有栖川有栖のレビュー一覧

  • 神様の罠

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    頭を空っぽにしたいときの、ミステリ短編集。

    コロナ禍のお話も多かった。

    乾さんの「夫の余命」が好き。多分叙述トリックだよね〜と思いつつ。

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    2023年07月09日
  • 濱地健三郎の霊なる事件簿

    購入済み

    怖くないけど

    題名から怖くてゾクゾクするのかと思って読みはじめました。
    怖くないけど不思議な…少しだけゾクッとする短編集で他の作品も読んでみたくなりました。

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    2023年07月02日
  • 白い兎が逃げる 新装版

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    四編あるうち、表題の『白い兎が逃げる』がほぼ半分を占めていたが面白かった。ちょっと西村京太郎っぽかった。『比類のない神々しいような瞬間』ではダイイングメッセージが出てくる。なぜそんなわかりにくいものを残すのか説得力のある説明が必要、と作者が言うのはもっともで、現実ではなさそうなのにミステリー好きには心惹かれるものがある。ここでは、多少見たことがあれば想像できるもので意外性はあまり無かったが、伝えたい人には伝わるものになっている。

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    2023年06月21日
  • 7人の名探偵

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    ネタバレ

    新本格ミステリの作家さん7人による「名探偵」がテーマのアンソロジー。面白かったです。
    メルカトル鮎(シリーズ未読でした)、火村英生、法月綸太郎と名探偵シリーズもあれば、綾辻さんは深泥丘なんだ…という楽しみもありました。探偵AIは2作品。
    「プロジェクト・シャーロック」のみ既読でした。シャーロック・ホームズのAIがあるなら教授もね…という。マイアミの鑑識課員やラスベガスの科学捜査研究所もプロジェクトに参加してくるのも面白かった…以前、募金の名義に名探偵ものの作品の登場人物名を使ってたリストを目にしたことがあって錚々たるメンバーだったのを思い出したりしました。
    「天才少年の見た夢は」の戦中シェルタ

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    2023年06月11日
  • マレー鉄道の謎

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    トリック等に目新しさはないものの、久々の長編である。このシリーズのいつもの短編に比べ、人物等がより細かく描写され、伏線になっていたりもするので短編では味わえない面白さがある。

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    2023年06月11日
  • ダリの繭

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    ネタバレ

    タイトルで面白そうとは思わなかったけど読んでみたら面白くてビックリ。
    ただ実際に出来るのかちょっと疑問な所はあった。
    そしてカナリアが心配になってしまう。

    人が皆繭を持ってるなら、私にとっての繭は何だろうと考える。




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    2023年06月11日
  • ダリの繭

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    なんだかふしぎな話だった。
    ミステリとしては、「えー」って思うようなところがそれなりの理由を持って説明されるので、わりとすっきりした感じで読めてよかったし、ダリと繭のイメージが印象的でそこがよかったな。
    幻想とか妄想とか感覚とかの揺らぎとか現実との乖離とか、TRUMPシリーズの繭期のイメージもあってすごい不安定でもろい感じがしたんだよね。

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    2023年06月01日
  • 江神二郎の洞察

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    短編集。

    一番好きな話は、除夜を歩く
    いつか江神さんの書いた赤死館殺人事件も読みたいな。

    短編集だけど400ページを超えてて読みごたえあった。
    アリスがEMCに入ったばかりの頃の話や、マリアが入るきっかけとなった話が入ってる。

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    2023年05月27日
  • 7人の名探偵

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    日本を代表するミステリ作家による豪華なアンソロジー。
    本格ミステリ界を牽引する方々だけあってクオリティは折り紙つきです。
    ラストを締める綾辻さんの「仮題・ぬえの密室」が本格ミステリの歴史を感じさせて感慨深い気持ちになりました。(あと麻耶雄嵩の扱いで笑いました)

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    2023年05月25日
  • 女王国の城 上

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    事件が起こるまでが長い。
    それでも全然面白く読めた。一緒にレンタカーに乗って旅に出てるような感じでワクワクしながら読んでた。

    相変わらず登場人物が多くて覚えるのが大変だった。

    アリスの本心がちょっと覗けて更に好きになった。

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    2023年05月15日
  • 壁抜け男の謎

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    面白かったぁー

    短編でいろんなストーリーと毛色のあまりにも違うストーリーのオンパレードで、パッケージミステリーという感じ。

    恋愛系、殺人系、オカルト系、後味悪い系、近未来系、ファンタジー系のミステリーパック!

    これは面白い。楽しめます。

    いろんなお話すぎて、毎回最初の1ページで少し戸惑う。笑笑

    次はどんな設定!?っていう。

    これは本初心者でもどれか一つはハマりそうなネタです!!!!!!!!

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    2023年05月13日
  • 孤島パズル

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    次作『双頭の悪魔』を未読の方は、本書の解説(光原百合)を絶対に読まないでください。重大なネタバレがあります。

    当時の編集が何故通したのかも謎。
    生きていれば文句の一つも言いたい。

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    2023年04月29日
  • インド倶楽部の謎

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    驚きや急展開などは無いけれど、話の進み方や、地道な捜査の流れで読んでいて安心できるし題材がとても面白い。勉強になる。登場人物たちの話し方も好感が持てる。安心して読める、有栖川有栖作品。

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    2023年04月28日
  • 幻坂

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    昔読んだ本を再読しました。
    同著者の濱地健三郎が、確かこの本のどこかの坂で出てきたなぁと思い出して。
    いました。濱地さん、ご健在で。呪える~が文庫化したら買おうとしている身です。
    幻坂も短編集で読みやすいので、まだ読んでない方は是非。

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    2023年04月28日
  • 英国庭園の謎

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    本書は6篇のミステリーが含まれている。それぞれ全く異なった特徴を持ち、一気に読むことももちろん可能だが、1日に1篇ずつよみ、1週間楽しむ、というのも手である。
     6篇のうち私が特に気に入っているのは「完璧な遺書」「ジャバウォッキー」である。前者はこれ以上長編にしても仕方ないし、ページ数を少なくしても面白くないだろうな、というくらい絶妙なバランスで書き下ろされた印象を受けた。また刑事コロンボ風の話の進み方が新鮮で興味をそそられた。後者は逆で、もっと続きが読みたいという気持ちを起こさせる作品である。
     表題にもなっている「英国庭園の謎」については、私は若干とまどいを感じてしまった。というのも舞台が

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    2023年04月26日
  • 濱地健三郎の幽たる事件簿

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    ネタバレ

     第一作目は「本格ミステリに推理にホラーの味付けがしてある」という印象が強めでしたが、今回はホラーの味がかなり濃くなっていたように感じました。ホラーが大の苦手である自分には、読むべきか読まざるべきかぎりぎりのラインになってきた……(涙)

     特に怖かったのは「浴槽の花婿」のラストの描写。真相だけでも、思い込みって怖いなぁ、と驚かされるのですが、最後の約二ページがもう……そして犯人のメンタルが強靱すぎてさらに怖い……。
     今巻では一番本格ミステリっぽい推理展開の「姉は何処」も、最後しっかりホラーだし……。
     そして最後の「それは叫ぶ」は、シリーズの今後に大きく影響する重要な話なのだと思いますが、

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    2023年04月22日
  • 濱地健三郎の幽たる事件簿

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    なんか人間て怖いねではなく、とても怖いし気味が悪い。だけど、登場人物の生が感じられ、不快どころかより温かな気持ちが味わえる。探偵もののミステリとしても、さすが有栖川有栖先生と思いました。
    短編集なのでいろいろな幽に出会えます。


    柄にもないことを言うが、恋に破れた男の気持ちは、わたしだって知っている。

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    2023年04月14日
  • 濱地健三郎の幽たる事件簿

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    ソフトホラーです。私的にはもう少し怖いと嬉しいのですが、濱地さんと志摩さんのキャラクターが好きで読んでおります。
    最後のお話だけ結構緊迫感があって、特にオススメです。

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    2023年03月29日
  • ダリの繭

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    前半はかなりのんびりした感じなので飽きずに中盤まで一気に読むのが良さそう。一度前半途中まで読んで飽きてたので...

    まだ2作しか読んでいないのですが、有栖川作品、最後が物悲しいというか切ない感じが多いのでしょうか。
    最後の描写好きでした。

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    2023年03月24日
  • スウェーデン館の謎

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    割と簡単な御涙頂戴に引っかかりがちな私にとっては、本作は苦味のあるミステリとしてお手本になるようなバランス感覚を持った作品だと思う。
    寒々とした情景、美しい登場人物、同情を禁じ得ない動機などがトリックと上手く絡められている。僕に任せてと言う男が、女に死体を担がせて雪の中を歩かせるという情景の皮肉さはたまらないものがある。
    また火村の内面に迫るような告白や、殺人者のその後に思いを馳せるような描写は、人物が描けていないという誹りを受けがちな新本格の中で果敢に抵抗してやるという作者の意志を感じる。

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    2023年03月10日