有栖川有栖のレビュー一覧
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最近勢いのあるミステリー作家6人の競演。オール讀物か別冊文藝春秋などが初出の読み応え抜群の一冊でした。もし気になる作家さんが入っていたら試し読みに最適です。タイトル的にスカッと爽やかとはいかない内容が多いので、読み心地良いもの求めている人には向きません。
「ヤツデの一家」新川帆立
三代目を継いだ女性政治家の語り。暴君だった父の後妻の連れ子、渉は美しく世渡りがうまく、面倒なことは嫌い。でも私にアプローチしてきて、私も渉なしではいられない。そして私は醜いが、美しく身体の弱い妹がいる。
女の国会みたいな話かと思ったら全く違いました!珍しくドロドロっとしたお話です。
「大代行時代」結城真一郎
世の中流 -
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ネタバレ『学生アリスシリーズ』初の短編集。
『月光ゲーム』から『孤島パズル』までの間で、麻里亜がサークルに入部するまでのエピソードを集めたもの。わずか数ページで終わる日常の謎や、川に上がった遺体の謎、麻里亜の入部するきっかけとなったエピソードなど、多種多様なエピソードが書かれていてとても面白かったです。
望月と織田の軽妙なやりとりや江神のミステリーに対する価値観、そして『月光ゲーム』後の有栖の心情など細部が補完されていて、読んできたファンである私も嬉しかったです。また孤島パズルで登場し、レギュラーとして活躍する有栖がどうしてサークルに入ったのかのエピソードと先ほどの有栖の心情のエピソードが上手く絡み合 -
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バチバチに面白かった。というのも、やはりトリックがバチバチに奇抜だったからだ。さすが有栖川有栖。
人生何が起こるか分からなく、自分も今年マレーシアに行くことになった。その事前学習として本書を選んだわけだが、、、異国情緒たっぷりだった。
キャメロンハイランドを舞台にしているのでジム・トンプソンの事件は外せない。それあってこの結末かとため息が漏れる。絶妙だった。
松本清張の『熱い絹』も外せない本になりそうだ。
ちなみにマレー鉄道に乗る前にはあまりおすすめはできる本ではない。でもきっとマレー鉄道には乗る。そして色々この本のことを思い出すだろう。 -
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ネタバレ学生アリスシリーズ第3弾。
音信不通の麻里亜を追って芸術家が集まる木更村へ向かった江神一行。そこで災害に巻き込まれ木更村と隣の夏森村にメンバーが別れてしまう。復旧を待っているとそこで奇妙な殺人事件が双方で発生し...という物語。
非常に濃厚で面白かったです!!絶妙に怪しい登場人物達、隔絶されている木更村、現場に巻かれた香水 etc...。ミステリー好きには堪らない内容でとても満足です。今回は超長編と言うことも有り、『読者への挑戦状』が3回も登場し、その後の解決編もキチンと伏線を回収していくところがとても清々しかったです。そして2つの挑戦状の答えが出ても、それを凌駕する真相にはとても驚かされまし -
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ネタバレパズル好きの大富豪が残した謎を解き明かすために、その孫に誘われた江神と有栖が孤島の6日間の滞在に誘われる。
そこで、謎の連続殺人が発生しその謎を解き明かすことになり・・・という物語。
無線機が壊され連絡が取れない中でのクローズドサークルものでとても魅力的で面白かったです。
一族の複雑な絡み合いや、ダイヤモンドの在処を示す暗号解読などミステリー好きにはたまらない作品となっていてとても面白かったです。
江神二郎の推理が今回も冴え渡っていてきっちり疑問点を解決していてくれてとても良かったです。そして明らかになった真相とそれによって引き起こされた新たな悲劇...。そして最後にそれによって麻里亜が負った -
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【ミステリーレビュー600冊目】謎解き本格ミステリーの歴代1位! 学生アリス第三弾 #双頭の悪魔
■あらすじ
四国の山間、外部の人間を寄せ付けない芸術家がこもる木更村。マリアがこの村を訪問したまま帰ってこない。英都大学推理研究会メンバーがマリアを連れ戻すよう木更村を訪れるも、取りつくしまもなく面会を断れてしまう。
その後、その地域は大雨に見舞われて交通が断絶、研究会メンバー、マリア双方とも外界との接触が断たれた状況となり…
■きっと読みたくなるレビュー
みんな大好き、学生アリスシリーズ第三弾。シリーズ最高峰と言われる作品ですね。約20年ぶりに読んだんですが、あらためて高品の高さにビックリ -
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ネタバレ第一の挑戦
犯人当て→二択まで
トリック→正解
第二の挑戦
犯人当て→正解
トリック→半分正解半分不正解
第三の挑戦
犯人当て→全くわからず
トリック→全くわからず
いやぁ、面白かった。この鈍器のような文庫を食い入るように読み入った。交換殺人だと気付いたのは種明かしの直前だった。全然早くに気付けたはずだったのに、悔しい。ただし動機は全部わかった。動機について悩んだのは、もしかしたら室木も由衣の熱狂的なファンで八木沢と結託した可能性があったから。ただ、理想宮の話が盛り上がってきてからはまぁ遺産だろうという感はあった。
前二作を読んでいないので江神さんがどんな人なのかわからなかったが、最後 -
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裏表紙に書いてある通り、珠玉の6作だと思いました。
アンソロジーは初めて読みましたが、1冊で様々な話を読めて非常に楽しかったです。
どの話も面白かったんですが、特に有栖川有栖さん作の話と辻村深月さん作の話が印象に残りました。
有栖川有栖さん作の話は主人公たち推理研がパズル研の人たちから出題された論理パズルをお互いに知恵を出しながらパズルを解いていく、というものでした。
探偵役はずば抜けた推理力であっさりとパズルを解いてしまいます。
この探偵役の鮮やかな推理も痛快で面白いのですが、探偵役でないその他の推理研メンバーがお互いに知恵を出し合ってパズルを解こうとしている様子を見るのが非常に楽しかった