辻村深月のレビュー一覧

  • あなたの言葉を

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    もともとは小学生新聞に寄稿されたエッセイを集めた一冊。
    子ども向けだからこそ、どの章もコンパクトで読みやすく、それでいて深い余韻を残してくれるのが魅力である。
    迷いながら日々を生きる大人のヒントにもなるし、もちろんキッズにも薦めたいところ。
    でも“無理に読ませる”のはちょっと違う(かつての私がそうだった)。
    だから私は、子どもがモヤっとしたり悩んでいる時に「この章を読んでみるといいかもね」とピンポイントで処方する方式で布教してる。
    一応小6には効果あり。

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    2025年09月18日
  • 東京會舘とわたし 下 新館

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    上下共に一気読み。東京會舘という建物をこの小説で初めて知りました。見たことも行ったこともないのに、読んでいると東京會舘で行われた演奏会や結婚式など数々の出来事がまるで自分がそこにいたかのように頭に浮かんで、いつの間にか目に涙が滲んでました。第8章の東日本大震災のお話と第10章の建て替え前最後の結婚式のお話が特に好きです。
    今度実際に東京會舘に行ってみたい!と強く思いました。作中に出てきた「舌平目の洋酒蒸」を始めとする料理や菓子もいつか味わってみたい!

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    2025年09月17日
  • ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。

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    [セクシー田中さん]にまつわる一連の出来事をきっかけに知った。作者の名前も、これを機にようやく読み方を覚えた。 漠然と、作者はミステリー作家なのだと思っていたが、本作と[傲慢と善良]を読むと「ミステリーというよりヒューマンドラマを書く作家なんだな」という認識に変わった。 親子仲が良かった友人が、母親を刺し殺し失踪してしまい、主人公がその行方を追うという話。友人の描写がしっかりされているので、「何が彼女をそうさせたのか!? 真相が知りたい」という主人公に説得力があり、自分も同じ熱量で読み進める事ができた。

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    2025年09月16日
  • 冷たい校舎の時は止まる(上)

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    ミステリ要素あり、ホラー要素ありの青春小説。入試間近の雪の日、男女8人の高校生が学校に閉じ込められる。どういうわけか、彼らは2か月前に自殺したクラスメイトが誰かだったのかを忘れてしまっている。それを思い出さなければ…

    物語が進む中で、登場人物ひとりひとりの秘めた想いが語られるのだが、それぞれが重くて青くて切ない。どんなに仲の良い友人でも、そのすべてを知っているわけではない。しかし、それでもしっかりと繋がっている関係性がとても良い。

    ミステリという点では、自殺したのは誰だったのか、ということよりも伏線回収の方に驚かされた。そこがそこに繋がるんだ...(上下巻あわせてのレビューです)。

    「か

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    2025年09月15日
  • オーダーメイド殺人クラブ

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    自分にもこんな時あったかな〜と振り返りながら読みました。
    自分は特別、周りとは違うと、内々でぐるぐると煮やす。どこに導火線があるか分からない、ちょっと触れたら爆発しそうな不安定な年頃。
    一言で言えば厨二病なのだろうけど、中学生時代は学校が生活の全てで、友人関係に悩み、自分の立ち位置とは何かを考えずにはいられない。

    子供でもあり、大人になりつつもある、そんな難しい年頃の思考が混線する様子が鮮明に書かれていると思います。

    スラスラ読めます。けど、必ず最後まで読み切ることが必須です。最後まで読むと作品の印象がガラリと変わります。

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    2025年09月15日
  • この夏の星を見る 上

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     初めて辻村さんの本を読みました。
     様々な地方のコロナ禍の学生達の物語です。舞台の一つである茨城県立砂浦第三高校の天文部では、毎年行っている他校と合同のスターキャッチコンテストがコロナの影響でできなくなってしまいます。しかし、スターキャッチコンテストに興味を持った東京都渋谷区立ひばり森中学校の理科部、長崎県にある五島列島の天文台に通う、長崎県立泉水高校の生徒達でオンラインでスターキャッチコンテストをすることになります。この話を読んで、コロナ禍だからこそ出会えた仲間たちでオンラインでコンテストを開催することができたので、コロナは悪いことばっかじゃ無かったんだと思いました。
     私が一番心に残った

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    2025年09月14日
  • かがみの孤城 上

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    最初の主人公のクラスメイトに対する葛藤の心理描写、学校に行こうとしても身体が動かない。そしてそれに対する罪悪感や絶望の表現がリアルで周りの誰も自分を分かっていないということが伝わってきて、個人的に感情を感じ取りやすかったかなと思いました。またそれ以外の登場人物の絡みがてとてもかわいかったです。これからいじめっ子にどう向き合っていくのかわくわくしました。

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    2025年09月14日
  • 小説 映画ドラえもん のび太の月面探査記

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    この作品がドラえもんの中で一番好き。なんたって辻村先生との出会いを導いてくれた一冊だから。ドラえもんたちが月という今まで深く関わってこなかった世界で友達を作り、と言ってもルカと出会ったのは地球だけどとにかくまだ見ぬ世界の扉を開けるまでの過程がすごく好き。秋という情緒ある世界観、季節感とも相まって、自分好みの神秘的な舞台設定、時期設定になってる。学校の生活も丁寧に描きつつ、だけどちゃんと辻村深月が辻村深月してるのがいい。繊細さ、ドラえもんたちの心の内がちゃんと描かれていて、彼らの解像度がとても高い。藤子先生の書くドラえもんたちとは違うかもしれないけれど、限りなく隅々にまで辻村先生が作品そのものを

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    2025年09月13日
  • きのうの影踏み

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    辻村深月さんのホラー短編集。
    夜に読んだことを後悔するくらい怖かった。
    ガッツリお化けが出てくるというよりかは、じわじわと冷や汗をかくような不気味さを感じさせるお話が多かった印象。
    途中、辻村さんご本人の名前が登場し、もしかしてこれは実話なのか?とフィクションとの境があいまいになるのもゾクゾクした。

    ナマハゲのお話はトラウマ級。
    秋田県民の方特にお気をつけください‼️

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    2025年09月08日
  • オーダーメイド殺人クラブ

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    ネタバレ

    自分の状況と一致するところがあり感情移入せずにはいられなかった(訳あって成人してから学生を始め、厨二病もぶり返してきた気がする)
    「終わらせられなかった2人」はそれぞれ 勉強と美術を拠り所とし「余生」を生き始め 離れる期間があったからこそ また関係が生まれる未来があるように思う、大槻ケンヂ氏の解説にもあるように多幸感があるエンディング、とても好きでした

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    2025年09月07日
  • この夏の星を見る 上

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    コロナ禍の2020年、あらゆる活動が制限される中、天体観測を通じてつながっていく茨城、東京(渋谷)、長崎(五島)の中高生たちの物語。まだ上巻だが、とてもよいお話だった。
    またぞろ各地で“コロナ患者の報告数が今年最多を記録”といったニュースがあがっているが、うがい、手洗い、換気…、基本的な感染対策は忘れずに続けるようにしよう。

    親が営む旅館に他県からのお客が泊っていることで親友から距離を置かれ、やりきれない思いを抱えている円華。
    いつ“いつも通り”に戻れるかもしれず自分でコントロールできない日常に、友達にも会えない孤独を持て余す亜紗。
    同学年に唯一の男子となってしまった学校に嫌気がさし、コロナ

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    2025年09月05日
  • あなたの言葉を

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    子どもの頃に出会えていたら、どれだけ心の支えになってくれたんだろう。そう思わされた1冊でした。ここまで子どもの心の気持ちを汲み取って、言葉にして伝えられる辻村さんの凄さを改めて実感。自分の心の中で考える言葉を、自分できちんと大事にしまっておこう。

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    2025年09月04日
  • ふちなしのかがみ

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    ネタバレ

    お久しぶりの辻村深月さん!
    ホラーファンタジー系のお話が5つ入った短編集。
    思ってた以上に怖い。
    グロテスクな死体が出てきたりして背筋がゾクッとなった。

    「踊り場の花子」が特に好き。
    階段の数が変化する。
    花子さんからの質問に答えてはいけない、箱を受け取ってはいけない。
    などの校内でささやかれる都市伝説。
    自分の小学校にもそんなようなのがあったなと懐かしみながら読んだ。
    後半は圧巻の畳み掛け。
    ゾクゾクが止まらなかった。

    あとがきも印象的。
    『これを読んでくださっているあなたが、できれば今、後ろめたい気持ちでありますように。』
    読んでいる間の自分の心中をズバリと言葉にされた感覚

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    2025年09月03日
  • 本日は大安なり

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    面白くて続きが気になって、一気に読みました。オーディブルの聞く読書なので、たまに、ながら聞きして、聞き逃して?とおもって、前に戻ったりしながらも、とても楽しめました。

    責任転嫁して、延々と文句や、不満や、不安を述べる登場人物の感情の流れの表現が、すごいなあと、いつも思います。共感できなくても、「なるほど〜そういう流れでそんな考え方になるのか」と、納得しながら。だから、私にとって、辻村深月さんの小説は、面白いのかも。

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    2025年09月03日
  • はじめての

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    仕事に追われて精神的にしんどかったここ数ヶ月。
    ライトな本に出逢いたくて無理やり読んだ。

    ささくれだった心に優しい物語は心に響きました。

    イライラしていた心を落ち着かせて、深呼吸して、もうちょっと人に優しく穏やかに日々を過ごして生きたいなと思いました。

    「ユーレイ」と「ヒカリノタネ」がかわいくて温かくて好きです。

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    2025年08月29日
  • はじめての

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    ネタバレ

    4人の直木賞作家による「はじめて〇〇したときに読む物語」をテーマにしたアンソロジー。
    YOASOBIの「セブンティーン」という曲の原作になっているそう。
    とにかく作家さんが豪華でどれも面白かった。
    特に好きなのは辻村深月さんの「ユーレイ」。
    中学生の繊細な心情が解像度高く描かれている。
    夜の海、幽霊、白いワンピース。怖いシチュエーションだが最後は心が温まる。
    没入感があり途中その場に自分もいるような感覚になった。
    この感想を書いている今もまだ余韻が…。

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    2025年08月27日
  • 本日は大安なり

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    大安。当日はホテル・アールマティで4組の結婚式が予定されている。
    すったもんだがありつつ、その日のスケジュールは進んでゆく。

    ハッピーエンド、大団円。終わり方がとても好きでした。
    映画で観てみたいなぁと思って調べたら、ドラマ化はされているんですね。ドラマ版は結構改変されてそうだけど、どうなんだろう?

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    2025年08月26日
  • かがみの孤城 下

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    ネタバレ

    後半は、リオンとお姉ちゃんが城で再会してたことが判明したところぐらいから、号泣です。
    死んだ人と時空を超えて会えるとか、病室にいたお姉ちゃんは実は大きくなったリオンと会って遊んでたとか、泣けます。

    それぞれ生きてる時代が違うんだろうなぁーとは途中で気づいたけど、喜多嶋先生の正体は誰だか、こちらはなかなか分からなかった。

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    2025年08月26日
  • 名前探しの放課後(下)

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    『ぼくのメジャースプーン』を読んでからこの本を読んだ方がいい!と言う意味がよく分かる作品でした。

    また時間をあけてこの本を手に取って読みたいです。

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    2025年08月26日
  • 小説集 筋肉少女帯小説化計画

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    2025/8/12にSHIBUYA PLEASURE PLEASUREでの大槻ケンヂ氏のイベントに行ってきた。
    20年ぶりくらいに生ケンヂに会ってきた。
    彼は楽器ができない、楽譜が読めない音楽家ということで有名だったけど、
    人前で弾き語りができるほどにギターを弾きこなしていて感無量だった。
    途中で演奏失敗して曲が止まって「ちょっと練習するね」とか言ってたのはわざとだったはずきっと。

    この本は曲の歌詞を小説にしたもの。
    原曲に思い入れやイメージがかなり強かったのだけど、どの短編もいい意味で裏切られて楽しめた。

    自分は辻村さんと生まれた日が近いので同じ時代を生きてきた。
    藤子・F・不二雄や女神

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    2025年08月25日