有栖川有栖のレビュー一覧
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有栖川有栖の中短篇ミステリ小説集『菩提樹荘の殺人』を読みました。
有栖川有栖の作品は先月に読んだ『怪しい店』以来ですね。
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「臨床犯罪学者・火村英生」斎藤工×窪田正孝で1月より連続ドラマ化
お笑い芸人志望の若者、アンチエイジングのカリスマ等、「若さ」をモチーフとした作品集。
学生時代の火村英生の名推理もキラリ。
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探偵役である臨床犯罪学者・火村英生と、ワトソン役の推理作家・有栖川有栖(アリス)のコンビが活躍する作家アリスシリーズの作品……2010年(平成23年)から2013年(平成25年)に発表された4篇を収録して、2013年(平成25年)に刊行された作品です。
■アポロンのナイフ
■雛人形を笑え
■探偵、青の時代
■菩提樹荘の殺人
■あとがき
■文庫版あとがき
■解説 円堂郡司昭
アポロンのように美しい少年と噂される連続通り魔事件の容疑者……お笑い芸人志望の若者達の悲劇、、、
大学生時代の火村英生の秀逸な推理、そしてアンチエイジングのカリスマ殺人事件……「若さ」を持て余す者、「若さ」を羨望する者達の恩讐に振り回されつつ謎に立ち向かう火村とアリスを描く、美しい本格推理4篇!
〈若さ〉という共通のテーマをもった作品集……4篇とも愉しめました、、、
連続殺傷犯とされアポロンの呼び名が付けられた高校生が逃走中に、未成年が被害者となる新たな事件が発生……少年法や少年犯罪における匿名性を扱った『アポロンのナイフ』、
人気上昇中の漫才コンビ雛人形の1人が殺される……若いお笑い芸人たちの野心の悲劇を描いた『雛人形を笑え』、
大学生時代の火村英生が名推理で同級生たちを驚かせるエピソードが披露される『探偵、青の時代』、
アンチエイジングのカリスマが邸宅の庭で遺体で発見され、謎解きとともに高校生・アリスの悲恋が明かされる……4人の容疑者から犯人を特定する推理がシンプルだけど印象的な『菩提樹荘の殺人』、
どの作品も青春の明と暗をミステリに巧く織り込んで描かれていてホントに面白かったですねー 作家アリスシリーズ、古書店でみつけたら即購入ですね! -
Posted by ブクログ
国名シリーズの中、短編集。
記念すべき10冊目。
そろそろ本家エラリー・クイーン再読したいな。
『船長が死んだ夜』
火村が免停になってるだけでもう面白いのだが、フィールドワーク以外の仕事につき合うアリスの回。
すぐに殺人事件に遭遇するけど。
蛇やら蜂やらに驚いてるアリスは田舎で暮らせなさそうだなと思うなど。
このシリーズって恐怖症持ってる人物いっぱい出てくるな。
『エア・キャット』
一時期Twitterとかで虚無猫かわいがるのはやったよな。
火村先生の猫好きが極まってる回。
登場人物が年を取らないので猫もばあちゃんもいつまでも元気なのはよいことだな。
『カナダ金貨の謎』
倒叙だけど、半分はいつも通りアリス視点。
倒叙で鍵を紛失というあたり、『ショーウインドウを砕く』を思い出したり、終盤の展開は『怪しい店』でも見たなと思ったり。
たまに第三者から見た火村とアリス新鮮なので、森下刑事視点とかどうっすか。
なんなら火村一人称でもいい。
『あるトリックの蹉跌』
火村とアリスの出会いの話詳細。
ただただファンがニコニコしながら読む話。
脳裏に思わず小田和正流れるわ。
あの日 あのとき あの場所で
そろそろ最初の事件の話も知りたいです。先生。
『トロッコの行方』
サンデル教授の名前が出るとはね。ちょっと懐かしいけど。
作中に出てくるゲームがどう考えても『逆転裁判』なんだけど、そういえば有栖川有栖と巧舟対談してたはず。と、棚を漁ったら逆転裁判ファンブックで対談してました。対談興味深かったです。
全然本編関係ないな。
でもトロッコ問題もそんなに謎解きに密接ではないかな。
アリスの脱稿ハイが見られる回。 -
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有栖川有栖さんの『国名シリーズ』のミステリーですね。十一冊目ですが、シリーズと共に専業作家三十周年記念の作品になります。どうやら『国名シリーズ』の第二段の「シーズン2のスタート」にされたい意向のようです。
学生アリスから、作家有栖川シリーズとすべて読んできましたが、『日本扇の謎』は、殆どが事件の事情聴衆に紙面を割いて、人物像を浮かび上がらせる文学的要素の強い作品になります。
物語としては面白いのですが、推理となると、犯人が分かりやすく、密室のトリックも早々と解決して仕舞います。ミステリーとしては、どんでん返しも無く、テレビドラマの線を越えません。
家族の確執と、愛情の錯誤の人間模様を描いた物語を、犯罪研究者火村と作家有栖川のコンビが紐解く処に主題を置いた物語構成ですね。
久しぶりに火村と有栖川の巧妙な会話を楽しみました(本書の大半が会話です)(=^ェ^=)
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必ず悪夢を見る部屋、片手のない死体、倒木によって陸の孤島となる山荘などなど、本格ミステリ的な趣向満載。
なのだけど、あんまり有栖川有栖入門書にはオススメしがたい。このタイプだと『双頭の悪魔』という傑作があるので。
とはいえ火村シリーズをキャラ小説として読んだ時にけっこう重要な1作。
悪夢がテーマなので、当然火村の悪夢の話になるが、相変わらず根本的なことはわからないにしても、2人で一歩踏み出したように見える。
読者としてめちゃくちゃ知りたいわけじゃないのだけど、火村がいつかアリスに語る気があるのかは知りたい。
終盤、作家としてのアリスの言葉が重くてよい。
作家が助手(あるいは探偵)のミステリーは多いけど、ちゃんと作家として生きてる感じがするのが有栖川有栖のいいところ。
作中人物の年齢変わらないので大きな変化はないこのシリーズにしては珍しく片桐さんに大きな出来事が起こる。 -
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火村&アリスの店をテーマにした短編集。
5編のうち2作品が非殺人事件もの。
「古物の魔」
古物商が舞台。
抜け駆けアリスが珍しい。
関西は骨董市とか古本市たくさんやってそうだな、と思う北国在住。うらやま。
「燈火堂の奇禍」
火村の下宿の近くの古書店でおこるちょっとした事件。
日常系ミステリと言えなくもない。火村シリーズではレア。
ばあちゃんこと時絵さんの誕生日お祝いする回。微笑ましい。
「ショーウインドウを砕く」
これまた火村シリーズでは珍しい倒叙物。
犯人視点から見る火村とアリスめんどい存在だな。
変な動機なので犯人視点がよかったんだろうな。
「潮騒理髪店」
火村先生が殺人現場に行く以外のフィールドワークをしているのを初めて見る。たぶん。
犯人の生い立ち調査とかしてたんだな。
殺人事件ではない、田舎のちょっとしたミステリとも言えないミステリ。
火村とアリスの長電話の話。
「怪しい店」
アリスのサラリーマン時代が垣間見えたり、アリスとコマチさんコンビがかわいかったりする回。
アリス自身もなんで火村が自分をフィールドワークに連れて行くのかようわからんと思ってたんだな。
「みみや」という人の話を聞くだけの変な店でおこる殺人事件。
東川篤哉の解説が自キャラ対話形式であまりにも平成すぎる。ちょっとむずむずしちゃう。 -
Posted by ブクログ
火村&アリスの短編集。
あとがきによると若さがテーマ。
2人よりもだいぶ若い頃から読んでる読者ですが、34歳の2人をいつの間にかだいぶ越して2人のこと若いなーと思うようになるとは思わなかった。
いつか50代くらいの2人も読んでみたい。
「アポロンのナイフ」
凶器が隠された理由がなるほどねーと。
一般的に社会派ミステリーと呼ばれるジャンルではないけど、ご時世を取り入れるのうまいよね。
「雛人形を笑え」
いろんな轢き逃げ芸能人の顔が頭をよぎる。
コマチさんがお笑い好きというのが判明する。
なんか妙にリアリティのある犯人の性格。
「探偵、青の時代」
アリスが学生時代の知り合いに火村の学生時代のエピソードを聞く話。
殺人事件ではないが、アリス以外の友達いない火村先生の解像度上がるエピソード。
「菩提樹荘の殺人」
『ダリの繭』以来(じゃないかも)のアリスの苦めの初恋エピソードが再び語られる回。
火村先生の過去も気になるといえば気になるけど、アリスと一緒に気長に待とうかと。 -
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登場人物:
有栖川有栖…ミステリー作家。通称アリス。
火村英夫…大学社会学部准教授
船曳…大阪府警警部
高柳真知子…大阪府警巡査部長
繁岡…大阪府警巡査部長
奥本栄仁…被害者。元ホスト。
歌島冴香…投資家。奥本の恋人。
黛美浪…歌島と奥本の友人。元ホステス。
久馬大輝…奥本に借金している会社員。
物語の始まり:
大阪のマンションで、スーツケースに詰められた遺体が発見。
被害者の身元や背景が分からず、捜査は混乱。
コロナ禍の中であまり人と接していなかった火村英生とアリスにも声がかかり、大阪府警とともに調査を開始する。
価値観:
コロナ時代の小説。
マスクやソーシャル・ディスタンスが必須となっている時代に発生した殺人事件。
捜査においてもコロナを意識した捜査を行う中で、人と人との関係や世界の美しさを改めて実感させる。
テーマ:
チェンジ・オブ・ペースの小説。
物語の途中でアリスたちは遠い場所へと赴き、それまでとは雰囲気ががらりと変わる。
コロナ禍において、逼塞している社会だからこそ浮かび上がる自然の美しさ。