辻村深月のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
衝撃と救われたという気持ちが最後にドンと来た。
女性間にある関係性と地方にある閉ざされた関係性。
実際はわからないけど、周囲からはそう見える、そうなんだろうなと想像してしまう、そんな物を提示される。読んでいて、うわぁドロドロだとひきながらもどこかでそうなんだろうなと勝手に同意してしまう。そんな共感を感じさせるのは辻村深月さんは上手だよなぁ。そんな中で事件が起きてそれについても非常に興味を持たされる。
追う探偵役と逃亡者が親友の女性だったり、なぜ事件は起きたのか、逃亡者は本当に犯行を起こしたのか、果たして二人は再会するのか、どんな逃亡生活なのか。読んでいて興味は尽きず面白かった。
そしてタイト -
Posted by ブクログ
良すぎた。
アニメ制作とその周辺業界をめぐるストーリーを、主人公が変わりながら3部+αで描く物語。
最初は王子監督に振り回される有科かやこプロデューサーにすごく感情移入してたけど、次の斎藤瞳監督にはさらに心奪われた。次のアニメーターの和奈は最初あんまり好きじゃなかったのに、話が進むにつれものすごく応援してた。
「軍隊アリと公務員」の終盤は、ずっとウルウル。
サバクの設定や最終回、読んでて泣きそうになった。小説という作品の中に出てくる作品の設定。そんなところまで、感動させるような内容のものを考えられるなんて。
リデルもすごかった。涙ぐんだ。アニメの映像が頭に浮かび、想像の中のシーンで、鳥肌 -
Posted by ブクログ
優しさに溢れていたし、
小学生新聞連載記事だそうですが、なんていうか、わかりやすい言葉で綴られてはいるけど、子ども向けにうまく取り繕ったりせず、子供扱いせず、丁寧に向き合った内容がいいなと。
「考えること」「思うこと」にブレーキをかけないで。
周りと違う感覚で、それを馬鹿にされたり笑われたりしても、「雨の匂い」を感じることができるその感性は素晴らしい。
大人は、子どもたちが失敗しないための正解がわかる。でも正解しか知らないで大人になるのはつまらない。未来への不安や焦りに揺れながら成長するからこそ、自分の思いや言葉が紡がれていくんだなって。
辻村さんの優しい問いかけに改めて気付かされる事が -
Posted by ブクログ
7話とも全部自分が体験していた様に、既視感がある話だった。全部が幸せに終わったとは言えないが、温かく、ちょっと恥ずかしくて、人には言えない話が多かった気がする。この話に既視感を持てる自分は家族に恵まれていたと改めて感じた。
武田砂鉄さんの解説も素敵だった。家族の余計な一言は同じ空間にいるからより傷ついたり、実家から出た子供は1人で生きていた顔をしないといけない時期もある、外用のお菓子が出される様になるなど。一つ一つは些細なことだが、歳を重ね、実家に帰るたび、これらの言動が、大切で笑えてくる様になる。
この本を読んだ後、家族の優しさに少しだけ触れたくなる本かもしれない。 -
Posted by ブクログ
「そのバンド 本当はいなかった 25年見てたのは
自分の心さ 君自身の影なのさ」
“中2病の神ドロシー”より
うおぉ!筋肉少女帯の楽曲が小説に!しかも執筆陣も豪華アンド本人降臨!!
素晴らし過ぎる作品だ。筋少ファンとして思わず歓喜の涙(泣)
この作品は全6篇+装丁のアンソロジー短編集となっていて各作品のテーマとなった楽曲がタイトル(一部違うが)となっている。各執筆者はテーマとなってる歌詞を物語化しているが、まぁ、出てくる出てくる他の曲(笑)
探せば20曲くらい歌詞でてくるんじゃないかという勢い!しかもなんか大槻ケンヂの文章っぽさも感じる(寄せてる?)
筋肉少女帯愛が濃い!濃すぎる!!
物語と -
Posted by ブクログ
心温まるエピソードの数々。読んでいて思わず微笑んだり涙がこみあげたりしてしまうとても素敵な作品。
旧館、新館ともに大半は東京會舘で働くプロフェッショナルたちのエピソード。ホテル機能を持たない施設だけに猶更来客をもてなそうとする揺るぎなく継続されている精神を感じる。また越路吹雪のディナーショーや直木賞受賞作家などのエピソードもとても面白い。これらの話の中にも当然東京會舘のプロフェッショナルたちの気配りを知ることができる。
私は地方から東京へ出てきて30年以上経つが、残念なことにこれまで東京會舘へは行ったことがない。帝国劇場へも帝国ホテルにもパレスホテルにも行ったが、今まで東京會舘にはご縁がなかっ -
Posted by ブクログ
やっぱり大好き、辻村美月!
今までは過去の自分に語りかけるような、そんな気持ちだった。だけど今は、子育て中の今になんだか響く。
死んでほしくなくて、じゃぁどうしたらいいかなって考えて出した答えは、とってもシンプルだ。
色々考えたけど見当違いかもしれない、そう思ったら一気にやる気がなくなる。そうなるとなかなか這い上がれない。
だから、絶対に一緒に生きる!その気持ちはずっと持ってるけど、思い詰めない。楽しいと思えることを沢山やろう、それでいいんだと思った。
持っている悩みの根本的解決は難しいかもしれない。それでも、自分は1人じゃないと思えること、目標を持つこと、みんなで努力すること。今はつらいけ -
Posted by ブクログ
上巻より下巻のこちらの方が私には馴染みのある内容でした。
昭和から平成へ
金婚式のお祝い
クリスマスディナーショー
東日本大震災
芥川賞、直木賞の選考会、記者会見
結婚式
昭和51年からおよそ40年の間の出来事が描かれていました。
上巻からだとおよそ95年間もの出来事が東京會舘を舞台に描かれています。
当時の東京會舘の様子が時代背景と登場人物でとてもわかりやすく書かれていました。
また、東京會舘での様子で当時の日本の様子を知ることも出来ました。
『東京會舘』
私は訪れたことがありません。
機会があれば行ってみても良いかもしれませんね。きっと、素晴らしい所だと思えます。
-