有栖川有栖のレビュー一覧

  • 暗い宿

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    4つの宿が関係してる話が入っている短編集。

    どれが一番か選べないほど全部面白かった。
    宿といっても廃業してたり、和風、洋風、高級といろいろあって全然飽きない。

    ホテル・ラフレシアは東野圭吾のマスカレード・ホテル?にちょっと似てるけどこれはこれで別の面白さがある。

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    2023年08月26日
  • 双頭の悪魔

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    ネタバレ

    一番きついやつだった…
    犯人指定は正直アンフェアだろうな…
    だけれどもこれは場所が場所なので
    不可抗力といえば不可抗力よね…

    まあ1ケースは完璧に巻き添えやね。
    そりゃあそうなっても文句は言えませんわ。

    で、その事件を乗り越えて出てきたのは…
    本当に悪魔だろうね。

    名探偵の推理すらも嘲る
    まさに悪魔に相応しい人間。
    負の叡智の塊だろうね。

    だけれどもそんな悪魔も
    結局はミスにより
    命もろとも散らしてしまいますが…

    背景情報があるので
    なお一層つらい…

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    2023年07月25日
  • 双頭の悪魔

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    何十年ぶりの再読!
    志度晶詩人に再会できて嬉しい。火村先生のモデルですね。
    今読むと江神さんの抱える不穏さが、このシリーズの魅力の一つと感じる。

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    2023年07月19日
  • 菩提樹荘の殺人

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    ネタバレ

    短編。
    初めて有栖川有栖さんだったから、実際に小説に出てきてエッセイかな?と思ってしまった。
    でもそれがよかった。
    どの話も若さが共通。

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    2023年06月15日
  • 女王国の城 下

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    ネタバレ

    上巻ではわりと平和な感じだったけど下巻は凄い。

    就職活動中なのに行動力がヤバい。普通なら躊躇ってしまうだろうに…

    最後に全部謎が解けた時にはなるほどそういえば…みたいに思ったりして。
    ただ犯人は全然的外れな予想だった

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    2023年05月19日
  • 自薦 THE どんでん返し

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    綾辻行人、有栖川有栖、西澤保彦、貫井徳郎、法月綸太郎、東川篤哉という、めちゃめちゃ豪華なミステリ作家たちによる短編集。
    ストーリーとして好きなのは有栖川有栖の作品、ミステリとして好きなのは西澤保彦の作品だった。
    収められている作品は、ミステリという枠にとらわれない作品ばかりだが、その著者の作風には見合っている気がする。
    もしこれらの作家の中で気になっている方がいれば、その入門編という形で読んでみてもいいかもしれなき。
    ただ、どの作家も、長編になると一気に癖のある作品を書かれるような、そんな方々ばかりのような気がするが。

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    2023年05月06日
  • 英国庭園の謎

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    国名シリーズ第四作目。本格ミステリの短編はとても良い。『完璧な遺書』の、最後に火村助教授が指摘した、遺書の瑕疵と、表題作『英国庭園の謎』の、難解な暗号とその解読方法、まさかの真相に驚いた。

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    2023年04月25日
  • ブラジル蝶の謎

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    国名シリーズの第三作目。本格ミステリの緻密な論理と、それから導かれる真相に驚かされる珠玉の短編集。表題作の『ブラジル蝶の謎』の派手な殺人現場と真相に驚いた。

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    2023年04月20日
  • スウェーデン館の謎

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    雪の降り積もる館で起きた、足跡の無い殺人。国名シリーズ第二作。本格ミステリの王道的展開で、謎は全く解けなかった。特に犯行動機の動機の伏線回収に驚いた。

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    2023年04月12日
  • 「火村英生」シリーズ【5冊 合本版】 『ダリの繭』『海のある奈良に死す』『朱色の研究』『暗い宿』『怪しい店』

    購入済み

    火村英生

    有栖川有栖が面白いとか火村英生がかっこいいとかあまり思わない。でもふとした時に読みたくなってしまうのは何故か。ふとした時に焼き鳥が食べたいなあと思うのに似ている。ミステリーなのに癒やされてるのだろうか。

    #癒やされる

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    2024年02月10日
  • 猫はわかっている

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    「母親」である部分は私の中の一部であって全部じゃない。
    「母親」を全うするだけでは埋まらない空洞があって、「妻」を加えてみても、まだ埋まらない。

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    2023年02月19日
  • 赤い月、廃駅の上に

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    いつの間にやら文庫化されてたので中古で購入。怪談集だけど、そんなに怖くない。1番好きなのは、「貴婦人にハンカチを」かな。優しい話だった。

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    2023年02月15日
  • 濱地健三郎の幽たる事件簿

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    短編集。

    物理的な一話一話は、短めなのにとにかく内容が濃い。と、言っても詰め込み過ぎの読みづらさがなく、とにかく惹き込まれること間違いなし。
    短時間で切りよく楽しみたいなら、超絶オススメの一冊。

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    2023年02月06日
  • 濱地健三郎の幽たる事件簿

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    ハードカバーで買ったような気がしたけれど内容を覚えていないし実家のどこにしまったかも覚えていないので文庫版を購入しました。どれも面白い話でした。個人的には「ホームに佇む」が好きです。

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    2023年02月02日
  • カナダ金貨の謎

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    4話が収録されており、どれも読みやすくてあっという間に読める。
    全部良かったけど、やっぱりアリスと火村先生の出会いは衝撃的だった。
    ちょっとよそよそしい二人を見ると微笑ましい。
    そして最後の落ちも良かった!

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    2023年01月20日
  • スイス時計の謎

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    有栖川有栖の国名シリーズの中でも特に人気があるのはうなずける。あとがきにもあるように、特に本格を意識して書かれている。例によって好きな順に数字をつけてみた。

    ②あるYの悲劇
    ④女性彫刻家の首
    ③シャイロックの密室
    ①スイス時計の謎

    つまらない作品はなかったように思う。
    地味な事件ではあるものの、ロジックで犯人を追い詰めていく火村、さすが。秀才たちが集まるので知的な会話が楽しい。登場実物の人柄がしっかり語られていて、読んでいてやはり印象に残る。

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    2023年01月20日
  • ジュリエットの悲鳴

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    短編集の良さ、有栖川有栖の良さ、ミステリの良さが最高の密度で詰まっている。星新一なんかが好きな人にもオススメ。

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    2023年01月12日
  • 鍵の掛かった男

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    ホテル暮らしの老人が亡くなった。
    自殺か殺人か…それを調べるためにアリスが単独で調査を開始する。
    後半で火村先生が合流するまで、秘密に包まれた男の謎をかなり調べあげたアリスがすごい!
    ちょっとずつベールを剥がされていく過程で、驚く事実が分かったりしていくけれど、なかなか自殺か殺人か分からないのが焦れったい。
    どちらかが分かるのは終盤になってから。
    長編なので読み応えがあった。
    謎解きだけでなく老人やホテルの人たちのドラマがあり、とっても面白かった。

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    2022年11月06日
  • マレー鉄道の謎

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    「有栖川有栖」の長篇ミステリ小説『マレー鉄道の謎』を読みました。

    気にはなっていたけど、読んだことのない「有栖川有栖」作品… 期待して読みました。

    -----story-------------
    マレー半島を訪れた推理作家「有栖川有栖」と臨床犯罪学者「火村英生」を待ち受ける「目張り密室」殺人事件!

    旧友「大龍」の招きでマレーの楽園、キャメロン・ハイランドを訪れた「火村」と「有栖川」。
    二人を迎えたのは、舞い飛ぶ蝶ならぬ「殺人の連鎖」だった。
    ドアや窓に内側から目張りをされた密室での犯行の嫌疑は「大龍」に。
    帰国までの数日で、「火村」は友人を救えるか。
    第56回日本推理作家協会賞に輝く、国

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    2022年10月18日
  • 鍵の掛かった男

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    1人の人生を追求することはそのまま物語になる。

    作中の印象的なアリスのセリフに『文学は答のない謎をあつかいますけど、ミステリは答えのある謎を扱うてるんです』というのがある。確かにそれは推理作家”有栖川有栖”としてのある種の自負なのかもしれないが、この小説には確かに文学的としか言いようがない情緒がある。ミステリとして答えのある問いは見事に解決しているが、読後にはなんとも言えないやりきれなさが残る。
    それは関係者の波乱と不運な偶然に満ちた人生が文学的であるというだけでなく、犯人はどうして殺人を犯さなくてはならなかったのか、犯人は絶対的な悪なのかという答えのない問いが浮かんだからだ。これは作者の人

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    2022年10月18日