辻村深月のレビュー一覧

  • はじめての
    原作とYOASOBIのシンクロ度がハンパない。
    4人の著者と4曲の歌。直木賞作家とのコラボは忠実に、原作の世界観をボカロメロディに乗せて、全ての作品が出来上がっていると感じた。
    特に、森絵都の原作と[好きだ]、辻村深月の原作と[海のまにまに]がハマった。
  • 光待つ場所へ
    すごく面白かった。
    すごく深い心の中を見せてもらった。
  • 太陽の坐る場所
    今日子や清瀬のように時のしがらみに囚われない超然とした者、同窓会の主要メンバーのような高校時代の関係性で時が止まっている者、響子のように進みたいがそれを自分に許せない者。

    ほとんどの人が人に対して意地悪な視点をもち、その醜さを自覚している。
    みんな自分の位置を確かめたいのだ。
    多くの人にとっては高...続きを読む
  • ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)
    前作より良かった⭐︎
    使者を引き継いで7年。。高校生だった歩美くんが社会人として働きながら使者を続けている話。歩美くんの自分では気づけていない恋心が描かれてたり、大事な人の死があったり。。歩美くんの気持ちも使者に会いにきた人達の気持ちにも泣いた。どの話もすごく良かった。続編ないのかな?ぜひ読みたい!...続きを読む
  • 名前探しの放課後(下)
    後半は読む手が止まらなくて、夜更かしして最後まで読んでしまった。

    タイムスリップの真相はビックリしておもわず声が出てしまったし、大好きなキャラ達に再会できて嬉しい気持ちでいっぱいでした。
    2人とも元気になって本当によかった。
  • かがみの孤城

    衝撃のラスト

    7人の中学生が中心となったお話で、自分の中学時代を思い出して懐かしい気持ちになったり、この時期特有の悩みとか登場人物それぞれの家庭環境とか、各々それらと葛藤する姿など読んでいてグっと来るものがありました。
    ”オオカミ様”の正体、みんながそれぞれ生きている世界、「私たち現実世界で会えるよね?」「助け合...続きを読む
  • はじめての
    すべて短編だったがしっかり読み応えがあり
    尚且つ起承転結がきれいで最高でした。
    4人の大物作家の短編が一冊にまとめられていて
    こんなお得なものもないしここにYOASOBIとの
    コラボ曲もあって
    もう何回楽しませてくれるんだと
    ワクワクしました。
    ぜひごらんあれ
  • 島はぼくらと
    朱里、衣花、源樹、新の関係性。進路など面白いポイントがたくさんありました!少し前に読んだ「スロウハイツの神様」の登場人物赤羽環が登場していて少し興奮しました!
  • はじめての
    この4人の作家さんの作品を一冊で読めるなんて贅沢!それぞれ違う世界観のお話で面白かった。個人的には宮部先生のお話が好き。YOASOBIさんの「はじめての」も、小説の世界を素敵に表現していて良かった
  • 名前探しの放課後(下)
    ☆5

    120点。作品の雰囲気が好きで一気に読んでしまった。
    いつかとあすなの関係性が尊い。
    青春小説としてもミステリーとしても面白い。
    この本に出合えてよかった。
  • 光待つ場所へ
    この作品に出てくる登場人物の関連作品を一つを除いてほとんど読んでいたため、本当にグッとくる作品だった。鈍感すぎてそれぞれ読んでる途中で、あっこれあの人だ!!というように気づいたので、関連作品ももう一度読んでそこからまた読み返したいと思った。
  • 本日は大安なり
    通勤中に読んでいたけど、先が気になって気になってしかたなかった。時間さえあれば一気見していたこと間違いなし。
    映画になればいいのに…と思っていたら、すでにドラマ化されていたとは!
    ドラマも見たかったなぁ。
  • 名前探しの放課後(下)
    読んでる私自身が登場人物達の仲間になったように問題解決してきたつもりだったのに最後に『えー!』と、裏切られる。私を置いてかないで〜!みたいな?笑
    いやいや、やっぱり辻村さんのお話は面白い!
  • 傲慢と善良
    同じ事象を見る面からで異なることを思い知らせ、小説というより哲学書のように感じる面がある作品です。でも、辻村深月です。一気に引き込まれ、最後まで一晩で読みました。良かった!
  • 朝が来る
    「ひかり」はある意味自分のようだった。こんな悲劇に見舞われたことはないけれども、他よりも特別でいたい、秀でていたい、という思いは小さい頃ずっとあって、周りを馬鹿にした目で見ていた。傲慢でしかなかったのに、だんだんと殻にこもってしまうあの頃の痛々しい私と中学生のひかりは似ていて、読むのがつらかった。親...続きを読む
  • 傲慢と善良

    人への深い分析が刺さる

    恋愛小説だと思って、軽い気持ちで読み始めました。しかし、その中身は何とも深く人間心理を描いたミステリー。自分にも思い当たるなんとなく感じていたことや、していた行動がかなり解像度高く言語化されており、自分自身を見つめ直すきっかけとなりました。
    辻村さんの小説を他にも読んでみたくなりました。
  • 鍵のない夢を見る
    最後の誘拐のお話を読んでいるとき、カフェでひとり「え」って思わず声が出てしまいました…

    辻村さんは、とんでもなく文章がうまい。
  • ロードムービー
    辻村深月のロードムービーを読みました。
    子供の頃に経験したことをおとなになってから思い出すと、また違った気持ちで思い出すことができる、という短編集でした。

    表題作のロードムービーは子供の頃の冒険の物語でした。
    しっかりもののトシちゃんと気弱なワタルは教室でのいじめやワタルの家庭の事情から二人で家出...続きを読む
  • 冷たい校舎の時は止まる(上)
    長い、しかもまだ上巻。「鏡の孤城」を読み心が震え、「Another side of 辻村深月」を読み最初の執筆である本書を読みたくなった。でも最初に出した本がこんなに長いなんて…誰もいない校舎に閉じ込められた8人、しかしこれは『ホスト』が作り出したイメージだった。学園祭最終日に自殺したのは誰だったの...続きを読む
  • サクラ咲く
    初めての辻村深月作品でした。
    三篇それぞれの主人公は、どこにでもいる学生のひとりで、学生生活を送っていく中で様々な人と出会い、人間として一歩ずつ成長して行く姿がどこか眩しかったです。
    心温まる素敵な物語でしたという、そんな言葉で片付けて仕舞いたくないような感覚です。