有栖川有栖のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ学生アリスの短編集。
アリスの大学入学から月光ゲームの事件を通し、マリアがEMCに入部して、後藤パズルの事件が始まる直前までの短編集。
「ハードロック・ラバーズ・オンリー」みたいなキレの良い短編も好きなんだけど、やっぱりシリーズの読者としては、「桜川のオフィーリア」や「四分間では短すぎる」みたいな、夏の事件で塞ぎこむ後輩への温かい先輩たちの心配りが見えるものにじんときてしまった。
EMC、ほんとに素敵。
「四分間では短すぎる」は、先輩3人が実に格好良くて、アリスじゃないけど「お見それしました」って感じに脱帽。すごく優しくて、これが一番好きかも。
「除夜を歩く」の中の「あまりにもいろいろなことが -
購入済み
本格派!
主要キャラがみんなキャラ立ちしているし、コミカルな語りなので読みやすい。この長さでもサクサク読める。
分かりやすくて現場も想像しやすい。
それにしても江神さんは会を追うごとに魅力的になっていくなぁ。。。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ島の見取り図もなく、連続しておらず、見立て殺人でもない、そんな孤島ミステリは新鮮でした。何十羽もの烏が飛び交うのがただひたすらに不気味でおどろおどろしい。招かれざる客である火村とアリスの居た堪れなさも加わってとても嫌な空気。海老原ファンクラブは敵意剥き出しで、本当に居心地が悪い。秘密を守るためなら人ってあんなに攻撃的になるのだなと。内容は面白かったし納得はしたのですが、理解はできないかな、そして気持ちは沈みました。聡明な子供たちが唯一の救い。殺人の動機や経緯などに関しては、ほほうとしか。
「火村先生のおっしゃるとおり。」
「有栖川先生のおっしゃるとおり」
ちょっと面白かったな。
その数ページ -
時代に慣れれば面白く読めます
昭和後期~平成初期らへんの時代感覚です。
携帯電話がありません。ワープロ、ラジカセ、自作のカセットテープ、店探しはタウンページ、買い物はテレフォン・ショッピング。
オフィスの自席で喫煙、40代の登場人物の父親が第二次世界大戦に出兵経験あり、など。
また、作家アリスシリーズの最近の作品を先に読んだ人は、この本の火村先生に違和感を抱くかもしれません。女嫌い設定が前面に出て、煙草のマナーもちょっと…、あと警部や容疑者に横柄というか、それにセリフの語尾もちょくちょく変です。
でも長編本格推理小説としてとても面白いので、もろもろの違和感に目を瞑ってガッと読んでほしいです。
大きく分けて -
購入済み
時代は古いですが面白く読めます
この本(上下2巻組み)は、表紙絵、登場人物紹介絵、挿絵があるバージョンです。絵が無くても構わないなら、同じ角川でも角川文庫のバージョンの方が、1巻完結なので安いです。
ちなみに、挿絵は上巻が7枚、下巻が8枚です。
また、コミカライズされている「シュルレアリスムの午後」ですが、漫画家さんご自身もコメントされているとおり、小説版ではアリスと火村先生の組み合わせではないので、「あの漫画の原作小説を読みたい」と思って読むとビックリするかもしれません。
内容は、書かれた時代が携帯電話が無い平成初期(読んでいると、むしろ昭和な感じすらします)なので、その辺りの違和感を無視できるなら、本格推理 -
購入済み
この絵柄の方が好きです
この本以外の作家アリスシリーズのコミカライズは、表紙と中身で描いた時期がかなり異なります。
個人的には、この漫画家さんの昔の絵は結構クセが強いと感じるので、他のコミカライズも買おうと思っていて絵にこだわりがある方は、表紙買いせず試し読みで当時の絵柄を確認した方が良いかなと思います。
小説のコミカライズは大抵色んな描写を端折っていて、この本もそうなのですが、アリスの一人称での描写をがんばって漫画で再現してくださっています。
漫画で初めて作家アリスシリーズに触れた方は、ぜひ原作の小説も読んでみてください。倍以上楽しめると思います。
英国庭園の謎…
大阪府警なので森下刑事が登場 -
購入済み
色んなパターンの話が入ってます
5作掲載。本格推理あり、火村先生のとある一日的な話もあり、犯人視点で進む話もあり。「店」縛りですが事件の内容や展開はバラエティー豊かで飽きません。
「古物の魔」と「怪しい店」はいつもの(という表現も変ですが)推理小説です。どちらも森下君頑張ってます。
前者は、防犯カメラに映った被害者らしき姿が、被害者本人だとするには不自然で、しかし犯人によるアリバイ工作のための偽装だとすると、その偽装により得をする容疑者がおらず、この映像は一体何なのか、という疑問が面白かったです。
また、推理からは外れますが、古物商による「ゴミとは、古物とは」の議論が興味深かったです。
後者は、自分は犯人