辻村深月のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
いつか来る大切な人との別れのために、伝えたい思いの棚卸しをしようと思いました。
祖母が亡くなり、悲しい気持ちで手に取った小説。祖母に会いたくなり、涙が止まりませんでした。最期に会いに行く予定でしたが、1週間間に合わず急逝してしまったので伝えたいことは自分の胸にあります。でも、ツナグがいたとしてもそれでも良いのかもしれません。会いたいけれど一夜では足りないし、会ったとしても別れの辛さ、募る思いは変わらないと思います。
生きている間に伝えたいことは伝えなければいけないし、伝えられる状況が当たり前だと思ってはいけない。自分自身も天災や事故に巻き込まれ、いついなくなるかもしれない。大切な人に大切な -
Posted by ブクログ
続編は読みません。
軽い気持ちで辻村先生の作品を手に取り初めて読みましたが綺麗な世界観と残酷な現実が混じり合い人間の感情のような複雑なものを感じました。
嵐と御園編がとにかく儚く残酷な物語で取り返しのつかない事をしてしまうと本書のテーマでもある繋がりというものが切れてしまう、現実となんら変わりない事柄であるが故に深く鋭く刺さる内容でした。
使者と書きツナグと読む、ツナグというタイトルは死者との取り付けだけでなくもっと奥深くにある人と人との関係性そのものを題材にしようとしたからこそのタイトルなのではと、浅い考察ではありますが感じた部分です。
かなり辛い内容も含まれていましたが最後まで美しい文に -
Posted by ブクログ
話の題材だけ見るとおもしろいの?という感じでしたが、もう一度コロナ禍に戻ってもいいかもなとか、この気持ち懐かしいなとか、なんだか時の流れを振り返れました。
私もコロナ禍の時学生だったので、コロナ禍だからこそできる繋がりがあったのではないかとか、コロナ禍だからこそ楽しめた活動があったのではないかとこの本を通して考えさせられました。
もしコロナ禍にこの小説が出来て読んでいれば私はどうしていたのだろうと考え、なんだかワクワクしました。そう、ワクワクするんです。あのコロナ禍なのにワクワクするんです。
この点は性格によって分かれると思いますが、私はこの本を読んでコロナ禍にとても希望を持てました。
-
Posted by ブクログ
最初はかなり読みにくかった…
シングルマザーとかIターンとか、そういった人が生きやすい場所があるというのは救い。自分自身の努力もすごく必要だけど、受け入れ態勢が整っているかどうかもすごく大事。
いま、私には島での暮らし含め、地方の暮らしというのは選択できないけど、長期休みとかでそれを体験出来たらすごくいいな。と思う。
最後はなんなら物足りなかった。もっと読みたい。もっと4人の関係を、その後を知りたい。続編とか出てほしいな...番外編とかも出してほしいな...東京バンドワゴンみたいにできないかな...
ヨシノみたいな仕事が自分にできるとは思わないが、とても憧れる。こういう人間になりたい。 -
Posted by ブクログ
〝人は人の価値を自分で高めることには臆病な癖に、人にその価値を下げられることを極端に嫌う〝
本当にこの本を読んでよかった。
そして、失ってしまう前に大切なことに気がつくことができて本当に良かった。
読んでいる途中、
真実にも架にも、自分は似てる側面が沢山あるのに、なぜか認めたくない自分がいた。
自己評価は低いのに自己愛が強い。
私はそれは良いことだと思っていた。
なぜなら現代は、そして人間は、他人と比較してしまう生き物だから、本来の自分自身に自信を持てるわけではないし、そんな自分含めて好きでないと生けてはいけないと。
でも、この本を読んでそれは危ないことに気がついた。
なぜなら