辻村深月のレビュー一覧

  • かがみの孤城 上

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    私にとって約四半世紀前になるので共感できるのか不安だけど、評判ピカイチだから読んでみた。

    当時のちっちゃな嫌な気持ち、嬉しい気持ちを見事に表現してて、あ、あの時の気持ちってのいうことだったんだという場面あり、本当に小さい蟠りの瞬間とか上手く表現されてる。

    後半が楽しみ。

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    2025年09月29日
  • 琥珀の夏

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    辻村作品はやっぱりいい!!大好き!!

    カルト団体(宗教団体)という設定で、嫌悪感を若干感じますが、本筋は友情物語だと感じました。

    この作品は自分の子供時代に戻れる作品です。友達と遊び、勉強し、喧嘩し、仲直りし、仲間外れになったり、仲間外れにしたり、先生や親に怒られたり、泣いたり、悲しんだり、笑い合って、楽しんだり、走ったり、転んだり、泥だらけになったり、いろいろあった。

    物語はカルト団体(ミライの学校)の敷地跡から、白骨死体が見つかり展開していく。

    法子は小学校時代、夏休みの合宿でそのミライの学校に参加したことがあり、そこで知り合った大切な友達ではないかと心配になる。
    それをきっかけに

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    2025年09月29日
  • かがみの孤城 下

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    正直、みんなが現実の世界で会えないと知った瞬間は絶望感があった。
    しかし、その後の怒涛の伏線回収が本当に楽しく、読む手が止まらなかった。
    みんなの過去を見ていくシーンが印象的で、理音の過去が個人的にはシーンときた。
    ウレシノとフウカの2人も良かった。
    最後に居場所がなかったアキが自分と同じような経験をして欲しくないという思いで教育の道を選んだことが感動した。

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    2025年09月28日
  • 噛みあわない会話と、ある過去について

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    妬み、嫉み、恨み、つらみ、優劣、美醜、名声、貧富。
    人と人との関わりの中で暗に値踏みされ無意識に作られる上下関係の趨勢がオムニバス形式で描かれるこの作品。
    精神科領域の話が多いな、と思いつつ読み終えたところに東畑開人さんの解説が。
    さすが、精神科デイケアで「居るのはつらいよ」と言っていた方だけあって、読み終わった後の不穏が渦巻く胸裏を少しだけ前向きにしてくれる。

    精神科に勤務していると、両方の立場の話を聞くまではなにも判断できないという中立性の大切さを実感する。
    この作品はそれを本当にうまく描いていて、かつ容赦がない。
    池井戸潤作品のようなスカッと系とも違う"ある過去について&qu

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    2025年09月29日
  • かがみの孤城 下

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    上下巻を2日で読みきれるほど、読みやすかった。登場人物の感情が丁寧に描写されており、展開も面白かった。違和感を感じていた伏線が下巻で回収された時は、気持ちよさを感じて、ページを捲る手が止められなかった。同じ作者の傲慢と善良も良かったが、学生など、より若い世代も楽しめるファンタジー作品だと思う。

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    2025年09月28日
  • かがみの孤城 上

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    上下巻を2日で読みきれるほど、読みやすかった。登場人物の感情が丁寧に描写されており、展開も面白かった。違和感を感じていた伏線が下巻で回収された時は、気持ちよさを感じて、ページを捲る手が止められなかった。同じ作者の傲慢と善良も良かったが、学生など、より若い世代も楽しめるファンタジー作品だと思う。

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    2025年09月28日
  • 東京會舘とわたし 下 新館

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    今のところ辻村深月作品の中でナンバーワン!
    どの話も胸打つものばかり。
    戦前の話から現代まで、壮大な物語だった。
    時代や建物そのものは変わっても、人の心は受け継がれている。
    素敵だった。
    読み進めて行くごとに、ああ、これはあの人だ!と伏線回収も楽しみだった。
    小説はほんとうにいろんな景色や感情を体験させてくれる。
    あー楽しかった!

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    2025年09月28日
  • かがみの孤城 下

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    ネタバレ

    本当にこの作者さんは心理描写がとても上手で好き。
    皆が会えなかった理由と喜多嶋先生の正体も分かったけど、他にも伏線は沢山あってあれはこういうことだったんだと驚く所も多かった。
    皆がいつか出会う所も読みたかった。
    リオンが多分引き合わせそうだけど…
    私が読んだのは上下巻ある文庫本だけど、単行本で一気に読みたいお話だなって思いました。

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    2025年09月28日
  • この夏の星を見る 上

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    コロナ禍。
    緊急事態宣言と共に色んな物事が制限され
    ひっそりと静まり返った都内を思い出す。

    中高生たちの制限された生活。
    家の事情、大人たちの判断、委ねるしか無い

    下を向いていた気持ちが
    星を見つめて、距離を超えて、上を向いていく

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    2025年09月27日
  • 東京會舘とわたし 上 旧館

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    とても感動できました。若い頃に読んでいたら、違う印象を持ったかも。読書、本との出会いも、タイミングって大事と改めて思います。
    読み終わった後、東京會舘の前まで行ってみました。(中に入る勇気はなかった、、、)

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    2025年09月27日
  • オーダーメイド殺人クラブ

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    ネタバレ

    イタイなぁ…最後まで読めるかな…と思いながら読み進め、気付けばお願いお願いと祈るようにページをめくり、絶望し、最後の展開に天を仰ぎ、そして2人のこれからを応援したくなるエピローグ。読後感に浸りました。
    起承転結のお手本の様な小説。
    とても好きです。

    ネル、死体をバラバラにはしたんだろうけど、殺してないんじゃないかな…首輪見て、罪悪感から河瀬が嫌いって言ったところもあったんじゃないかな。

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    2025年09月28日
  • スロウハイツの神様(下)

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    スロウハイツでシェアハウスした面々がそれぞれ前向きに強く夢を追う姿も、友情も、愛も素敵だった。

    どんでん返しとかそういう派手な話ではないけど、ちょこちょこ伏線が張られていて回収されたり、推測できるのも読んでいて楽しかった。狩野や莉々亜や環やコウちゃんの。

    上下巻あったとは思えないくらい飽きずに読み終えた。人生を変えた作家は私にもいるのだろうか。

    読後は爽やかで前向きな気持ちになれた。しばらく余韻に浸っていたい...

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    2025年09月27日
  • 東京會舘とわたし 上 旧館

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    日本の歴史がリアルに理解できる一冊だった。教科書の情報だけではわからない、日常の歴史。
    東京會舘というひとつの建物にまつわる様々な人たちのお話。
    静かに、けれど熱く生きている人たちのお話。
    現代ではなかなか感じることのない幸せを本を読むことで感じることができた。
    この幸せな気持ちのまま、すぐ下巻を手に取ることにする。

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    2025年09月23日
  • この夏の星を見る 下

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    茨城、五島、渋谷それぞれでいろんな出来事が起こる中、それぞれが悩みながら、思いをぶつけながら前に進んでいく。そしてまた遠くのみんなと繋がっての観測会。臨場感あふれる描写で一緒に参加してる気になるほど、ワクワク。一年後の夏、またたくさんの仲間と一緒に星が見れて良かった。
    コロナの中だけど、コロナだからだったかもだけど、遠くのたくさんの仲間と、同じ星空を共有できたことって、素晴らしい。
    私の今は、今しかない。もう少ししたら、なんて待ってられない、というくだりが印象的。

    青春じゃなくたって。今しかないをかみしめて、後悔しないよう楽しんで。
    自分もこんなふうに生きていこうと思いました。
    そして、星を

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    2025年09月23日
  • 闇祓

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    あれ、今マウント取られた?
    話を聞くふりをして、ずっと自慢してるよね?
    正しいのかもしれないけど、なんか価値観押し付けてない?
    ちょっとした違和感が言語化されていて、あるある・・と思いながら一気に読み進められてしまった。
    ホラーなんだけど、人間模様の描写が秀逸で、さすが辻村先生、という感じ

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    2025年09月23日
  • ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)

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    ネタバレ

    よかった。続編ものは当たり外れがある、そんな固定観念があったけど、今回はよかった。
    どの話もとても心に残る。
    歩美くんの想い人もこの人なら相応しいなと、親心的にみてしまった。きっと上手くいくと思う。
    死者に会えるというファンタジー要素も、もしかしたら本当にどこかで起きているんじゃないか、起きていて欲しい、そんな気持ちから空々しさはなくすっと話に入ってしまう。さすがは辻村作品でした。

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    2025年09月22日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(下)

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    ネタバレ

    こんなに長い小説を読んだのははじめて。
    上下巻合わせて千ページくらいある。
    ただ不思議と長さを感じなかった。
    iの正体はなんなのだろう、浅葱は救われるのだろうか、といろんなスリルがあってひやひやしながら楽しめた。
    孤塚と月子の関係やiの正体が明かされていく場面は切なくもあり残酷。
    伏線が回収されていく怒涛の場面に息を呑んだが、トリックよりもなによりも余韻を強烈に残すのが浅葱の壮絶で悲惨な人生。
    それと月子の内に秘めた恋心もそうだし、妹をあんな状態にされてもなお浅葱と向き合おうとする孤塚の誠実さにも胸打たれた。
    登場人物が本当に魅力的。

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    2025年09月22日
  • スロウハイツの神様(下)

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    ネタバレ



    辻村深月には、いつも"してやられる"
    読み終わった時の、やるせなさ。もどかしさ。

    登場人物みんながとても愛情深い。
    それでいて、噛み合わない、すれ違うことばかり。
    それぞれが想っている愛や気持ちは、ほんの1ミリも伝わっていないことばかり。
    どうしてこんなに想っているのに、当の本人は事実を知らないんだろう。
    それがとてつもなくやるせないのに、それでも良い、それでも彼らの愛情は嘘でも無駄でもないんだと感じられるのが不思議。

    作品を通して、チヨダコーキは終始、無知で無垢で、作品を作ること以外生きることは苦手な人物として描かれる。恋愛や執着からは程遠いように見える彼こそが、

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    2025年09月22日
  • ハケンアニメ!

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    アニメ好きのみなさん!!!!
    絶対読んでください!!!!!!

    とか言ってる私もアニメ大好きです!!!
    観る時間がなくてほぼ観られてませんが好きです!!!

    …というのは置いといて、、
    ハケンアニメ!は
    アニメの制作側人達の話です。
    これはアニメとか2次元とか、好きな人じゃないと絶対書けない話だと思います。
    ヨスガとかリデルライトとかサバクとか、作中に出てきたアニメが本っっっ当に見たいです……。

    あと、これを読んだ方は!ぜひぜひ「レジェンドアニメ!」も!!!

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    2025年09月21日
  • この夏の星を見る 下

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    本来ばらばらの場所にあるはずの星を、地球という一点から見て、つないでいくと星座になります。

    中学生、高校生も、別々の場所にいて、それぞれの事情もいろいろ。そんな彼らが星を見るために、ISSを見るためにつながっています。

    そしてそれを陰で支える大人がいる。そんな大人でありたいものです。

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    2025年09月21日