辻村深月のレビュー一覧

  • 名前探しの放課後(上)

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    やっぱり大好き、辻村美月!
    今までは過去の自分に語りかけるような、そんな気持ちだった。だけど今は、子育て中の今になんだか響く。

    死んでほしくなくて、じゃぁどうしたらいいかなって考えて出した答えは、とってもシンプルだ。
    色々考えたけど見当違いかもしれない、そう思ったら一気にやる気がなくなる。そうなるとなかなか這い上がれない。
    だから、絶対に一緒に生きる!その気持ちはずっと持ってるけど、思い詰めない。楽しいと思えることを沢山やろう、それでいいんだと思った。
    持っている悩みの根本的解決は難しいかもしれない。それでも、自分は1人じゃないと思えること、目標を持つこと、みんなで努力すること。今はつらいけ

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    2025年05月21日
  • 青空と逃げる

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    立ち向かうことだけが正解じゃない
    逃げなきゃいけないときもある
    いつか、ちゃんと向き合える日が来ればそれでいいんじゃないか

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    2025年05月20日
  • 東京會舘とわたし 下 新館

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    上巻より下巻のこちらの方が私には馴染みのある内容でした。

    昭和から平成へ
    金婚式のお祝い
    クリスマスディナーショー
    東日本大震災
    芥川賞、直木賞の選考会、記者会見
    結婚式

    昭和51年からおよそ40年の間の出来事が描かれていました。
    上巻からだとおよそ95年間もの出来事が東京會舘を舞台に描かれています。
    当時の東京會舘の様子が時代背景と登場人物でとてもわかりやすく書かれていました。
    また、東京會舘での様子で当時の日本の様子を知ることも出来ました。

    『東京會舘』

    私は訪れたことがありません。
    機会があれば行ってみても良いかもしれませんね。きっと、素晴らしい所だと思えます。


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    2025年05月16日
  • 図書室で暮らしたい

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    辻村先生にハマりつつある。なんというか青春のアンビバレントな気持ち、不安定な気持ち、それでいて必死に生きているということが文章から伝わってきて本当に面白い。
    タイトルから好きになってしまう本。いいエッセイ集だった。やはり作家さんが作家さんの言葉で日々の小さな出来事を記述するエッセイは面白い。嬉野温泉の温泉湯豆腐食べたくなったし、「うちの子へ」の我が子への愛の深さ、「作家になって十年」での保育士の方の矜持が伝わってくる傑作。面白かった。直木賞受賞の「鍵のない夢を見る」も読みたい

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    2025年05月15日
  • 冷たい校舎の時は止まる(下)

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    ネタバレ

    これ、デビュー作なんですね。最後叙述トリック?でしたが、確かにこの流れで答えを出すのにはそうなりますね。心の中に閉じ込める、本当にあるのか分からませんが、それを読ませてしまう、ストーリーテラーとはこうなんですね。

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    2025年05月14日
  • ハケンアニメ!

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    シリーズアニメの製作現場という繋がりはあれど、バラけていたピースをまとめ上げ、最後の最後に辻村深月の珠玉の言葉たちの連続は、胸に迫るものがある。
    作中ではアニメの製作に関わる人間全てだが、人を喜ばせる技術を持つ人って、なんてすごいのだろうと思わずにはいられなかった。

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    2025年05月13日
  • ハケンアニメ!

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    アニメ制作を題材に、創作の熱量と苦労を描いた群像劇。明確な悪役がいないお話作りは、みんな良くも悪くも個性があるけど、お互いにそれを頼り信じる人たちが支え合って社会を作っている、という前向きなメッセージと感じられる。
    辻村作品としては珍しくミステリ要素が薄く、様々な人があちこちで繋がり信頼関係を築いていく構成に全振りした、とても楽しく読める作品だと思う。仕事に疲れたとき、何かに悩んだときにふと手に取りたくなる。

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    2025年05月10日
  • あなたの言葉を

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    毎日小学生新聞に書いていた記事をまとめた一冊

    だけど大人が読んでも
    辻村さんの思いが手に取るようにわかる

    小学生に話すような記事があっていると感じたのは
    いいのかな?と感じるけれど

    実はまだ小説を読んだことがなくて
    初めての辻村さんの本なのです。

    そのおかげで 読んでみたいと
    今更ながら 読み進めていこうと思っています。

    本が苦手な人も
    この一冊から読み出してみることを勧めたい。

    読書した方がいいと思わせるのに 一番わかりやすい。

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    2025年05月09日
  • ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)

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    このシリーズ大好き。
    自分の人生悔いのないように生きたいと思える作品。それぞれの依頼者に、死者に伝えたいことが全く違って、後悔や不安、期待を思いながら死者との面会に臨んでいくけれど、どのチャプターもすごく良かった。特にお気に入りなのは、母の心得だ。

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    2025年05月09日
  • ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)

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    前作に劣らず、良作でした。
    単独でも違和感ない構成ですが、前作の流れを踏襲しているので、やはり、前作を先に読んでからの方が楽しめます。

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    2025年05月08日
  • 「いじめ」をめぐる物語

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    これは胸が痛かったです。
    私は当事者でしたが、当事者でなくても刺さるものはあるはず。
    「いじめ」という言葉の存在自体が人の未熟さや弱さを表している
    そんな感想を持ちました。

    辻村深月さんの「早穂とゆかり」はすごくわかる。
    私もいじめていた人間をこう追い詰めたいと思いました。
    かわりにスッキリ制裁してくれた気分。
    越谷オサムさんの「20センチ先には」
    悩んでいる人に読んで欲しい。
    まさに私が言いたいのコレ。

    衝撃が詰まった一冊でした。

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    2025年05月06日
  • 本日は大安なり

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    2025年5月5日
    大安吉日の結婚式4組のそれぞれ。
    双子のややこしい心理がありえない、勘弁してと思った。
    とんでもないトラブル続きの4組、でもどれも身近にありそうなエピソード。いつだって大なり小なり問題を孕んでるはず、現実も。
    人間的にどうしようもない4人だったが、ふたを開けると…
    読後感爽やか。
    性善質。

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    2025年05月06日
  • きのうの影踏み

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    初辻村深月。めちゃくちゃ面白い。シミュレーション仮説に立脚した怪異の捉え方をしている気がした。普通に生まれた人間には世界の裏側あるいはバグたる怪異に接しえないが、あることがきっかけで恐ろしいものと繋がってしまう...みたいな。それは本当に偶然なのかもしれないし(「スイッチ」「やみあかご」「だまだまマーク」)、ある特定の行動をすることで生み出すことができるものなのかも(「噂地図」「十円参り」)。一番好きな話は「ナマハゲと私」。普段当たり前に話していること認識している仕組みや習慣が少しだけ角度を変えるとおかしなものに思えるという話であり、それによって悲しい犠牲も生まれうるというバイアスを恐怖として

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    2025年05月05日
  • Another side of 辻村深月

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    辻村深月を好きな人たちが辻村深月を大好きな人向けて作った本♡
    文庫の解説も収録してあるのも嬉しいポイント。『映画ドラえもん のび太の月面探査記』のOPで“脚本 辻村深月”を見て泣いちゃったことを思い出したな。私の人生にいつも寄り添ってくれる人!

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    2025年05月05日
  • レジェンドアニメ!

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    超超超超良かった!!! 辻村深月の作品の中で突如大好きを掻っ攫った『ハケンアニメ』の続編だけある〜。実写心配だけれど、楽しみにしてる!

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    2025年05月05日
  • レジェンドアニメ!

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    ハケンアニメのスピンオフというか続編というかの短編集。

    前作での登場人物に再び出会えて、理解が深まって楽しい。
    選永組の近況やら、王子の次回作「V・T・R」の話など。
    どの短編も面白かった。若者が成長する話が多く、頑張れ!なんて気持ちになったり。
    ハケンじゃないアニメだって、そのポジションを維持するのは努力が必要だよな、と再確認させられる。「ご長寿アニメ」だってこのご時世大変だ。

    コーキや環が出てきて嬉しい。
    環は環らしくて笑ってしまった。

    アニメを、
    〝実在しなかったはずの存在を、「実在以上に実在」する存在に作り上げ〟
    と表現していてなるほどと感じさせられた。

    そして、仕事はバトンタ

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    2025年05月04日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(下)

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    すごすぎた。
    ものがたりとしてあまりにもすごい。
    自分の語彙力が無さすぎて、どう表現をしたら良いのか分からないし、到底現実では理解できないものなんだけど、小説としてものがたりとしてあまりにも惹き込まれる。美しいって表現したくなった、光だったあまりにも。闇なんだけどすごく暗いし、暗いどころじゃないくらい深いとても深い地獄の果てみたいなんだけど、あまりにも、光だったよ。
    意味分からないこと書いてるけど読んだ人なら分かってくれると思う
    すごく胸がいっぱいになる。ここ数年で1番刺さった。

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    2025年05月03日
  • 東京會舘とわたし 下 新館

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    平日のお昼にメインバーで會舘ジンフィズとサンドイッチを食べること、プルミエで舌平目のボンファムを食べること、シャンデリアを見にいくこと、夜にトムコリンズとソールピラフを食べることが目標になった。クッキングスクールにも通って、私もカレーを作りたい。とても素敵な小説でした

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    2025年05月03日
  • 東京會舘とわたし 下 新館

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    東京會舘に対する作者からの溢れんばかりの愛を感じました。直木賞の件はご自身の体験とオーバーラップさせているのでしょうか、とても揺さぶられました。それぞれの物語に寄り添う會舘のスタッフにもそれぞれの物語があり、人って支え支えられ生きているんだんなあと改めて感じました。この本を読むと確かに東京會舘に行きたくなりますね。大好き度❤️❤️

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    2025年05月03日
  • 本日は大安なり

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    結婚式にまつわるお話。
    11月22日の大安。
    人気のあるホテルの結婚式場で式を挙げる4組。
    プランナーの多香子は過去に苦い経験を持つが、この仕事に誇りを持っている。
    ただ、担当している新婦のわがままには辟易している。
    いろんな意味で何度も担当替えを頼んだが、叶わなかった。
    そして、双子の姉妹の複雑な思いからくる、とんでもない企み。
    大好きな叔母が結婚する相手に危険なものを感じる男の子。
    結婚式をどうにかして中止にしたい新郎。
    とにかく、どのカップルの話も興味深くて面白い。

    2025.5.1

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    2025年05月01日