辻村深月のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレかがみの孤城
祝!本屋さん大賞。
中学での出来事から学校に行けなくなったこころの部屋の鏡が光り、その鏡が不思議なお城につながっている。
そこには同じような境遇の子供たちと、オオカミの顔をした女の子がおり、何でも願いを一つだけかなえることができる鍵を見つけるゲームが展開されている。
だんだんと素性がわかり、仲良くなっていく少年少女たち。いろいろなエピソードを通して友情が育まれていく。
そしておおかみ様が明かしたゲームの決まりに、誰かが願いをかなえたら、ここでの全ての記憶がなくなってしまうというものがあった。
ゲームの結末は? このお城の持つ意味は?
ほどよく張られた伏線によって物語の結末は予想 -
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ面白かった!!
続きが気になりすぎて一気読みしました。疾走感がすごくて、常にドキドキさせられる。まるでドラマを観ているような感覚でした。
上巻では、職業柄、佐村先生にかなり感情移入してしまって、読んでいて苦しくなりました。桜木の不甲斐なさも相まって、読み進めるほど憤りを感じるくらい、物語にのめり込んでいました。
一方、下巻では少しずつすべてが解決していく展開が気持ちよかった!
そして何より、佐村先生が本当に素敵な先生でした。
「噂は軽薄な娯楽だ」
すごく刺さりました。
根拠のない噂が広まっていく様子を「炎が舞うファイアドーム」と表現するのも、言い得て妙だなと感じます。
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Posted by ブクログ
ここまで読者を引き付けておきながら、果たしてそれに見合うだけのどんでん返しが待っているのだろうか。
ただただ不気味な状況が続き、読んでいるうちに次第に恐怖を覚えてくる。
「もうやめてくれ」と思わず言いたくなるほどだ。
ホラー作品でもないにもかかわらず、じわじわと恐怖が迫ってくる。
この作品で、怖いと感じているのは、何が起こるのか完全には分からないまま、少しづつ不安だけが大きくなっていくところだと思う。
全てが明らかになっている怖さではなく、「この先に何かあるかもしれない」という想像が、かえって想像を強くしているのではないだろうか。
この先、下では何が待ち受けているのか。
不安を感じる一方で、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読み終えてまず思ったのが、この物語が本当に必要なひとに届きますように——きっとたくさんのひとの命を救えるはずだから。本当に本当に、素晴らしい作品でした。涙が溢れて止まらなかった……。
今まで読んだ辻村作品でナンバーワンだ!!
やっぱ辻村さんは凄いなぁ…。学生時代のこう、言葉にならない微妙な気持ちとかをこんなにも巧く表すことができて——。大人も勿論面白く読めるが、なによりこころたちと同年代の子らにはきっとそれ以上に大切な作品になるんじゃないかな。
……(辻村作品ってほぼ)必ずハッピーエンドになるんだけど、道中が結構キツイかもしれない…当事者とかにしたら。でもこれって逆に、辻村さん的には「どんな -
Posted by ブクログ
ネタバレとんでもない超大作だった...
上下巻とボリュームがあったが、読む手が止まらず一気に読み切ってしまった。
1番思ったのは自省。
「噂は軽薄で、娯楽だ。」
大きな事件をまるで娯楽のひとつかのように、実際に自分で見聞きしたわけでもない情報をああだこうだと噂した経験が私にもあったからだ。
噂に責任感を持つことは難しい。
小さなアリも大群となれば大きな虫も殺せるというのに、アリの自覚もないまま簡単に人を傷つけてしまっていた可能性に鳥肌がたった。
速斗と一樹の友だちを助けたいという純粋な気持ちが、あたたかい光のようで救われた。
光汰朗の静かな強さにもあるように、辻村先生は子どもを1人の人間として真摯 -
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25年前に百貨店受付係の女性が誘拐されやがて遺体となって発見された。
同時期に小学4年生の男児が車に轢かれて死亡。
いずれもL県薪戸市で起こった事件だった。前者は容疑者逮捕まで至ったが、事故の方は未解決のまま。
そんな事件があったことも知らない美冬は小学校教員2年目。校外学習があった日、予想以上に疲れていたため終業後に行きつけの整体院へ急いでいた。が、こんなところにいるはずのない担任クラスの生徒を発見。暗くなる前に帰りなさいと声掛けをしてその場を去った。
施術後に携帯電話に残された着信数を見て驚愕する。先ほどの生徒がまだ帰宅していないという。慌てて学校へ戻る美冬。彼・光太朗はいったいどこへ。 -
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盲目的な恋と盲目的な友情
前半は、蘭花の恋の物語。
母が元タカラジェンヌというお家で育つ、華やかなお家のお嬢様。蘭花の恋人の茂実は、有名な指揮者だけれど指揮しかできないため、注目されている時は仕事はあるけれど、注目されずコネもなくなると一気に仕事がなくなり、立場も崩れてしまう。
そんな蘭花が恋愛に溺れていくが、茂実の裏切りによって終わりを迎える。この2人の人間模様はなんとも悲しい。
後半は、蘭花の友達、留利絵の友情の物語。
留利絵は、画家の父を持つ4人家族で、2人姉妹の次女。姉は美人で誰からも必要とされ認められている。それに比べ、自分は美人ではなく、父に認められず歪んだ認知を持って成長してし