辻村深月のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレL県(長野県)での失踪事件。
担任の佐村美冬 付き合っている記者の桜木透真
失踪した小学4年生の戌井光汰朗
祖父の新沼忠治
母親の新沼絵梨
昔事件に巻き込まれて亡くなった新沼紗英
紗英の少し前、失踪してなくなった田村晋也
新沼紗栄英を誘拐し殺した久我隆太
田村晋也、新沼紗栄英の事件を追っていた当時の記者浅川実
戌井光汰朗と同級生の速斗は宇佐美FCというサッカーチームに入っている。一樹は一個上のチームリーダだ。そのライバルチーム星森FC。
過去に星森FCで朝まで帰らなかった生徒がいるという情報から星森FCの練習場へ行く2人。
その中で一際上手かったミヤ。
練習後、巽に呼び出されたミヤ。特別レッスンでとても喜ばしい事のはずだ。
しかし、
コーチの巽にとある疑惑。児童虐待
-
Posted by ブクログ
ずーっと読んでた東野圭吾とは違って、辻村深月さんは会話よりも登場人物の主観や心情の割合が高い書き方。切迫したシーンでは、1次元の挿し木みたいにまるでドラマの映像を見てるかのような速いテンポ感で読み進められる本。田舎が舞台だから所々想像が追いつかない描写もあるけど、そこも情景描写を多用してるから感覚で落とし込んでいけた。
ミステリーなんだけど文学的に凝った書き方をしてるな〜って感覚もあって、上巻だけでも満足感高い。下巻に移る時の展開もばっちりなんだけどね。
物語を通して噂の怖さ、無悪意の悪事、無形なのに容易に変化し残り続ける恐ろしさをテーマにしてる本。 -
Posted by ブクログ
高校生の頃に買った。ドラえもんの道具が出てくると聞いて、読みやすいかもと思ったのが購入した理由だった。しかし読み進めると思っていたよりも物語は長く、そしてよくわからなかった。だから私は読むのをやめた。
そしてそれから10年、ようやく私はこの本を読み終えた。
理帆子は共感しづらい主人公で、性格が似てないから話していることもよくわからない。でもドラえもんが好きなのは同じ。
読んで、だんだん理帆子のことがわかってくる。頭が良くて、いろんなことを考えていて、本人が言うように良い子ではない。でも、どうにかして幸せになって欲しいと思ってきてしまった。素直になれない彼女が素直に想いを伝えられますように。幸せでいられますように。
そんな祈りを込めながら読んだ話でした。最後の展開で一気に心を掴まれました。大好きです。10年経っちゃったけど、読み終えて良かった。出会えて良かった。 -
Posted by ブクログ
読み応えのある作品だった。これは辻村深月の代表作となるだろう。
どこも省略することができない、丁寧な人物の描写。
ただ、私にとって、下巻後半はミステリーというより、人物の心情の描写が多く(省略することはできないのだけど)、ちょっと長く感じてしまったのだが。
事件の一つは実際に辻村さんの地元の山梨であった『甲府信用金庫OL誘拐殺人事件』を参考にしているらしく、細かなエピソードが似通っているが、それにあと二つの事件を絡めて長編にしたてているところはさすがだと思う。
田舎の、噂に支配される世界は怖いと思うが、田舎に限らず、都会の会社などでもありうる話かもしれない。面白半分で、噂話をするのも慎まなければ。
追記 2026.9.30
柴田錬三郎賞受賞
受賞はみんなが納得していることだろう -
Posted by ブクログ
辻村深月さんの作品を読むのは、『本日は大安なり』『ぼくのメジャースプーン』『凍りのくじら』に次いで4作目になります。
瀬戸内海に浮かぶ島・冴島からフェリーで本州に通う、4人の高校2年生の物語です。
冴島は、元大学教授で島おこしに長けた村長の成果もあり、Iターンやシングルマザーの移住が進んだ島として成功しています。まだまだ島民同士の確執も残っていますが、基本的には平和な日常で、特に大きな事件が起こるわけではありません。
ただ、小さな事件の裏側に島が抱える深刻な問題が垣間見えるところもあり、それを見聞きし、関わっていく高校生たちの清々しさや、彼らに手を差し伸べる大人たちの温かさに、心が温かくなりました。
約10年後でしょうか?島に戻り、看護師として働くことになった朱里が乗るフェリーに向かって、〇〇(ネタバレになるので伏せます)になった衣花が「おかえりなさい、朱里!」と声をかけ、朱里が「ただいまあ」と返す場面が、うれしくてたまりませんでした。最後は大きな満足感に包まれました。
ハッピーエンドが大好きな私にとって、これまで読んだ辻村深月さんの作品の中で、最も好きな一冊です。