有栖川有栖のレビュー一覧

  • ペルシャ猫の謎

    Posted by ブクログ

    「ペルシャ猫の謎」まさかのオチにこういうのもありか~!って印象的に残ってる。アリスの小説のファンがいたことに安心した(笑)火村の皮肉がきいててめちゃくちゃ好きだった。最後はよかったねアリスって思った。

    「赤い帽子」森下刑事も好きだから、彼が主役でとても面白かった!一つの事件をこれだけの人数総動員で解決するんだ。すごい。
    最後まで語らせないのがまた良い。きっと報われたでしょうね。
    警察の社内誌で連載されたっていうのがすごいな。

    でも一番好きなのは「悲劇的」
    すごく短い話なんだけど、最後に火村が付け加えた一言が痛快。面白い話に長さは関係ないのだと思った。

    0
    2022年06月08日
  • マレー鉄道の謎

    Posted by ブクログ

    異国の地で起きる殺人。ミステリの王道密室殺人。カーの鮮やかな密室とエラリーの鮮やかな推理を混ぜ合わせたような作品だった。火村・アリスコンビはやはり面白い。

    0
    2022年06月06日
  • 菩提樹荘の殺人

    Posted by ブクログ

    軽快な軽口を言い合うこのコンビが好きです。ある意味もうなんの心配も無く読めるミステリー。学生時代の火村さんもいい感じに変わった人で人気者でした。漫才のくだりは、笑いました。

    0
    2022年06月05日
  • こうして誰もいなくなった

    Posted by ブクログ

    ファンタジー・SF・ホラー・ミステリと、
    著者の色々なジャンルを読みたい人向けの短編集。
    オマージュ作品もあれば超短編もあり。

    作品によって読後感も様々でとても楽しめました。

    0
    2022年06月04日
  • カナダ金貨の謎

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    分厚い長編『双頭の悪魔』(学生アリス・江神二郎シリーズ)を読んだ後での、短編集(火村シリーズ)。
    なんだかファンタジーと悲壮感漂う江神シリーズと比べるに、火村と作家アリスのこの本は、適度に俗世であり、大人である。
    次々と運ばれてくるフルコース料理のような長編に比べると、主菜副菜、野菜、箸休めなどがバランスよく詰められたお弁当のような本。
    メインの「カナダ金貨の謎」が、やはり、う〜んとうなる出来だった。
    工作しようとしたけど出来なかったとか、それは未遂だったけれど思いつきはよかったのに、とか、追い詰める側と追い詰められる側の描写が交互にあり、楽しめた。

    『船長が死んだ夜』
    近くで殺人事件があっ

    0
    2022年05月27日
  • 絶叫城殺人事件

    Posted by ブクログ

    6編の短編集。

    黒鳥亭殺人事件では、二人の大学時代の友人とその子供が登場。
    娘さんが可愛くて、アリスとの会話では癒された。
    だけど事件の真相には何とも残酷な現実が…
    彼らはあの後どうしたのか気になる。

    表題の絶叫城殺人事件も面白かった。
    ゲームをモチーフにした連続殺人事件はなかなか手がかりも少なくどうやって犯人を見つけ出すのかと思っていたら…
    あんなヒントとも言えない事実から犯人を見つけ出したのは驚き。
    ただ、あの結末には虚しい気持ちも。
    世間の評論家への皮肉がきいた終わり方だった。

    0
    2022年05月21日
  • 暗い宿

    Posted by ブクログ

    宿にまつわる4編の小説。
    それぞれに違う不気味さが漂ってくる。

    特にホテル・ラフレシアは後味悪くて…
    でもホテルのミステリーツアーに参加するアリスが結構有能に謎解きしてるのが可愛くて好き。
    201号室の厄災では火村先生の有能さがまた明らかに。
    何でもできる人なのに、高級ホテルで事件に巻き込まれるとか、全くついてないので可哀想。

    0
    2022年05月14日
  • 朱色の研究

    Posted by ブクログ

    初っ端から火村先生&アリスに挑戦状を叩きつけるような事件。
    そんな始まりのわりに事件は地味だなぁと思っていたら、思ってたよりも大胆な犯人だった。
    流石に過去の事件は解決するにも手がかりが…な状態から、突然の閃きと推理。
    最後はあっという間に全ての事件を解き明かしちゃう火村先生、流石でした!

    今回はアリスの推理小説に対する考え。
    それに『海のある奈良の死す』での火村先生が見る悪夢の内容を知ることが出来たので、ミステリだけでなくキャラクターへの興味も満たせて良かった。

    0
    2022年05月08日
  • こうして誰もいなくなった

    Posted by ブクログ

    帯の「物語を読む楽しみが全部ここにある!」のとおり、いろいろな味わいの作品が並び、贅沢な時間を過ごせた。
    楽しめたー!
    ラストの「こうして誰もいなくなった」。驚きはないけど、面白かった。

    0
    2022年05月05日
  • 海のある奈良に死す

    Posted by ブクログ

    ビデオテープという懐かしい単語が出てきて年代を感じたけれども、充分楽しめた!

    今回はアリスの同業者が殺されたということで、黙ってられずに首を突っ込んでいく。
    タイトルからして土地の蘊蓄があって色々な伝承が知れた。
    だけど海のある奈良、か…
    初っ端からこっそりとトリックを仕込まれていて、アリスたちと一緒に右往左往した。
    まさかこんな真相だったとは…
    また、彼らの関係にも衝撃だった。
    最後は何となく物悲しい余韻がある。

    0
    2022年05月04日
  • ペルシャ猫の謎

    Posted by ブクログ

     昨年5月にケーブルTVで録画した『臨床犯罪学者 火村英生の推理 another story』#1〜3の#1が『探偵、青の時代』で、#2&3が『切り裂きジャックを待ちながら』だった。原作を読んでから視ようと決めていたので、#1だけ視聴し、長らく録画を残しておいた。
     ようやく『切り裂きジャック〜』所収短編集を見つけたので真っ先に読む。そして視る。関西の小劇団の設定が、ドラマ版だと華やかで内実ドロドロな地下アイドルの話にされている。原作では抽象的な殺害動機も解りやすくなっている。その原作で、現場に火村が現れる場面はまさに「名探偵登場」。大向うから「火村屋!」と声がかかりそうだ。
     他の短編。『わ

    0
    2022年05月01日
  • 火村英生に捧げる犯罪

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白かった!本格ミステリのショートショートっていいね…!
    鸚鵡返し
    火村先生の語り口調可愛い、、

    あるいは四風荘殺人事件
    謎が好きだった

    火村不在のアリス可愛いし、
    アリス不在の時に警察に「あの人の推理が当たったことあったか?」って言われてるアリス可愛い、、
    それなのに優しくしてくれる警察たち優しい(笑)

    火村英夫に捧げる犯罪
    表題作だし、先生の名前入ってるし、どんな長編なんだ?!って思ってたら、
    中編だし、結局アリスが出てこないように火村先生に脅迫状を送ってたとか、、いいなぁ(笑)
    まさかのアリスが現場に行ったら一瞬で解決するという(笑)

    雷雨の庭
    犯人の早瀬さんが地味に好きか

    0
    2022年04月30日
  • 狩人の悪夢

    Posted by ブクログ

    最後の犯人を前にした火村さんはまさしく狩人。動機設定がまさしくミステリー。知りたい本当のことは謎のまま。
    火村さんとアリスがいい塩梅でコンビのバランス最高でした。

    0
    2022年04月27日
  • 英国庭園の謎

    Posted by ブクログ

    長編で面白いものは数知れず。ミステリで短編となると難しのではないか。しかし有栖川有栖先生はやってくれる。短編どれもが面白く、しかも時間もそれほどかからずスラスラ読めてしまう。謎解きまで時間をかけるのもいいが、テンポよく謎が解けるのも心地よいもの。

    0
    2022年04月23日
  • 論理仕掛けの奇談 有栖川有栖解説集

    Posted by ブクログ

    有栖川氏の独断と偏見による(ちょっと言い方キツイけど悪く言ってるわけじゃないです)この本いいよ!
    な、ミステリのブックガイド。
    読みたい本が増えてしまったじゃないか、なんて事をしてくださったんだ!(笑)

    0
    2022年04月14日
  • 新装版 マジックミラー

    Posted by ブクログ

    ようやく有栖川有栖作品を読むことができました。

    ダイアローグが大きな鍵。
    物語の途中で何度か読み返して、
    読み終わった後にまたダイアローグへ戻ると
    さらに唸ってしまいます。

    登場人物である推理作家が行う「アリバイ講義」も
    面白かった!

    西村京太郎トラベルミステリーの
    サスペンスドラマが大好きだった私としては
    時刻表を使ったアリバイ崩しにも夢中になりました。

    0
    2022年04月13日
  • 菩提樹荘の殺人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    初めて有栖川有栖作品を読んだ
    若さがモチーフになっていて自分と近しい考えかたを感じた
    火村英生の過去の話が印象的だった

    0
    2022年04月06日
  • 海のある奈良に死す

    Posted by ブクログ

    地名がなかなか覚えられなかった。準不動に読んでいるけど、相変わらず面白かった。合間合間のクスっと笑わせてくらる二人の掛け合いのタイミングば抜群。最後まで、えー?!っていう推理で、楽しめた。

    0
    2022年03月31日
  • ベスト本格ミステリ2018

    Posted by ブクログ

    小説が10本、評論が1本のテンコ盛りだが、表題の「ベスト本格ミステリ」の名前にはややそぐわない感じだった.特に面白かったのは『透明人間は密室に潜む』だった.内藤謙介・彩子夫妻を軸に透明人間病の話が展開されるが、川路昌正教授が開発しようとしている非透明になれる薬を阻止する彩子の行動が楽しめた.

    0
    2022年03月28日
  • 朱色の研究

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    夕焼けを題材にしたストーリー。最新作もだけど、有栖川さんは夕焼け空が好きなのかな。
    今回は、作中でアリスがミステリーを書く意味だとか、火村のフィールドワークの理由なんかが描写されてて、派手さはないんだけど満足度の高い一作だった。

    この世には人間しかおらず、あの世は存在しないから、犯罪者は人間の手で裁かれるべきなんです。

    この辺りの台詞が特に好き。

    好きなひとがいるのに、他の女のひとの魅力に傾いてしまった自分が許せなくて他の女のひとを手にかけるって…動機の面は全く意味がわからなかったな…有栖川さんの作品は割と動機がよくわからない。たぶんこのひとの価値観が自分と違うんだろうな…

    0
    2022年03月27日