辻村深月のレビュー一覧

  • 盲目的な恋と友情(新潮文庫)

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    ネタバレ

    面白かった!
    依存や執着を手放せない恋の話かと思ったら、それだけじゃなかった。

    周りと比較ばかりして自分が見えなくなっていき、少し受け入れてくれただれかに執着するひと。
    自分の日常に立ち込める暗雲や吹き荒ぶ風ばかりに集中して、周りが見えなくなっていき、かつての手にしていたはずの幸せに依存するひと。
    何もかもが自分から無くなって、唯一残ったかもしれないそばにいてくれる誰かを、必要以上に縛りつけ、幸せを疑い、自ら終わりに近づいていることに気付かず執着して、自分のことも、周りのことも考えられなくなっているひと。

    全部、僕かもしれなかった。
    嫌いな人のことはさっさと忘れましょう。
    人を嫌うなら一人

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    2025年11月19日
  • 凍りのくじら

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    ネタバレ

    人への評価を口にする人がいる。
    あの人は優秀だ。あの人は頭が良い。あの人は仕事ができない。
    自分もまた、どこかで評価される立場だというのに。
    自分の尺度でしか物事を測れないから、慢心するし、心が醜くなる。
    その醜さを、ひみつ道具で比喩してごまかした。

    現実と向き合うのが怖くて、俯瞰的な人付き合いばかりしてきた主人公。

    優しい心の持ち主は、きっと相手に興味がある。
    人に興味を持ち続けることで、初めて本当の優しさに触れられる。
    反対もあるかもしれない。
    きっと、大人になるにつれて、少しずつそういう付き合いができるようになる。
    それでも、誰かと生きていくって、そういうことだよね。

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    2025年11月18日
  • かがみの孤城 下

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    ネタバレ

    全員学校に行ったのに会えなかった。
    その謎は解けないままだった。
    ある日アキはルールを破り心以外の全員はオオカミに食べられてしまう。
    こころはみんなを助けるため、みんなの記憶を旅して、アキを願いの部屋から救い出す。
    そして全員違う時に生きていたことにきづく。
    記憶は消えてもいつか会えることを胸にみんな現実へと戻っていく。
    オオカミ様の正体はリオンの死んだ姉だった。
    リオンの願いを叶えたのだった。
    そしてみんな共通で知っていた喜多嶋先生はアキだった。アキはリオンの姉の先生で、そこからフリースクールの先生になった。これからこころやウレシノともかかわっていくのだろう。

    0
    2025年11月18日
  • かがみの孤城 上

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    ネタバレ

    雪科第五中にかよう生徒らが鏡の中の城に集められた。
    秘密の部屋の鍵を探し開けたものは願いが叶うという。
    最初はお互いを知らずに浅い関係だったが、日が経つうちに互いにうちとけ、気を許せる存在になる。
    それぞれ違う問題を抱えて学校に行けなくなっていた。まだ全ての問題がわかったわけではない。
    三学期が始まる時、マサムネが学校で会うことを提案した。
    しかしこころが学校へ行くと、誰も来ていなかった。

    0
    2025年11月18日
  • かがみの孤城 上

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    おすすめです!事情をそれぞれ抱えた中学生がなぜか孤城に集められて。オオカミさまは何者なのかとかみんなはどういう悩みを抱えてるのかとか、気になって読むのが止まらない。それぞれの登場人物の掘り下げが上巻では進んでいき、世界観にひきこまれます。

    0
    2025年11月16日
  • ぼくのメジャースプーン

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    ぼくと幼馴染みのふみちゃんと不思議な能力が交わる青春小説
    切なくて最後は苦しくて、でも読んで良かったと心から思える作品

    すごく面白かった
    先生が悪でもなく善でもなく
    ぼくにたいして誤魔化しをしない、子供扱いしない、本気で向き合うところが誠実で素敵だなと思った

    文章は難しくないけど心情を理解するために何度も読み返したくなるような深いメッセージ性や辻村さんの想いが伝わってくる
    子供が読んでも大人が読んでも面白いはず!

    愛って、好きってなんだろうか
    その想いは自分本意になってはいないだろうかと色々自問自答するきっかけになった

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    2025年11月16日
  • ツナグ(新潮文庫)

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    亡くなった人に会うことで、生きる希望を見いだせた人、一生大きな十字架を背負いつつづけることになった人、恋人が亡くなったことを受け入れなければいけなくなった人。
    会いたかった人に会っても幸せになれるとは限らない
    私はこの先の人生で誰に会いたいと思うのだろう。
    私が死んだあとは会いに来てくれる人がいるのだろうか、

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    2025年11月14日
  • この夏の星を見る 上

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    茨城、東京、長崎の中学生や高校生がコロナ禍で各々悩みがある中、スターキャッチコンテストをきっかけに知り合ってリモートで徐々に打ち解けていくのが初々しくていいなと思いました。
    天体観測はやった事がないですがプラネタリウムは何回か行った事があり、星には少し興味があったので実際に天文台に行って星を見てみたいと感じる内容でした。
    物語で学生達は手作りで望遠鏡を作るという点も青春を感じて学生時代にこういう事をしてみたかったなと(笑)

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    2025年11月13日
  • かがみの孤城 上

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    上巻は掴みとしての内容で、
    先がどのようになっていくのか、
    ワクワクしながらあっという間に読み終えました。

    0
    2025年11月12日
  • かがみの孤城 下

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    最後は本当に良い意味で鳥肌が立ちました。
    活字でここまで、鳥肌が立ったのは初めてです。
    それくらい感動しました。
    それだけです・・・

    0
    2025年11月12日
  • かがみの孤城 下

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    同じ中学に通っていた7人
    しかし、学校に行こうと誓いあったが、

    その流れは、先が読めたと思ったが、
    いい意味で裏切られ、感動で泣き
    更に伏線回収し
    そしてすんな繋がりで終わるの?

    絶対に読んで欲しい感動一冊

    0
    2025年11月12日
  • スロウハイツの神様(下)

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    ネタバレ

    よかった!
    上を読んだ時は、みんな絶妙に嫌な部分あるから絶対スロウハイツ住みたくないって思ったのに、今は住みたい。みんなが出て行くことにした時も切なかった…。

    話として特にすごいなと思ったのは、矛盾とか無理なこじつけが一切ないこと。
    例えば、自分が大好きな作家が自分を探してくれてたら、どんな理由があっても名乗り出るでしょって思ってたけど、母親が詐欺をして、そのことで学校でも、嘘つき!嘘つき!と言われてきたんだとしたら、たしかに名乗り出ることができない理由として納得感がある。あと私の予想は、環の性格だったら、自分の力でチヨダコーキに会えるところまで売れたいって思いそうだな、と思った。
    あと、ダ

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    2025年11月12日
  • 家族シアター

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    空想の、他人の家族の話だったけどどこか自分の家族と重なる気がした。
    自分とは違う立場から見るとこうなのかな、とか
    「タイムカプセルの八年」と「孫と誕生会」が個人的に好き。
    孫と誕生会で出てくるおじいさんは、私の祖父に似ている気がした。冷たいように見えて実は孫を可愛がっていたところが、実は関わり方がよく分からなかったのではないかというところが。

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    2025年11月11日
  • かがみの孤城 下

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    ジュブナイル物は自分の年齢的に厳しいのではないか、気持ちがついていけないのではないかと当初思っていたものの、違和感なくスルッと読めました。
    上下巻で長いかと思いきや、過不足ない表現に必要な文章量でした。
    ダレる事もなくずっとワクワク(という程楽しいテーマでもないのですが)していました。

    このまま児童書として出しているというのも納得です。
    子供騙しや子供向けではない、子供も読める素敵な作品でした。

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    2025年11月10日
  • かがみの孤城 上

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    ジュブナイル物は自分の年齢的に厳しいのではないか、気持ちがついていけないのではないかと当初思っていたものの、違和感なくスルッと読めました。
    上下巻で長いかと思いきや、過不足ない表現に必要な文章量でした。
    ダレる事もなくずっとワクワク(という程楽しいテーマでもないのですが)していました。

    このまま児童書として出しているというのも納得です。
    子供騙しや子供向けではない、子供も読める素敵な作品でした。

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    2025年11月10日
  • 鍵のない夢を見る

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    なんかこう女性らしい生々しい感情とか、女性だからわかること、みたいなのを読みたいなと思ってこちらの本を購入しました。あらすじくらいしか読んでなかったけど、とても満足です。男女平等とか多様性とかいろいろあるし、環境によっていろんな考え方が生まれるけど、生まれ持った性差によって生じる考え方もまたいい面も悪い面もあるんですよね。うーん。

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    2025年11月08日
  • スロウハイツの神様(下)

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    ネタバレ

    今年読んだ本の中で一番面白い(2025年11月時点)
    読み終わった後も余韻が続いて、環とチヨダコーキへの愛おしさが止まらなかった…… スロウハイツの神様の世界にもっと浸っていたい気持ちになった。
    下巻から畳み掛けるように伏線回収がきて、最後はページを捲る手が止まらないくらい夢中になれました。現実を忘れて物語の中に没頭できる貴重な時間でした。
    最終章のチヨダコーキの過去は涙涙涙でした。
    本当にいい作品だったなー。
    近々また読み返すと思います。

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    2025年11月07日
  • この夏の星を見る 下

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    あの頃、これまでに誰も経験したことのない事態の中でもがいていたのは大人も子どもも同じだった。人と距離を取る風潮の中、リモート会議を駆使して全国で繋がっていく天文部の生徒たちの姿は希望そのもののように感じ、スターキャッチコンテストの次の目標を定め、さらに輪を広げていく姿に背中を押されるような気がした。
    それぞれの進路に旅立っていっても、「あの時ああやって繋がれてたんだからこれからも会えるよね」と笑い合える彼らの姿がとても輝いてる

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    2025年11月06日
  • この夏の星を見る 上

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    モヤモヤだったり諦めを抱えながら過ごしていたあの時期をどうしても思い出し苦しくなる。でも、嫌だったけどあの状況だったから気づけたことがあったよな、とも思わせてくれるお話だった。辻村先生の描く10代の解像度の高さも凄い。そんな閉塞感のある状況のなか、住んでいる地域も学年もバラバラの学生達が"星”で繋がって、制限だらけの「夏を迎え撃つ」姿に勇気を貰える。

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    2025年11月06日
  • 凍りのくじら

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    圧巻の辻村深月ワールド。
    伏線回収が魅力的すぎる。
    序盤から中盤にかけてはリアリティ溢れる女子高生の話だが終盤にかけてはリアルからは少し離れた場面に打って変わる。
    物語の細部にまで散りばめられた幾多の伏線を9.10章の緊迫感を持った場面で怒涛のように回収していく様子が見事だった。
    中でも別所あきらと芦沢光は誰もが驚く関係性であるはずだ。
    藤子先生がSFを「スコシ・フシギ」と言うように本作にも「スコシ・フシギ」な要素が含まれていたことが良かった。
    この要素がなかったら混乱しそうな設定も「そうか、これはSFの話なんだ」と納得出来てしまう。
    自分もドラえもんを読んでいたので作中に知っているドラえもん

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    2025年11月05日