辻村深月のレビュー一覧

  • ぼくのメジャースプーン

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    素晴らしい。クライマックスの展開には思わず息が止まったし、それまでの刺すような言葉たち、苦しい展開に、まるで登場人物たちがその場にいるように、目を逸らしたり、かける言葉も思いつかない自分がいた。
     
    やや子ども向けの本なのかと思いきや、とんでもない。
    人間の心にある「悪意」というもの、それを改善して反省させたいと思う気持ちも、「こいつはそういうやつだ」と自分の手で確かめて枠に閉じ込めたい気持ちも、そうやって描くのかと、本当にお見事。
    辻村さんの、人の感情を鋭く刺して描き切る語りが、大好きだ。
     
    人の愛と、悪意を描いた作品。思い出深いところだけでも、何度も読み返したい。

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    2025年10月20日
  • かがみの孤城 下

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    丁寧に一つずつ伏線を回収していくのが気持ちよくてとても綺麗。
    上下巻に分かれていて長編ではあったがスラスラ読めて世界に入り込めた。

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    2025年10月19日
  • ぼくのメジャースプーン

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    真っ直ぐすぎて、覚悟もすごくてかっこいいと思った。反面、やっぱりもっともっと大人や身近な人に頼ってほしいと思った。

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    2025年10月17日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(下)

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    夜に浮かぶ月と、一人泣いている子どものお話。


    (以下ネタバレ含む)
    月子こそが浅葱くんの寒い冬(人生)における光であり、藍は辛い季節に浅葱を縛り付ける縛り月は一人では輝けない。月子ちゃんを明るくしていたのは孝太くんや周囲の人だったのかもしれない。殺人ゲームを軸に、人々の心理が鮮烈に描かれている。
    所々フィクション的な都合を感じられるが、心情に注視すれば写実性はたいして重要でないので気にならない。ただ話の密度をだす装置として、萩野先輩が使われたのは悲しかった。
    スピード感やモチーフの引用、伏線に読み応えを感じることが出来た。

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    2025年10月16日
  • かがみの孤城 上

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    心に傷を負った7人の中学生が鏡の中からファンタジーの世界へ。
    •誰かに理解されることで
        他人への思いやりが芽生え
    •つながりは時間を超えていく
    読み終わった後に心が暖かくなる物語でした

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    2025年10月15日
  • スロウハイツの神様(下)

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    これを読みまして…
    久しぶりに読む手が止まらなくて、「読むの疲れた…」ともならなくて、夢中になってあっという間に読み進めてた!!!!!!

    そして私は最近『ロウ・アート』、見くびってたなとなった。
    自分を殴りたい。

    『ロウ•アート』って何?って話だけど、欧州の方では元々伝統的には『ハイ・アート』=「オペラとか演劇とか絵画とか、一定の教養がいるような作品」と『ロウ•アート』=「労働者階級にも親しまれる大衆的なカルチャー」っていう線引きがしっかりとあった。階級社会だけに。(今ではアンディ・ウォーホルのポップアートの時代を通してなくなったけど。でもそう言われつつも、何処かで区別しちゃう人もまだまだ

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    2025年10月15日
  • ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)

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    ぜひぜひ、前作と併せて購入、一気読みされたら良いと存じます。私は逢いたい人は弟、母、親友ですが、一回しかない権利、弟は弟嫁、母は兄に、親友は親友の母に譲りたい。俺が死んだら一人息子が来てくれたら良いや。あっ息子はママっ子だったわ。残念。そんな自分に置き換えて二度楽しめました。

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    2025年10月14日
  • この夏の星を見る 下

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     各地の若者たちや見守る大人たち、それぞれの関係、友情や家族との関係も心地良い。
     星に詳しい友人からの情報で、自分もISSらしきものの光を垣間見たことがあるけれど、また機会があったら確信を持って見たいものだ。
     凛久同様、望遠鏡の視野に「星を入れる」という言い方が好きだ。
     今すぐ夜空を見に出たくなるお話だった。望遠鏡も欲しくなる…。

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    2025年10月13日
  • かがみの孤城 上

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    ネタバレ

    置かれた環境に悩み苦しみながら生きている誰かの人生が誰かの支えになっていることが明らかになるたび、こんな素敵な小説に出会えてよかったと思った。無機質で少し怖いなと感じていた孤城は優しさで満ちていた。

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    2025年10月13日
  • この夏の星を見る 上

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     あらすじをあまり知らないまま読み始めたけれど、これは凄い!ワクワクして来ました。亜紗が綿引先生と出会うことになる、ラジオの投稿場面がとても好き。
     引き続き、下巻へ向かいます。

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    2025年10月13日
  • かがみの孤城 下

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    なんか、もう、辻村先生すごいわ。

    【あらすじ】
    下巻ではついに鏡の中の城が閉じる期限である3/30が迫る。現実世界でも丸一年が過ぎ、それぞれの現実にも変化が。そして、上巻で明かされなかった真実やそれぞれの今と過去が紐解かれていく。
    かがみの孤城とは何なのか、こころ達は鍵を手に入れることができるのか、感動のラストが待っている。

    【感想】
    感動と、意外性と、温かさと、、、平易な文章で読みやすいのに最後まですごく厚みのあるストーリーだった。こころの物語以上に大きな物語があることが下巻で分かってくるが、それを短い文章で認識させる文章術が巧み。加えて、上巻の出来事や会話が下巻で繋がるたびにアハ体験で

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    2025年10月12日
  • 噛みあわない会話と、ある過去について

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    辻村深月さんの短編集。4つの短編どれも面白く読めました。物語の構成が上手いなあ。序盤からしっかり牽引してくれて、最後まで離さない。無駄がないからストレスなく、スルスル読めます。

    言語化が難しい、他人との関係性で抱く、モヤモヤした想いやズレを物語化するのが物凄く上手い。どれも良かったけど、一番好きなのは「ママ・はは」かな。オチが全く予想していなかった所に着地したものだからびっくりしました。いい意味で裏切られた気持ちよさを味わえました。
    真面目教の所は、読んでいてハッとなりました。自分も贅沢するのが物凄く苦手。

    「パッとしない子」「早穂とゆかり」の読後は、正直スカッとしてしまったw いいぞもっ

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    2025年10月12日
  • 本日は大安なり

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    最初は登場人物たち謎めいていて
    何を考えているのかわからなかったし
    せっかくのハレの日に…って思っていたけれど
    物語が進むにつれて、みーんな
    そんなこと考えていたんだね
    こんなことになるとら…みたいなことばかりで
    とっても面白かった。
    物語の最初が後半への伏線になっていて
    回収したり戻って確認したりするのも良きだった。

    結婚式だけの物語を読むのは今回が初めてで、
    自分も挙げたからこそ驚きと共感が混じって
    読んでよかったな〜と思った

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    2025年10月11日
  • 闇祓

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    さすが辻村先生の作品。1番好きな著者かも。
    人物を増やせば増やすだけ読者は情報が錯綜して、情報量にパンクをしてしまうのだか、辻村先生の作品だとキャラごとの設定がイメージしやすく、新キャラを出すときや伏線回収のタイミングがジャスト過ぎて鮮明に記憶に残る。正直バッドエンドな作品は好まないが、この作品に関しては一貫してストーリーに残留応力もなく無事に発散収束していることからこの評価とさせていただきました。
    本で恐怖を感じたのはこの作品が初めてでした。

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    2025年10月11日
  • かがみの孤城 下

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    辻村さん3作目
    毎度の事ながら今回も怒涛の伏線回収に圧倒された。
    同級生からの嫌がらせを受けて、学校に行けなくなった主人公。孤城の中で、主人公と同じように学校に行っていない同級生たちと一緒に鍵を探す。
    最初は浮世離れしたファンタジー系の話かな?と軽く捉えていたけれど、今回も物語が進むにつれて、話がどんどん発展していった。
    不登校になる理由はいじめだけじゃないよな…と改めて考えされられた。
    オオカミさまの正体、喜多嶋先生の正体が分かった時は泣いてしまいました。
    読んで良かったです。

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    2025年10月11日
  • かがみの孤城 下

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    最後の全部回収していく感じが最高。
    最後別視点も見れて、それぞれのストーリーに感動した。
    下巻も失速感なく、終わり方も良かった。
    みんながお互いを支え合っている姿がとても素敵だった。

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    2025年10月11日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(上)

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    上巻なのでちゃんとしたのは下巻も読み終わったらにします!

    いやぁ、すごいなぁ。
    とにかくすごい話だなぁというのが感想。
    エグ重い話だし、これ辻村さん2作品目だよね?すごすぎる笑 
    取りあえず元気な時に読むべき本で、私はちょっと病んだ時もありましたが⋯笑

    キーワードを挙げるなら、
    兄弟、苦悩、愛、復讐、サイコパス
    でしょうか笑

    ⋯さぁ、どういう展開になるのか、下巻も楽しみです!!

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    2025年10月10日
  • かがみの孤城 下

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    ネタバレ

    話に引き込まれて一気読み。
    怒涛の展開だったな、、、
    アキのルール破りのところが怖くてドキドキびくびくしながら読み進めたけど間に合って本当に良かった
    年代が違うにそういうことか〜って全然気づかんかったし、理音のお姉ちゃんだったのか〜〜ってなったし、最後もあーーこうなるのねってなって綺麗な終わりに感動した
    本当は未来でみんなが会うところとかも気になったけど、こころが主人公だからかな。あとは想像にお任せしますってことなのかな。

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    2025年10月10日
  • スロウハイツの神様(下)

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    ネタバレ

    怒涛の伏線回収、後半は読み進める手が止まらない、、、
    環の叶わぬ恋(もはや愛)切なくてたまらないと思っていたが、千代田の過去編で度肝抜かれた。
    蓋を開けてみればスロウハイツメンバーの中で凡才だったのはエンヤだけだったね、、
    家庭を持ちながら叶わぬ夢を持ち続けるエンヤ、、
    でも夢は追いかければ追いかけるほど叶った時の感動は大きいんだもんね、頑張れ!エンヤ!
    カリノもエンヤ側の人間かと思いきや、、、
    スロウハイツメンバーが解散になったときは、高校を卒業したときくらいの喪失感に襲われました。このメンバー達の日常エピソードだけで小説一本読めるわ、、、

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    2025年10月09日
  • ぼくのメジャースプーン

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    ネタバレ

    ★4.9/5.0

    辛くて、切なくて、苦しくて、でも、とっても愛に溢れたお話だった。

    この本を手に取ったきっかけは友達から泣けると勧められたからだったけど、本屋で購入してから読むまでにはかなり時間が空いてしまった。
    ただ、この作品は「泣ける!」っていう風にオススメしたい本というより、とても辛く切なく苦しいけど、愛を感じられて、最後まで読んだら心に響くと思う、って感じだと思う。私ならこういう風に伝えるな。
    ぼくとふみちゃん、そして秋山先生。
    ふみちゃんの話から始まるのも良かったし、ぼくのふみちゃんに対する強い思いもものすごく伝わってきたし、秋山先生の授業と対応、最後ぼくに語ったたくさんの言葉。

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    2025年10月09日