥ずかしくて、人には言えない話が多かった気がする。この話に既視感を持てる自分は家族に恵まれていたと改めて感じた。
     武田砂鉄さんの解説も素敵だった。家族の余計な一言は同じ空間にいるからより傷ついたり、実家から出た子供は1人で生きていた顔をしないといけない時期もある、外用のお菓子が出される様になるなど。一つ一つは些細なことだが、歳を重ね、実家に帰るたび、これらの言動が、大切で笑えてくる様になる。
     この本を読んだ後、家族の優しさに少しだけ触れたくなる本かもしれない。

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    2025年05月30日
  • あなたの言葉を

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    毎日小学生新聞での連載記事をまとめた本。分かりやすく語りかける愛のある文章が素敵すぎて、大人の自分の心にも沁みた。自分の子どもや周りの子どもたちにも伝えたい大切な考えがたくさん詰められていた。何度も読み返したい、ずっと大事にしたい一冊になった。

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    2025年05月27日
  • 小説集 筋肉少女帯小説化計画

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    「そのバンド 本当はいなかった 25年見てたのは
    自分の心さ 君自身の影なのさ」
    “中2病の神ドロシー”より

    うおぉ!筋肉少女帯の楽曲が小説に!しかも執筆陣も豪華アンド本人降臨!!
    素晴らし過ぎる作品だ。筋少ファンとして思わず歓喜の涙(泣)
    この作品は全6篇+装丁のアンソロジー短編集となっていて各作品のテーマとなった楽曲がタイトル(一部違うが)となっている。各執筆者はテーマとなってる歌詞を物語化しているが、まぁ、出てくる出てくる他の曲(笑)
    探せば20曲くらい歌詞でてくるんじゃないかという勢い!しかもなんか大槻ケンヂの文章っぽさも感じる(寄せてる?)
    筋肉少女帯愛が濃い!濃すぎる!!
    物語と

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    2025年05月25日
  • オーダーメイド殺人クラブ

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    闇辻村深月の本領が遺憾無く発揮されてる作品。 
     高校生の頃の俺がめちゃくちゃ好きな雰囲気の本で当時を懐かしく感じられた。
     こういう作品は一見奇想天外な考え方だと思っても、意外にも自分も似たようなことをしていた事が後から分かったりするので、今後生きていく上での警鐘だと思って読んだ。

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    2025年05月21日
  • 東京會舘とわたし 上 旧館

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    心温まるエピソードの数々。読んでいて思わず微笑んだり涙がこみあげたりしてしまうとても素敵な作品。
    旧館、新館ともに大半は東京會舘で働くプロフェッショナルたちのエピソード。ホテル機能を持たない施設だけに猶更来客をもてなそうとする揺るぎなく継続されている精神を感じる。また越路吹雪のディナーショーや直木賞受賞作家などのエピソードもとても面白い。これらの話の中にも当然東京會舘のプロフェッショナルたちの気配りを知ることができる。
    私は地方から東京へ出てきて30年以上経つが、残念なことにこれまで東京會舘へは行ったことがない。帝国劇場へも帝国ホテルにもパレスホテルにも行ったが、今まで東京會舘にはご縁がなかっ

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    2025年05月21日
  • 名前探しの放課後(上)

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    やっぱり大好き、辻村美月!
    今までは過去の自分に語りかけるような、そんな気持ちだった。だけど今は、子育て中の今になんだか響く。

    死んでほしくなくて、じゃぁどうしたらいいかなって考えて出した答えは、とってもシンプルだ。
    色々考えたけど見当違いかもしれない、そう思ったら一気にやる気がなくなる。そうなるとなかなか這い上がれない。
    だから、絶対に一緒に生きる!その気持ちはずっと持ってるけど、思い詰めない。楽しいと思えることを沢山やろう、それでいいんだと思った。
    持っている悩みの根本的解決は難しいかもしれない。それでも、自分は1人じゃないと思えること、目標を持つこと、みんなで努力すること。今はつらいけ

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    2025年05月21日
  • 青空と逃げる

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    立ち向かうことだけが正解じゃない
    逃げなきゃいけないときもある
    いつか、ちゃんと向き合える日が来ればそれでいいんじゃないか

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    2025年05月20日
  • 東京會舘とわたし 下 新館

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    上巻より下巻のこちらの方が私には馴染みのある内容でした。

    昭和から平成へ
    金婚式のお祝い
    クリスマスディナーショー
    東日本大震災
    芥川賞、直木賞の選考会、記者会見
    結婚式

    昭和51年からおよそ40年の間の出来事が描かれていました。
    上巻からだとおよそ95年間もの出来事が東京會舘を舞台に描かれています。
    当時の東京會舘の様子が時代背景と登場人物でとてもわかりやすく書かれていました。
    また、東京會舘での様子で当時の日本の様子を知ることも出来ました。

    『東京會舘』

    私は訪れたことがありません。
    機会があれば行ってみても良いかもしれませんね。きっと、素晴らしい所だと思えます。


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    2025年05月16日
  • 図書室で暮らしたい

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    辻村先生にハマりつつある。なんというか青春のアンビバレントな気持ち、不安定な気持ち、それでいて必死に生きているということが文章から伝わってきて本当に面白い。
    タイトルから好きになってしまう本。いいエッセイ集だった。やはり作家さんが作家さんの言葉で日々の小さな出来事を記述するエッセイは面白い。嬉野温泉の温泉湯豆腐食べたくなったし、「うちの子へ」の我が子への愛の深さ、「作家になって十年」での保育士の方の矜持が伝わってくる傑作。面白かった。直木賞受賞の「鍵のない夢を見る」も読みたい

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    2025年05月15日
  • 冷たい校舎の時は止まる(下)

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    ネタバレ

    これ、デビュー作なんですね。最後叙述トリック?でしたが、確かにこの流れで答えを出すのにはそうなりますね。心の中に閉じ込める、本当にあるのか分からませんが、それを読ませてしまう、ストーリーテラーとはこうなんですね。

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    2025年05月14日
  • ハケンアニメ!

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    シリーズアニメの製作現場という繋がりはあれど、バラけていたピースをまとめ上げ、最後の最後に辻村深月の珠玉の言葉たちの連続は、胸に迫るものがある。
    作中ではアニメの製作に関わる人間全てだが、人を喜ばせる技術を持つ人って、なんてすごいのだろうと思わずにはいられなかった。

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    2025年05月13日
  • ハケンアニメ!

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    アニメ制作を題材に、創作の熱量と苦労を描いた群像劇。明確な悪役がいないお話作りは、みんな良くも悪くも個性があるけど、お互いにそれを頼り信じる人たちが支え合って社会を作っている、という前向きなメッセージと感じられる。
    辻村作品としては珍しくミステリ要素が薄く、様々な人があちこちで繋がり信頼関係を築いていく構成に全振りした、とても楽しく読める作品だと思う。仕事に疲れたとき、何かに悩んだときにふと手に取りたくなる。

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    2025年05月10日
  • あなたの言葉を

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    毎日小学生新聞に書いていた記事をまとめた一冊

    だけど大人が読んでも
    辻村さんの思いが手に取るようにわかる

    小学生に話すような記事があっていると感じたのは
    いいのかな?と感じるけれど

    実はまだ小説を読んだことがなくて
    初めての辻村さんの本なのです。

    そのおかげで 読んでみたいと
    今更ながら 読み進めていこうと思っています。

    本が苦手な人も
    この一冊から読み出してみることを勧めたい。

    読書した方がいいと思わせるのに 一番わかりやすい。

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    2025年05月09日
  • ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)

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    このシリーズ大好き。
    自分の人生悔いのないように生きたいと思える作品。それぞれの依頼者に、死者に伝えたいことが全く違って、後悔や不安、期待を思いながら死者との面会に臨んでいくけれど、どのチャプターもすごく良かった。特にお気に入りなのは、母の心得だ。

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    2025年05月09日
  • 「いじめ」をめぐる物語

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    これは胸が痛かったです。
    私は当事者でしたが、当事者でなくても刺さるものはあるはず。
    「いじめ」という言葉の存在自体が人の未熟さや弱さを表している
    そんな感想を持ちました。

    辻村深月さんの「早穂とゆかり」はすごくわかる。
    私もいじめていた人間をこう追い詰めたいと思いました。
    かわりにスッキリ制裁してくれた気分。
    越谷オサムさんの「20センチ先には」
    悩んでいる人に読んで欲しい。
    まさに私が言いたいのコレ。

    衝撃が詰まった一冊でした。

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    2025年05月06日