辻村深月のレビュー一覧

  • 冷たい校舎の時は止まる(下)

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    デビュー作からあなたは辻村深月だったのね。

    出版は2004年。奇しくも恩田陸『夜のピクニック』と同年だ。この2冊、全く別のアプローチで同じ2025年に読めたのが面白い。今年の6月は融や貴子と夜道を歩き、12月には鷹野や深月と冬の校舎を彷徨う。

    同じ年に発売された2冊と同じ年に出会うこの偶然はとても素敵だ。

    感情を揺さぶりつつもどこか優しい彼女の世界観が好きだ。

    デビュー作から目を覆いたくなる痛みやあたたかな優しさで僕のバランスが崩れたところに鮮やかに最高のパンチを打ち込んでくる。こんなにも綺麗に揺さぶられ、驚かされ、感動させられちゃって、全く悔しいったらありゃしない。最高だ。

    まだま

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    2025年12月20日
  • かがみの孤城

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    オチが予想できても面白かった。辻村さんの描く心理描写は自分にも思い当たることが多々あってすごく刺さる。

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    2025年12月20日
  • 朝が来る

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    ネタバレ

    読んでいて、様々な場面で感情が動かされる作品でした。
    辻村さんの作品は本当に感情の言語化が素晴らしいと思いました。
    辻村さんの作品は他にも何冊か呼んだことありますが、特に思春期女性の複雑で繊細な心理描写がリアルすぎていつも物語にのめり込み、人生を追体験した感覚になります。

    また、この物語を通して人間は他者が想像するような綺麗な軌道を描きながら人生を歩むものではなく、その人の生きている中での体験や、それによる感情の変化などで人生は大きく軌道を変えながら歩んでいくんだなと実感しました。
    ひかりちゃんの行動は確かに常識から外れた行動を何度か取ってたりしましたが、辻村さんの丁寧な心理描写でひかりちゃ

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    2025年12月21日
  • 凍りのくじら

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    ネタバレ

    不思議な空気感をまといながら進んでいく中、ドラえもんの話を使って描写されていくのが面白い。
    周りの人物とともに起きるトラブルという風を受けて、理帆子が成長していく様が素敵。
    お母さんのお父さんに向けたラブレターは泣いた。

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    2025年12月20日
  • 朝が来る

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    痛い。胸が痛い。
    そう思いながら読んでいたところ、最後の、
    あの瞬間で、どっと涙が出てきた。
    声を上げながら泣いてしまった。

    どう間違えてしまったのだろう。
    どこから間違えてしまったのだろう。
    何を選べば良かったのだろう。

    苦しくて、苦しくて、
    でも必死にもがいて生きてきたひかり。
    朝斗の産みの親であるひかり。
    どんな過去があるのだろうと思っていたが、
    とても辛くて苦しい日々だった。

    両親2人ともが教師であり、お堅く、
    ひかりは家の中が窮屈に感じていた。
    特にお母さんは、お母さんらしくしているだけに見えた。子供をしっかり育ててる自分が偉いとでも思っているような、そんな感じ。
    本音で喋れな

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    2025年12月18日
  • かがみの孤城

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    辻村深月さんの作品を初めて読みました。
    終盤のシーンがとても印象深いです。
    学生のうちに読めてよかった作品です。

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    2025年12月18日
  • 凍りのくじら

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    人間なんてみんな、“少し・不完全”なんだろうなあ。みんな不器用で、情けなくて、でもそれぞれ守りたいものがあって、譲れないことがある。光のない暗闇があるからこそ、光に気づける。人間を愛おしいと思った。

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    2025年12月18日
  • かがみの孤城

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    ネタバレ

    大人のための児童文学です。
    とても素晴らしい作品でお酒を飲みながら泣いて読みました。
    中学生が抱える心の辛さ、生きづらさをうまく描いてるかと思いました。
    先生視点での目線と当人の目線でのとらえ方の違いを心が感じた時の辛さには心を痛みました。
    かがみの孤城に集まった子供たちがどんな境遇を抱えて生きてきたのかを分かるたびにつらくなりましたが、あの7人で過ごした1年間は記憶が消えたとしても一生の生きる道しるべになるものだと思いました。
    ミステリとしてもファンタジーだとしてもどれも一級品に面白い内容だと感じた。
    オオカミ様の正体、7人が集められた関係性、〇〇の正体など伏線のちりばめ方もすごいと思った。

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    2025年12月18日
  • 朝が来る

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    ある日突然、「子どもを返して」と言われたら…。

    産みの親と育ての親それぞれの視点で
    丁寧に描かれている本書。
    とにかく読みやすくて、感情移入してしまいました。

    中学生で妊娠した産みの親と
    長年の不妊治療の末、養子縁組をして
    子を育てることに決めた育ての親。
    不妊治療をしてきた過程や中学生にして出産を経験する事柄も細かく書かれているので、現実味のあるお話でした。

    特にもう一度産みの親と育ての親が会う場面に
    ドキドキさせられて最後まで一気読みでした!

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    2025年12月17日
  • 朝が来る

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    すごく読み応えのある本。不妊治療経験者として、出産経験のある者として、娘を持つ母として、沢山の人物に感情移入してしまった。長い不妊治療を経て初めて自分の子供と出会った時の気持ちも思い出し、「朝が来たと感じた」というのはとても的確な表現だと感じた。ひかりの人生は衝撃的。浅はかで自業自得の妊娠だと思っていたけれど、子供と別れる場面では涙が堪えられなかった。最後はどうなるかと思ったが、2人の母親とその間には子供というとても切ないけれど美しい場面で終わって良かった。

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    2025年12月17日
  • かがみの孤城

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    私も、中学のころ学校で居場所がなくなった時があった。それもあってか、序盤から物語にグイグイ引き込まれていく。そして、後半になると、なんとなく「城」の本質が見えてくる。7人の主人公たちがそのことに気づかないのが歯痒くも、見守るような感情に。そして、終盤。張られた伏線が勢いよく拾われ、感情移入しまくった気持ちに怒涛の揺さぶりをかけられる。勢いそのままに、感動の結末へ。この物語は、青春モノなのか、ファンタジーなのか。いや、ミステリーのようにも思える。不思議な、それでいて温かく、爽快な作品だった。もし、これからの人生で強く惹きつけられるような人に出会ったら、自分から声をかけてみようと思う。

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    2025年12月17日
  • ツナグ(新潮文庫)

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    死んでしまったらどうなるんだろう。
    きっと一度は考えたことがある疑問。
    けれど聞いたところで
    「さあ…」と困った顔を見せるか、「ワタシが思うには…」と自分の意見を話すのかの二択になる
    だが誰しも避けて通れない道なのは間違いない

    今まで地球で生きてきた動物、人間、植物 すべてが経験しているのに
    どうしても今 死者と話せる術はない。
    「誰もが望んでいるはずなのに」だ

    その望みを叶えたらどうなるだろう。
    叶えたら喜ぶだろうか。悲しむだろうか。よくわからない。私には私達には到底わからない想像だ。

    だけどもし、もしも死者と、
    一度なくしてしまったものともう一度あえるなら…
    その術にどうしてもすがっ

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    2025年12月16日
  • かがみの孤城 下

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    圧巻のラスト。今も強く残る余韻がすごい。
    辻村深月作品で文句なし、断トツのナンバーワンだと思う。

    学校での居場所をなくし、家に閉じこもっていた安西こころがやってきた城。
    そこで出会った、境遇の似た仲間たち。
    7人それぞれの事情が少しずつ明らかになる中、
    城の終わりの日が刻々と近づいてくる。
    鍵は見つかるのか、果たしてこの中の誰の願いが叶うのか。

    ここまで上巻と下巻で評価が変わる作品は初めてだった。
    正直、上巻を読んだ時点では普通。それ以上でもそれ以下でもない。
    だが、下巻は違った。特にラストの集約は驚愕した。
    上巻でわかりやすい展開が容易に想像できたが、
    その遥か上を行く仰天の展開。
    さす

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    2025年12月16日
  • ぼくのメジャースプーン

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    ネタバレ

    学校で悲惨な事件が起き、それに直面したふみちゃんはショックで声も出せず、心を閉ざしてしまう。
    ぼくは、犯人と闘うことを決める。
    どういうラストなのかすごく気になって一気読みしてしまった。
    ぼくが思ったよりも賢く、驚いたところもあった。ぼくがふみちゃんと自分とも向き合っていく様が描かれていて、幼いながらにしっかりとした考えを持っているところ、持たねばいけないことにに胸がキュッとなった。
    先生の話が確かにと思うことも現実感もあってドキドキした。
    どうか力をつかわず、友情の愛なのか恋の愛なのか分からないけど育んでほしい。

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    2025年12月15日
  • かがみの孤城

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    ネタバレ

    読む前はこんな長い本、最後まで読めるか不安だった。でも、読み終わった後は面白かったー!読めて良かったって満足感高かった。
    タイトルからは話の内容が想像できなかった。何となくタイトルかっこいいな〜ぐらい。
    共感できるところは冒頭の夢見るとき。なんでもできる子が転入生としてやってくる。みんなその子と友達になりたがるけど、みんなの知らないところでもう友達で1番の仲良し。そんな奇跡が起こればいいと私も小学校の頃からずっと願ってた。
    あとは、ウレシノの恋愛しか頭にない感じ。『あんまり女の子に免疫ないのか、ちょっと優しくされたり、仲良くなるとすぐつきあいたいってなっちゃうタイプ。ー略ードラマとか漫画とかに

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    2025年12月15日
  • 琥珀の夏

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    辻村深月さんの作品

     琥珀の夏

    楽しみマックスで読み進めましたが、すぐに
    少し苦手な内容かも?となり不安に思いながら
    読み進めていきました。

    物語は大人達の理想のもとで暮らしている
    子供達の想いがずっとせつない色彩で
    流れる時間でした。

    ミカちゃんのさみしさを受け止めながら・・

    ノンコちゃん達の絆を大切に想いながら・・・

    そしてうまく感情をあらわせない子供達に
    心をうたれて、シゲルくんやヒサちゃんが
    強くみせた理由と強がりながら傷つけた心の
    時間は息をすることもつらい思いでした。

    大人になった
    美夏さんと法子さんの想いも凄く伝わって
    心が激しく揺れていきました。

    どんな想いで、

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    2025年12月15日
  • 名前探しの放課後(上)

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    大人向けな『僕らシリーズ』という感じ。上巻では妙に不自然なやり取りがあるが、それが下巻で回収されるのは圧巻。何よりも、同じ作家の他作品を読んでいると深く楽しめる。

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    2025年12月13日
  • 名前探しの放課後(下)

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    大人向けな『僕らシリーズ』という感じ。上巻では妙に不自然なやり取りがあるが、それが下巻で回収されるのは圧巻。何よりも、同じ作家の他作品を読んでいると深く楽しめる。

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    2025年12月13日
  • 凍りのくじら

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    ネタバレ

    プロローグで語られた、「その光を私は浴びたことがある」という言葉は、抽象的な表現だと思ったが、決してそうではなくそのままの意味だった。それが分かるのは、本当に最後の最後でありながら、冒頭のその言葉がそのシーンまで記憶に残されていたのは、たまたまではなかったと思う。何気ない言葉のようで、知らず知らずのうちにこころに引っ掛らせる力があったのだろう。

    主人公がつらつらと語るシーンは、良くも悪くも、頭の良さが垣間見れた。人を見下すというのは、どう考えても良くない部分ではあるけれど、特別なものではない。みんな口には出さなくても、自分より下の相手を見つけて、人のダメな部分を心の奥底で馬鹿にすることで、安

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    2025年12月13日
  • ツナグ(新潮文庫)

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    死者と生きる人を繋ぐ役割である使者(ツナグ)
    自分は死んだ人と再会したいと思ったことはあるだろうか。
    今はないが、死んだ人とまた会いたいと思ったことはあると思う。
    一生のお願いとよく子供の時に言っていたが、本当に一生のお願いを使うことで、叶うのならどんなにいいだろう。
    フィクションの中でも表現が難しい設定をここまで素晴らしく書いていただいたことにとても感謝です。

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    2025年12月12日