辻村深月のレビュー一覧

  • 図書室で暮らしたい
    大好きな辻村先生が普段みているキラキラとした世界。どうやって世界を捉えているのか、が分かってすぐに2周しました。人生を楽しむヒントを貰えた気がします。特に相棒ファンとして、「国民的ドラマを愛せるということ」には激しく同意です。「相棒は今が1番面白い」本当にその通り。この気持ちを言語化すると、こうなる...続きを読む
  • 七つのカップ 現代ホラー小説傑作集
    現代ホラー小説傑作集。これまた全部再読なのだけれど、傑作揃いというほかのないセレクションです。
    かるかやシリーズの「芙蓉忌」、実はシリーズ他の作品に較べると印象が薄かったのですが。再読してみると、なかなかに怖いしひっそりとした切なさも感じる名作でした。なによりこのアンソロジーがこの一編で幕を開け、そ...続きを読む
  • ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。
    家族、恋人、友人
    田舎の狭い社会で育って、東京に出てきたおそらく自分で選びたいと思っている私には同僚女性の無意識的な傲慢さに自分を見透かされている気がしました。
    最後に想定外の展開が起こり題名がわかった瞬間、ゾワゾワする感覚があって、あぁ、そうだったのか、って。
    人間の人間らしさを感じる文が好きなの...続きを読む
  • かがみの孤城 上
    一気に読み終わって、まさにページをめくる手が止まらなくて面白かった
    全てが伏線、繋がっていて
    今の自分が年代を超えて過去、未来の誰かのためになるかもしれないと感じた
    たかが学校。喜多嶋先生のように学校に行けない子のような立場の人に優しくしたいと思った
    まさか先生がアキだったなんて、、
  • この夏の星を見る
    コロナ禍で高校生たちの生活で変わったこと、変わらないことが書かれていて大変なことがたくさん増えたけどその中で変わらない青春が素敵でした。通常出会えなかったであろう人たちが出会い同じ星を眺めるっていいなと思いました。
  • 青空と逃げる
    早苗とその息子の力、2人の成長にとても心を打たれました。

    お母さんと子供の絆ほど刺さるものはないですよね。
  • かがみの孤城 下
    学校にいっていない子。その子達ひとりひとりが個人で抱える悩みを現実的に表現していて、心を動かされた。「闘う必要はない亅 「たかが学校亅と言われても、やっぱり学校へ行かないことへの不安はあって、「普通」から遠ざかっていく日常に心が痛むのが伝わった。せっかく出会えた仲間と「助け合えない」現実にとても心が...続きを読む
  • きのうの影踏み
    怖い怖い怖い!!
    ホラー映画はネタバレがあるから、スッキリして劇場を後にできる。それがこの本には出来ない。なぜなら丁度怖さの絶頂部分で話が終わるから。理解力がないと分からない話がチラホラあるが基本的に継続的な怖さが襲ってくる。背中になにか壁でもいいからないとヤバいって感じの本です!
  • はじめての
    各物語の後に、YOASOBIの楽曲を聴くことで物語を振り返えることができる。この時、なんともたまらい感覚的になる。何度も読み返したくなるそんな1冊になった。
  • はじめての
    ようやく読みました。
    初めは一気に全部読んでしまおうと思っていたんだけれども、ちょっとこれは大事に読んだ方がよいと思いひとつめを読んで本を閉じました。
    読み終わって閉じた時にこんな優しいおだやかな感じになったの久しぶりかも。
  • 家族シアター
    全7編からなる短編集。
    家族の微妙な葛藤や和解が描かれた家族小説。
    複雑な家族関係や日常の出来事から、家族のあり方や絆が丁寧に描かれていた。
    特に好きなのが「タイムカプセルの八年」。
    息子の本音や、親父会という集まりが、意外なほどの理解と絆を生むストーリーが魅力的だった。
    家族の絆や大切さを改めて感...続きを読む
  • 名前探しの放課後(下)
    2024.02.21

    免許の取得 天木の確認 進学校にこんな子いるか いじめの解消の仕方

    話がとんだり、チグハグだなーとなんとなく感じてた違和感が解消。個人的には友晴がクズじゃなくて安心。
    エピローグは関連作品読んでないとカタルシスがないのかな。メジャースプーン読んでみよう。
  • 七つのカップ 現代ホラー小説傑作集
    現代ホラーの傑作が揃った短編集。全編おすすめといえる高い完成度の1冊です。「芙蓉忌」は古い家屋の隙間から見える女に魅入られた話。女が誰か探る途中、警告を受けるも男はもはや止まる事が出来なくなり…
    謎の猿を追う「シュマシラ」も良い。
  • ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)
    前回の『ツナグ』よりも、使者(ツナグ)の歩美の心の内が良く伝わってきて、死者と生者をつなぐという特殊な役割を背負った人であっても、日常があり、迷いがあり、一人の生きた人間なのだということが強く感じられた。どの話も、しみじみと心に沁みたけれど、とくに『母の心得』の話は、母ゆえの痛みや責任感や悲しみが感...続きを読む
  • ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)
    てっきり表紙だけ違うのかと思い、「ツナグ」を読んだ後スルーしていた「ツナグ 想い人の心得」。ツナグの役目をしていた高校生の歩美が、大人になって登場します。
    最初のツナグは杏奈だったので、てっきり歩美は出てこないのかと少しがっかりしましたが、その後出てきたので安心しました。天邪鬼な杏奈ちゃんと、歳の離...続きを読む
  • 名前探しの放課後(下)
     上下巻の感想

     心に深く刻まれるいいお話だと思った。自殺者が、予想外の人物だった。正直騙されて少し悔しかった。それだけ、からくりが見事だった。

     あすなといつかはそれぞれの理由で地元から離れた学校へ通う。

     あすなの気持ちが自分と重なって泣けた。女子の友人関係は、何もかも皆と一緒にしていない...続きを読む
  • 東京會舘とわたし 上 旧館
    出会えて良かったと思える一冊。
    読み終わって本抱きしめました。
    全体的に厳かな雰囲気が漂っていて、上品でありながらも熱い想いを持った登場人物たちの織りなす物語に何度も何度も目頭が熱くなりました。
    カトレア缶や東京會舘の当初の外観など画像検索して、実在した事にまた感動したりしました。
    登場人物がまた驚...続きを読む
  • はじめての
    島本理生「私だけの所有者」
    辻村深月「ユーレイ」
    宮部みゆき「色違いのトランプ」
    森絵都「ヒカリノタネ」

    直木賞作家の短編を元に
    YOASOBIが楽曲をつくるコラボ、というキャンペーンの
    いわゆる原作の短編集、です。

    自分は読むまで、
    逆と思ってたけど、そうじゃなかった。
    それはそうだ。

    「海...続きを読む
  • レジェンドアニメ!
    胸熱!胸熱!!!
    ハケンアニメを再読してから本作を読んだからもう胸熱すぎて……マジ胸熱だよー!!!(胸熱うるさいw)
    どの話も良かったけどニイ太の話が1番好きだなーって思ってたら最後の話でうわー!ってなりました。
    まさかあの二人が!というオドロキもあったけど環登場がエモすぎてスロウハイツ再読したくな...続きを読む
  • Another side of 辻村深月
    辻村深月さんの、過去の著作に込めた思いとかその時々の心境とか、普段楽しんでいる小説の「作家側」がわかってよかった。この人はお話が体にあふれているというか、あぁ作家になるべくしてなった人なんだなと。そしてなぜか私もお話を書きたくなった。