有栖川有栖のレビュー一覧

  • カナダ金貨の謎

    Posted by ブクログ

    いつも通り、安定の有栖川作品!!
    読みやすくてサクサク読めてしまう。大好きだ。
    私が1番なのは表題作の「カナダ金貨の謎」。
    有栖川作品には珍しく(様な気がする)、叙述物。
    作中の人物に対して「何故この人は、こんなものを…」と思いつつ、結構最後の方まで理由が分からず読んでたから途中でその理由が分かった時は、ストンと胃の腑に落ちた気分でした。

    0
    2025年04月19日
  • 日本扇の謎

    Posted by ブクログ

    有栖川有栖さんの『国名シリーズ』のミステリーですね。十一冊目ですが、シリーズと共に専業作家三十周年記念の作品になります。どうやら『国名シリーズ』の第二段の「シーズン2のスタート」にされたい意向のようです。
     学生アリスから、作家有栖川シリーズとすべて読んできましたが、『日本扇の謎』は、殆どが事件の事情聴衆に紙面を割いて、人物像を浮かび上がらせる文学的要素の強い作品になります。
     物語としては面白いのですが、推理となると、犯人が分かりやすく、密室のトリックも早々と解決して仕舞います。ミステリーとしては、どんでん返しも無く、テレビドラマの線を越えません。
     家族の確執と、愛情の錯誤の人間模様を描い

    0
    2025年04月19日
  • 女王国の城 上

    Posted by ブクログ

    学生アリスシリーズの四作目でした。
    はなっから江神さんが居なくて、EMSのメンバーが探しに出ています。もう不穏で仕方ないです。
    今回の江神さんは少し様子が違うように見えますが、どうなんでしょう?

    0
    2025年04月16日
  • 狩人の悪夢

    Posted by ブクログ

    必ず悪夢を見る部屋、片手のない死体、倒木によって陸の孤島となる山荘などなど、本格ミステリ的な趣向満載。
    なのだけど、あんまり有栖川有栖入門書にはオススメしがたい。このタイプだと『双頭の悪魔』という傑作があるので。

    とはいえ火村シリーズをキャラ小説として読んだ時にけっこう重要な1作。
    悪夢がテーマなので、当然火村の悪夢の話になるが、相変わらず根本的なことはわからないにしても、2人で一歩踏み出したように見える。
    読者としてめちゃくちゃ知りたいわけじゃないのだけど、火村がいつかアリスに語る気があるのかは知りたい。

    終盤、作家としてのアリスの言葉が重くてよい。
    作家が助手(あるいは探偵)のミステリ

    0
    2025年04月21日
  • 菩提樹荘の殺人

    Posted by ブクログ

    久々に火村先生とアリスコンビを

    関西がメインだと尚更感情移入がしやすくて情景が浮かびやすくさくさく読める

    若さをテーマとした短編4集
    あっという間に読破
    そして短編であるけれど充実した中身でした

    特に学生時代の火村先生のやりとりが見れたのはよかった

    やっぱりアリスシリーズ、大好きだなぁ

    0
    2025年04月13日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

    Posted by ブクログ

    3冊の中で1番心踊るラインナップのアンソロジーだった。
    様々なタイプのホラーがぎゅっと詰まっていて面白かった。
    またこのシリーズが出て欲しい。

    0
    2025年04月11日
  • 怪しい店

    Posted by ブクログ

    火村&アリスの店をテーマにした短編集。
    5編のうち2作品が非殺人事件もの。

    「古物の魔」
    古物商が舞台。
    抜け駆けアリスが珍しい。
    関西は骨董市とか古本市たくさんやってそうだな、と思う北国在住。うらやま。

    「燈火堂の奇禍」
    火村の下宿の近くの古書店でおこるちょっとした事件。
    日常系ミステリと言えなくもない。火村シリーズではレア。
    ばあちゃんこと時絵さんの誕生日お祝いする回。微笑ましい。

    「ショーウインドウを砕く」
    これまた火村シリーズでは珍しい倒叙物。
    犯人視点から見る火村とアリスめんどい存在だな。
    変な動機なので犯人視点がよかったんだろうな。

    「潮騒理髪店」
    火村先生が殺人現場に行く

    0
    2025年05月01日
  • 菩提樹荘の殺人

    Posted by ブクログ

    火村&アリスの短編集。
    あとがきによると若さがテーマ。
    2人よりもだいぶ若い頃から読んでる読者ですが、34歳の2人をいつの間にかだいぶ越して2人のこと若いなーと思うようになるとは思わなかった。
    いつか50代くらいの2人も読んでみたい。

    「アポロンのナイフ」
    凶器が隠された理由がなるほどねーと。
    一般的に社会派ミステリーと呼ばれるジャンルではないけど、ご時世を取り入れるのうまいよね。

    「雛人形を笑え」
    いろんな轢き逃げ芸能人の顔が頭をよぎる。
    コマチさんがお笑い好きというのが判明する。
    なんか妙にリアリティのある犯人の性格。

    「探偵、青の時代」
    アリスが学生時代の知り合いに火村の学生時代の

    0
    2025年04月04日
  • 新装版 46番目の密室

    Posted by ブクログ

    雪の北軽井沢、暖炉のある別荘、推理作家が密室で…。
    本格ミステリの王道って感じの一冊でした。
    初めての有栖川有栖さん。
    読みやすくてスラスラ一気読み。
    初めての火村&アリスシリーズ。
    他のも読んでみたくなりました

    0
    2025年04月04日
  • 長い廊下がある家 新装版

    Posted by ブクログ

    火村&アリスシリーズ短編4本。バラエティに富んだ一冊でした。

    「長い廊下がある家」
    本格ミステリーらしい変な建築の密室もの。
    火村先生の教え子が巻き込まれる話。

    「雪と金婚式」
    ちょっといい話というかロマンチックな話。
    依頼される経緯がちょっと変わった切り口。

    「天空の眼」
    火村抜きでアリスがなんとかする話。
    アリスが現場で謎解きするわけではないが。久しぶりにアリスのお隣さん登場。

    「ロジカル・デスゲーム」
    モンティ・ホール問題知ってても楽しめる。
    意外と火村が直接命狙われるのはレア。

    0
    2025年04月02日
  • 砂男

    Posted by ブクログ

    学生アリスと作家アリスが1冊で…!

    短編に入れる予定だったのに法律が変わってしまったり、長編に書き換えようと思っていたが社会情勢が大きく変わってしまい書き換えたれなかったりした作品が入っているそう。

    個人的には、「推理研VSパズル研」が好み。
    パズル研から出されたパズルにただ答えるのではなく、そこから推理研らしくミステリ調に物語を作っていく。

    物語ってこうやって作っていくのかなとワクワクしながら読みました。

    0
    2025年04月02日
  • 捜査線上の夕映え

    Posted by ブクログ

    登場人物:
    有栖川有栖…ミステリー作家。通称アリス。
    火村英夫…大学社会学部准教授
    船曳…大阪府警警部
    高柳真知子…大阪府警巡査部長
    繁岡…大阪府警巡査部長
    奥本栄仁…被害者。元ホスト。
    歌島冴香…投資家。奥本の恋人。
    黛美浪…歌島と奥本の友人。元ホステス。
    久馬大輝…奥本に借金している会社員。

    物語の始まり:
    大阪のマンションで、スーツケースに詰められた遺体が発見。
    被害者の身元や背景が分からず、捜査は混乱。
    コロナ禍の中であまり人と接していなかった火村英生とアリスにも声がかかり、大阪府警とともに調査を開始する。

    価値観:
    コロナ時代の小説。
    マスクやソーシャル・ディスタンスが必須となっ

    0
    2025年04月01日
  • インド倶楽部の謎

    Posted by ブクログ

    だいぶお久しぶりに刊行された国名シリーズのためか、今までの作品に言及する部分が多いのはサービスか。いろんな出版社にまたがっている本シリーズでは珍しい。

    2016年のドラマ化の直後の影響が、火村とアリスに出ているようでちょっとだけいつもより2人に関する描写が増えて踏み込んできた感があり、約30年にもわたるシリーズでも柔軟に変化するもんだなと感心する。

    ちょっと動機が変わってる以外はわりとシンプルミステリーでした。

    0
    2025年03月31日
  • モロッコ水晶の謎

    Posted by ブクログ

    ドラマで扱われたエピソードもあり、色々と懐かしくなりながら読んだ。占いなど、科学で証明できないものを信じることが背景になった表題作が1番好き。現実社会を見れば、決してあり得なくはないなと思わされるというリアリティがあって少し怖くも。火村と有栖の会話が読んでいて楽しい

    0
    2025年03月27日
  • スウェーデン館の謎

    Posted by ブクログ

    衝撃的な面白さというほどではないが、☆3.7ほどで無難に面白かった。有栖川有栖作品は累計7冊目くらい?だが、こちらはいつになく情景が繊細で美しい描写に寄っている印象。物語チック。
    方向性としてはオリエント急行殺人事件みたいな感じかな

    0
    2025年03月23日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

    Posted by ブクログ

    さすがクオリティが高い。背筋「窓から出すヮ」と櫛木理宇「追われる男」がホラーとして面白く、貴志祐介「猫のいる風景」がミステリとして面白かった。

    0
    2025年03月23日
  • 濱地健三郎の呪える事件簿

    Posted by ブクログ

    シリーズ3作目。

    心霊現象を専門に扱う探偵・濱地健三郎と助手の志摩ユリエの信頼関係があってこそ特殊な事件も解決する。
    相変わらず濱地のスマートさに惚れ惚れするほど。
    探偵と協力関係にある赤波江刑事も善良であり、ユリエの交際相手の進藤叡二も控えめに登場するのも良い。
    今作はコロナ禍中での不思議で奇妙な現象を解決する全6話。

    リモート怪異〜オンライン飲み会での視えない小さな手の正体。

    戸口で招くもの〜頭と両手首のない幽霊が、招くのは何故か?

    囚われて〜怪異を信じない者が「タスケテ」の電話をかけてくるのは…。

    伝達〜赤波江が遭遇した事件の信じられない偶然。

    呪わしい波〜夜ごとに金縛りに襲

    0
    2025年03月19日
  • 日本扇の謎

    Posted by ブクログ

    火村シリーズ。
    数年前に家出をした青年が保護され、記憶喪失のまま数年ぶりに実家に帰る。
    その実家で密室殺人がおこり、青年もまた行方不明に。
    ずっと続いて欲しいシリーズ。

    0
    2025年03月19日
  • こうして誰もいなくなった

    Posted by ブクログ

    短編ミステリーが多く編集されている作品。どこか不思議で、どこか気味が悪い独特の世界観が読んでいてクセになった。

    0
    2025年03月17日
  • 怪しい店

    Posted by ブクログ

    有栖川有栖の中短篇小説集『怪しい店』を読みました。
    有栖川有栖の作品は昨年12月に読んだ『こうして誰もいなくなった』以来ですね。

    -----story-------------
    大人気!火村英生シリーズ、切れ味鋭い作品集が待望の文庫化!
    推理作家・有栖川有栖は、盟友の犯罪学者・火村英生を、敬意を持ってこう呼ぶ。
    「臨床犯罪学者」と。

    骨董品店〈骨董 あわしま〉で、店主の左衛門が殺された。
    生前の左衛門を惑わせた「変な物」とは……。(「古物の魔」)ほか、
    美しい海を臨む理髪店で火村が見かけた、
    列車に向かいハンカチを振る美女など、
    美しくも恐ろしい「お店」を巡る謎を、
    火村と有栖の名コンビが

    0
    2025年03月16日