辻村深月のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレめまぐるしく次々に判明する真実。
予想もしなかった展開がこれでもかと続く。最後の数ページになっても、まだ続く。
読みながら何度混乱させられたことか。
iは一体誰なんだ???
浅葱とは誰だったんだ??
孤塚ですらなぜか怪しく見えてくる自分に笑ってしまった。
下巻を読むまでは、iは誰なのか、浅葱は兄と会えるのか、いずれはみんなにバレて、苦しい展開になるのだろうかと予測を立てていたが、見事に裏切られた。まず月子がこんなことになるなんて。そしてまさかの兄弟だったなんて。それを知らずして両想いなのにすれ違う悲恋。
iが好きだった浅葱。手記を書くことで落ち着いていた浅葱、人間らしい浅葱は偽のiとの出会いで不安定になってしまう。攻撃的な浅葱が目覚めてしまった。iは終わらせなければと思った。人間らしい浅葱はすでにいなくなってしまった。でも本来はこれが正しいのだ。iは死に、攻撃的な浅葱が生き残ってしまった。全てはそこから狂い始めてしまっていた。
二重人格の設定はこう言ったミステリーで定番ではある。けどいつも自分では予測できないし、今回に限っては顔が違った、まるで別人だった、そんな記載が目立っていて読者側の二重人格説をいつのまにか否定されていたように思う。まんまとはまってしまった。
二重人格だとしたら浅葱は可哀想だと思ったが、まさかの浅葱が攻撃的だったという。作り出された偽人格の方が人間らしく、みんなが好感を抱いていた。この矛盾もなんとも言えない感情になる。
月子と紫乃との関係もなんとも気持ちが悪い。どうして付き合うんだ。好きだから故に相手に合わせてしまうのか。月子は強いはずなのに。優しすぎるのか。そこだけは理解できなかった。
最後に2人が会えたのはハッピーエンドと信じたい。月子が愛した浅葱は戻ってきてるよね?でないと恭二のふりなんて出来ないはずだ。月子だって全然怖がってない。そう考えるとこれでよかったのかな。切ない。
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Posted by ブクログ
長らく積んでいたけど、辻村作品を読んだ勢いで読み始めた!(「本日は大安なり」の登場人物がこちらにも出てくると思っていたら勘違いで、出てきたのは「家族シアター」の方だった!こっちも再読したい..)
辻村さんの青春物語、やっぱり最高だ〜と思いながら、上巻だけでも何度もジーンと泣きそうになりながら読んだ。もうコロナ最盛期から何年も経つけど、当時の空気を思い出す。たしかにいろんな制限があったけど、医療関係者でもない自分と比べたら、ほとんど学校の中の世界が全てである子どもたちの苦しさ、悔しさはどれほどだったろうと考えて胸がぎゅっとなる。でもこの物語に出てくる大人たちが、しっかり子供たちと向き合ってくれる人ばかりで、そこに救いがあったな。天体観測をきっかけにだんだん仲間が集まる感じがすごく良い!下巻も楽しみ。 -
Posted by ブクログ
めーっちゃ面白かったんだけど!
初めの頃はうわー女子のこの感じ懐かしいすごい嫌な気持ちになる〜って思って読んでた
大人になって一番楽になったのって女子グループに属さなくていいことだ
班決めの人数や体育のペアを気にしなくっていいってこと、すごく楽だ
社会人サイコー!
徳川どんどん魅力的に見えてきて怖い
ラストの徳川完全に私の中で河瀬よりもイケてた
どんな話やねんと思ったしちょっと所々表現がグロかったけど(グロ耐性ないのでこの程度でウワっとなる)オーダーメイドってそういうことねって感じだった
読み終わるとタイトルの意味納得
それで事件はやらないんだ、これどうやって終わりつけるんだろって思ってたけど不自然じゃないすごく綺麗なおさまり方だった、納得
ほぼ1日で読み切っちゃったまじおもろかった
途中で出てきた「chiyoda」というラノベ作家ってスロウハイツのチヨダコーキのことかな? -
Posted by ブクログ
連続殺人に予想できない展開、読む手が止まらず一気読みしてしまいました。もちろんミステリというだけでは終わらず、この先大切にしたい言葉がたくさんあった物語。
「君が生きているというそれだけで、人生を投げずに、生きることに手を抜かずに済む人間が、この世の中のどこかにいるんだよ。不幸にならないで」
自分以外のしあわせを願うとき、そこに純粋な愛情以外を持たないようにしても、執着、嫉妬、孤独、いろんな感情が混ざって、大切な関係をいつのまにか壊してしまう。大切にしようとしたのに、気づいたら壊れてしまってた…誰かのために生きたいと願う感情は綺麗なだけではない危うさを持つ最大のエゴなのではと思いました。