有栖川有栖のレビュー一覧

  • 乱鴉の島(新潮文庫)

    2006年に発売された単行本の文庫版です

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    2021年09月25日
  • カナダ金貨の謎

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    火村英生と有栖川有栖のコンビの中の、国名シリーズ、文庫化最新作。
    安定の静かな面白さ。描写の適格さ、丁寧さ、柔らかさ、それを含んだわかりやすさ。今回は短編小説。
    【船長が死んだ夜】
    火村が免停をくらったために、アリスに運転手を頼んでの小旅行の終わりに出くわした殺人事件。もと船長が殺された。犯人は失われたポスターが必要だった人。最後のアリスの気づきが秀逸。
    【エア・キャット】
    朝井小夜子とのバーでのマジックショーから連想された最近の事件。猫の名前と、文豪の文庫本がぎっしりの本棚の中の新しい文庫本、そして三匹の猫たち。
    【カナダ金貨の謎】
    表題作。
    カナダ金貨を幸運のお守りとしていつもつけていた元

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    2021年09月14日
  • 密室入門

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    ネタバレ

    ミステリの代表ともいえる「密室」について、ミステリ作家の有栖川有栖とミステリファンの建築家・安井俊夫が対談形式で語り合っている作品。
    ミステリ作品からみる「密室」の定義や、建築からみる「密室」の定義の違いのほか、なぜ「密室」がミステリの原点ともいえるのか、というところまで丁寧に説明されています。
    文章も平易で、コアなミステリファンでなくとも楽しむことができる一冊で、図や写真なども用いて解説してくれているところも丁寧でわかりやすいです。
    さらに、現代の「プライベート空間を外界から隔離して、自身の安全・安心な環境を確保しようとする」という風潮は、「プライベートな空間を破られるときの不安や嫌な感情を

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    2021年09月10日
  • カナダ金貨の謎

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    火村&アリスのシリーズが好きでつい手にとってしまう。二人の出会いを描いた〝トリックの蹉跌〟、〝トロッコの行方〟が好みだった。
    猫好きには〝エア・キャット〟も外せない!

    表題作の〝カナダ金貨の謎〟はいつもの国名シリーズとは違った描かれ方だったなぁという印象。

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    2021年09月07日
  • インド倶楽部の謎<事件の幕開け/豪華試し読み50ページ>

    購入済み

    面白いです

    まだ何も始まっていない、何も事件は起こっていないのにどこか不穏でワクワクしてきます。アリスと火村の掛け合いが軽妙で楽しいです。

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    2021年09月05日
  • 海のある奈良に死す

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    ネタバレ

    作家アリスシリーズ3作目!学生アリスより、アリスと火村の掛け合いがおもしろくて、アリスの突っ込み描写がたのしくて好き。ビデオ店で火村先生が勢い余ってAVコーナーに突入してしまった場面は声に出してワロタ。トリックは今回は大味な印象。アリバイ系は登場人物をちゃんと初めから覚えてないといけないから苦手かも…犯人当ては全く当たらんかった。朝井先生かと思ってた。

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    2021年09月01日
  • 真夜中の探偵

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    ネタバレ

    序盤はなかなか入り込めなかったけど、終盤は引き込まれるところがあった。この残りで全部解決するのか?と思っていたけど、やはりお母さんのことについては生きているというだけで結局分からず仕舞いだし、純や誠の今後についてもあいまいなまま終わった。他の感想を読んでみるとシリーズものだったのか、、続きがありそうなのも納得。でも他は読まなくていいかな。

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    2021年08月30日
  • ダリの繭

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    とても丁寧で、ある種の安心感を抱きながら読むことができ、最後には程よい驚きを味あわせてくれる。

    "なぜ遺体にトレードマークの髭がないのか"
    "いつもと違ってなぜフロートカプセルは50分に設定されていたのか"
    などの奇妙な謎を残したまま、一つ一つ手がかりを提示していく。
    それらの謎が綺麗に解かれる様も鮮やかだし、手がかりを基にした推測で犯人を指し示しながらも、最後には失言によってロジカルに犯人を特定しているところも好印象。

    学生アリスシリーズとは少し雰囲気が違うが、このシリーズにも既にハマりかけている。

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    2021年08月28日
  • インド倶楽部の謎

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    ネタバレ

     久しぶりに読みました、火村&アリスの長編作品。やはりこのコンビの掛け合いが良い……そしてシリーズが続くにつれ、二人の関係性の深みが増していく……。今作は臨床心理士と前世についての論戦を繰り広げるシーンで、二人がそれぞれを慮ってフォローし合う場面がグッと来ました。あとカレー食べたくなった(笑)
     それと今作で驚いたのは、このシリーズのタイトルが、「火村が関わった事件にアリスが勝手に命名したもの」という設定だと判明したこと。そうだったのかアリス……ちょっと痛いぞアリス……(待)

     事件そのものについては、トリックや犯人・動機を解明することよりも、真相へ迫るための各々のアプローチ方法がメインなの

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    2021年08月28日
  • 名探偵傑作短篇集 火村英生篇

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    最後の誘拐の話だけ犯人予想が合ってた
    時計の話は説明読んでもなにがなんだか理解できなかった かなしみ むつかしすぎる

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    2021年08月27日
  • カナダ金貨の謎

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    火村英生と有栖川有栖の〈国名シリーズ〉。このシリーズに限らず火村シリーズは信頼して読める。今回は5編収録の短編集。表題作はもちろん楽しめるけれど「あるトリックの蹉跌」という一編がいい。火村と有栖の大学での出会いを描いた作品。短いなかに二人の今につながる空気があって面白くオチも見事。火村シリーズは長編のほうが好きだけど今作は全編を通して楽しめた。

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    2021年08月24日
  • 闇の喇叭

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    ネタバレ

    ずっと積んだままだったのを発掘。有栖川さんファンを自認してるくせに、ソラシリーズは未読だった。なんか哀しい事件だったな。そして、ソラはこれからどうなるのかな。シリーズの続きが気になるな。エピローグがめっちゃせつない。いつか再会できますように。

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    2021年08月15日
  • ダリの繭

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    「超現実主義」者であるサルバドール・ダリに心酔していた宝石商の社長が殺害されたが…という話。

    様々な人間が犯人なのじゃないかと匂わせながら、最終的にたどり着くのは殺人という非現実的な行為をした人物の解明。彼の「繭」の中において、殺人はとても現実的な行為であるのかもしれないけれど、周囲の人間から見たらやっぱり非現実的な行為に映ってしまう。

    人が取り扱い、人が裁くものでありながら、その判断を下すための根拠が曖昧で脆すぎる。火村の言う通り、罪というのは人間が都合よく生きるために作り出した不完全な社会システムであり、非常に不確定なのかもしれない。

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    2021年08月13日
  • 暗い宿

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    何度目かの再読。作家アリスシリーズ。宿を舞台とした四編が収録されている。どの話も何かしらの宿が舞台となっているわけだが、中でも最後の「201号室の災厄」は一風変わっている。作中では火村先生が悲惨な目に合っているのだが、そんな状況でも必要に迫られてとはいえ事件を解決してみせるのは流石としか言いようがない。

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    2021年08月05日
  • 菩提樹荘の殺人

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    ネタバレ

    若さをモチーフにした4篇のお話。
    どの話も様々な年代における「若さ」について考えさせられた。
    特に表題作は、老いに抗うようなアンチエイジングの第一人者が被害者の話。
    その流れで若さを考え、アリスが自分を創作の世界へと掻き立てた青春時代の苦い思い出を火村に吐露する場面が好き。揶揄するでもなく、それは辛かったなって受け止める火村先生も好き。2人の関係性が出ててとても好き。
    「探偵、青の時代」も大好き。ツンツンツンツンな火村青年が、疎外感を感じながらもちょっと申し訳なさそうに謎解きする感じがなんともいえないね!
    最後の現在のアリスの謎解きも可愛い。「俺の方がわかってんのさ」的などや感?的な(笑)

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    2021年08月04日
  • 絶叫城殺人事件

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    様々な建物やお城を舞台にした事件。題名からどんな事件が起こるのかを想像し、わくわくしながら読み進めました。
    個人的には映像化された際の人物に当てはめてスラスラ読めました(ドラマの内容は知らずです)

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    2021年08月04日
  • 絶叫城殺人事件

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    何度目かの再読。作家アリスシリーズ短編集。今作は陰惨というか憂鬱というかそういう負の感情に支配された話が多い。一番面白かったのはやはり表題作でもある「絶叫城殺人事件」。犯人の意外さもさることながら動機の点については作家アリスシリーズでは珍しい部類ではないだろうか。

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    2021年07月04日
  • 鍵の掛かった男

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    #鍵の掛かった男
    #有栖川有栖
    人気の『火村英生シリーズ』
    ホテルに長期宿泊していた、謎多き男の自殺案件をひょんな事から調査する事になった有栖と火村。
    しかし火村は、しばらく調査に加わることができない。
    まずは有栖のみで調査に乗り出すのだが…。
    謎に包まれ、鍵が掛かったような男の謎を少しずつ有栖がほどいていく中、火村英男の推理が炸裂する。
    男はやはり自殺なのか?
    それとも他殺なのか?
    最後まで一進一退の本格ミステリ。
    #本格ミステリ
    #火村英生シリーズ
    #有栖がメインで動く
    #終盤は二転三転
    #人間ドラマ
    #登場人物が少なくわかりやすい
    #長編ですがさっくり読めます
    #読書

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    2021年07月01日
  • 菩提樹荘の殺人

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    中学生の頃に読んでた有栖川作品を久々に読んだけど、火村と有栖と自分が同い年になっててショック…そんなに時が過ぎてたんだな…

    子供の頃から現在までシリーズが続いてるのは嬉しい。作中の登場人物が年齢を重ねないのもありがたい。新しい作品なのに、昔懐かしい気分になれる。

    何年経ってもやっぱ有栖川さんの本は面白いな。新シリーズも始まってるそうだし、そっちも読んでみたい。

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    2021年06月28日
  • 濱地健三郎の霊なる事件簿

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    とあるビルの2階に構えられた探偵事務所。探偵は年齢不詳のダンディーな心霊探偵。
    スマホも出てくる現代設定なんだけど、なぜかそこはかとなくする昭和感。いや、本編には特に影響ないんだけど、ビルの2階とか、登場人物の名前とかでなんとなくノスタルジーを感じた。

    幽霊が関わってくるのだけど、論理的な推理で真相を解き明かす濱地さん。
    やっぱり怖いのは生きてる人間。

    助手のユリエさんと彼氏との行く末も気になるので、続きも読もう。

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    2021年06月25日