有栖川有栖のレビュー一覧

  • 赤い月、廃駅の上に

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    ネタバレ

    怪しげな表紙の写真とタイトルに釣られて読んでみようと思った作品。25ページ前後の短編が並び、短い時間でも気楽に読める構成となっている。
    鉄道に特化したミステリーは見かけるが、鉄道の怪談集というのは珍しいのではないだろうか。各作品は、テーマだけでなく内容にも駅や列車がしっかり意味を持って絡んでいるので、見かけ倒しでもない。
少し読めば「これ、作者はテツか?」と思うような、本来不必要な鉄道用語が顔を出すが、門外漢お断りなどということは全くなく、面白く読める作品ばかりで、さすがに著名な著者というところ。

    著者については名前はよく見かけるが、文学賞の選考委員や解説者としての印象が強く、現役の作家とい

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    2026年07月01日
  • インド倶楽部の謎

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    小さな事実が組み上がっていき、最後に謎が判明する気持ち良さを楽しみました!なぜ殺人に至ったのか?の動機に納得できるかは分かれそうですが、私は丁寧な積み上げで納得させられた側です。
    火村とアリスの軽妙なやり取りの影に潜む湿度が好きなのですが、今作はその要素が結構多い気がしたのは私が国名シリーズを久々に読んだからですか。過去作読み返したい!

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    2026年06月28日
  • マレー鉄道の謎

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    ネタバレ

    好物である長編のミステリが読めて、満足度も高かった。なぜ自分は長編のミステリが好きなのだろう?多分、謎解きだけではなく、今回の話のような、偶然が重なり、こういうことが起こると人はこのよに行動する、とか、それぞれの登場人物のことも少しずつ明かされていき人間関係や幾層にも重なった思惑、そこから得られる没入する世界観を楽しみたいんだろうなあと思った。そのため、こういう物語は休日にまとまった時間で読むスタイルにしている。
    マレーシアが舞台というのも新鮮で、英語、マレー語(そのものとしては登場しないが)の、よくわからない会話の中でのストーリーというのもリアルだったし、ちゃんとその外国語に焦点をあてた謎解

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    2026年06月28日
  • 孤島パズル

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    ネタバレ

    あの、江神さんに対して熱心な描写があるわけでもないのになんであんなに全てがカッコいいんですか???

    船上のデッキで風に当たっていたり、島についての人との接し方だとか、なんなの?落ち着き?落ち着きがカッコいいの?ベラベラ喋らないのがいいのかな?もう本当謎。なんだろう。とにかくカッコよすぎる。

    江神さんの
    「しんみりするなよ、少女探偵」
    が大好きだし、それに続くマリアの
    「はい、ーー少女探偵がんばります」
    もよかったし、その後のアリスの
    「マリアのためなら」
    もとてもよかった。何気ないやり取りなんだけど、なんだか登場人物たちみんなを好きになる。

    「不適な面構えを、見て、闘志を燃やしましょう」

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    2026年06月27日
  • 砂男

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    単行本未収録作品6編、火村シリーズ&江神シリーズをタイトル「砂男」として文庫本で発表。

    美味しい所を掻い摘みです。


    もちろんシリーズものは、何時もながら面白いが、今回はその他の作品「ミステリ作家とその弟子」「小さな謎、解きます」の2作品が面白かった。


    スランプ気味な作家に弟子入した男が持ってくる作品に対して、作家のレクチャーが白熱する。

    鉄道トリック、有名な物語に独創的なツッコミを入れつつ新しい物語を紡ぎ出していく。
    斬新な裏物語に、弟子同様のめり込んでいった。

    ほぼ無給で住み込み、作家の妻の家事手伝い、身の回りの世話をして、その変わりに作家に自分の作品の批評やアドバイス

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    2026年06月27日
  • 双頭の悪魔

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    ネタバレ

    文庫で約700ページにおよぶ長編。別々の場所で起きた2つの殺人事件が繋がっていく展開で、読者にすべての手がかりが提示される古典的な本格推理小説。一部、動機に少し弱さを感じる部分もあったが、複雑なパズルを組み立てていくような面白さ、クローズドサークルの魅力は味わえた。

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    2026年05月27日
  • 新装版 46番目の密室

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    2026年14冊目
    読みやすくて面白い、王道なミステリー小説で大満足でした。

    ずっと前から有栖川有栖先生の小説を読みたいと思って、ようやく読むことができました。

    最初、なかなか起承転結の起が起きないなと読んでおり、事件が起こるのが150ページくらいから。それまでは登場人物の紹介やそれぞれの会話が書かれていて長いなと感じましたが、始まってしまうともう後はスラスラと夢中で読み、面白いなという感想に落ち着きました。
    推理パートが入ってから、書き方が分かりやすいのかサクサク読むことができ、出てくる情報も頭の中に入ってきやすかったです。
    全体的に難解な小説っていう印象はなく、読みやすくて面白いという

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    2026年05月25日
  • ジュリエットの悲鳴

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    2025.5.16
    初めて著者の火村英生シリーズ以外の本を読んだ。テーマのない短編推理小説が数多収録されており、純粋に楽しめた。やはり有栖川有栖はすごい。

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    2026年05月21日
  • 新装版 46番目の密室

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    ネタバレ

    学生アリスシリーズが好きな私が初めて手に取った作家アリスシリーズ。
    江神二郎が出て来ない寂しさを埋められるか不安でしたが、火村先生が魅力的な方で良かったです。
    凄く正統派のミステリなんだけど、ミスリードがあり、私はあっさりとそれに引っかかりました。
    そんなに単純なわけなかったー!
    話の流れは面白かったし、犯人もなるほど、と思えました。終わり方もよかった。
    ただ、後でわかるのかな、と思っていたいくつかの謎が、ただの仕掛けであったことが少し残念でした。
    それが必要な意味はわかるんだけど、意図を知りたかった、という感じ。
    でも、犯人の職業的にそうなったのかな、とも思います。
    動機については、一捻りあ

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    2026年05月19日
  • 海のある奈良に死す

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    「海のある奈良」とアレ(ネタバレになるので避ける)を巡りに行きたくなった。「海のある奈良」には一度行ったことがあるけれど、また違った楽しみ方ができそうで嬉しい。後味としては、さっぱりしないものだが、辻褄合わせにはやはり驚かされるしその発想はどこからやってくるのか。

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    2026年05月18日
  • 禁断の罠

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    有名なミステリー作家さんたちの短編集。
    さすがにどの作品もおもしろかった!
    個人的には迷惑行為による炎上の裏側を書いた「妻貝朋希を誰も知らない」が良かった

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    2026年05月16日
  • 双頭の悪魔

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    分厚い本だけど読み始めたら楽しく読める。
    シリーズこれより前読んでないから皆の関係性や謎の名前に困惑はしたものの、最後のネタバレまで楽しく読めた。双頭の悪魔の仕業だった。
    読者への挑戦は2番目のやつしかわからなかったから1/3正解だなァ。。。マダミスだったらもっと真剣に時系列並べるからわかったかも?本だとキー情報も全部埋もれてるからさらっと読んじゃうし、推理のために何度も読み直すほど自力で解くことに価値を置いてないかも。むしろどんでん返しで驚かされる方がうれしい。
    でも挑戦状叩きつけられる感じは新鮮で良かった

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    2026年05月13日
  • 孤島パズル

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    読者への挑戦状があるとドキドキしますね。自分の中で犯人にあたりをつけて読み進めていましたが、物語が進むにつれて一筋縄では行かない素晴らしい小説でした。江神さんの推理の切れ味とその独特な雰囲気の中で語られる事件の真相にはたまらないものがありました。
    ようやく双頭の悪魔が読めそうでますます楽しみです。

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    2026年05月09日
  • 禁断の罠

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    米澤穂信の短編目当て。やっぱりよねぽらしくて余韻が残る。
    他の作品もどれも良かった。
    『大代行時代』は時代を風刺していて好き。許される代行とそうでない代行の線引きって、確かになんだろうなとは思った。
    ある人にとってはどうしてもやりたくないこと…それを請け負うのがビジネスになる世の中かぁ

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    2026年05月08日
  • ブラジル蝶の謎

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    「ブラジル蝶の謎」の最後の火村はどういうことなの…?

    「蝶々ははばたく」はグッとくるものがあった。
    有栖川さんもあとがきでいおっしゃてたけど、私は読むことができてよかったと思えました。

    どの物語の展開も予想しなかったものばかりだった。

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    2026年05月06日
  • 双頭の悪魔

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    ネタバレ

    おんもしろかったー!!!!
    第一、第二の犯人と交換殺人ってのは予想通りだったけど黒幕はわからずじまいだったのでなるほどあんたか!と楽しく読めました!!
    江神&マリアの物語はどこかおどろおどろしさを感じながら、アリスと先輩ズの物語はワクワクを感じながら、交互に違った味わいを楽しみながら読み進めていくのも新鮮で面白かったなあ!

    ただ欲を言えばラスト、アリスとマリアの再会のいちばんの掛け合いが聞きたかったな〜・・

    前作前々作とあまり意識してなかった、作家アリスがこれを書いてる、ということを今回のは読んでてめちゃくちゃ意識したというか、所々に感じる〝隙〟がアリスっぽくて、作者これも考えなが

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    2026年05月03日
  • カナダ金貨の謎

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    アリスが火村君って言ってて火村も漢字で有栖川有栖君って呼んでるこの違和感がすごい面白いwwwwww
    いいペンネームだと思うけど本名教えてよのくだりが最高すぎたΣd(・ω・´。)

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    2026年05月01日
  • 濱地健三郎の奇かる事件簿

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    シリーズ4作目。

    いつも冷静でいて、穏やかであり知的な濱地健三郎。
    今回も視える能力でさまざまな依頼をサクッと解決する。
    助手の志摩ユリエも能力を開花させているのをとても感じる。
    捜査一課の赤波江刑事もちょいちょい登場するのも変化があって良い。

    黒猫と旅する女〜電車のなかでの出会いのはずが…。

    ある崩壊〜強盗殺人の末に…。

    少女たちを送る〜ユリエが頑張ったが、双子だった!

    湯煙に浮かぶ背中〜極楽すぎて…。

    目撃証言〜月蝕を観たかったために…。

    観覧席の祖父〜写真の謎は複写撮影。

    怪奇にして危険な状態〜強い思いは、行く先の恐れと不安。

    全7話。
    いろいろな設定で楽しめた。
    黒猫

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    2026年04月30日
  • 女王国の城 下

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    ネタバレ

    ちょうど良い難易度で面白かった!
    いや、犯人は外したんですけどね。
    私の推理は、1人目と2人目を3人目の被害者が殺していて、3人目の被害者を丸尾(だっけ?筋肉マッチョの人)が殺したというもの。
    単独犯だという前提があったならこの説にはいかなかったんだけど、なんとなくこのくらい入り組んでるんじゃね?と思ってしまった。
    丸尾も16年前にこの村にいた子供だったし。
    けど、推理の過程は合ってたので楽しく読めました!

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    2026年04月30日
  • インド倶楽部の謎

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    輪廻転生や前世については個人個人考え方があるとわかりつつ、私は信じてない寄りなので火村の言い分が小気味よかったしカウンセラーの言い方にはムカっともなったので、事件の謎よりそういう意味でのめり込んで読めたのが楽しかったかな〜
    ラスト、天啓を受けたような火村に、次回作では何かが違っているかもしれない?!と続刊読むのもまたワクワク〜〜

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    2026年04月28日