有栖川有栖のレビュー一覧

  • 日本扇の謎

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    ネタバレ

    国名シリーズは読んだり忘れたりしてます。久々の作家アリスシリーズ、とても面白かった!
    一言で言うと「きれい」。
    表紙裏をめくった時、「開けば美しく、きれいに畳める。まるで扇のように」という前書きにまんまと引っ張られたのかもしれないけれど、先が気になり読みやすく、言いようのない感傷、寂しさもある。
    養子にされたかった犯人と養子の話が進んでいたのに家を出た青年、青年が逃げた先の東京で出会った亡き妹と似た名前の同い年の父娘、という対比もいくつもあって、対照的な扇のよう。
    冒頭の中学教師と記憶喪失の青年のロマンスも短いながら切なかったのだけど、最後の最後にそれすら事件の概要を聞いたアリスの創作…という

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    2025年03月21日
  • 双頭の悪魔

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    初読はおそらく単行本刊行時。著者の作品で最も印象に残っている。
    改めて驚くのは犯人やそのトリックというよりも、とことんストイックな論理展開。
    圧巻。

    余談。
    アリスもマリアも一人称で、そもそも割とフラットな文体のため、ぼうっと読んでいるとどちらの視点かわからなくなるときがある。
    もしかしてこれもなんらかの狙い?そんなことはない。

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    2025年03月20日
  • スウェーデン館の謎

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    季節は冬。磐梯山の麓のペンションに取材旅行中の有栖川有栖は、ペンションの隣に建つスウェーデン館で起こる事件に巻き込まれる。物語は3年前の悲しい事故から始まったのだった。

    いやもう、今まで読んだ有栖川有栖の本(と言っても6冊しかないが)で一番好きかも!頭に描かれる景色が美しくて、事件が悲しくて。有栖がヴェロニカに想いを寄せてしまっていたのも切ない・・・。

    火村のミステリアスな雰囲気も、いつもより素敵!
    「来てくれ」電話で即日来てくれるのも、愛想のない素っ気なさでどんどん事件を解明していくのもすごい。
    読者に提供される情報と同じものを提供される火村が、それを違う視点から見て考察展開していく流れ

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    2025年03月17日
  • ロシア紅茶の謎

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    本格ミステリ万歳。
    本作は短編集だが、短編ならではの面白さがあったように思う。
    表題作の『ロシア紅茶の謎』では、犯人の大胆な行動に驚かされた。
    また最終話では、読者への挑戦状まで。
    このシリーズは、最後まで読んでいきたいと思う。

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    2025年03月06日
  • 砂男

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    単行本未収録の作品群。中でも私は 推理研VSパズル研 と、ミステリ作家とその弟子 が興味深く読めました。自分は考えている途中経過を知ることが好きなのかなと思いました。

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    2025年02月15日
  • 濱地健三郎の呪える事件簿

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    シリーズ物らしく初めて手に取りました。幽霊とか怪奇現象のようなお話はあまり見てなかったので勝手に推理ものだと勘違いしてしまって読み進めていくうちに人ならざるもの達が出てきて怖かったです。ゲゲゲの鬼太郎の目玉のオヤジみたいにそれに対して詳しい解説や倒し方を言ってくれるみたいなのはないからこそわからない存在にゾッとしたり、ノイズにならずに各章を読めた気がする。主人公である2人の掛け合いとかも面白かったのでまたシリーズが出たら手に取りたくなると思う。

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    2025年02月06日
  • 濱地健三郎の呪える事件簿

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    シリーズ3作目。今回は濱地の人間らしい部分も垣間見える箇所もあり、また、霊等の禍々しさも強力な物もあり、読み手を飽きさせない面白さがあった。
    連作短編集で良かった。長編ならどこで手を休めようかと悩むところだった。

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    2025年01月29日
  • 禁断の罠

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    最近勢いのあるミステリー作家6人の競演。オール讀物か別冊文藝春秋などが初出の読み応え抜群の一冊でした。もし気になる作家さんが入っていたら試し読みに最適です。タイトル的にスカッと爽やかとはいかない内容が多いので、読み心地良いもの求めている人には向きません。
    「ヤツデの一家」新川帆立
    三代目を継いだ女性政治家の語り。暴君だった父の後妻の連れ子、渉は美しく世渡りがうまく、面倒なことは嫌い。でも私にアプローチしてきて、私も渉なしではいられない。そして私は醜いが、美しく身体の弱い妹がいる。
    女の国会みたいな話かと思ったら全く違いました!珍しくドロドロっとしたお話です。
    「大代行時代」結城真一郎
    世の中流

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    2025年01月29日
  • 日本扇の謎

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    ネタバレ

    待ちに待った国名シリーズの最新刊。
    やっぱり火村&有栖川のやり取りが好き。いつまでも読んでいたい。

    ストーリーは日本らしい儚さや美しさを感じるもので、正直好みとは少しずれていたけれど、それでも二人の世界観は相変わらずで良かった。

    颯一の遺体が発見されてからは、グッとストーリーが進んで夢中になって読んでしまった。
    動機はねぇ、いまいちしっくりこない気もするけれど、犯人の境遇を考えるとこういう思考になるのかもね。

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    2025年01月27日
  • 江神二郎の洞察

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    ネタバレ

    『学生アリスシリーズ』初の短編集。
    『月光ゲーム』から『孤島パズル』までの間で、麻里亜がサークルに入部するまでのエピソードを集めたもの。わずか数ページで終わる日常の謎や、川に上がった遺体の謎、麻里亜の入部するきっかけとなったエピソードなど、多種多様なエピソードが書かれていてとても面白かったです。
    望月と織田の軽妙なやりとりや江神のミステリーに対する価値観、そして『月光ゲーム』後の有栖の心情など細部が補完されていて、読んできたファンである私も嬉しかったです。また孤島パズルで登場し、レギュラーとして活躍する有栖がどうしてサークルに入ったのかのエピソードと先ほどの有栖の心情のエピソードが上手く絡み合

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    2025年01月24日
  • マレー鉄道の謎

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    バチバチに面白かった。というのも、やはりトリックがバチバチに奇抜だったからだ。さすが有栖川有栖。

    人生何が起こるか分からなく、自分も今年マレーシアに行くことになった。その事前学習として本書を選んだわけだが、、、異国情緒たっぷりだった。
    キャメロンハイランドを舞台にしているのでジム・トンプソンの事件は外せない。それあってこの結末かとため息が漏れる。絶妙だった。
    松本清張の『熱い絹』も外せない本になりそうだ。

    ちなみにマレー鉄道に乗る前にはあまりおすすめはできる本ではない。でもきっとマレー鉄道には乗る。そして色々この本のことを思い出すだろう。

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    2025年01月18日
  • 双頭の悪魔

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    ネタバレ

    学生アリスシリーズ第3弾。
    音信不通の麻里亜を追って芸術家が集まる木更村へ向かった江神一行。そこで災害に巻き込まれ木更村と隣の夏森村にメンバーが別れてしまう。復旧を待っているとそこで奇妙な殺人事件が双方で発生し...という物語。
    非常に濃厚で面白かったです!!絶妙に怪しい登場人物達、隔絶されている木更村、現場に巻かれた香水 etc...。ミステリー好きには堪らない内容でとても満足です。今回は超長編と言うことも有り、『読者への挑戦状』が3回も登場し、その後の解決編もキチンと伏線を回収していくところがとても清々しかったです。そして2つの挑戦状の答えが出ても、それを凌駕する真相にはとても驚かされまし

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    2025年01月05日
  • 孤島パズル

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    ネタバレ

    パズル好きの大富豪が残した謎を解き明かすために、その孫に誘われた江神と有栖が孤島の6日間の滞在に誘われる。
    そこで、謎の連続殺人が発生しその謎を解き明かすことになり・・・という物語。
    無線機が壊され連絡が取れない中でのクローズドサークルものでとても魅力的で面白かったです。
    一族の複雑な絡み合いや、ダイヤモンドの在処を示す暗号解読などミステリー好きにはたまらない作品となっていてとても面白かったです。
    江神二郎の推理が今回も冴え渡っていてきっちり疑問点を解決していてくれてとても良かったです。そして明らかになった真相とそれによって引き起こされた新たな悲劇...。そして最後にそれによって麻里亜が負った

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    2025年01月03日
  • 孤島パズル

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    学生アリスシリーズ2作目。
    新キャラのマリアが良いキャラしてて魅力的。アリスとの青春感満載のやり取りも良かった。

    ミステリ部分もめっちゃ面白くて、ひとつの手がかりから謎が芋蔓式に溶けていく様相はやはり心地良い。
    そして後半に差し込まれる読者への挑戦状。やっぱりテンション上がりますね!自分はなんも分からんかったですがw

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    2025年01月01日
  • 鍵の掛かった男

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    久々の有栖川先生の長編。読み応え噛み応え抜群でグイグイ読み進めることができました。警察はあまり関与せずアリスが主体・探偵になって謎の男の半生を振り返る珍しいスタート。本隊火村が登場してからの物語の動くスピードに、これこれ!となりましたが、アリスが好きなので活躍っぷりにニコニコです!
    謎の男の半生をアリスと共に紐解いていくので、彼の一生を追体験できたような読み終わりで達成感抜群でした。謎解き部分はまさしく本格ミステリのロジカルな謎で満足です。

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    2024年12月27日
  • 新装版 マジックミラー

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    有栖川有栖を遅ればせながら初めて手にした作品。作中の事件解決は時間がかかっているようだけど、読んでいる私にはテンポが良く、トリックを誰がどのように解いてくれるのか(人任せ…)とてもわくわくしながら読み進めた。
    犯人や動機は初めからほぼ予測できるサスペンスに近いけれど、とにかくアリバイトリックに重点を置いた本格ものに脱帽。次はどの作品を読もうか今から本屋さんに駆け込みたくて仕方ない。

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    2024年12月18日
  • ロシア紅茶の謎

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    短編集だと知らずに国名シリーズを読み始めた。

    どのお話も面白い!!
    こっちも推理しながら読み進めていくのがいい!

    どの物語も最後のオチが好きです。
    毎回各短編最終ページが気になって読み進めていた。

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    2024年12月15日
  • 猫はわかっている

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    ほっこり系からミステリーまで。猫にまつわる短編集。個人的には村山由佳さんの「世界を取り戻す」と長岡弘樹さんの「双胎の爪」、嶋津輝さんの「猫とビデオテープ」が良かった。

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    2024年10月07日
  • 神様の罠

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    裏表紙に書いてある通り、珠玉の6作だと思いました。
    アンソロジーは初めて読みましたが、1冊で様々な話を読めて非常に楽しかったです。
    どの話も面白かったんですが、特に有栖川有栖さん作の話と辻村深月さん作の話が印象に残りました。

    有栖川有栖さん作の話は主人公たち推理研がパズル研の人たちから出題された論理パズルをお互いに知恵を出しながらパズルを解いていく、というものでした。
    探偵役はずば抜けた推理力であっさりとパズルを解いてしまいます。
    この探偵役の鮮やかな推理も痛快で面白いのですが、探偵役でないその他の推理研メンバーがお互いに知恵を出し合ってパズルを解こうとしている様子を見るのが非常に楽しかった

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    2024年08月31日
  • ブラジル蝶の謎

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    ブラジル蝶の謎
    長年無人島で暮らしていた被害者

    妄想日記
    何故死体を燃やしたのか

    彼女か彼か
    目撃証言の信憑性


    事件関係者が嘘をつくのが事件に関することとは限らない

    人喰いの滝
    人が飲み込まれ出てこない滝

    蝶々がはばたく
    火村とアリスが蟹目当ての旅行

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    2024年08月27日