辻村深月のレビュー一覧
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まさに、こういう作品が読みたかった!
だいぶ昔に買い、本の分厚さに若干の抵抗を覚えずっと積んでいたが、ついに読めた。もっと早く読めば良かった。
プロデューサー、監督、アニメーター、他多数の人が一つの作品に魂を込め、命を吹き込んでくれていることを改めて実感させられた。
作品の中で、ある人をマイナスの意味でこういう人だ、と決めつけていたが、その人の良さに後で気がつく描写が複数あった。その人をよく知らないのに決めつけるのはもったいないな、自分も気をつけないとなと思った。
登場人物の1人が働きアリであることに誇りを持っているところがとても好きで、羨ましく思った。アニメ業界とは全く違う業界で働く人でも、 -
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冷校、凍りのくじら、夜遊ぶ、メジャースプーンからの本作品を読み終えた私の心は、見事に桜が満開♡
他作品の登場人物との再会は感無量!
もちろん、本作品から辻村作品はじめましての方でも、十分楽しめる本作品
いつかがあすなや他の同級生とともに始業式明けに自殺してしまう同級生を探し出し、その自殺を食い止めようと懸命になる物語
3ヶ月後に同級生が自殺するから協力してほしいと友達から言われたら、当時高校生だった自分自身はどう思うだろう…信じられない上にその友達を変な目で見てしまうかもしれない
でも、それを言われた友人の秀人は疑うことなくすぐに信じてしまう点はとても印象に残っている
なぜすぐに信じた -
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不妊治療を経ても子を授かれなかった夫婦と、若くして子を授かったが、自分の意思と反して子を手離すことになった少女。特別養子縁組で結ばれた、2人の母親それぞれのストーリーが描かれている。
不妊治療を経て妊娠した自分にとって、子供を授かること、育てることについて深く考えさせられた。
子供が欲しいとどんなに強く願っても必ず妊娠するわけでもないのに、覚悟がなくとも行為をすれば出来てしまうものでもある。妊娠は奇跡的だし、残酷でもある。
少女の出産後の人生や親との関係性が目も当てられなくて辛かった。自分が産んだ子だからといって、思い通りになんかならないし、人は抑制された分、反発するのだなと思った。
親に -
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ネタバレ最初から最後まで重苦しい空気がまとわりついている。
女同士の嫉妬や値踏み、暗黙の了解。
子供の頃から女の子は、その世界に生き、育っていくリアル。
ましてや母娘は、最も距離が近い同性だ。
母を見て育つ娘。同性だから分かること、許せないこと。その深く沈んだ心理が、本作にはリアルに、繊細に描かれていて、読んでいて苦しくなる。
ゼロ、ハチ
ゼロ、ナナ
タイトルにもなっているこの数字。
文章に出てきたのは1度だけ。
文字を認めたとき、衝撃が走ったのは否めない。
この数字をタイトルにしたことにも。
女、女の子、女性。
彼女らは生きている。必死に。
どれが正解かは人によるけれど、同じ女性として、自 -
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上下巻で1200ページ弱というボリュームなのに、読み終えた瞬間、この先の物語をもっと読みたいと思うほど没入しました。
8人それぞれのエピソードが丁寧に描かれていて、誰の物語も“脇役”で終わらないのが本当にすごい。特に第14章は、単独で一冊の短編として成立するレベルで、傷ついた友人のためにそこまでできる理由が腑に落ちた瞬間、胸がぎゅっとなりました。
読み進めるうちに「ん?人数が合わない…?」と違和感が生まれるのですが、真相に辿り着いた時の衝撃はこれまで読んだ作品の中でもトップクラス。思わずページを戻って「ここか!」と声が出るほどの見事な伏線回収でした。
ラストは静かで美しく、彼らにとっては -
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ネタバレ人間の感情の奥深くを覗き込んだ気分。
留利絵が蘭花に見返りを求めた上での親切心は、幼少期から遠回しにされていた自分自身を見捨てないで欲しくなかった気持ちの表れだと感じた。
きっと留利絵は物語の主人公みたいに(この物語の第二のヒロインではあるが)、「自分は皆んなとは違う特別な存在」になりたかったのだろうという思いが物語中で垣間見える描写があった。だからこそ、留利絵自身には持ち合わせていない、自分自身を貫き通す性格の稲葉先輩、そして圧倒的な美貌を持ち、聡明で、自分が欲しいものを沢山持っている蘭花に傾倒していったのだと思う。自分が憧れている物、欲しい物を沢山持っている、そんな人と一緒にいる自分は特別 -
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辻村美月による家族をテーマにした短編集。
天才作家×家族 は外さないとは思っていましたが、予想以上に良かったです。
家族というものに対して、万人が、家族って良いもんだよなって思っているなんてことはないと思っています。いろんな事情があると思いますし。
それでも、これを読んだ後は、久しぶりに両親に電話してみよっかなという気にさせる力がある本だと思います。
どの短編も甲乙付け難いのですが、「タマシイム・マシンの永遠」がコンパクトながら、グッとくる内容でした。
愛が不足してるなーって時に読んでみてください。最高のサプリメントですよ笑
◾︎「妹」という祝福
p36「どうして、広瀬先輩とケンカし