有栖川有栖のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「有栖川有栖」の長篇ミステリ小説『マレー鉄道の謎』を読みました。
気にはなっていたけど、読んだことのない「有栖川有栖」作品… 期待して読みました。
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マレー半島を訪れた推理作家「有栖川有栖」と臨床犯罪学者「火村英生」を待ち受ける「目張り密室」殺人事件!
旧友「大龍」の招きでマレーの楽園、キャメロン・ハイランドを訪れた「火村」と「有栖川」。
二人を迎えたのは、舞い飛ぶ蝶ならぬ「殺人の連鎖」だった。
ドアや窓に内側から目張りをされた密室での犯行の嫌疑は「大龍」に。
帰国までの数日で、「火村」は友人を救えるか。
第56回日本推理作家協会賞に輝く、国 -
Posted by ブクログ
1人の人生を追求することはそのまま物語になる。
作中の印象的なアリスのセリフに『文学は答のない謎をあつかいますけど、ミステリは答えのある謎を扱うてるんです』というのがある。確かにそれは推理作家”有栖川有栖”としてのある種の自負なのかもしれないが、この小説には確かに文学的としか言いようがない情緒がある。ミステリとして答えのある問いは見事に解決しているが、読後にはなんとも言えないやりきれなさが残る。
それは関係者の波乱と不運な偶然に満ちた人生が文学的であるというだけでなく、犯人はどうして殺人を犯さなくてはならなかったのか、犯人は絶対的な悪なのかという答えのない問いが浮かんだからだ。これは作者の人 -
Posted by ブクログ
ネタバレ時刻表トリックではありません。
大学時代の友人・衛大龍(ウイ タイロン)に招かれて、火村とアリスはマレーシアの高級リゾート地、キャメロン・ハイランドを訪れた。
今回も、彼らの旅の描写は、なんとも旅情を誘う。
マレーシアに行きたくなってしまった。
さて、彼らの訪れる1週間ほど前に、マレー鉄道で、二重追突事故の悲劇があった。
火村とアリスは、その関係者たちと知り合うことになる。
一つ嘘をつくと、その辻褄を合わせるために、どんどんと嘘をつく事になる。
殺人もそれに似ている。
このお話は、料理は完成したのだが、さらに魔法のスパイスをかけて味変したところに意表をつかれた。
火村たちには、後味が良く -
購入済み
推理小説初心者でも読めた
作家アリスシリーズの1作目ということで購入。
これまで推理小説をさっぱり読んでこなかった人間なので、事件の真相や犯人を予想しながら読んだりはしませんでしたが普通に楽しめました。
トリックを理詰めで説明してくれるので私のようなド初心者でも分かりやすかったです。
また執筆されたのが大分前の作品のようですが、時代背景を反映した描写とかも(多分)ないのでそういった面でも読みやすかったかなと
語り手であるアリスの関西弁が会話に子気味よさを感じさせてていい味出してます -
Posted by ブクログ
ネタバレ「丸ごと新興宗教の街」(バチカン市国みたいな?)にそびえ立つ城に江神を救い出すつもりで乗り込んだアリスたち英都大学推理小説研究会のメンバーは、ミイラ取りがミイラになった状態。
謎を解かないと解放してもらえないゲーム?
ミステリのネタバレほど語ってはいけないものは無いので、多くは語れませんが・・・
(上)のレビューで、次に殺される人が分かったとか書いたのがお恥ずかし過ぎでした。
時事問題的に、新興宗教についてはあまり触れたくないのですが、この「人類協会」は宇宙人ペリパリの再臨を待ち焦がれる、というある意味SFサークル活動的なノリであると、何度も強調されている。
物語の設定は1990年で、その -
Posted by ブクログ
ネタバレ火村シリーズ、今回はアリスが頑張ってた。
ホテルで亡くなった男は自殺か、他殺か、そこから不明なため男性、梨田さんの生い立ちや、ホテルで過ごした5年など、様々なことを様々なひとから聞くうちに段々と謎の多い梨田さんの人物像がわかっていく。
そして段々と真実に近づいていく様子が、アリスと一緒にこちらも一緒に肉薄している気がして楽しめた。
梨田さんが孫を抱くことを楽しみにしていたのはこちらも目頭が熱くなった。
我が子は抱けなかったけど、孫が抱けるかもしれない、なんて、そんな楽しみで幸せなことはない。
それが叶わなかったのは悲しかった。
犯人の動機はなんとも自己中な気がするけど、人間は多面的な生き物