700ページくらいあるので、こりゃ大変だな…と思ってたけど、おもしろくて最後までスルスルと読み進められた!
所々で出てくる過去の事件については後半で明かされるのかなと思ってたら、これはまた別のお話なのね。前作も気になってしまった。
読み終えるまでが長いけど、舞台が交互に入れ替わるので意外と飽きないのがよかった。
元々1999年刊行らしく、スマホはもちろんガラケーも個々で持っていない設定なんだけど、有栖たちのやり取りとかを見ているとそこまで古めかしさを感じさせないから、抵抗感なく読めたのもよかった。
推理研究会のメンバーも良かったなぁ〜と思いつつ、読み終えた今も織田と望月の区別は全くついていない。彼らのビジュアルとか人物的背景に関する説明があまりなく、深掘りもされなかったので、最後までどっちがどっちか分からず「相棒の二人のどちらかが話してる」認識のまま終わってしまったんだよなぁ〜。
この辺は前シリーズ読んでいる人はもっとよくわかるのかな?
今思うと、夏みかんとむき卵?だっけ?のほうがしっかり紹介されてた気すらする。
でも江神さんカッコ良すぎるし、夏森村三人衆も等身大の大学生らしくてよかったし、マリアもよくがんばってた。
ちなみに冒頭のマリアは普通にイライラする。過去シリーズで何があったか知らないから、序盤はなんやこいついい加減にせーよって思いながら読んでた。
あとは有栖が魅力的な主人公と感じる要素がちょっと少なかったんだよな〜もちろん嫌なやつでも無いんだけど、可もなく不可もなくというか、害もないけど魅力も薄いというか…!この辺も前シリーズ読んでたら大きく印象が変わるのかも…!
でも彼らの絆は見ていてホッコリするしみんないい子たちだから、
たぶんみんなの魅力をもっと知るには過去作読んだ方がよいのかも。
トリックとかは、どれもなるほどー!ってなるし、伏線も含めて読み応えあるものだった。
夏森村三人衆がいろいろ推理していく過程は、江神さんみたいに瞬間的で鮮やかでお見事!みたいな神技ではないんだけど、逆にそれがすごくよかった。読んでいる自分も一緒になって捜査・推理しているような体験ができるので、有栖たちと一緒にハラハラドキドキしながら一つずつ考え、推理できるのが楽しい。
反対に江神さんパートはもう神の所業と言わんばかりの観察力・洞察力・推理力で、こっちはこっちでおもしろい!マリアが視聴者視点になってくれていて、マリアと同じ気持ちで江神さんに付いて行く気分を擬似体験できてよかった。
全ての謎が解けた時、江神さんの「悪魔」という言葉は最もやな…と鮮やかな推理に感動しながらも、
犯人、この村が解散するかもってだけでそこまでする…?!という衝撃と若干の違和感があったんだけど、自分の安住の地を奪われるかもという恐怖はやっぱり計り知れないんだろうし、経緯がどうであれ「理不尽」と感じてしまうものなのかなぁ?
生活もかかっているのであれば尚更、文字通り生死に、もしくは快適な生活からの転落に関わってくる?と考えると、何をしてでも阻止せねば、となる気持ちも分かるけど、普通人殺そうとは中々ならんし、ましてやあれだけの事を一気にやり切る行動力と執念が恐ろしい…。
にしても舵の切る方向間違えすぎよな…追い詰められると冷静な判断できないとはいえ、とんでもない方に思い切ったな…という恐怖。
長くなったので結論。生涯ここで暮らせますとか契約書交わしてたわけでもなさそうだし、衣食住養ってもらっていながら、目立った結果や功績が出せずにいる中で、菊乃の結婚により環境が変わりそう!イヤ!という至極身勝手な理由で人を殺すのはさすがに擁護できません…!
でもな〜急に世に放り出させるのかもという不安は計り知れないだろうからなぁ〜。まぁでもみんな何かしらイヤなことにも耐えながらなんとか働いたりしてるんだと思うよ〜!!!!!!!!