辻村深月のレビュー一覧

  • 図書室で暮らしたい

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    一番好きな作家の辻村深月さんが書いたエッセイ集。
    辻村さんの書く物語を読むといつも心を揺さぶられますが、それはエッセイにおいてもそれは変わらずでした!
    辻村さんが好きな漫画やアニメ、ゲームなどの話や、育児や仕事などの日常生活についての話、かつてのOL時代の話、直木賞受賞時の話etc…
    辻村さんは芯があるのにとにかく謙虚で、こんな素敵な人になりたいと憧れをいだいてしまいました!
    辻村さんの書く文章がとにかく好きです。

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    2025年10月26日
  • かがみの孤城 下

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    ネタバレ

    デビュー作を思い出させる、まさかの展開でした。

    まさか皆(理音以外)同じ中学校だったとは⋯とおどろかされ、
    下の途中からこれは年代がズレてるのでは??と気がつく。
    伏線回収したさに続けて2回目読んでしまった⋯!

    上のいたるところに伏線があるけど、スバルのキャラなどでそこが上手くぼかされていて全然気付かなかった⋯!

    さらにやたら出てくる喜多嶋先生がまさかのアキ。覚えてなくても、気持ちで繋がっている描写がよかった。
    出会いのやりとりが最後にもまたあり、アキ=喜多嶋先生と分かって読むと⋯(私も第5中学校だったよのところが(;_;))

    ※どんでん返し以外の内容の感想※
    マサムネ、スバルあたりの

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    2025年10月25日
  • 朝が来る

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    ネタバレ

    初めてオーディブルで小説を読んだ。すごく良かった。自分の目で読む小説ももちろんいいが、ナレーター瀬奈じゅんさんの感情のこもった声を通して聴く小説もとてもよかった。
    さて、小説の内容を簡単にまとめる。
    ある日、幼稚園生の子供がいる栗原家に無言電話がかかってくる。その後も、無言電話は、何回かかかってきて、平穏な家庭にどこが、ざわざわとした不安を感じさせる。
    その不穏な要素を一旦脇において、物語の中では、幼稚園での子供同士のトラブルといったいつもの日常が描かれる。このトラブルもとてもリアルで自分が親になったら、こういう感じだろうかという想像をさせてくれた。
    トラブルも一旦落ち着き、我々読者もそっと胸

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    2025年10月25日
  • 盲目的な恋と友情(新潮文庫)

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    ネタバレ

    読み終わった瞬間、わあ〜と声も出て鳥肌がたった。
    本当にタイトル通り「盲目的な恋」と「盲目的な友情」だなと思った。また、最後まで読んで初めてタイトルの意味を理解できるなと。
    嫉妬や憧れから依存や執着などさまざまな感情に昇華されていって、もはや狂気。
    共感できる言葉もたくさんあって、私は果たして大丈夫なのだろうか?と不安になってきた。

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    2025年10月23日
  • 噛みあわない会話と、ある過去について

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    怖い、怖い、怖い。
    解説にも書いてあったけど、これは本当に「怪談」ですよ。

    辻村さんの本は「傲慢と善良」しか読んだことなかったけど、どちらも容赦がない。
    (「ナベちゃんのヨメ」は傲慢と〜を彷彿とさせますネ)

    特に「パッとしない子」と「早穂とゆかり」は怖さと不快感がMAXで、それだからこそ面白かった。

    自分自身は覚えてないほど無自覚でやってきたことのツケが回ってくる感じというか。
    悪気がないのが一番タチが悪い、とかって言うことありますけど、正にそれなのかな。

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    2025年10月23日
  • 琥珀の夏

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    ネタバレ

    被害者がいつの間にか加害者に回る。

    この教団の仕組みを理解したときすごくゾッとしました。
    琥珀という言葉がぴったりなお話だと思います。

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    2025年10月22日
  • スロウハイツの神様(下)

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    おもしろくてすぐ読み終わった!
    全てが繋がった瞬間、ぞわぞわした!
    赤羽環をぎゅーって抱きしめたいね

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    2025年10月21日
  • スロウハイツの神様(上)

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    最後の終わり方気になる。
    初めて辻村深月先生の本を読んでる。
    こういう本を読むと、透明マント被ってスロウハイツを覗きたくなる。

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    2025年10月21日
  • ぼくのメジャースプーン

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    素晴らしい。クライマックスの展開には思わず息が止まったし、それまでの刺すような言葉たち、苦しい展開に、まるで登場人物たちがその場にいるように、目を逸らしたり、かける言葉も思いつかない自分がいた。
     
    やや子ども向けの本なのかと思いきや、とんでもない。
    人間の心にある「悪意」というもの、それを改善して反省させたいと思う気持ちも、「こいつはそういうやつだ」と自分の手で確かめて枠に閉じ込めたい気持ちも、そうやって描くのかと、本当にお見事。
    辻村さんの、人の感情を鋭く刺して描き切る語りが、大好きだ。
     
    人の愛と、悪意を描いた作品。思い出深いところだけでも、何度も読み返したい。

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    2025年10月20日
  • ツナグ(新潮文庫)

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    映画は2回くらいみたことがあって、原作は初めて読んだ。
    とっっても良かった。
    汚い部分も含めて、生きていくしかない。
    そっと背中を押してくれるようなほっこり系の小説とは違って、甘ったれんな!どかーーーん!と背中を吹っ飛ばしてくれるくらいの力強い小説だった。

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    2025年10月20日
  • かがみの孤城 下

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    丁寧に一つずつ伏線を回収していくのが気持ちよくてとても綺麗。
    上下巻に分かれていて長編ではあったがスラスラ読めて世界に入り込めた。

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    2025年10月19日
  • ぼくのメジャースプーン

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    真っ直ぐすぎて、覚悟もすごくてかっこいいと思った。反面、やっぱりもっともっと大人や身近な人に頼ってほしいと思った。

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    2025年10月17日
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(下)

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    夜に浮かぶ月と、一人泣いている子どものお話。


    (以下ネタバレ含む)
    月子こそが浅葱くんの寒い冬(人生)における光であり、藍は辛い季節に浅葱を縛り付ける縛り月は一人では輝けない。月子ちゃんを明るくしていたのは孝太くんや周囲の人だったのかもしれない。殺人ゲームを軸に、人々の心理が鮮烈に描かれている。
    所々フィクション的な都合を感じられるが、心情に注視すれば写実性はたいして重要でないので気にならない。ただ話の密度をだす装置として、萩野先輩が使われたのは悲しかった。
    スピード感やモチーフの引用、伏線に読み応えを感じることが出来た。

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    2025年10月16日
  • かがみの孤城 上

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    心に傷を負った7人の中学生が鏡の中からファンタジーの世界へ。
    •誰かに理解されることで
        他人への思いやりが芽生え
    •つながりは時間を超えていく
    読み終わった後に心が暖かくなる物語でした

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    2025年10月15日
  • スロウハイツの神様(下)

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    これを読みまして…
    久しぶりに読む手が止まらなくて、「読むの疲れた…」ともならなくて、夢中になってあっという間に読み進めてた!!!!!!

    そして私は最近『ロウ・アート』、見くびってたなとなった。
    自分を殴りたい。

    『ロウ•アート』って何?って話だけど、欧州の方では元々伝統的には『ハイ・アート』=「オペラとか演劇とか絵画とか、一定の教養がいるような作品」と『ロウ•アート』=「労働者階級にも親しまれる大衆的なカルチャー」っていう線引きがしっかりとあった。階級社会だけに。(今ではアンディ・ウォーホルのポップアートの時代を通してなくなったけど。でもそう言われつつも、何処かで区別しちゃう人もまだまだ

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    2025年10月15日
  • ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)

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    ぜひぜひ、前作と併せて購入、一気読みされたら良いと存じます。私は逢いたい人は弟、母、親友ですが、一回しかない権利、弟は弟嫁、母は兄に、親友は親友の母に譲りたい。俺が死んだら一人息子が来てくれたら良いや。あっ息子はママっ子だったわ。残念。そんな自分に置き換えて二度楽しめました。

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    2025年10月14日
  • この夏の星を見る 下

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     各地の若者たちや見守る大人たち、それぞれの関係、友情や家族との関係も心地良い。
     星に詳しい友人からの情報で、自分もISSらしきものの光を垣間見たことがあるけれど、また機会があったら確信を持って見たいものだ。
     凛久同様、望遠鏡の視野に「星を入れる」という言い方が好きだ。
     今すぐ夜空を見に出たくなるお話だった。望遠鏡も欲しくなる…。

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    2025年10月13日
  • かがみの孤城 上

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    ネタバレ

    置かれた環境に悩み苦しみながら生きている誰かの人生が誰かの支えになっていることが明らかになるたび、こんな素敵な小説に出会えてよかったと思った。無機質で少し怖いなと感じていた孤城は優しさで満ちていた。

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    2025年10月13日
  • この夏の星を見る 上

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     あらすじをあまり知らないまま読み始めたけれど、これは凄い!ワクワクして来ました。亜紗が綿引先生と出会うことになる、ラジオの投稿場面がとても好き。
     引き続き、下巻へ向かいます。

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    2025年10月13日
  • かがみの孤城 下

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    なんか、もう、辻村先生すごいわ。

    【あらすじ】
    下巻ではついに鏡の中の城が閉じる期限である3/30が迫る。現実世界でも丸一年が過ぎ、それぞれの現実にも変化が。そして、上巻で明かされなかった真実やそれぞれの今と過去が紐解かれていく。
    かがみの孤城とは何なのか、こころ達は鍵を手に入れることができるのか、感動のラストが待っている。

    【感想】
    感動と、意外性と、温かさと、、、平易な文章で読みやすいのに最後まですごく厚みのあるストーリーだった。こころの物語以上に大きな物語があることが下巻で分かってくるが、それを短い文章で認識させる文章術が巧み。加えて、上巻の出来事や会話が下巻で繋がるたびにアハ体験で

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    2025年10月12日