有栖川有栖のレビュー一覧
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火村英生の作品は久しぶりだ。
「アポロンのナイフ」
しょっぱなから、わりと重めのテーマ。
ご都合主義ではなく、あっちはあっち、こっちはこっち。
「雛人形を笑え」
大阪の風景や、若い漫才師の姿が目に浮かぶ。
若手漫才師に造詣の深い女性刑事が印象的。
「探偵、青の時代」
短編なのに登場人物が多く、全員覚えきれんわー、と思ったが、
覚える必要はそれほどなく、サクッとオチてくれる。
自分が火村青年(?)と同じような仕打ちをうけたら気ぃわるいな、と。
「菩提樹荘の殺人」
表題作。わりと、所謂「胸糞」な被害者。
登場人物たちとのやり取りは興味深いが、
その割には犯人の動機が短絡的であっさりしすぎというかなんつーか。
どの作品にも言えることがだ、
関西の風景や世相が丁寧に描かれている。
ここのところ
「孤島の古城密室で起きた見立て殺人に名探偵が挑む!」
みたいな本が続いていたから、とても楽しく読めた。 -
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ネタバレ1999年。再読。
確かにエラリークイーンの国名シリーズに南米はなかった。蝶といえばバタフライ効果。風が吹けば桶屋が儲かる。
「ブラジル蝶の謎」蝶々を収集する男が殺された。火村初期の話なので、フィールドワークの理由が語られる。
「妄想日記」何故死体は焼かれなければならなかったのか。ほー
「彼女か彼か」ジェンダー系は今にするとあたらしくはないけれど。浅はかな殺人だなぁ。
「鍵」なんの鍵なのか?
「人喰いの滝」おどろかすつもりが転落。長靴~
「蝶々がはばたく」20代のころ行方不明になった男女を、新感線の中から見た。孫といっしょで幸せそうだった。チリ地震があったから駆け落ち成功した男女。絶望の果てにも希望が見える話。これで星4つをつけてしまった。 -
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ネタバレ女王国の城・下巻。
物語が怒濤の展開で進んで行ってとても面白かったです。城からの脱出、11年前の事件の謎、協会が秘匿にしようとする秘密、江神の家族などなど。濃密な展開と謎が襲いかかってきて、読む手が止まりませんでした。
館の構造を使ったトリックやどんでん返しとかが無い代わりに、情報統制の中でいつもより少ない情報で論理的に真相にたどり着いたのは本当に凄いの一言でした。動機や目的も盲点を突いたものばかりで目から鱗でした。
まさかの江神の家族の話まで登場し、江神の母親の予言はどうなっていくのか、次の長編が待ち遠しいです。
この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
江神二郎:宮野真守
有栖川有栖:岡本信彦
望月周平:八代拓
織田光二郞:古川慎
有馬麻里亜:釘宮理恵
由良比呂子:竹内順子
吹雪奈央:松本梨香
臼井勲:津田健次郎
丸尾拳:ボルケーノ太田
稲越草介:高橋広樹
青山好之:梅田修一郎
本庄伽耶:楠木ともり
パトリック芳賀:羽多野渉
佐々木昌晴:浪川大輔
天川富恵:井上喜久子
天川晃子:福圓美里
金石源三:千葉繁
金石千鶴:古賀葵
荒木宙児:斉藤壮馬
椿隼一:井上和彦 -
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ネタバレ学生アリスシリーズ第4弾。
宗教組織・人類協会がお膝元の土地神倉へ失踪した江神二郎を探しにやってきた有栖一行。11年前の未解決事件、殺害された協会員、きなくさい協会上層部、なかなか姿を現わさない教祖・野坂公子... etc.魅力的すぎる謎が前半にこれでもかとばらまかれており、これを後半でどう回収していくのかが楽しみになりました。不気味な雰囲気と織田や望月のやりとりの軽妙さが良い塩梅でとても読みやすかったです。また、有栖視点と麻里亜視点の2つから構成され、それぞれの考え方が絶妙でとても面白かったです。後半の怒濤の展開が楽しみです。
この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
江神二郎:宮野真守
有栖川有栖:岡本信彦
望月周平:八代拓
織田光二郞:古川慎
有馬麻里亜:釘宮理恵
由良比呂子:竹内順子
吹雪奈央:松本梨香
臼井勲:津田健次郎
丸尾拳:ボルケーノ太田
稲越草介:高橋広樹
青山好之:梅田修一郎
本庄伽耶:楠木ともり
弘岡繁弥:大塚剛央
パトリック芳賀:羽多野渉
佐々木昌晴:浪川大輔
天川昭彦:間宮康弘
天川富恵:井上喜久子
金石源三:千葉繁
石黒操:堀川りょう
荒木宙児:斉藤壮馬
椿隼一:井上和彦 -
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有栖川有栖の中短篇ミステリ小説集『カナダ金貨の謎』を読みました。
有栖川有栖の作品は8月に読んだ『ダリの繭』以来ですね。
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殺害現場から消えた一枚のメイプルリーフ金貨が臨床犯罪学者・火村英生を真相に導く。
倒叙形式の表題作「カナダ金貨の謎」ほか、火村とアリスの出会いを描いた「あるトリックの蹉跌」、思考実験【トロッコ問題】を下敷きにした「トロッコの行方」など趣向を凝らした五編を収録。
〈国名シリーズ〉第10弾。
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探偵役である臨床犯罪学者・火村英生と、ワトソン役の推理作家・有栖川有栖(アリス)のコンビが活躍する作家アリスシリーズの作品……その中でもタイトルに国名を冠した作品は特に国名シリーズと呼ばれており、本作品は国名シリーズの第10弾となる作品で以下の5篇が収録されています。
■船長が死んだ夜
■エア・キャット
■カナダ金貨の謎
■あるトリックの蹉跌
■トロッコの行方
■あとがき
■文庫版あとがき
■解説 越前敏弥
民家で発見された男性の絞殺体……殺害現場から持ち去られていたのは、一枚の「金貨」だった、、、
“完全犯罪”を計画していた犯人を、臨床犯罪学者の火村英生と推理作家の有栖川有栖がロジックで追い詰めていく表題作『カナダ金貨の謎』ほか、切れ味鋭い中短篇『船長が死んだ夜』、『エア・キャット』、『あるトリックの蹉跌』、『トロッコの行方』を収録……待望の〈国名シリーズ〉第10弾!
久し振りの国名シリーズ……愉しめました、、、
イチバン面白かったのは、殺人事件の容疑者のちょっとした特徴(●●恐怖症?)が手がかりとなって鮮やかな解決が導きだされる『船長が死んだ夜』ですねー ポスターって、そんな使い方ができるんですね。
倒叙形式で、殺害の犯行直後に犯人側の計画に綻びが生じるところから物語が展開する表題作の『カナダ金貨の謎』、、、
人命が懸かった二者択一の思考実験を手掛かりに、意外な真相が隠され、自己中心的な犯行理由が印象的な『トロッコの行方』も愉しめました。
機会があれば、未読の国名シリーズを読んでみたいですね。