有栖川有栖のレビュー一覧
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シリーズ3作目。
心霊現象を専門に扱う探偵・濱地健三郎と助手の志摩ユリエの信頼関係があってこそ特殊な事件も解決する。
相変わらず濱地のスマートさに惚れ惚れするほど。
探偵と協力関係にある赤波江刑事も善良であり、ユリエの交際相手の進藤叡二も控えめに登場するのも良い。
今作はコロナ禍中での不思議で奇妙な現象を解決する全6話。
リモート怪異〜オンライン飲み会での視えない小さな手の正体。
戸口で招くもの〜頭と両手首のない幽霊が、招くのは何故か?
囚われて〜怪異を信じない者が「タスケテ」の電話をかけてくるのは…。
伝達〜赤波江が遭遇した事件の信じられない偶然。
呪わしい波〜夜ごとに金縛りに襲われる古物商に迫る悪意とは。
どこから〜キャンプ場での霊退治と遺産を相続した男にまとわりつく怪異。
ここまで霊や何かしらの怪異が日常に潜んでいるとゾッとするだろう。
視えないから実際に怖さを感じることはないのだが、怪談ものには興味がある。
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Posted by ブクログ
有栖川有栖の中短篇小説集『怪しい店』を読みました。
有栖川有栖の作品は昨年12月に読んだ『こうして誰もいなくなった』以来ですね。
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大人気!火村英生シリーズ、切れ味鋭い作品集が待望の文庫化!
推理作家・有栖川有栖は、盟友の犯罪学者・火村英生を、敬意を持ってこう呼ぶ。
「臨床犯罪学者」と。
骨董品店〈骨董 あわしま〉で、店主の左衛門が殺された。
生前の左衛門を惑わせた「変な物」とは……。(「古物の魔」)ほか、
美しい海を臨む理髪店で火村が見かけた、
列車に向かいハンカチを振る美女など、
美しくも恐ろしい「お店」を巡る謎を、
火村と有栖の名コンビが解き明かす。
火村英生シリーズ、珠玉の作品集が登場。
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探偵役である臨床犯罪学者・火村英生と、ワトソン役の推理作家・有栖川有栖(アリス)のコンビが活躍する作家アリスシリーズの作品……2014年(平成26年)にKADOKAWAが発行・編集するエンターテインメント小説誌『小説 野性時代』等に発表された5篇を収録して同年に刊行された作品です。
■古物の魔
■燈火堂の奇禍
■ショーウィンドウを砕く
■潮騒理髪店
■怪しい店
■あとがき
■文庫版あとがき
■解説 『怪しい店』に入ってみた 東川篤哉
骨董品店で起きた店主殺人事件、偏屈な古書店主を襲った思いがけない災難、芸能プロダクションの社長が挑んだ完全犯罪、火村が訪れた海辺の理髪店でのある出来事、悩みを聞いてくれる店“みみや”での殺人事件……「どうぞお入りください」と招かれて、時には悪意すら入り込む、、、
日常の異空間「店」を舞台に、火村英生と有栖川有栖の最強バディの推理が冴える……極上ミステリ集。
日常の異空間「店」を舞台にした5篇、、、
骨董屋の骨董・あわしまの店主・粟島左衛門が殺害され、押入れに突っ込まれた状態で発見される……どことなく元気のなかった粟島は誰の手で、なぜ殺害されたのか!? ひと癖ある容疑者たちの中から唯一無二の真犯人を導き出す『古物の魔』、
偏屈な商売をしていた古書店・燈火堂の店主・半井(ならかい)が万引き犯を追いかけながら心臓発作で倒れる……しかし、店から奪われたものは何もない! 店主は何を奪われたのか?を推理する本シリーズでは珍しい安楽椅子探偵モノの『燈火堂の奇禍』、
芸能プロダクションの社長・夕狩正比古が、歪んだ理由から恋人の柄沢愉良を殺害、強盗の仕業に見せかけた犯行は一見すると完璧なもの思われたが……本シリーズでは珍しい倒叙モノの『ショーウィンドウを砕く』、
火村が旅先で見かけた美女・リカは岬に立ちながら特急列車にハンカチを振っていた……不思議に思いつつ火村は一軒の理容院・潮騒理髪店に入り、本日で閉店するという店の主人と何気ない会話を交わすが、その中で火村が辿り着いた意外な真実とは!? 爽やかな余韻が印象的な『潮騒理髪店』、
「みみや」の看板を掲げた怪しい店を営む中年女性・磯原紀久子が首を絞められて殺害される、紀久子は「みみや」で聴いた話をもとに複数の人物からカネを強請り取っていたらしい……犯人は紀久子に強請られていた人物なのか? 夫の謙介にも怪しいところが? 有栖が囮となって犯人を誘き出す『怪しい店』、
クオリティの高い作品ばかりで愉しめましたね……面白かったです。 -
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作家アリスシリーズの短編集。2016年1月から放映されていたドラマの第1話原作らしい(帯に書いていた)
あとがきによると、〇〇殺人事件×館×夜に起こる事件縛りの短編集。
個人的にはアリスと火村や森下刑事や片桐さんなど好きなキャラがたくさん出ていて良
好きなお話は「月宮殿殺人事件」で、好きなタイトルは「雪華楼殺人事件」
全体的にラストが悲しい感じになるのは現代国内ミステリならではかな。
「黒鳥亭」なんかはなんとも……つらいだろ……。
「絶叫城」はゲーム好きにはなかなか楽しめる感じ。ホラゲー好きなら一読の価値あり。ゲーム画面を→
文章化したらこんな感じになるのかーと面白く読んだ。
あと、建築コンサルタントの竹島清氏の解説が良い。これが読めるの、贅沢じゃない?(笑)
有栖川有栖氏はあとがきが豊富なのもいいよねー。著者のあとがき好きとしては嬉しい。 -
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火村アリスだったり江神アリスだったりオリジナルだったりいろんなお話が入ってる短編集。先日読んだトリビュート本がまさにそういう感じだったので、本作を読みながら「これはオマージュ・・・ではなく本人が書いた奴だ」とちょいちょい頭がバグった。いやだって江神アリスの供給ペースを考えたら・・・・ねえ。
おもしろかったんですけどね。なんていうかもう江神アリスのあの推理研の面々のやりとりをまた読めただけで感涙ものです。それだけで評価をがっつりあげたくなっちゃう。新作長編ホントに待ってます。まあそれだけでなくても作品自体もとても面白かったんですけどね。推理パズルにストーリーを考えるのとかもうたまらないです。
それと前書きで空閑純の名前を確認できたことにもちょっとびっくり。なんとなくですが、失礼ながら有栖川さんの中でもう「なかったことになってる」シリーズかと思ってたもので・・・こっちの新作も期待していい・・・でしょうか? -
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「十角館の殺人」刊行から三十周年を記念して出版されたアンソロジー。7人の作家さんが「名探偵」をテーマに本格ミステリを書き下ろした短編集の文庫本。
・水曜日と金曜日が嫌い ー大鏡家殺人事件ー 麻耶雄嵩
→ミステリ作家の主人公が、探偵メルカトルに頼まれた用事の帰りに迷い、大鏡家の邸宅に助けを乞う。休ませてもろてると殺人事件が起きて…。建物の感じとか登場人物の名前とか、どことなく洋風ちっく。鳥を観察するヒュッテ?とか、サラマンダーが〜とか。でも探偵が出てきたらすぐ解決した、すごい…
・毒饅頭怖い 推理の一問題 山口雅也
→落語のまんじゅうこわい、の話が最初に語られ、その後後日談的なストーリー。まんじゅうこわいって言ってた人が大人になり、後継問題の話の席で毒饅頭に殺される。犯人は誰なのか。途中馴染みある、この中で1人嘘つきがいる〜みたいなクイズがあって、古典的な話の中に、最近の遊びって感じもまた面白かったし、ちゃんとオチもあってさすが。
・プロジェクト:シャーロック 我孫子武丸
→「ワトソン」という、医師に代わって診断を行うAIが作られているから、「シャーロック」という名の名探偵AIを作ろう、みたいな話。情報を勉強させてAIをいろんな人と育てていくんだけど、その試作に関わった人たちがどうやら次々と殺されているっぽい?みたいな。この発想はできんよなー。
・船長が死んだ夜 有栖川有栖
→犯罪心理学者の火村英生と、ミステリ作家の有栖川有栖が、遠方で取材。早く終わったので観光でもして帰ろうかってなっている時に、どうやら殺人事件があったらしいと噂を聞く。野次馬的に顔を出し、最終的に犯人を推理する感じ。怨恨じゃないけど、思いこみとか、日頃の行いとか、人間の感情がいちばん怖いのよなって感じ、いろんな偶然が重なってて、少し切ないます。
・あべこべの遺書 法月綸太郎
→法月綸太郎が父から事件の情報を聞いて、その情報と憶測と可能性で持って事件を解決に導く、安楽椅子探偵みたいな感じの話。
AさんがBさんの家で死んでてBさんの遺書があり、
そのBさんはAさんの家で死んでてAさんの遺書がある。
なんでや?みたいな話。これも人間不信になりそうな、人は簡単に信じられんよな、みたいな話。人間ってこうゆうとこが怖いんよな。
・天才少年の見た夢は 歌野晶午
→近未来の戦時中。シェルターに逃げ込んだ子供たち、その中の1人が名探偵と呼ばれているにも関わらず、シェルター内で次々と殺人が起こっていく。これはどうゆうことか、何が起こっているのか、などを考えながら読む作品で、分かってからもう1回頭から読みたくなりましたん。
・仮題、ぬえの密室
→綾辻行人、我孫子武丸、法月綸太郎と、綾辻行人の嫁さんの4人で宴席。大学生の頃ミステリ研に所属していたのだが、その時に「幻の犯人当て」といわれた、フーダニット作品があったよね、という話になり。みんな思い出せないので、意見を擦り合わせていく。その中で、作品の傾向であったり、代表作を思い出しながら描かれていて、このアンソロジーならではだなって感じました。
どの話も面白かってんฅ(*´꒳`*ฅ)ꪆ -
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ネタバレ300Pくらいまでは正直言って超退屈。火村とアリスシリーズが大好きで、有栖川有栖の筆力に絶大なる信頼を持っていないとこれは読めない。
マンションの一室で殺された元ホストの事件でここまでひっぱる~~!?って思いながら読んでた。しかもそれはさらーって流しておけばいいんじゃない?っていう情報もものすっごい丁寧に書くから、ここまで引っ張っておいてそのオチかよ……と肩透かしを食らうことも多々あった(旅行中のセミナー講師の話とか)。
救いはアリスのトンチキ推理とそれに対する火村の鋭いツッコミ。早めに二人が合流してくれてよかった。
でも舞台が島に移ることになってからは面白さがフルスロットル。島出身の登場人物に高柳さんが入っていた瞬間、えって声出たもん。
そこからはノンストップで読めた。相変わらずの情景描写の美しさに惚れ惚れ。瀬戸内海に旅行に行きたくなったなー。
そして食らう鮮やかな真実。これほどロマンチックな逮捕ってある……!?正直ここを読めただけで満足。前半があまりにも長いけどここで離脱しなくてよかった。ダリの繭と同じ感想だな。 -
購入済み
冒頭部分から
冒頭部分からの外連味たっぷりの怪しげな雰囲気の描写が見事である。一般的に良い作家というものは最初の数ページで読者の心を掴んでしまう、と言われるがこの作品もその例に漏れない。ミステリーでありながら 主人公たちの軽妙な会話も楽しむことができる。