辻村深月のレビュー一覧

  • 青空と逃げる
    母と息子が厳しい状況の中で色々な事を選択し強くなっていく姿に感動しました。
    辻村深月さんの作品は人物や状況が頭の中で想像しやすいです。読みやすくて分かりやすい表現が好きです。
  • かがみの孤城
    舞台は非現実的なはずなのに、主人公たちを取り巻く環境はリアリティがあった。

    この本を買ったきっかけは、「まなの本棚」で辻村美月さんが紹介されていたというのとネットのおすすめで挙げられていたから。

    かがみの孤城は七人の中学生が自分の部屋の姿見を通して、城に集まり生活?する話である。
    彼女たちの...続きを読む
  • 噛みあわない会話と、ある過去について
    『ナベちゃんの嫁』
    はたからみたらなんだよあの礼儀のないメンヘラ女!キッツ!重い!と思われても仕方ないような女の子を嫁にしたナベちゃん。
    ナベちゃんにとって、ストーカーさせてしまったというその事実が悔しかったんだろうな。だから「救えなかった」なんて言った。俺ならその重たい愛情を全部受け止められるのに...続きを読む
  • この夏の星を見る
    中学生、高校生が離れていても出来ることを広げて楽しんで取り組む姿に感動しました。
    コロナがあったからこそ感じた悔しさ以上に「星」を共通に新しく出会った仲間たちとの活動には、コロナがあったからこその力がみなぎっていて悪いことばかりじゃなかったと思わせてくれます。
    子どもたちを大きく見守る大人たちも素敵...続きを読む
  • スロウハイツの神様(下)
    人気作家の小説で人が死んだ。
    共同生活を送っていた「スロウハイツ」の空室に新たな住民がやってきた。

    って、内容紹介に書いてあったから、サスペンス的なストーリーなのかな?って、読んだら、
    愛の物語りでした!!
  • ふちなしのかがみ
    またやってしまったー。読み始めて再読だと気がつく!!!記憶も曖昧だしと気にせず再読。

    夜に読んでいたら怖くなってしまいました。。。
    夜はおすすめしません!
    『おとうさん、したいがあるよ』はオチが分からなかった。そんな気味悪さがゾッとする。

  • かがみの孤城
    小学生の時に出会いたかった!と思うぐらい読みやすい作品。
    なんでこんなに中学生の心情をリアルに書けるんだろうと脱帽。最後に伏線が一気に回収されていく感じが気持ちよかった!

    喜多嶋先生めっちゃ好き、、、と思ったらまさかまさかだった。
    全員未来で会えたらいいな。

    この本はいつかの子どものために家に置...続きを読む
  • かがみの孤城
    映画がめちゃくちゃ好きだったから読んだ。本もめっちゃくちゃ良かった!みんなが(うっすらとでも)城のことを覚えておいて、これから助け合っていけるなんて、喜多川先生がアキちゃんだったなんて最高すぎる。
    それぞれのその後読みたいくらい好き。
  • ハケンアニメ!
    本気の「好き」は苦しみを乗り越えられる力を持ってるね。そこまでの「好き」を持てることが才能であり天才の領域なのかもしれないけど。
    アニメ全く興味無いのですが、充分楽しめました。
  • 凍りのくじら
    芦田愛菜ちゃんが辻村さん作品を読むならまずはこれからと紹介していた凍りのくじら。

    今回は伏線に気づくぞ!と意気込んで読むものの、最後はやはりしてやられました。
    こんな現実的な話の最後にファンタジー要素が入ってくるとは思ってもみなかった。
    でもドラえもんだもんね。ファンタジー要素が入ってくることも後...続きを読む
  • かがみの孤城 下
    みんなが違う時代に生きた中学生というのはなんとなく察せた。
    アキがまさか帰ろうとしないという手段に出るとは思わず驚いた。そしてこころがその日鏡の中に居なかったとはいえ、入ったあと隠れてもいないのに襲われなかったのは見つからなかったというのを考えてもなぜ?という気持ちになった。
    そして時代が違うからこ...続きを読む
  • ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)
    ページをめくるとドイツ語を話し出すから、もう涙が止まりませんでした!もう会えない娘の、生前の様子を実際に聞いたり、あの年齢で留学へ行ったり…。「大変だったのよ?」とはにかむおばあさんに、なんてなんてあたたかなんだろうと思った。
    大切な人から、こんな風に想われる人になりたい。
    大切な人を、こんな風に想...続きを読む
  • 凍りのくじら
    初めの方は主人公に共感出来なかったが、時間が出来れば読み進め3日で読み終わりました!
    自分が親になってからは、どうしても親目線で物語を読んでしまうから468頁からの母の最期の別れの挨拶は大号泣で、子供に心配されました〜!!

    辻村先生大好きです〜!!
  • スロウハイツの神様(下)
    後半に入り、物語が大きく動いていき、色々な伏線が回収されていく。環の素直になれないところが途中まで好感を持てなかったりもしたし、チヨダコーキも何を考えているのか不思議な人物だと思っていたが、
    最後には2人を応援したくなってしまう、素敵な展開だった。
  • 子どもたちは夜と遊ぶ(下)
    読後は、モヤモヤ感とめちゃくちゃ考えている自分がいて、新しい人間の性の扉を開いているような感覚です。

    始まりは海外留学をかけた論文コンクール。狐塚と浅葱、選ばれるのは2人のうちどちらかと思われたが、幻の学生『i』の登場で事態は大きく変化してゆく。兄に会うために始まった残酷で悲しい殺人ゲーム。なので...続きを読む
  • 鍵のない夢を見る
    スピード感溢れる作品。ぐいぐい引き込まれる。
    共感という意味で、心に残ったのは、『芹葉大学の夢と殺人』と『君本家の誘拐』。

    夢を持つこと。自分を信じて、諦めないことは素晴らしいことだけれど、周りのアドバイスに耳を傾ける心の余裕も必要。主人公の母親の「現実的に夢を見なさい」という言葉が刺さる。
    現実...続きを読む
  • かがみの孤城
    こころたちの様に、学校に行けなくなることはなかったけれど、
    同級生からの言葉に、身体が心臓になったかの様に波打って、口が乾いて呼吸が苦しくなる経験あった。
    あの頃は、あの小さなコミュニティとそこにいる人の評価が全てで、そんなことを鮮明に思い出させられるほど、描写がリアルで苦しかった。
    途中で読めなく...続きを読む
  • 本日は大安なり
    結婚式での一日の出来事。それぞれの抱えている事情の展開が気になりあっという間に読破した。
    何気なく読んだ文章が伏線になっていて、後から分かると同じ文章が最初読んだ時に感じた意味と違う意味で感じられるのが面白くて、何度も読み戻りながら読んでいた。
    初辻村深月作品読破、面白かった。

    双子のストーリーを...続きを読む
  • かがみの孤城 下
    上巻読んでた時みんな面白いって言ってるけどダラダラ話が続いてて本当か?って疑心暗鬼でした。
    ですが、終盤の真実が明かされるところの今まであちこちに隠されてた伏線が一気に回収されて鳥肌ビリビリでした。
    東条さんと家の前で再会したシーン辺りから一気読みしました。
    文句なしに傑作です。
  • 嘘つきジェンガ
    こんなに人気作家さんなのに、この作品がはじめまして、でした。
    やはり素晴らしい。

    『2020年のロマンス詐欺』
    コロナ禍に上京した大学生が新しい人間関係を築けず悩む中、地元の友達からもたらされた、メールを送るだけのバイト。割のいいバイト。
    詐欺だと気づいた時には、1人の女性とお互いを話す仲になって...続きを読む