有栖川有栖のレビュー一覧
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ネタバレ(短編)火村&有栖シリーズ11
黒鳥亭(こくちょうてい)殺人事件
壺中庵(こちゅうあん)殺人事件
月宮殿(げつきゅうでん)殺人事件
雪華楼(せつかろう)殺人事件
紅雨荘(べにさめそう)殺人事件
絶叫城(ぜっきょうじょう)殺人事件
あとがき
〜殺人事件というタイトルをつけないようにしていた作者がなぜこのシリーズを書くことになったかについて。
建物の名前+殺人事件と殺人が行われるのは夜という縛りがあったという話など。
文庫版あとがき
「ゴールドベルグ変奏曲」で演奏者と楽器の違いが、アリスと火村のキャラクター対比になってるという話が、なかなかおもしろいなと思ったり。何気にシリーズで -
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ネタバレ1作目、2作目とロジックに重点を置いたパズラー風作品を上梓していた有栖川有栖の第3長編。
今作はフーダニットではなくハウダニットものであり、本格的なアリバイ崩し作品。
アリバイ講義などもあり、氏のアリバイへの熱が見てとれる。
一つ目のトリックはいわゆる時刻表トリックなのだが、そこに切符という「物」を絡めているのが巧い。とても分かりやすく、切符のトリックには驚かされた。
二つ目のトリックは、秀逸なのは間違いないが、少し予想がついてしまった。「双子を両方殺して死体を移動したりすれば何とかなるんじゃね?」というしごく簡単な発想ではあったのだが、驚きが半減してしまったのは残念。
二つの秀逸なアリ -
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ネタバレもう30年近く?もの長きに渡って続く火村シリーズですが、時代の流れに乗って最新機器なども自然に取り入れ、読むごとに火村&アリスについて新たな発見ができることに感嘆します。私の中で、この二人のコンビを越えるホームズ&ワトソンコンビは、今後も現れないような気がするなぁ。
火村のSOSから始まる「船長が死んだ夜」。犯人を罠に嵌めるやり方は、このシリーズには珍しいような気も? 船長の寝言と犯人の名前とのつながりは、少々苦しいというか、これをやりたかったがための「船長」だったのかなぁ、などと野暮な勘繰り……。
準レギュラー二人の登場が嬉しい「エア・キャット」。幻の猫が現実になる日も近いのかな? -
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ネタバレ作家アリスシリーズは、アリスと火村先生のやりとりにいつもほっこりさせられるバディものというイメージが強いけど、偶に驚くほど心にズドンと重いものを落とす作品がある。
人の良い顔をして裏では何をやっているか分からない、そんな犯人たち。
情に訴えられずに、冷徹な瞳でその罪を暴く火村先生。「異形の客」ではその冷徹さの中に犯人に対する嫌悪感と怒りが見えてぞくりとしました。
「ホテル・ラフレシア」のなんとも無情なラストにも火村先生の優しさが見えます。
体調不良で取り壊し間際の宿に泊まった表題作のアリスと、「201号室の災厄」の高級ホテルでボコボコにされる火村先生の対比がかわいそかわいい。
久々に目にし -
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ネタバレまさかの脱出劇!(笑)
これが見事だよね。信長がかっこよすぎて、はわわってなった。
青春だ~。やっぱりこの関係性が好き。
見えているけど立ち入れない洞窟の奥に入るところでアドレナリン全開!
マリアとアリスが再会するシーンは、ぐっと来た。
これまで3作読んできたけど、初めて最後の追及シーンで泣けなかった。
江神さんの論理的推理は見事だけど、この宗教団体に不信感を抱いていたからなのか……。犯人が結構振り切ってて怖さのが勝った。
あと檀上に上がって張り詰めた空気の中頓珍漢なことを言うモチに、アリスがこの先輩をもっと好きになったって言ってるのにちょっと笑った。
あと、宗教団体の秘密も知ってなるほど -
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ネタバレ予言がテーマの短編集。
表題作の前に差し込まれている「推理合戦」が好き。掌編だからすぐ読めちゃうんだけど、ちゃんとアリスが推理してて好き。
というか、朝井さんと火村先生に対抗して現場までいっちゃうアリスが可愛い。
この話のために買っても惜しくない(笑)
「助教授の身代金」は昨今の誘拐事件事情(?)がよく分かる。この事件では誘拐というか、なんというか、真犯人の歪んだ愛と性癖の結果というか…。
犯人は怖かっただろうな、全然意味がわからなくて。
「ABCキラー」はドラマ特別編の記憶朧気にありながら読んだ。予告状の犯人が一番不気味。そいつも捕まえて欲しいよ火村先生。
そして表題作。
予言の裏の -
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ネタバレーー
「国名シリーズ」と云えば日本ではアリス・アリスガワなんですよ憶えときな!
安心と信頼のミステリ、なんてものがこの世にあるのならそのひとつ。
クイーン読んでたら読みたくなるというのは必定で、前回『オランダ靴』でバディということばを出したけれど、個人的にコンビとしては江神×アリスよりも火村×アリスのほうが好み。付き合いの長さみたいなものが染み出しているから、というのもあるだろうけれど、掛け合いだとかお互いの、懐に入っている感じなどが安心して読んでいられる。
一編の小説として、ミステリとして、となるとまた変わってきますが。
学生アリスシリーズだと、掛け合い担当は別に居るからな