有栖川有栖のレビュー一覧

  • 濱地健三郎の奇かる事件簿

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    今回は少し刺激が弱めのようだけど、気のせいかな?
    4作目にもなると、ボスである濱地先生やユリエさんに会えるだけでも読むのが楽しい。

    一番の好みは『怪奇にして危険な状態』。
    やっぱりこのくらい刺激があるものが好き。
    それに、結末がとても良かった。

    『黒猫と旅する女』は、乱歩の『押絵と旅する男』も好きだらこそ、興味深く読めた。
    有栖川有栖版後日談を読めるなんて贅沢。

    『観覧席の祖父』は怪異ではないけれど、意外とこういう話にグッときてしまう。

    改めて振り返ると、どれも楽しい短編だった。

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    2025年11月10日
  • 孤島パズル

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    江神シリーズ第2作とても面白かった。
    そう言われればそうとしか思えない推論で犯人を特定する過程、整理しても読んでて分かることはないだろうなぁと感じる。
    第3作も楽しみ

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    2025年11月06日
  • 双頭の悪魔

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    学生アリスシリーズ三作目。
    隔絶された二つの村で起こる複数の殺人事件。

    分厚い本なので、これは時間かかるかなぁと思っていたけど、読み始めると止まらなかった。一つの小説だけど、二作読んでいるみたいなところもあって、なかなかの充足感。

    EMCメンバーも分断され、それぞれが立ち向かう推理が面白い。江神さんの華麗な推理も、アリスたちのあーでもないこーでもないと話し合いながらの推理も、どちらも楽しめた。
    傷心のマリアが、またEMCに戻ってきますように。

    設定も絶妙だし、トリックもなるほどだし、個人的にはアリスたちの会話のノリがけっこう好き。
    有栖川有栖、読み始めてよかったなぁ。読む作品がたくさんあ

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    2025年10月30日
  • 月光ゲーム

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    有栖川先生のデビュー作。至るところで作者が生粋のミステリ好きな事が感じられる作品。本格派といって差し支えない。犯人もトリックもオチも、全てにおいて素晴らしい。強いてあげるなら、登場人物の多さから覚えるのが大変なのと、殺人の動機が弱すぎるかな?て事くらい。次作も楽しみ。

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    2025年10月19日
  • 月光ゲーム

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    "学生アリス"シリーズの第1作目。
    英都大学・推理小説研究会に入部したアリスこと有栖川有栖は、先輩3人と夏合宿を兼ねて矢吹山にキャンプに来た。そこで同じくキャンプに来た東京や神戸の大学生たちと意気投合し、楽しく過ごすことに。しかし、突然矢吹山が噴火し、アリスたちは矢吹山に取り残されることとなる。

    "作家アリス"シリーズは全巻読破するほど読んでいるが、"学生アリス"シリーズはあんまり。それこそ、この第1作目をずいぶん前に読んだだけ。改めてこちらのシリーズも読破を目指そうと思い、第1作目を読み返した。

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    2025年10月13日
  • 濱地健三郎の奇かる事件簿

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    このシリーズを読むのは初めてだったが、短編集だから読みやすく、非常に楽しめた。霊がどのような生き方をしてきたのか、どんな想いを抱いているのか知るのが面白い。他の作品も読んでみたい。

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    2025年10月09日
  • 江神二郎の洞察

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    シリーズの長編を読んでいるとサラッと流してしまうが、よく考えるとあの事件があって平然とはしていられないよなあ。その過程がわかるのは面白かった。

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    2025年10月08日
  • 本からはじまる物語

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    全体的にかなりのショートショートで18人の作家で有名な作家も取り揃えて234ページとは、かなりお得感がある。
    そして、それぞれが書店や貸本屋、本にまつわる出来事を綴っていくのはおもしろかった。

    本を読むのが苦手な人もこのくらいの短さであれば読むのも楽なのかなと思った。

    個人的には下記が印象に残ったが、
    それぞれの作家さんがこんな短い話しにきちんと自分の色を出しているのはすごいと思った。

    十一月の約束 本多孝好
    サラマンダー いしいしんじ
    読書家ロップ 朱川湊人
    閻魔堂の虹 山本一力

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    2025年10月05日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    装丁とかタイトルがチープだからといって侮るなかれ
    作家は皆ホラーの第一線で活躍している人ばっかりで、期待にそぐわない面白さでした。

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    2025年10月01日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    こういうアンソロジーって玉石混交のイメージのところ、これはほぼハズレなしの一冊!!移動中とかにさくっと読みたくなる本だね。どんどん読めた。全部良かったけど、背筋が特に好みかな。他にも同じようなアンソロあるみたいだから来夏にでも読んで涼みたい。気づいたら今年はもうホラーの季節じゃなくなっちゃったし。

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    2025年09月26日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    ネタバレ

    聞いたことある著名な作家さんがホラーの短編を書くアンソロジー。ホラー作家ではない人も描いてて新鮮。個人的には窓から出すワ、車窓が好み。背筋さんのは短編の中で怖い話が読めるのでワクワクしてよんだ、そして最後のオチ、ページを捲るのが怖かった…、これで私にも見えたらって。
    車窓は短いながらもすっと引き込まれて上手いなと思った。オチはどういう意味なのか…、楕円の看板が見えちゃう呪い?に主人公も巻き込まれたってこと?かな。

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    2025年09月25日
  • 双頭の悪魔

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    ネタバレ

    再読。何回読んでも最高に面白い。傑作!
    ただ以下疑問(ネタバレあり!!!)







    室木による相原殺人ですが、江神推理によると
    「室木が相原に「千原の写真を買いたい」と呼びかけ(殺害するタイミングを作るため)、相原が室木を呼び出し、その商談中に室木が相原を殺した」てな感じでしたが、取引になった写真は千原ではなく鍾乳洞ですかね。

    相原はそもそも撮れてない千原の写真を渡せないし、撮れてたとしても売らなそう。
    室木は相原を呼び出すためにはなんの写真でもよかったし、千原より鍾乳洞の方が怪しまれない。

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    2025年09月17日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    ネタバレ

    「堕ちる」が面白かったので今作も期待して読みました。期待以上でした。
    今作品もネコが出てきます。ネタバレ感想

    アイソレーテッドサークル
    異世界に大学生達が迷い込み殺戮に巻き込まれる。得体の知れないモノに殺される恐怖とリセットされたかと思いきや夢の続きは…。

    お家さん
    このお話一番怖かったし戦慄しました。
    まじめな丁稚くんが主人公でお家さんに気に入れられるが数々の霊を目撃していき…。
    お家さんの得体の知れなさに恐怖しました。ショート映画を見てるみたいで面白かったです。

    窓から出すヮ
    今話題の背筋さん作品。
    途中意味わからなくなりましたが現実なのか非現実なのか混乱してしまう作品でした。どこか

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    2025年09月13日
  • 女王国の城 下

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    マリアがいいキャラクター。この辺りはシリーズものの良さだよねえ。
    やはり宗教とミステリは親和性がある(というよりも、とても興味を惹かれる)なあ。宗教についての深掘りがもっとあっても、とは思ったが、世俗的になってしまうのも違う気もするし。
    とにかく面白かった。

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    2025年09月07日
  • 女王国の城 上

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    宗教とミステリは相性がいい(というよりも、とても好き)んだよなあ。
    上巻としては理想的な終わり方では?
    江神さんは何か隠している感じだし、マリアの思わせぶりな言葉の真意も気になる。

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    2025年09月06日
  • 女王国の城 下

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    94点:「辛辣な奴やな。まぁ、図星か。ここだけの話やけど、つい最近、失恋してな。色んなことがどうでもようなってる」
    一瞬、絶句した。

    EMCの面々がわちゃわちゃ話しているのも面白いけど、誰かと誰かが2人だけになったときの会話も面白い。モチとアリスが2人で話している時にそれまでの会話の文脈と全く関係なくいきなりぶっこまれるモチの失恋話。アリスと同様にこっちも絶句して、少しして笑ってしまう。なんかふと喋ってしまうモチがなんだかいとおしくなって。

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    2025年09月02日
  • 新装版 46番目の密室

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    「名探偵、助手、密室殺人(しかも二人)、孤立した住宅」

    とミステリ要素満載
    中だるみ一切なく、起承転結が完璧

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    2025年09月01日
  • 禁断の罠

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    最近のアンソロジーは本当に豪華というか、ハズレがなくおもしろいよね。

    有栖川有栖『ミステリ作家とその弟子』は【砂男】で既読だったけれど、再読でも作家と弟子のやり取りがおもしろい。

    退職代行とかZ世代とか、境界知能、ペロペロ動画に闇バイト…すごく今が詰まっている一冊だった。
    何十年後かに読まれたら「あ~令和っぽい」ってなるんだろうな。

    米澤穂信『供米』は途中まで「うーん、好きな米澤穂信ではない」なんて思ったけど、最後がすごく良くてさすが!という感じ。
    中山七里『ハングマン-雛鵜-』は最後続きが気になる終わり方だったな。スッキリさせてほしい!
    せっかくだから『祝祭のハングマン』を読んでみよう

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    2025年08月13日
  • 猫はわかっている

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    この本棚に「猫」で検索かけたら17冊も読んでいた。これが18冊目である。
    アンソロジーもあるので、ニャンコ好きな作家さんは多いんだなあと感心するニャンコ好きな自分である。
    1番バッターの村山由佳さんの作を読みながら、ずっと前から読みたいと思いながらも650ページの大作にためらっていた「風よあらしよ」に、やっぱり挑戦しにゃきゃあと思った。

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    2025年08月03日
  • 双頭の悪魔

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    91点:「どうして僕に彼女の声を聞かせてくれないんですか?」思わずそんなことを言ってしまった。

    中だるみすることなく最後までおもしろい大傑作。個人的に好きなパートはやはりアリス、もち、信長がそれぞれの推理を話したりそれにツッコミをいれたり、意外と真相に近づいていたりするかけあいのところ。
    登場人物も作者も、事件の謎=ミステリということに関してなんとなく誤魔化したりあやふやにしたりメタに逃げたりせず、正面から堂々と立ち向かおうという姿勢はどんなに賞賛してもしすぎるということはない。30年以上売れ続けているのは驚異!

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    2025年07月23日