辻村深月のレビュー一覧
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ネタバレとてもとても感動した。清々しい読後感。
本当は中盤あたりまでは、話が長くつまらないと思ってしまっていたが、佑都さん登場あたりからページをめくる手が止まらなくなった。
ヨシノさん登場シーンは鳥肌がたった。ただでさえ、窮地に追い込まれつつ、それでも奮闘する力の描写に、勝手な親心を抱いて「四万十の時からめっちゃ成長してる。。」と涙していた。それに加えて救世主が現れ相当安堵していたのに、それがまさかヨシノさんとは。
個人的にはヨシノさん登場3作目だけど、ヨシノさんの生い立ちもとても気になります。もう描かれているのか?娘としてのヨシノさんや母としてのヨシノさんも見てみたい。
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ネタバレぼくのメジャースプーンを先に読んでおいて良かった。途中から誰が本当の自殺者だったのか、みんなの気配りからこの人がどうなるのかなんとなく予想がついて、ふんふんやっぱりねと思いながら読んでいたら思わぬところにいろんな要素が詰まっていて驚き、、。河野と友春の演技力の高さは一体、、。そしてこれが能力によるものだったことは想定もしてなかった。主人公をあえて「ぼく」とすることで次の作品での驚きにつなげてしまうって凄すぎる〜(><)それにしてもふみちゃんが元気そうで良かったな!
郁也も多恵さんもまだ元気でよかった!
こうもいろんな人が出てくると、なんか聞いたことある、、知り合いだったっけ、、?(現実)となっ -
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いろんな初めてが詰められたアンソロジー。
YOASOBIの歌にもなってるので、読みやすい人はいるかと思いますが、以前「想うた」の感想でも書きましたが、歌詞を物語に、物語を歌詞にするのはめちゃくちゃ大変だということです。歌詞にしても短編にしても、そこへの解像度が作者と一致しないと、自己満足になってしまう。広く言えば、創作の世界とは自己満足になるわけだが、異なるアートをリンクさせようとすると、リンクさせる側の自己満足は喪失する。我流を押し通せば非難されるし、かといって落とし込むだけであれば、したためる必要がない。料理と同じだ。サンプリングしたものがイタリアンで、和洋折衷に拵えたものがナポリタンで -
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子供の頃の、クラスで1人になるのを恐れていた気持ちを思い出す。辻村深月の青春モノは、いつも忘れていたような子供の頃の痛みや苦しみを、本当に丁寧に思い出させる。心情の言語化が素晴らしい。そして面白かった。
宗教的団体『ミライの学校』の敷地跡から子供の白骨死体が見つかる。弁護士の法子はその遺体が、子供の頃に友達だったミカではないかと不安になる。法子も小学校時代、夏合宿でミカと共にそこに居たのだ。
『ミライの学校』はカルト集団だったのか。そこで生まれ育ち、今もその中で生活する人々はどんな暮らしをしているのか。
シゲルやミカの生活を垣間見ると、カルト集団内部で育つ子供たちがその後どんな人生を送るのか、 -
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ネタバレ物語は、幼稚園に通う朝斗と、養子縁組を通じて彼を赤ちゃんの頃に迎え入れた栗原佐都子とその夫・栗原清和の三人が過ごす穏やかな日常から始まる。何気ない日々の中で、たびたびかかってくる無言電話がわずかな違和感として積み重なり、日常に少しずつ不安が差し込んでいく。
ある日、「片倉ひかり」と名乗る女性が家を訪ねてくる。この段階では、ひかりは朝斗の生みの親だと嘘をついて現れた謎の人物として描かれており、その直後、警察が現れて「この女性を知らないか」と問いかけてくる。ここで物語は切り替わり、朝斗の生みの親である片倉ひかりの過去へと場面が移る。
ひかりは厳しく真面目な親のもとで、孤独と反発を抱えながら育ち、中 -
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ネタバレ「毎日小学生新聞」の連載をまとめた一冊。
著者の綴る言葉はどこまでも優しく、読者一人ひとりがおそらく著者の寄り添いを感じられるはず。
「周りと違っても大丈夫」「時にはネガティブな感情を抱いてもいい」。
大人がいつの間にか学んだ、自分自身を含む人間の複雑さに対して、著者は優しく共感し、その奥底の気持ちの素晴らしさを解いてくれる。
子供ならではの真っ直ぐさを讃え、多角的な視点を持つ大切さを説きながらも、自分の『好き』や『心地よさ』を何より大切にしていいよとそっと背中を押してくれる。
迷い、悩み、戸惑いながら成長する子供に、お守りとして手渡したい一冊。