辻村深月のレビュー一覧

  • かがみの孤城 下

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    下巻は一日で読みきった。(気がつくと読み終わっていた。)

    学校に行けなくなったこころが、鏡の中で出会った仲間たちと過ごす物語。
    オオカミさまの正体や、こころが助けたアキとのつながりが最後に明かされ、「あの時の出来事が今につながっていたんだ」と胸が熱くなった。
    ひとつひとつの出会いに意味があったと感じるラストが印象的。

    終盤は意図せず涙が流れた。
    小説を読んで涙が出た作品は、これが初めてだったと思う。
    そしてラストは鳥肌が立った。

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    2026年03月20日
  • ぼくのメジャースプーン

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    ネタバレ

    人は誰かのために泣けない
    愛はエゴであるけれどそれでもいいんだ
    自分のために一生懸命になってくれることが傷を癒す

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    2026年03月18日
  • かがみの孤城 下

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    「かがみの孤城」

    様々な理由で学校での居場所をなくした子供たちが、不思議な城に集められる。城の中にある鍵を見つけられれば願いが叶うらしい。

    めちゃめちゃ刺さりました( * ॑꒳ ॑*)
    後半は涙腺が崩壊します

    感情移入がヤバかった。
    子供時代に多かれ少なかれ似たような経験をした人は、彼ら彼女らの苦しみや辛さが痛いほどに伝わるのでは。そしてだからこそ下巻での絶望感や期待感に引き込まれました。

    ファンタジーっぽいけどミステリ?

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    2026年03月18日
  • 本日は大安なり

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    ネタバレ

    全組訳アリの問題カップルたち、その新郎新婦たちの異質な結婚式を準オムニバス形式でテンポよく描かれ、どの組も先行きが気になり一気に読み切った。

    男を奪った態度悪い女や、胸糞悪い浮気男がそれぞれ改心したものの報われた形になったのは若干モヤつく点ではあったが、エピローグに描かれた「何事も成功しないことがない大安吉日」という言葉を見て、「本日は大安なり」という全体にかかるこのタイトルこそがこの結末に向けた伏線だったのかと納得させられた。

    辻村作品ならではの他作品からの登場人物、狐塚らがナイスアシストする点も唸らせるポイントだった。

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    2026年03月18日
  • ぼくのメジャースプーン

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    不思議な力を持つぼく。
    幼なじみのふみちゃんはある事件の後、心を閉ざし、声を失ってしまう。

    読み始めてすぐ、ふみちゃんだ!って思いました。
    「凍りのくじら」に少し出てきたあのふみちゃんなんですね、前書では喋らず視線も合わず、病院に通っている設定だったと思います。
    本作では元気で溌剌としていたふみちゃんが、どうして心を閉ざしてしまったのかその経緯と訳が分かります。

    力を使って犯人に挑もうとする“ぼく”ですが、同じ力を持つ親戚の大学教授、秋先生のもとに通い、力について学びます。
    犯人との対峙は1週間後の日曜日。
    このぼくと秋先生とのやりとりがとても興味深く、人間の心理をついていて考えさせられま

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    2026年03月17日
  • かがみの孤城 下

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    最高の作品に出会えた。読み進めると、登場人物の青春も終わってしまうような気がして、ゆっくりと読んでしまった。最後は深い感動に包まれました。娘にも勧めたい。

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    2026年03月16日
  • 東京會舘とわたし 上 旧館

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    東京會舘のプティガトーが美味しくて種類が多くてわくわくして食べたことを思い出したが、こんなに気持ちのこもった素敵な品が他にもたくさんあり、ひとの強い想いから生まれたものだと知り感動した。
    かつてから、東京會舘を思う先人たちの想いが紡がれて今があると思うと感慨深く、とても好きになった。
    それにしても鉄板焼きディナーに行った際には、格式高くて緊張してしまったので、庶民の社交場とはいえやはり特別感のある素敵な場所だなぁと思う。

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    2026年03月15日
  • かがみの孤城 下

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    ネタバレ

    わたしたちは、助け合える。という上巻の終わりから一転、会えるはずだった学校でお互いに会うことができず、パラレルワールド説が飛び出すなど、一気にミステリ感もある前半だった。助け合えないことを感じて絶望的な空気が広がるなか、助け合えないわけでも、会えないわけでもないと言うオオカミさま。残された時間を大切に過ごそうとするこころたちの姿は、切なくもあり、また後半の展開がどうなるのか、大きく期待させるものだった。

    アキの暴走から始まる後半は、今までの伏線が回収され、全ての謎が明らかとなった。生きている時間がずれていることは何となく想像していたところもあったが、それまでのお互いの実生活の描写などにヒント

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    2026年03月15日
  • 島はぼくらと

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    「自分には故郷があるのか、あるとしたらその土地と自分はどんな関係か、そして自分はこれから、どの土地でどんなふうに生きていきたいのかを、どんな読み手にも問いかけてくる作品なのだ」解説/瀧井朝世

    大学から地元を出て、そのまま東京で就職して、結婚を考えるような人と出会って東京で同棲。地元に帰るのか東京で生きるか、仕事はどうするのか、パートナーとのすり合わせ、親からのお願い、妹たちはどうする?20代後半もうアラサーに差し掛かる今すごく刺さりました。

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    2026年03月15日
  • スロウハイツの神様(下)

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    青春の時代が過ぎた自分が読んでも十分面白い。何者でもない自分が何者かになるため苦労し、涙し、同年代の活躍に嫉妬したあの頃を思い出す。そのような舞台のもとにミステリー的要素などがあり非常に読み応えのある一冊であった。読後の爽快感の余韻はしばらく続き、この年になってももう少し頑張ってみるかなと思わせてくれています。自分の娘がもう少し大きくなればこの本を読ませてあげたい。

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    2026年03月15日
  • 水底フェスタ

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    少年と年上の女性の恋愛小説仕立てです。孤立した地域共同体の平穏な状態を保つために、暗黙の了解が存在するという恐怖が描かれていました。

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    2026年03月15日
  • スロウハイツの神様(下)

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    ネタバレ


    とにかくたくさん好きなシーンがある小説。ただ、最終章での伏線回収がとにかく良かった。

    公輝が高いテレビを買ってすぐに友人に譲ったことや、ケーキばっかり食べてたことが繋がっていくのがすごく良い。
    黒木さんが一緒にケーキ食べてくれるのも好き。なんだかんだでこの2人の関係性が親友な所が面白い。

    (can/ableは難しすぎる笑)

    全体を通してスロウハイツの住人1人1人が上巻から丁寧に描かれていて、非常に魅力的だった。

    作家が集まったアパートでの物語らしい正義の最後のセリフも良かった。
    「まぁ、なんていうか。あらゆる物語のテーマは結局愛なんだよね」

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    2026年03月15日
  • スロウハイツの神様(上)

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    上下巻は最初長いなと思ったけど、上下巻あるからこそ丁寧に背景ストーリーを仕込むことができたんだなと感じたし、その長さを感じさせないおもしろさだった。上巻は基本的には各人のバックグラウンド説明がメインだが、ほんのり何か起きそう感が漂っているという感じ。

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    2026年03月14日
  • スロウハイツの神様(下)

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    個人的には人生でも上位に入るくらい好きだった。
    恩田陸のネバーランドが高校時代にとても刺さったのだが、それの大人バージョンだなと個人的には感じた。あるいは容疑者Xの献身的な要素もあり。
    ジャンルとしてはミステリでもあり青春群像劇とも言えるし。とはいえミステリを求めるなら多分違う(やっぱりそうね、とかこの記述ってもしかして?通りに基本的にはなる)
    とはいえシェアハウスという閉じられた環境で進行していく事態は緊張感もある一方で青春の楽しさみたいなのも味わせてくれるので一気読みできるし、伏線回収で描かれるドラマは感動的で美しいなと個人的には感じた。

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    2026年03月14日
  • 島はぼくらと

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    爽やかで、ドキドキする本。
    瀬戸内の美しい景色が、ありありと浮かんでくる。
    4人の高校生が、それぞれの悩みを抱えながら、全力で生きていることに感動した。
    島で4人だけの同級生で幼馴染。
    真っ直ぐで美しい作品だった。

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    2026年03月13日
  • 名前探しの放課後(下)

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    ネタバレ

    最後の最後までどんでん返しがある面白い作品。

    「ぼくのメジャースプーン」とつながりがあるということを忘れて読んでいたので、最後の最後でいろんなことがつながって鳥肌が立つような思いをした。

    今のところ発見しているのは以下のこと。また読み返したいと思う。

    ・秀人=「ぼく」、椿=「ふみちゃん」
    ・作中(下巻p281)に出てくる「白髪まじりの男性」は「先生」
    ・椿から秀人の印象「穏やかに暮らせるように、秀人は努力してる。そうしようと必死なの」(下巻p269)は能力を示唆
    ・秀人から椿の印象「歪んだからこそ、正方形のようになった」は「ふみちゃん」の過去を示唆
    ・あすなと椿が連弾する際に、椿は問題な

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    2026年03月13日
  • あなたの言葉を

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    ネタバレ

    「毎日小学生新聞」で連載していた辻村さんの記事をまとめたもの。
    言葉に対する愛情と優しさが深く伝わってくる。
    変だと思われたくない気持ちからクラスの雰囲気に合わせていつしか自分の感情がわからなくなったり、無意識に周りの傾向に沿った感想を述べたりすることはだれにでもある。
    大人はいつも「周りの意見なんて気にしないでありのままでいいんだよ」と言うかもしれないけど、大人だって日常的に同調圧力に流されている。
    辻村さんはそうやって周りに合わせることを否定しない。
    ただ、みんなが言ってることと自分の考えが違うからといって自分の考えを押しつぶすことはしないでほしい。
    その時に湧いた感情をぞんざいに扱わず、

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    2026年03月12日
  • 家族シアター

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    煩わしく感じることもたくさんあるけど大切な家族の中で起こるちょっとしたごたごたがテーマの短編集。登場人物の誰かに自分が重なってほろっと泣けてしまうお話しだった。

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    2026年03月11日
  • 冷たい校舎の時は止まる(下)

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    (備忘)大好きな辻村深月のデビュー作。自殺してしまった生徒を思い出させるために「ホスト」により精神世界に閉じ込められた8人の生徒たち。自殺した人とホストはそれぞれ誰なのか。見事な叙述トリックにやられたし、真相も衝撃だった。何よりこんな重そうなあらすじなのに、暖かみのある作品に仕上がってたのがすごいし、8人みんなに幸せでいてほしいと思っちゃうような人物描写は見事でした。大好きな作品の一つです。

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    2026年03月10日
  • かがみの孤城 下

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    下巻は一気読みだった。

    学校でみんなに会えなかったとき、こころがマサムネの心配をするところにグッと来た。

    辻村作品を順番に読み続けてきて、この作品がミスリードと伏線回収の集大成だと思った。

    最後らへんのリオンのところで、それも伏線だったの?と感動した。

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    2026年03月09日