有栖川有栖のレビュー一覧

  • モロッコ水晶の謎

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    表題作の被害者、生前の印象とは裏腹にあんまり好かれてなくて、死後に色々明らかになる感じがすごくリアル
    被害者だけでなく関係者も、人物像がはっきり頭に浮かんだ

    人物描写やトリックが有栖川先生って感じですごく好き


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    2024年05月05日
  • マレー鉄道の謎

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    ネタバレ

    長編ということで、最初の事件発覚までがやや長く、楽しみながらも読み掛けで放置してしまってた。ところが再開していざ殺人事件が起こると、あれよあれよという間に完読。おもしろかった!!

    個人的にはトレーラーハウスを傾けるトリックは「そんなうまくいくか?」「手で貼ったところよりは接着が甘いから鑑識の時に分かるのでは?」とか思いはしたが、全体的に納得度が高かったのと、すべての謎のヒントが作中にうまーーいこと散りばめてあったのが「さすが」の一言。事件には直接関係しないシーンでも、謎解きの理解が進みやすいように先出しで道具を使っていたり(序盤のジャッキのシーンなど)。
    密室トリックは全く看破できなかったけ

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    2024年04月30日
  • 禁断の罠

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    流石にこれだけの作家さんが揃うとどれもが覆されました。この前読んだホラーとやはりミステリーは違って、自分はホラーでなくミステリーが好きなのも確かめられました。
    有栖川さんの創作物は色々な想像力を掻き立てられて、こんな宿題を出したらみんな喜んでやりそうだなって思ったりしました。
    読んだことのないさっかさんのも読みたくなりますね

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    2024年04月26日
  • スウェーデン館の謎

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    46番目の密室に続き、推理に必要な情報はすべて探偵役が知ると同時に知ることができるのでいっしょに推理をたのしめる作品だった。
    終盤で情報が開示されてからの解決までのスピード感がよかった。

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    2024年04月21日
  • 濱地健三郎の霊なる事件簿

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    ネタバレ

    見知らぬ女
     ミステリーというより活躍譚だから気楽に読める。殺されたと勘違いした結果真の殺人事件が明るみに出る。何とも因果なことだ。

    黒々とした孔
    心霊探偵ならではの追い込み方が面白い。孔、はそういうことだったのか。

    気味の悪い部屋
     なるほど。「きみがわるい」か。何に反応して?というのはなかなか面白いミステリーといえる。

    あの日を境に
     単純にドライブデートが羨ましい。何だろうか、僕は普通に近づきたいのだろうか。うーん………。

    分身とアリバイ
     果たして霊かトリックか、そこから検討を始めなければいけないのがオカルトミステリーの面白いところ。どっちに転んでも面白いから素敵。

    霧氷館の

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    2024年03月18日
  • 影牢 現代ホラー小説傑作集

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    角川ホラー30周年を記念して組まれた傑作短編集。失礼ながら「傑作といっても面白くない事あるよな…」と思いつつ読み始めましたが杞憂でした。この傑作集は本当に怖くて素晴らしい作品ばかり。表題作「影牢」をはじめ一級品が並びます。

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    2024年02月22日
  • 鍵の掛かった男

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    ネタバレ

    とにかく分厚い力作!
    有栖川有栖は、個人的には話もしたことのない大作家・影浦浪子(かげうら なみこ)から、警察が自殺と断定しようとしているある男の死の真相を、火村とともに究明してほしいとの依頼を受ける。
    火村は、勤務する大学の入試の監督業務に当たるため、有栖が先行して調査に当たることになった。

    前半は有栖の地道な聞き込み調査、後半は火村が登場して怒涛の解決編!

    梨田稔(なしだ みのる)は、大阪中之島の「銀星ホテル」に5年前から滞在していた。
    ホテルで一番良いスイートを利用し、死後に二億円入った預金通帳が発見される。
    クレジットカードも携帯電話も持たず、身寄りもなかった。
    これだけで、何か身

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    2024年01月28日
  • 双頭の悪魔

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    学生アリス3作目。
    600ページ以上の長編。
    二つの村での事件をアリス、マリアの視点で交互に進む。キャラクターが魅力的で楽しく読めた。

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    2024年01月10日
  • 影牢 現代ホラー小説傑作集

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    まさしく傑作揃いというしかないホラーアンソロジーです。全部再読だけれどどれもこれも全部素敵すぎる一冊でした。
    なんといっても綾辻行人「バースデー・プレゼント」が最強です。これは今まで読んだすべての作品でトップ1だと思っているし、そもそも私がホラーとミステリにどっぷりハマるきっかけになった一作なので、何度繰り返し読んでも飽きることがありません。おぞましく、美しく、そしてどこかしら穏やかで静謐な印象が強く残ります。
    鈴木光司「浮遊する水」、三津田信三「集まった四人」は本当に怖くって、嫌。ホラーは怖くても楽しいと思えるものが多いのだけれど、こういう質の怖さは本当に嫌。なのだけれどもちろん大好きです。

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    2024年01月08日
  • 禁断の罠

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    文春文庫のアンソロは面白い!
    前作の「神様の罠」が好きだったので今回も購入。

    新川帆立「ヤツデの家」
    初読みだったけど読みやすかった。アンソロの最初のとっかかりに最適。内容も好みで二回読んだ。

    結城真一郎「大代行時代」
    こちらもまた初読み作者だったけど面白かった。ありえそうな話だ。
    こういう新入社員おるおる~。最後のオチもよかった。

    米澤穂信「供米」
    この話を読めただけで大収穫です。大好き米澤穂信。愛してる米澤穂信。
    3ヶ月ぶりに本を読んだんだけど、2023年最後にこのお話を読めてよかった。やっぱ本読むの大好きだ。
    最初読み始めたときは「うわっ苦手な歴史ものだ!」と若干引いたものの、あれ

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    2024年01月05日
  • 影牢 現代ホラー小説傑作集

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    ネタバレ

    さすがのメンバーで楽しく読ませていただきました♪

    綾辻さんの読んでいて、くらくらしてくるような作品が好き(*^^*)
    新年からホラーというのも乙なものです(*^^)v

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    2024年01月03日
  • 神様の罠

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    2020年の7月〜に書かれた短編で、各作家さんがコロナ禍と戦った記録なんだな、作家さんの闘い方なんだなと思いました。
    どの短編も後味が悪すぎることはなく、内容はみちっと詰まっていて面白かったです。

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    2024年01月03日
  • 新装版 46番目の密室

    購入済み

    推理ものほぼ初読み

    初心者なので密室がどうのと難しいことを言われてもまったくわかりませんが、読みながら推理をするという観点を抜きにしても、火村先生と有栖川さんのコンビが面白くて楽しく読めました。

    昔、ドラマを少し観ましたけどすぐに止めてしまったので、こういう二人だったのだなと初めて知りました。
    火村先生の口が悪くて驚きでした。と言っても愛ある口の悪さでしたから、そこも好きです。

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    2023年12月17日
  • マレー鉄道の謎

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    ネタバレ

    『絶叫城』以来の有栖川作品。作家アリスの長編。ひさしぶりに先生の作品を読んで、終始ワクワク感が半端なかった!好きすぎてなんて感想を書いていいかわからん…。あっ!犯人との対峙シーンは見所です(笑)。特にラスト、彼女の行動には終始ハラハラでした。いつ自分の頭の向けた引き金を引いてしまうのか、と——彼の代わりに。犯人の逃走後の意外な真犯人(?)の発覚にはワンフーへの同情が沸き起こりました…なんて可哀想な、ってね。その直後、火村の新たな事件への関与が語られるが、それはどの作品で読めるのだろうか……とにかくパーフェクトな作品でした!!星五つ。

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    2023年12月02日
  • 菩提樹荘の殺人

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    短編集ではあるけど、とても読み応えがあって長編好きでも大満足できる一冊。
    個人的には「雛人形を笑え」が一番おもしろかった。
    全体を通して感じたのは、結果よりも過程が印象的であったなと。

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    2023年11月25日
  • 濱地健三郎の幽たる事件簿

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    ネタバレ

    ホームに佇む
     なるほど。こういうタイプか。やっぱり有栖川有栖さんは人情話(で合ってるかな?)が上手だ。たかだか30頁なのにふっと心が軽くなる。読んでいて気持ちが良い。生霊と言えば、僕が最初に生霊って言葉を知ったのは多分あの話だ。缶カラ集めのおっちゃんが目撃した恐竜の公園に出る女の子のやつ。タイトルは忘れたけど。あのときのぞっとした感じは今でも覚えている。死者の怨念ではなく生者の執念が原因というところがただの幽霊より怖いからかな。超常的な現象を生者が引き起こせるんだから。

    姉は何処
     心霊探偵の醍醐味みたいな作品。霊は見えても万能じゃない。だから推理をする。八雲もそうだけどそこがしっかりして

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    2023年11月23日
  • 海のある奈良に死す

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    ネタバレ

     旅の記録ということで。学文路駅からの道筋はほぼ小説通り。柿の葉寿司が食べられなかったことと写真が撮れなかったことが残念。あ、切符は買っていこ。今では改変なくして実写化できないであろう今作だが旅情ミステリーとしての良さが存分に味わえる。立ちよった程度だが小浜にも行けたからなおさら。特に人魚伝説は滋賀県にもあるそうな。楽しみだ。

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    2023年11月06日
  • ロシア紅茶の謎

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    はぁ、面白かった!
    火村&アリスの2人に、またしても楽しませてもらいました。
    暗号、密室、ダイイングメッセージ、読者への挑戦状。
    終わりが近づくと読み終えるのがもったいなくて先に進めない…そんな気持ちにさせてくれる作品でした。
    有栖川さんの国名シリーズ、読み進めて行きたいです。

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    2023年10月29日
  • 乱鴉の島(新潮文庫)

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    軽妙なストーリーが素敵な有栖川先生の作品の中で異質に感じる作品。タイトルもお話もどこかおどろおどろしい雰囲気が漂っている。蠱惑的で後味が少し悪くなるけど、読み進められずにはいられない。20年近く前の話でありながら今でも考えさせられるテーマなお話でした。

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    2023年10月08日
  • 絶叫城殺人事件

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    短編集。
    どれが一番面白いか決めれないほど全部面白かった。

    ただ建物の構造をイメージするのが難しい建物があってちょっと混乱した。
    後味悪めの話ばかりだけど、そこがまたよかった。

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    2023年08月31日