有栖川有栖のレビュー一覧

  • 鍵の掛かった男

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    前回まで読んでいた榎本シリーズがとにかく怖すぎたんで「これは久々に私の大好きな火村シリーズに癒してもらうしかないな!」と思って読み始めたんですけどビックリするくらいこっちも最後の方が怖くて「やっぱり人間が一番怖いんだ……」と思い知らされた。


    そろそろ全部読み切ってしまいそうなんで少しずつ読んでる火村シリーズですが、今回の話は何と言うかちょっと火村シリーズっぽくない話でしたね。
    勿論ある事件が起きて火村がその謎を追求していくっていう流れは変わらないんですけど、今回の話は「あるホテルで人が死んだ。自殺か他殺か分からないから結論を出して欲しい」みたいな依頼から始まるんですよね。普通探偵ものって殺

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    2024年11月12日
  • 菩提樹荘の殺人

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    ネタバレ

    臨床犯罪学者・火村英生 シリーズ

    「若さ」をモチーフにした短編四篇

    「若さ」に対して、いろいろな切り口があり、短編の軽さの中にも、火村の推理は被害者や犯人の人柄に迫っており、面白かった。

    少年法への憤り。若さ故の軽率さ。切なさ。歳を取ることへの捉え方。それぞれの話でちょっと考えさせられました。

    火村と有栖川有栖の距離感が程よく、二人の掛け合いが読んでいて楽しかったです。


    『未熟な少年が殺人などの重大事件を起こすと、大人たちは驚いたり恐れたりしますけど、それもおかしな話ですね。成人して、より分別がついた人間が殺人を犯す方が驚きや恐怖の対象になるはずなのに』

    『彼はまたもや「しょう

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    2024年11月10日
  • 新装版 マジックミラー

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    有栖川有栖作品のシリーズものは、いい意味で派手さはないが安定している。
    その分、こういったノンシリーズは誰が主人公で誰が犯人かわからないので、サスペンス色が強くそれはそれで面白い。共通しているのは描写がとても丁寧で、ありありと読み手の頭の中に情景が浮かぶところ。
    私は路線やダイヤなどに明るくないので探偵役が一生懸命推理しているのを傍観しているだけだったが、作者と同じく鉄道が好きな人にとってはたまらないのではないかと思う。
    時刻表トリックや双子の登場、首なし死体などミステリの王道と言うべき要素が散りばめられた珠玉の一冊。

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    2024年09月30日
  • 孤島パズル

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    有栖川有栖先生の学生有栖川シリーズ
    第二弾!

    前作に引き続き面白かったです。
    やはり、王道ものはいいですねー
    読者への挑戦状もいいですねー

    やはり、私は解けませんでした笑

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    2024年10月15日
  • 新装版 マジックミラー

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    なんだか常に真相をチラつかされている感じ。

    きっとこうなんだろうなと思いながらも
    しっかり裏切ってくれるところが好き。

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    2024年09月02日
  • 英国庭園の謎

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    火村英夫シリーズで尚且つ国名シリーズ4作目。
    個人的に国名シリーズの中では一番面白かったかも
    全編バラエティ豊かで楽しかった。
    特に「三つの日付」「完璧な遺書」「ジャバウォッキー」がお気に入り。

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    2024年09月02日
  • マレー鉄道の謎

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    未読の長篇を堪能!まさか本当に国外が舞台とは、新鮮だった。フィールドワーキングホリデーとなった休暇。日頃と違った環境ともあってかいつも以上に火村の鋭い視点や切り込んで行く感じは頼もしかった。登場する人物が感情的な人間や情がある人、嫌われ者などキャラクターも面白かった。
    旧友が登場するのも学生時代が垣間見えて、今のタイミングで読むのも感慨深い感じがする。

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    2024年08月26日
  • 怪しい店

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    再読。「ショーウインドウを砕く」の外から見た火村アリスコンビが目新しくて好き。潮騒理髪店のノスタルジーもいい、有栖川有栖らしい短編。

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    2024年08月22日
  • 禁断の罠

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    有名作家6名によるミステリ短編集。後腐れのない読み切り。面白かった!
    普段読まない作家に触れられたのも良い。
    火曜サスペンスみたいだなと思った。

    中山七里さんの短編の題名は『ハングマンー雛鵜ー』
    他の作者の短編は題名と内容が重なっていたけど、中山さんの題名はそうは思わなかったなあ。どういう意味なのだろう。

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    2024年08月12日
  • スウェーデン館の謎

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    館に雪密室という本格ミステリー好きを唸らせるのに充分なパーツが散りばめられていて、「この謎は、そして物語はどのように帰結するのか」を楽しみながら読んだ。火村先生の優しさも印象的だった。

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    2024年08月10日
  • 海のある奈良に死す

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    作家アリスシリーズ4作目。
    今回は、旅行ミステリでした。
    クローズドサークルもいいですが、旅モノは情緒があっていいですね。
    最後には、全ての謎が解けてスッキリしました。

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    2024年08月10日
  • ロシア紅茶の謎

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     作家アリスシリーズでもあり国名シリーズである短編集で、奇怪な暗号に毒の混入経路の謎、読者への挑戦状など本格ミステリー好きには堪らない部分や火村&アリスの軽快なやり取りが良かった。国名シリーズ以外にも作品が出ているようなのでそちらも追いかけたい。

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    2024年08月09日
  • スウェーデン館の謎

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    ネタバレ

    国名シリーズ第2弾。今度は長編ミステリです。
    有栖川有栖がペンションを舞台にしたミステリ小説を書くために泊まっていた宿のお隣のスウェーデン館で殺人事件が起きてしまう。臨床犯罪学者の火村英生に助けを求めて事件解明に乗り出す。
    1995年に刊行された本作、今読んでも面白かったです。(有栖のカメラがフィルムカメラで現像に出さないと写真が見られないという部分には時代を感じましたが)
    雪の上の足跡トリックになるほど!となりました。
    ペンションの息子さん(大地くん)の心のつっかえが取れたのは救いかなぁ。

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    2024年08月06日
  • ダリの繭

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    有栖川有栖の長篇ミステリ作品『ダリの繭』を読みました。
    有栖川有栖の作品は昨年3月に読んだ『英国庭園の謎』以来ですね。

    -----story-------------
    幻想を愛し、奇行で知られたシュール、リアリズムの巨人-サルバドール・ダリ。
    宝飾デザインも手掛けた、この天才の心酔者で知られる宝石チェーン社長が神戸の別邸で殺された。
    現代の繭とも言うべきフロートカプセルの中で発見されたその死体は、彼のトレードマークであったダリ髭がない。
    そして他にも多くの不可解な点が…。
    事件解決に立ち上った推理作家・有栖川有栖と犯罪社会学者・火村英生が難解なダイイングメッセージに挑む。
    ミステリー界の旗手

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    2024年08月04日
  • ロシア紅茶の謎

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    本格ミステリ6篇の短篇集。
    毎月、作家有栖シリーズを1冊読んでいて
    短篇集は初めて。

    まだ4冊しか読んでないけど今のところは1番!
    他の短編集も楽しみ。
    表題作のロシア紅茶の謎は
    犯人の思い切りにビックリ!

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    2024年07月28日
  • ロシア紅茶の謎

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    ネタバレ

    作家アリスの国名シリーズ第1弾。表題作を含む6篇からなる短編集。
    初出が1993〜94年と30年程前の作品ですが今読んでも面白い本格ミステリでした。
    表題作の「ロシア紅茶の謎」が一番面白かったです。犯人の命懸け?の殺害方法が凄い!

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    2024年07月20日
  • スイス時計の謎

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    再読。表題作の、推理を論理パズルに落とし込むためのストーリーと人間系が同時に存在してる味わいが好き。

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    2024年07月14日
  • 孤島パズル

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    ネタバレ

    有栖川有栖さん第2作目
    本作の中で江神二郎(探偵)が犯人に向けて言った言葉が印象に残ったので紹介します。
    「私はあなたを告発するぞと予告しているのではありません。ただ、さっきあなたの顔を見たとたんに、あなたの罪を知っている人間がいることをお伝えせずにはいられなくなった。そのことにあなたが耐えられるかどうかが気になって仕方がないんです。あなたは自分自身という目撃者からどうしても逃れられないんですから。」

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    2024年07月11日
  • 名探偵傑作短篇集 火村英生篇

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    ほかの本から短編を寄り集めた短編集。
    火村英生シリーズのどれから読み始めようか悩んでるならこれから読んでみてもいいかも。
    この短編集の中だと「雨と猫と助教授と」が一番好き。

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    2024年07月05日
  • 孤島パズル

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    孤島での殺人、宝探し、ダイイングメッセージなど、ミステリーの要素がふんだんにあり楽しめた。
    謎解き要素満載なのに非常に読みやすくおすすめ。

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    2024年07月04日