有栖川有栖のレビュー一覧

  • 虹果て村の秘密

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    高速道路建設の賛成派と反対派で揺れる「虹果て村」で、反対派側の人間が密室状況の自宅で殺害されてしまう。しかも、村へ通じる道が雨のせいで土砂崩れで通行不能に、二重密室と化した事件に少年&少女探偵が挑む

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    2021年12月31日
  • 猫はわかっている

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    世界を取り戻す 村山由佳/女か猫か 有栖川有栖/
    50万の猫と7センチ 阿部智里/双胎の爪 長岡弘樹/
    名前がありすぎる カツセマサヒコ/
    猫とビデオテープ 嶋津輝/幸せなシモベ 望月麻衣

    ねこ ネコ 猫 猫だらけ キャーー!
    みんな可愛い奴らですハイ

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    2021年12月20日
  • 鍵の掛かった男

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    ネタバレ

    「鍵のかかった…」に惹かれて手に取りました。

    波乱万丈な梨田さんの人生でしたが、終章では家族や周囲に見届けられ、漸くカコちゃんと再会出来たのかと感じ、泣きそうになりました。
    犯人の動機において、本人にとっては重要な事かもしれませんが、どうしても自業自得としか思えませんでしたね。
    終盤で探偵と2人の作家が答え合わせをしていく場面がオシャレでお気に入りです…頭が固いので、私は一切推理をせず答えを早く知りたすぎてそのまま読み進めましたが(笑)

    なんと、シリーズ作品だったんですね。
    他作品も読みます!

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    2021年12月12日
  • 狩人の悪夢

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    なぜかドラマから先に見てしまって、
    激しく後悔している。
    順番が違ったらもっと楽しく読めた気がする。

    動機なんて二の次だと言い切る火村先生。
    悪夢を描くホラー作家。
    絶対に悪夢を見る部屋。
    その周辺で起きる殺人事件。

    人を殺す夢を見る火村先生の
    気持ちを少しでも軽くしようとする有栖の、あの一言に泣きそうになりました。

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    2021年12月11日
  • 鍵の掛かった男

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    今年は、昔よく読んでいた有栖川有栖作品をふたたび読み始めた。最後に読んだのが「乱鴉の島」なので、15年以上も読んでいなかった…⁉ 久しぶりに読む有栖川有栖作品は、人間描写に深みが増し、円熟味が感じられた。好きだった作家さんが良い作品を書き続けていたことが嬉しくて、最初から最後までじっくり味わった。

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    2021年11月22日
  • 絶叫城殺人事件

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    ネタバレ

    (短編)火村&有栖シリーズ11

    黒鳥亭(こくちょうてい)殺人事件
    壺中庵(こちゅうあん)殺人事件
    月宮殿(げつきゅうでん)殺人事件
    雪華楼(せつかろう)殺人事件
    紅雨荘(べにさめそう)殺人事件
    絶叫城(ぜっきょうじょう)殺人事件
    あとがき
    〜殺人事件というタイトルをつけないようにしていた作者がなぜこのシリーズを書くことになったかについて。
    建物の名前+殺人事件と殺人が行われるのは夜という縛りがあったという話など。

    文庫版あとがき
    「ゴールドベルグ変奏曲」で演奏者と楽器の違いが、アリスと火村のキャラクター対比になってるという話が、なかなかおもしろいなと思ったり。何気にシリーズで

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    2022年02月13日
  • 暗い宿

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    ネタバレ

    (短編)火村&有栖シリーズ10
    目次
    暗い宿
    ホテル・ラフレシア
    「ホテル・カリフォルニア」
    異形の客
    201号室の災厄

    あとがき
    『KADOKAWAミステリー』初出<宿シリーズ>
    文庫版あとがき
    旅の夜、その他の夜―夜と旅を描く作家・有栖川有栖―
    川出正樹(書評家)

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    2022年02月19日
  • 海のある奈良に死す

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    ネタバレ

    (長編)火村&有栖シリーズ4
    プロローグ
    第一章 若狭(わかさ)湾の死体
    第二章 人魚の牙(きば)
    第三章 小浜ミステリーツアー
    第四章 毒杯
    第五章 ほどける糸
    第六章 絵解き
    エピローグ-最後の絵解き
    あとがき
    解説 我孫子武丸

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    2021年12月22日
  • 新装版 マジックミラー

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    ネタバレ

    1作目、2作目とロジックに重点を置いたパズラー風作品を上梓していた有栖川有栖の第3長編。

    今作はフーダニットではなくハウダニットものであり、本格的なアリバイ崩し作品。
    アリバイ講義などもあり、氏のアリバイへの熱が見てとれる。

    一つ目のトリックはいわゆる時刻表トリックなのだが、そこに切符という「物」を絡めているのが巧い。とても分かりやすく、切符のトリックには驚かされた。
    二つ目のトリックは、秀逸なのは間違いないが、少し予想がついてしまった。「双子を両方殺して死体を移動したりすれば何とかなるんじゃね?」というしごく簡単な発想ではあったのだが、驚きが半減してしまったのは残念。

    二つの秀逸なアリ

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    2021年11月14日
  • カナダ金貨の謎

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    ネタバレ

     もう30年近く?もの長きに渡って続く火村シリーズですが、時代の流れに乗って最新機器なども自然に取り入れ、読むごとに火村&アリスについて新たな発見ができることに感嘆します。私の中で、この二人のコンビを越えるホームズ&ワトソンコンビは、今後も現れないような気がするなぁ。

     火村のSOSから始まる「船長が死んだ夜」。犯人を罠に嵌めるやり方は、このシリーズには珍しいような気も? 船長の寝言と犯人の名前とのつながりは、少々苦しいというか、これをやりたかったがための「船長」だったのかなぁ、などと野暮な勘繰り……。

     準レギュラー二人の登場が嬉しい「エア・キャット」。幻の猫が現実になる日も近いのかな?

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    2021年11月10日
  • 暗い宿

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    ネタバレ

    作家アリスシリーズは、アリスと火村先生のやりとりにいつもほっこりさせられるバディものというイメージが強いけど、偶に驚くほど心にズドンと重いものを落とす作品がある。
    人の良い顔をして裏では何をやっているか分からない、そんな犯人たち。
    情に訴えられずに、冷徹な瞳でその罪を暴く火村先生。「異形の客」ではその冷徹さの中に犯人に対する嫌悪感と怒りが見えてぞくりとしました。
    「ホテル・ラフレシア」のなんとも無情なラストにも火村先生の優しさが見えます。

    体調不良で取り壊し間際の宿に泊まった表題作のアリスと、「201号室の災厄」の高級ホテルでボコボコにされる火村先生の対比がかわいそかわいい。

    久々に目にし

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    2021年11月08日
  • 女王国の城 下

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    ネタバレ

    まさかの脱出劇!(笑)
    これが見事だよね。信長がかっこよすぎて、はわわってなった。
    青春だ~。やっぱりこの関係性が好き。
    見えているけど立ち入れない洞窟の奥に入るところでアドレナリン全開!
    マリアとアリスが再会するシーンは、ぐっと来た。

    これまで3作読んできたけど、初めて最後の追及シーンで泣けなかった。
    江神さんの論理的推理は見事だけど、この宗教団体に不信感を抱いていたからなのか……。犯人が結構振り切ってて怖さのが勝った。
    あと檀上に上がって張り詰めた空気の中頓珍漢なことを言うモチに、アリスがこの先輩をもっと好きになったって言ってるのにちょっと笑った。

    あと、宗教団体の秘密も知ってなるほど

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    2021年11月05日
  • 有栖川有栖の鉄道ミステリー旅

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    推理小説家・有栖川有栖の鉄道エッセイ。
    鉄道に目覚めたのが大学生時代というのが驚いた。
    幼少期の思い出や、学生時代や社会人時代の鉄道旅など。
    時刻表の巻頭にある路線図を見ながら読むと楽しさが増すかも。
    鉄道が出てくるミステリー作品を紹介する項目も楽しい。
    ぼーっと車窓を眺めながらの鉄道旅をしたくなった。

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    2021年11月03日
  • ダリの繭

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    ネタバレ

    火村&有栖シリーズ第2作(角川文庫1作目)。今回は状況からこの人が犯人だった人以外以内という結論を早めに出すことができた。そこから、動機や方法をある程度推測することができた。孤独な社長は可哀そうにも見えたが、計画を立てるのは完全な悪だし同情はできないし自業自得。また、犯人に関しては追い打ちをかけてしまったのはダメだが、仕方ない部分もあるとは思う。人間の感情の動きなどを読むのはとても楽しかった。

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    2021年10月24日
  • マレー鉄道の謎

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    火村&アリスシリーズ、やはり長篇が面白い!
    学生時代の友人・大龍も登場し、本篇とは別の3人の思い出話も楽しい。

    3分の2を過ぎた位から、物語が加速していき最後まで気を抜けない展開に…‼︎旅行に行けない今、秘境のリゾートを味わえたのも良かった。

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    2021年10月14日
  • モロッコ水晶の謎

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    ネタバレ

    予言がテーマの短編集。

    表題作の前に差し込まれている「推理合戦」が好き。掌編だからすぐ読めちゃうんだけど、ちゃんとアリスが推理してて好き。
    というか、朝井さんと火村先生に対抗して現場までいっちゃうアリスが可愛い。
    この話のために買っても惜しくない(笑)

    「助教授の身代金」は昨今の誘拐事件事情(?)がよく分かる。この事件では誘拐というか、なんというか、真犯人の歪んだ愛と性癖の結果というか…。
    犯人は怖かっただろうな、全然意味がわからなくて。

    「ABCキラー」はドラマ特別編の記憶朧気にありながら読んだ。予告状の犯人が一番不気味。そいつも捕まえて欲しいよ火村先生。

    そして表題作。
    予言の裏の

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    2021年10月14日
  • 江神二郎の洞察

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    まるでシリーズファンのためにあるような作品。読みながら過去作を振り返って思いにふける。楽しい時間だった。

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    2021年10月12日
  • 狩人の悪夢

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    再読。作家アリスシリーズ長編。この作品のキーワードはずばり「悪夢」。犯人や犯行の切っ掛けなどは再読なので覚えていたのだけれど細かい部分はすっかり忘れていた。今回はあらかじめ犯人がわかった状態での読書だったので「ああ、この場面での犯人はきっと心の中では恐怖しているな」とか、「おや、犯人のここでの言動はやっぱり内心追い詰められているな」などと妄想しながら楽しく読めた。終盤での怒涛の追い込みシーンでの段々不穏になっていく雰囲気がたまらなく好き。

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    2021年10月12日
  • モロッコ水晶の謎

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    タイトルになっている〝モロッコ水晶の謎〟をはじめ、予言(予告)モノを集めたのかな?という印象。読後すっきりではないのだけれど、実際は割り切れないことの方が多く現実ってこんなものかも…と逆にリアリティを感じた。

    中篇3篇の中にある超短篇〝推理合戦〟も面白かった。
    著者もあとがきで触れられているが、こういう箸休めのソルベみたいなのも好み!

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    2021年10月06日
  • カナダ金貨の謎

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    ネタバレ

    ーー


     「国名シリーズ」と云えば日本ではアリス・アリスガワなんですよ憶えときな!
     安心と信頼のミステリ、なんてものがこの世にあるのならそのひとつ。


     クイーン読んでたら読みたくなるというのは必定で、前回『オランダ靴』でバディということばを出したけれど、個人的にコンビとしては江神×アリスよりも火村×アリスのほうが好み。付き合いの長さみたいなものが染み出しているから、というのもあるだろうけれど、掛け合いだとかお互いの、懐に入っている感じなどが安心して読んでいられる。
     一編の小説として、ミステリとして、となるとまた変わってきますが。
     学生アリスシリーズだと、掛け合い担当は別に居るからな

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    2021年09月28日