辻村深月のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
面白かった。
最初の数十ページで予想した展開とは、ガラッと変わる内容に変化!
早すぎる妊娠、面子第一の家族、DV、裏切り、不妊治療、そして特別養子縁組。ニュースとしては知っているものの、当事者として何かを思ったことはない世界。そんなところにいとも簡単に連れて行ってくれた描写力はさすがとしか言いようがない。
ひかりがボタンを掛け違えた原因はなんだったのか。
個人的には人への感謝がないことかなと思った。
身近な人を見下してはいけない。とはいえ思春期だから仕方ないのか…
佐都子は冷静で懐も深くかしこい。彼女のおかげで読後感がとても良くなった。 -
Posted by ブクログ
竹とんぼのおじいちゃんの話は、涙が出た。
家族というのはやはり、切っても切れないもので、色んな性格や、ものの考え方を学ぶ場所だ。大人だってまだまだ未熟だし、子どもの容赦ない言葉にハッとしたりしながら、死ぬ間際まで成長を続けていく。
家族関係を「依存」と呼んで良くないもののように決めつけることもあるけれど、やっぱり身近な家族の誰かと、うまく心を通わせられたことが、他者との「共存」に、そのままつながっていくんだよね。
言葉もへたな、頑固一徹なおじいちゃん。だけど、まっすぐ正直で、平らかにものを見られる人。こういう人って本当に隣にいそう。
その存在で、静かに、そっと、孫たちの心にも「安心」が育つ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ今までも何度か辻村深月さんの作品を読んでいるけれど、 圧倒的に心情の描写がリアル。ファンタジーのような空想世界ではなく、本当に日常に起こり得そうな状況で湧き上がりそうな心情を描くから、物語に引き込まれすぎて、たまに帰ってくるのに時間がかかることがある。
今回の作品も、普段は詐欺になんて引っかからないと思って生きていたけれど、
人間は本当に詐欺に引っかかっているのではなく、一種の身の委ね、現状の開放懇願から、あまりにもつじつまが合わない嘘や騙しに可能性を見出して、つい手を差し出してしまうのではないか。と感じた。
それがたとえ嘘であっても、もはやいいとさえ感じてしまう、本来はそんな現状のほうに