辻村深月のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
東京會舘をまったく知らず、「この本に出てくるお菓子が買えるのよ」と小耳に挟んだ程度の知識だけで読み始めたけど、上巻を読んだだけで東京會舘が好きになってしまった。
長い歴史の中で地震に遭いGHQに接収され、想定外の憂き目にあってきた東京會舘だけれど、そのときそのときにこの建物を愛し守ってきた人たちがいたということを感じられてジーンとした。
強い想いをもって守ってきた人たちがいなければ、その建物も料理も菓子も、伝統も雰囲気も、今残っていなかっただろうということが小説という形だからこそ生々しく伝わってきた。
お客としてあるいは従業員として、立場のある人でもそうでなくても名前のつかない小さな出来 -
Posted by ブクログ
ネタバレロードムービー
先入観から、トシちゃんは男子だと思っていました。
児童会長になりたいトシちゃんに、ワタルくんの演説がしみました。
また、先生が友達のために泣けるやつがこのクラスに何人いるか、と言ったところも好きでした。
気持ちの強いワタルくん、とってもかっこよかったです。
道の先
塾講師と女子中学生の話
倫理観的には塾講師がプライベートで女子中学生のところ行ったらダメでしょうと思って読んでいましたが、それで女子中学生が結果的に救われたのだなと思った。
「平気になる。」
「安心していい。心配しなくていいんだ。」
と断定で信頼してる人に言ってもらえるのって心にくるなと思いました。
トーキョー語 -
ネタバレ 購入済み
基本的に小学生の主人公の視点で進んでいくので難しい単語や表現が登場せず読みやすいです。不思議な力を持っている、という少し現実離れした設定がありますがそれをうまく溶け込ませたうまい作りになっているなあと思いました。
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Posted by ブクログ
やばい、この本は。圧倒されたし、涙が出た。
主人公の芦沢理帆子は、天才カメラマン芦沢光を父に持つ。父の影響で、『ドラえもん』が大好きな彼女は、藤子・F・不二雄がSFを「少し・不思議」と解釈していたのを真似て、周囲の人々に「SF=スコシ・ナントカ」という個性を当てはめている。
理帆子は高校で不思議なオーラをまとう別所あきらに「写真のモデルになってほしい」と声をかけられ、彼と親しくなっていく。彼を通じて父の友人である松永の私生児、松永郁也と、彼の世話をしている多恵に出会う。
理帆子の元彼の若尾大紀は本当にどうしようもないやつで、言葉が通じない子供。読んでて本当にイライラするけど、辻村さんの人