有栖川有栖のレビュー一覧
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ネタバレ第一作目は「本格ミステリに推理にホラーの味付けがしてある」という印象が強めでしたが、今回はホラーの味がかなり濃くなっていたように感じました。ホラーが大の苦手である自分には、読むべきか読まざるべきかぎりぎりのラインになってきた……(涙)
特に怖かったのは「浴槽の花婿」のラストの描写。真相だけでも、思い込みって怖いなぁ、と驚かされるのですが、最後の約二ページがもう……そして犯人のメンタルが強靱すぎてさらに怖い……。
今巻では一番本格ミステリっぽい推理展開の「姉は何処」も、最後しっかりホラーだし……。
そして最後の「それは叫ぶ」は、シリーズの今後に大きく影響する重要な話なのだと思いますが、 -
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時刻表を駆使したトリックやアリバイ崩しといった、新本格らしからぬ雰囲気を感じる作品を、デビューして間もない頃に発表されていたことに驚かされました。
あとがきによると、思いついたトリックを早く発表しないと先を越されてしまう、そんな思いがあったそうですが、新本格全盛期に敢えて発表するだけの自信も、少なからずあったのではないでしょうか。
双子という特性を活かした、様々なアイデアを加味したトリックも素晴らしく、鉄道ミステリに苦手意識はあっても、十分に楽しめる作品でした。
アリバイ講義と題された、トリックの分類も興味深く、一口にアリバイトリックと言っても、その内容は実に多彩なものなのですね。
作中 -
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火村英生と有栖川有栖の国名シリーズ、第5弾だそう。
このコンビのシリーズ、小劇団がよく出てくるような気がします。
それから、この本には7つの短編が収録されているのだけれど、「親から相続した一軒家に住む30代くらいの独身男性」が3人も登場する。
それぞれ違う作品に。
何か思うところがあっての事でしょうか。
『切り裂きジャックを待ちながら』
小劇団の女優が行方不明になり、劇団に脅迫ビデオが届く。
クライマックスの、火村と犯人のやりとりが演劇を見るよう
『わらう月』
幼い頃の祖母の一言から、月の呪縛に自ら捕らえられるようになった若い女性。
火村はちゃんと見抜く
『暗号を撒く男』
先輩小説家・朝 -
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火村英生と作家アリスのコンビが謎を解く、「国名シリーズ第3弾」
いつまで経っても大学生みたいなノリの二人の会話が楽しい。
アリスが興味深いものからしょうもないものまで、考えられる推理を次から次へと披露しては、片っ端から火村に打ち砕かれる、という場面が一作品に一度くらいは登場し、かなり面白い。
読者の推理もついでに打ち砕かれる場合も多い。
『ブラジル蝶の謎』
ロビンソンクルーソーな生活をしていた男はなぜ殺されたのか。
雉も鳴かずば撃たれまい・・・
『妄想日記』
読み進むうち、段々と事情が分かってくるが、衝撃的であり悲劇であった。
『彼女か彼か』
ちょっと軽さが面白い。
女装美人の魔法が解ける