有栖川有栖のレビュー一覧
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最終盤の畳み方、理由づけの仕方は良かったので、読後感は悪くなかった。
ただ、上下巻とも時々挟まる無駄話のようなものがあり、アリスが2ページぐらい妄想の世界に入る(マリアに突っ込まれる)、カフカの話で1.5ページぐらい、宇宙人の話で2ページぐらい、陰謀論の話で2ページ…などなど。
序盤は、何かに関係してくるのかと思いながら読んでいたが、後半は斜め読みしてしまった。
作中人物にも突っ込み入れさせてるぐらいなので、蛇足な意識はあったはずで、なんとかならなかったのか…
過去と現在の事件がリンクしたり、アクションシーンがあったり、なんだか怪しい教団など、面白い要素は十分あるのだが… -
Posted by ブクログ
この時代って携帯電話も普及してないしWEB検索が当然でもないし固定電話の番号は割とすぐ覚えられる脳してたんだよなあって・・そんな昔じゃないはずなのにめちゃくちゃ遠い日に思えてしまって、本編と全然関係ないんだがそういうとこにはあ〜〜って溜息つきながら読んでました。
そして海のある奈良というものを知らなかったのでもうずっと普通に奈良だと思ってたせいか真相はそこまで驚くこともなく(小浜のあれこれは面白かった)、犯人も奴さんしかいないよなーだったのに、やっぱりスルスル読めて楽しいんですよね!!なにこの魅力!!!
あとあれだ、火村がなんか抱えてるのはもうバレバレなわけだけどそれが少し顕在化したのもお -
Posted by ブクログ
ネタバレインド倶楽部の謎
前世は昨日、現世は今日、来世は明日。そう思えたら火村先生の苦しみも少しは楽になるかな。
いろんな角度の“前世”が出てくる。
インド倶楽部のメンバーが信じている“前世”、生きながらにして“前世”を持ってしまった女性…
効率的なので、警察は動機を基に捜査する。でも火村先生は違う角度から推理していくというのが面白い。
たしかに、動機の部分って犯人特定への近道だし、それがわかるとスッキリする。
弦田さんが自白したとき、動機について描かれていなかったから、早く先を読んで、なんでこの人が殺人をしなければならなかったのか、を知りたかった。人は、原因を知りたい欲があるんだな。
(弦田さ -
Posted by ブクログ
ネタバレ初めて読んだ火村シリーズは「乱烏の島」だった。こういう本格密室ものを書く人だと思っていたし、最近絵画を題材にしたタイトルが目につくので、気になっていた『ダリの繭』が文庫になったので楽しみに読んだ。
有栖川有栖さんはちょっと親しみを感じる大阪弁の人で、最近は上町台地の七坂を書いた「幻坂」がある(まだ積んでいるが)だからか火村助教授も相棒のアリスさんも親しみがある。
タイトルは、ダリに心酔している宝飾会社の社長が使っている、リフレッシュ装置のエポジウム溶液が入ったフロートカプセルを繭にたとえたもの。それは鉄の器にも繭にも見える。
その社長が、六甲にある六麓荘の別荘でカプセルの中で浮かんで死んだ