有栖川有栖のレビュー一覧

  • スイス時計の謎

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    3つの短編とスイス時計の謎を含めた4つのお話が収録されています。どれもバラエティーに富んで面白かったです。スイス時計の謎はアリスにしては珍しく切ない感じのお話で、読み応えありました。

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    2022年10月12日
  • 火村英生に捧げる犯罪

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    短編、中編が混ざったオムニバス。私は「偽りのペア」が1番好きでした。
    全8編、あなた好みのお話があるといいです。

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    2022年10月07日
  • 猫が見ていた

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    「ハッチは念入りに顔を洗ったあと、今度は熱心に右手を舐め始めた。だからきっと、明日は雨のち晴だ」
    うちの猫はひとりはこの部屋の隅で丸まって寝ている。もうひとりは玄関の半開きにした網戸の外で寝転んで周りを見ている。今は。
    一日中猫をさがしているような気がする。よく外に出る猫なので、顔を見ると安心する。もちろんツンデレなのでベタッとくることは滅多にない。
    この本を読んで、まあ実に作家というものはいろんな話を創り上げられる人種だと感心する。
    中でも加納朋子の作品が気に入った。はじめて知った作家だが何か読んでみよう。

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    2022年09月12日
  • マレー鉄道の謎

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    ネタバレ

    時刻表トリックではありません。

    大学時代の友人・衛大龍(ウイ タイロン)に招かれて、火村とアリスはマレーシアの高級リゾート地、キャメロン・ハイランドを訪れた。
    今回も、彼らの旅の描写は、なんとも旅情を誘う。
    マレーシアに行きたくなってしまった。

    さて、彼らの訪れる1週間ほど前に、マレー鉄道で、二重追突事故の悲劇があった。
    火村とアリスは、その関係者たちと知り合うことになる。

    一つ嘘をつくと、その辻褄を合わせるために、どんどんと嘘をつく事になる。
    殺人もそれに似ている。
    このお話は、料理は完成したのだが、さらに魔法のスパイスをかけて味変したところに意表をつかれた。
    火村たちには、後味が良く

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    2022年09月05日
  • こうして誰もいなくなった

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    有名な「そして誰もいなくなった」をうまく活用。一気に読み進めて納得の読後感。有栖川さんの作品はどこかかゆい所に手が届き切らないような感じがあり、多分、半分も読んでいない。けれどこの作品を読んでみて、また、読みたいと思った。

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    2022年09月04日
  • 新装版 46番目の密室

    購入済み

    推理小説初心者でも読めた

    作家アリスシリーズの1作目ということで購入。
    これまで推理小説をさっぱり読んでこなかった人間なので、事件の真相や犯人を予想しながら読んだりはしませんでしたが普通に楽しめました。

    トリックを理詰めで説明してくれるので私のようなド初心者でも分かりやすかったです。
    また執筆されたのが大分前の作品のようですが、時代背景を反映した描写とかも(多分)ないのでそういった面でも読みやすかったかなと

    語り手であるアリスの関西弁が会話に子気味よさを感じさせてていい味出してます

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    2022年08月18日
  • 狩人の悪夢

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    大好きな作家アリスシリーズ。この狩人の悪夢の、最後の火村先生の謎解きが素晴らしく、論理の火村先生と、感情に訴えるアリスの対比が、グッときます。ずっと大好きなシリーズです。

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    2022年08月10日
  • 孤島パズル

    購入済み

    切ない

    今のところ、有栖川有栖作品No.1です。

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    2022年07月29日
  • 女王国の城 下

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    ネタバレ

    「丸ごと新興宗教の街」(バチカン市国みたいな?)にそびえ立つ城に江神を救い出すつもりで乗り込んだアリスたち英都大学推理小説研究会のメンバーは、ミイラ取りがミイラになった状態。
    謎を解かないと解放してもらえないゲーム?

    ミステリのネタバレほど語ってはいけないものは無いので、多くは語れませんが・・・
    (上)のレビューで、次に殺される人が分かったとか書いたのがお恥ずかし過ぎでした。

    時事問題的に、新興宗教についてはあまり触れたくないのですが、この「人類協会」は宇宙人ペリパリの再臨を待ち焦がれる、というある意味SFサークル活動的なノリであると、何度も強調されている。
    物語の設定は1990年で、その

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    2022年07月22日
  • 狩人の悪夢

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    短編も好きだけれども、長編は読み応えがあっていい!
    最初は全く意味がわからない犯人の行動に頭を悩ませられた。
    意味深な被害者の状態や関係者とのつながり。
    少しずつ情報を集めて行くけれど、なかなか真相に辿り着けなかった。
    最後に火村先生の推理を聞いて、それぞれにどういう意味があったのか納得。
    そして最後の情報には驚いた!
    事件ではしんみりしちゃったけど、良い締めでした。

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    2022年06月18日
  • 火村英生に捧げる犯罪

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    短いお話が8編も入った短編集。
    短編なので小難しいトリックや設定はないけれども、充分に楽しめる。
    特に表題作は意外性もあって面白かった。
    こんな展開とは…
    これはアリスが名探偵だったのでは?!と思う活躍。
    それにアリスを警察側がどう見ているのかが描かれていて笑った。
    森下刑事も優しい。
    いや、警察全員優しい!

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    2022年06月04日
  • 乱鴉の島(新潮文庫)

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    王道の孤島ミステリ!
    島のメンバーには謎めいていて何やら胡散臭いし、招かれざる客よにり雰囲気はどんどん不穏になっていき…
    事件の始まる前から、シチュエーション的にアガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』や『オリエント急行殺人事件』を連想させられて期待がいや増す。
    排他的な空気の中、子供たちとの交流だけが和やかで癒された。
    少ない手がかりと非協力的な容疑者たちを相手に、殺人事件も彼らの秘密も暴いてしまうとは、さすが火村先生!

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    2022年05月29日
  • 鍵の掛かった男

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    ネタバレ

    火村シリーズ、今回はアリスが頑張ってた。
    ホテルで亡くなった男は自殺か、他殺か、そこから不明なため男性、梨田さんの生い立ちや、ホテルで過ごした5年など、様々なことを様々なひとから聞くうちに段々と謎の多い梨田さんの人物像がわかっていく。
    そして段々と真実に近づいていく様子が、アリスと一緒にこちらも一緒に肉薄している気がして楽しめた。

    梨田さんが孫を抱くことを楽しみにしていたのはこちらも目頭が熱くなった。
    我が子は抱けなかったけど、孫が抱けるかもしれない、なんて、そんな楽しみで幸せなことはない。
    それが叶わなかったのは悲しかった。

    犯人の動機はなんとも自己中な気がするけど、人間は多面的な生き物

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    2022年05月08日
  • 絶叫城殺人事件

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    ネタバレ

    めちゃくちゃ好きです~~~!!
    あまりにも好みの話ばっかりで、外出するときも片時も離したくなくて結果的にボロボロになってしまった。それもまた味。
    特に一番最初の黒鳥亭殺人事件が好きすぎて好きすぎて…。
    アリスってやっぱし推理小説書いてるんだからひらめき力はあるのね。トンチキ推理って言ってごめんね。

    あとは表題作の絶叫城殺人事件は、アリスが最後に犯人に思う言葉がとても印象的。犯人はこの後どうなるんでしょうか。

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    2022年05月06日
  • ダリの繭

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    やっぱり短編より長編の方が読み応えがある!
    手がかりが少しずつ発見される過程が丁寧に描かれているので引き込まれる。
    幾つもの要因が絡まりあう謎にはそれぞれの理由があり、無理なく説明がされていて良い。
    最後はしんみりしちゃったけれども、きれいな終わり方だったなぁと思う。
    アリスたちの掛け合いもコミカルで、ミステリも楽しかったので、本当に面白かった!

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    2022年05月01日
  • モロッコ水晶の謎

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    『助教授の身代金』はタイトルを読んで、まさか火村先生が誘拐される?!と思ってしまった。
    あとがきにある通り、まんまとタイトルにミスリードされちゃった(笑)
    火村先生の推理では、あの部分でそこまで推測していたのかと、改めて観察眼に脱帽。
    他の作品も面白かった!
    掌編の『推理合戦』はすごく平和で和む。
    友人二人の推理に負けじと意地になって行動するアリスが可愛かった!

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    2022年04月29日
  • 論理仕掛けの奇談 有栖川有栖解説集

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    単なる「次に読みたい本が見つかるブックガイド」ではありません。

    有栖川有栖さんの文庫本のラストに収録されている解説を集めた一冊。

    ミステリ界のフロントランナー有栖川有栖が、ミステリだけにとどまらない豊富な読書体験と知識をもって、古典の名作から近年の注目作までを敬意と愛をこめて語ります。
    ミステリ初心者は古典や名作の橋渡しになるはず。そして中級者以上なら新たな作品の発見や、一度読んだ作品でもまた違った読書のポイントを見つけたり、作品の素晴らしさを再発見できるでしょう。

    現に自分は今まで名前しか知らなかったQEDシリーズや、建築探偵桜井恭介の事件簿に俄然興味が湧いてきました。シリーズの途中の

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    2022年04月20日
  • スイス時計の謎

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    短・中編の4作品が収録。
    全て面白かった!
    特にスイス時計の謎はロジックを聞いてなるほど…!となる。
    理詰めで解決する火村先生が凄い。
    その裏ではアリスが過去を思い出して感傷的だったのが対照的。
    そんな過去があったとは…

    他のお話も面白く、本格ミステリ揃いの一冊だった。

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    2022年04月16日
  • こうして誰もいなくなった

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    ネタバレ

    14編もある独立中短編集です。すごい面白かった…!!
    こんなに沢山読めるなんてお得感満載。ポンポン話が進むので読んでいてとても楽しかったです。

    特に『館の一夜』と『謎のアナウンス』にはホッコリし、読んでいて楽しかったです。『劇的な幕切れ』と表題作の『こうして誰もいなくなった』は面白くて、夢中でページをめくりました。最後の結末は意外でとてもびっくりしました。

    原作と同じ共倒れ。アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』が読みたくなりました。

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    2022年04月10日
  • マレー鉄道の謎

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    国名シリーズで短編が続いていたので、長編嬉しい!
    今回は海外旅行先での事件。
    帰国のタイムリミットが迫る中で、殺人事件が次々と起こる。

    海外と言うことで言葉の壁(アリスの英語力)がちゃんと表現出来てるのも面白かった。
    旅行目的の友人である大龍もすごく良い人で好感が持てる。
    火村&アリスの掛け合いも多いし、アリスの内心の突っ込みなど笑えるところがする多かった。

    トリックは最初の密室くらいだったけれど、これがまた難しい。
    真相が明らかになる最後の最後もまた驚く事実が残っていたし。
    複雑…
    でも楽しそうな3人で締めくくられていて良かった!

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    2022年04月03日