有栖川有栖のレビュー一覧
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ネタバレ有栖川有栖氏が古今東西の密室トリックを扱ったミステリについて解説する良質なミステリのブックガイドとなっているが、「図鑑」となっているとおり、イラストレーターの磯田和一氏の力によるところが大きい。
なかなか文章を読んだだけでは密室の状況が想像しづらい作品もある中で、磯田氏が作品を読んで想像の翼を目いっぱい広げて描いた密室現場のイラストが秀逸で、これなくしては本書を語れないだろう。
本書で紹介されている未読の作品群は読みたいと思うが、特に著者が口頭でトリックのネタを聞いた時に「あっ」と声を発したという小森健太朗氏の『ローウェル城の密室』はぜひ読んでみたくなった。どうやら今は絶版のようだが・・・ -
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どうしてさっさとレビューを書かなかったんだろうと思ったけれど、たしか長い感想を書き終わったあとすぐに消してしまってショックすぎてほったらかしにしてたんだった。
ミステリとしてもかなり好きな内容だった。ドラマの前に読み切ろうと頑張った記憶が。噂の新婚ごっこもあっさりしつつ面白かった。二人の掛け合いが絶妙。こんな親友ほしい。
生徒の秘密の告白から、事件は動き出し、二年前、五年前のふたつの事件がつながっていく。そこに隠された恋と呼ぶには幼いような感情が、それでも存在を否定されなかったことはアリスの存在が大きかったのかなぁ。
火星の話、素敵な未来だ。 -
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事件そのものに焦点をあてるのではなく、探偵行為そのものに焦点をあてている不思議なシリーズ。
そう言う意味でいつもの愛する有栖川有栖作品とは異なっていて、事件の構成、謎の解かれ方のテイストも違う。
読者への挑戦がないのは寂しいけれど、これはこれで、変則形のミステリーなので楽しめる。
ただし、今回の謎解きの部分は、個人的には悲しい気分に陥った。まさかの…。本来的には許せないのだが、そういう作品にしたかったのだろうから仕方がない。
探偵行為を禁じられたパラレルワールドの舞台設定の説明に今回もだいぶページを使っているが、この先、どこに向かっているのだろうか???続きが楽しみな作品。
古野まほろの聖ア -
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ネタバレ下巻に入った時から、いや、上巻が終わりに近づくにつれ「もうすぐアリスや江神さんたちの物語が終わってしまう、、、」と少し落ち込んだ。それでも面白くて、続きが気になって先へ先へ、読んでいる時は夢中で読んでいた。
人類協会で第二、第三の殺人が起こる最中、望月、マリア、アリス、織田の四人は脱出を試みる。
惜しくも捕まってしまったアリスは、江神とともにこの事件の真相を手繰り寄せるための推理を始める。
一方なんとか外との連絡をとろうと国道を走ったマリアと織田はしかし協会のバスに道をふさがれて道を引き返すことに。協会は街に連絡網を回して彼らを探し出そうと躍起になっていた。追われる二人は旅館のきのこ栽培のビ -
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ネタバレ『月光ゲーム』を読み終わって、すぐ二作目読もう!と思ったのに、まさかの買い忘れで消沈してならばと手に取ったのが、これ。私は有栖川さんの短編も好き。
結論から言えば、月光ゲームの少し前から二年生になり、あの山での惨劇からの立ち直りに光が差し始め、有馬麻里亜と推理研との出会いとそこに転がり込む事件のはじまり、まで。
ある時はモチさんにかけられた窃盗容疑(というのは大きく言いすぎなのだけれど、、、)を解決し、ある時はアリスの出会ったハードロック喫茶の君(私が勝手に呼んでます)の事情を推理し、信長さんの実家に遊びに行けば線路で寝転がりすぎた男の事件を解決し、推理研の創設者のひとりが持ち込んだ桜川に浮か