有栖川有栖のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ短編集……というか、短編+中編くらいの感じかな?
4作収録
以下抜粋して雑感
『あるYの悲劇』
とてもシンプルな「Y」というダイイングメッセージに解をつけて、それをちゃんと納得できるものにするのすごいなー
一方言葉の方のダイイングメッセージ「やまもと」、これについては検索してもそれらしいものが出てこないのだけど、本当に存在するのかしら?
「山崎 やまもと 読み方」あたりで調べてもいっこうに見つからないぞ!(笑
『スイス時計の謎』
作中やあとがきでも書かれているように、たったこれだけの条件で犯人当てが成立するなんて!という感動すら覚える
推理を知ったうえで思い返してみると「そりゃそうなるよな」ってなもんなのだけど、読んでいる途中ではもうそんな考えなんて微塵も浮かばないんだから参っちゃいますよホント
すごい、きれい、うつくしい、大好きです
読後感を、アリスが過去に思いを寄せていた女性とその後の行方、でまとめてくれているので、なんとも言えないしんみりした気持ちになれるのも良い -
Posted by ブクログ
ネタバレ宿に関する、ちょっと長めの短編4本。短編は物足りなく感じることが多いけど、今回はどれもそこそこ分量があり話がまとまってたのですごくよかった!
全部それぞれに趣向が違って面白かったのだけど、特に印象に残ったのは「ホテル・ラフレシア」かな。
自分の事業の失敗を妻に隠し、何も言わないまま心中しようとする夫はすごく愚かだったけど、結局は妻を残して一人で死んでしまう。
妻の視点だったらどっちが幸せだっかを考えてしまって、自分だったら前者の形で、何も知らず幸せなまま夫と一緒に死ねた方が良かったかも、と思った。
突然残された妻は、きっと火村とアリスから真相を聞かされるのかなとか、これからどんな思いで過ごしていくのかなとか考えると非常〜にしんどい。重い。。
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2000年の時点で男性の整形や醜形恐怖に言及した「異形の客」は、有栖川有栖の先進的な価値観・認識にただただ感服。2024年現在に通じるテーマだし、2000年当時のありがちな価値観を打破していて、今読んでも不快にならないどころが本当に的を射ていた。
「顔を変えたがる人というのは、おのれの心を変えたいと考えてそうするんですよ」
「現実とうまく適合できない原因を顔のせいにするのをやめないかぎり、満足は得られません」
「世間の人々も、顔を信用してないんですよ。それでいて、顔について無関心ではいられない。あれはいい顔だ、これは人相がよくない、彼女は美人だ、(中略)。信じていないものに振り回される。おびただしい人間の悲劇と喜劇が顔の上で交錯する。おかしいですな」
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どれも話がまとまってるけど、犯人の動機や経緯、事件後のことが詳細に描かれはしないので、想像の余地があるという点でも楽しめて、非常に満足。
あえてインパクト順にするとしたらこんな感じかな。
①心がしんどい賞:ホテル・ラフレシア
②有栖川有栖のリベラルな価値観に拍手したい賞:異形の客
③火村先生を存分に楽しめる賞:201号室の災厄
④ぞわぞわくるホラー賞:暗い宿
短編はいつもと違う構成をたくさん楽しめるからいいなーと思いつつ、やはり読みごたえという点では長編に劣るので、星は4。
とはいえ短編集としては最高点、という感じ。
作家アリスシリーズファンの視点だと、もうほんと、相変わらず火村とアリスのキャラが良いし、今回は片桐さんも「こんな可愛い人だったのか」とびっくりするほど人柄が出ていて満足。3人とも仲良しな。
飲み足りない火村先生も、酔っ払って部屋の階を間違えちゃう火村先生もすこぶる可愛いな。 -
Posted by ブクログ
バラエティに富んだ短編集。
ファンタジー系や短編集は
サラッと読むことが多いけど
展開が気になるものは程よく引っ張られ
疾走感あるものはリズミカルで
どの物語も緩急がよく、楽しく読めた( ´∀`)
結末はあっさり?と感じることが多かったけど
答えがなかったり、続きを想像させられたり
するような終わり方よかった。
不思議な世界に入り込めたので楽しかった。
特に好きな物語は
タイトルの「こうして誰もいなくなった」もとても面白かったんだけど、意外にも
「線路の国のアリス」がお気に入り。
世界観と屁理屈、最高。
↓
この電車はどこに行くの?
ドコカへ行けるよ。
ドコカはあっち?
そっちもドコカだけどあっちもドコカ。どっちへ行ってもドコカへ着く。
ドコカという駅が二つあるの?名前の意味がない。
アリスという名前は世界中でおまえだけが独占しているのか?