有栖川有栖のレビュー一覧

  • 濱地健三郎の霊なる事件簿

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    心霊探偵、濱地健三郎と助手の志摩ユリエさんの短編集。

    心霊モノだからトリックは何でもアリで本格ミステリ好きの人には物足りないかもしれないけど、私は好き。
    有栖川有栖の無駄遣い感は若干あるけど。

    切ないお話が多め。それだけ強い想いがあるから霊になる。

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    2020年06月21日
  • 怪しい店

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    ネタバレ

    店をテーマにした短編集。
    普段の生活でも、毎日通る道なのにここは何をやってる店なのか?お客さん入るところ見たことないけど、気になる、という店がある。そもそも店なのかもわからないものも。出かけた先で、入りにくいけど雰囲気にとても惹かれる喫茶店や古書店がある。
    本書は、誰にも経験があるそんな気持ちを思い出す。
    特に古道具屋、古書店の話は空気の肌触りが伝わってくる気持ちで読んだ。

    古書店と理容室の話は殺人ではなく日常的に潜む謎解き的ジャンル。火村シリーズでは初めて読んだ。

    理容室の話は、旅先で波の音を聞きながら髭を剃ってもらうシーンが夢のように思い浮かべられた。とても綺麗な空気感のお話。

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    2020年06月19日
  • 新装版 マジックミラー

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    あっ、これが俗に言う鉄道トリックってやつか!ってテンション上がり気味で読みましたが、トリックと犯人よりもあっ!えっ!そっちだったかーあーやられたーって言うポイントがありましたねー。全然関係ないその会話に持ってかれましたわ。ʕ•ᴥ•ʔすごい構成だなー。

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    2020年06月14日
  • 暗い宿

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    ネタバレ

    宿をテーマにした4つの短編推理小説が収録されている。
    火村シリーズは話の中で私であるアリスを通し、丁寧に状況説明がされている印象だったが、こちらの短編はどれも余韻を残す終わり方となっている。
    場面展開がぎゅっと凝縮されているので、各話一気に読むことをお勧めする。話についていけるよう、真剣に読むので、物語に一気に入り込める。短編でもこんなに作品の世界観にひたれることができるのだと実感した。

    暗い宿
     田舎の静かな夜、真っ暗な部屋、静まりかえった部屋にかすかに聞こえて来る、土を掘るような音。情景がありありと浮かんで、ホラー小説を読んでいるのかと錯覚してしまう。自分が体験したかのように引き込まれた

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    2020年06月09日
  • 臨床犯罪学者・火村英生のフィールドノート 英国庭園の謎

    購入済み

    とにかく良い

    有栖川有栖先生の火村英生シリーズは面白い。また麻々原絵里依先生の絵がこのシリーズにはとっても会っていると思うのは私だけかな?
    とにかく良いです

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    2020年05月15日
  • 虹果て村の秘密

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    推理作家を目指す少年と刑事を目指す少女という設定と、その少女がジャニーズの話にはついていけないのに「ユー」と呼ばれている点がツボすぎた。

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    2020年04月22日
  • 江神二郎の洞察

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    江神シリーズの5作目で短編です。作品を重ねるごとに主要メンバーの人間像がくっきりとしてきて、物語に深みが増しているように思います。長編作より青春小説の味わいが強く、推理の切れ味を楽しむだけではもったいない作品です。彼らの成長をもっと読んでみたいという気になります。

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    2020年02月18日
  • 新装版 46番目の密室

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    王道

    学生アリスとはまた違う、ちょっと大人にアリスと火村先生のやりとりが時に愉快で時に切なく愛おしい。

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    2020年01月15日
  • 幽霊刑事

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    ネタバレ

    面白かった。終わりの空白のページも、作者のこだわりが見えていて良かった。

    でも結構しょうもない理由で殺された主人公は気の毒すぎる。あとパートナーとして大活躍した平川との別れが結構雑で、彼の須磨子への恋心とかは触れないんだなぁと。あんなに頑張ったのにちょっと可哀想。

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    2020年01月13日
  • 江神二郎の洞察

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    ネタバレ

    学生アリスの短編集。
    アリスの大学入学から月光ゲームの事件を通し、マリアがEMCに入部して、後藤パズルの事件が始まる直前までの短編集。
    「ハードロック・ラバーズ・オンリー」みたいなキレの良い短編も好きなんだけど、やっぱりシリーズの読者としては、「桜川のオフィーリア」や「四分間では短すぎる」みたいな、夏の事件で塞ぎこむ後輩への温かい先輩たちの心配りが見えるものにじんときてしまった。
    EMC、ほんとに素敵。
    「四分間では短すぎる」は、先輩3人が実に格好良くて、アリスじゃないけど「お見それしました」って感じに脱帽。すごく優しくて、これが一番好きかも。
    「除夜を歩く」の中の「あまりにもいろいろなことが

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    2019年12月26日
  • 女王国の城 下

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    本格派!

    主要キャラがみんなキャラ立ちしているし、コミカルな語りなので読みやすい。この長さでもサクサク読める。
    分かりやすくて現場も想像しやすい。
    それにしても江神さんは会を追うごとに魅力的になっていくなぁ。。。

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    2019年12月14日
  • 狩人の悪夢

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    初めから怪しいので犯人当てとしては簡単な部類なんだろうけど、終盤の犯人の異様さが尋常じゃなくてゾクッときた。
    火村先生と有栖の連携プレイに窒息寸前だったんだろうなあ。

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    2019年12月02日
  • 江神二郎の洞察

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    学生アリスの短編集。とりわけ最後の3作が面白い。「二十世紀的誘拐」はトリックと動機がリンクする良作。「除夜を歩く」は後期クイーン問題を江神とアリスで熱く語る。「蕩尽に関する一考察」は設定にやや難があるものの、狂人の論理は好きだ。

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    2019年11月24日
  • 猫が見ていた

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    ネタバレ

    有名作家による猫アンソロジー本。
    猫が主人公のアンソロジーではなく
    人間がメインで猫はオマケのようです。

    「『100万回生きたねこ』は絶望の書か」北村薫
    を目当てに読みました。「うんうんそうだよねぇ。」と
    頷いてしまいました。

    他の作家さんはすべて初読みの方でした。
    湊かなえさんの作品は自身の体験を
    基にしたのでしょうか。興味深く読みました。

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    2019年11月06日
  • 朱色の研究

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    再読。昔読んだ時は火村先生の悪夢の話ばかり印象に残っていて犯人の事はあんまり覚えていなかったのだけれど今読んでみると犯人の最後の言葉が切なくて苦しい。有栖川先生はいつ読んでも風景の描写が美しいよなぁ。

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    2019年11月01日
  • 乱鴉の島(新潮文庫)

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    結構久しぶりな再読。と言っても肝心の秘密は覚えていたものの犯人はすっかり忘れていたのだが。昔に読んだ時より印象深いというか面白く感じたのは私が年を取った事で登場人物に感情移入しやすい素地が整ったからか…。

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    2019年10月21日
  • 火村英生に捧げる犯罪

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    たった十頁の短編をこれほど面白くすっきりと読ませてくれるのだからすごい。様々視点で全く飽きがこないし、展開やトリックが奇を衒っているようでありそうなリアリティ。全編面白かったですが、表題作である「火村英生に捧げる犯罪」がとんでもなく大きな事件を予感させつつ、あっさりと終わるあたり、驚きつつも楽しかった。個人的にはアリスは賢いと思っていますから。アリスだって、やる時はやるのだ!

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    2019年10月21日
  • 怪しい店

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    怪しくて魅力的なお店にまつわる火村シリーズ短編集。
    「潮騒理髪店」が好きだなー。
    殺人が起こるわけでもなく、描写も綺麗で、爽やかなお店なのに最後が少しぞくっとする。
    他の話もおもしろかった。

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    2019年10月16日
  • 乱鴉の島(新潮文庫)

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    ネタバレ

    島の見取り図もなく、連続しておらず、見立て殺人でもない、そんな孤島ミステリは新鮮でした。何十羽もの烏が飛び交うのがただひたすらに不気味でおどろおどろしい。招かれざる客である火村とアリスの居た堪れなさも加わってとても嫌な空気。海老原ファンクラブは敵意剥き出しで、本当に居心地が悪い。秘密を守るためなら人ってあんなに攻撃的になるのだなと。内容は面白かったし納得はしたのですが、理解はできないかな、そして気持ちは沈みました。聡明な子供たちが唯一の救い。殺人の動機や経緯などに関しては、ほほうとしか。

    「火村先生のおっしゃるとおり。」
    「有栖川先生のおっしゃるとおり」
    ちょっと面白かったな。
    その数ページ

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    2019年10月14日
  • ダリの繭

    xfh

    時代に慣れれば面白く読めます

    昭和後期~平成初期らへんの時代感覚です。
    携帯電話がありません。ワープロ、ラジカセ、自作のカセットテープ、店探しはタウンページ、買い物はテレフォン・ショッピング。
    オフィスの自席で喫煙、40代の登場人物の父親が第二次世界大戦に出兵経験あり、など。
    また、作家アリスシリーズの最近の作品を先に読んだ人は、この本の火村先生に違和感を抱くかもしれません。女嫌い設定が前面に出て、煙草のマナーもちょっと…、あと警部や容疑者に横柄というか、それにセリフの語尾もちょくちょく変です。

    でも長編本格推理小説としてとても面白いので、もろもろの違和感に目を瞑ってガッと読んでほしいです。

    大きく分けて

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    2019年10月14日