有栖川有栖のレビュー一覧
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猫小説アンソロジー。猫好き必読。もうどれを読んでも可愛い! 全部可愛い!
ミステリ好きとしては有栖川有栖「女か猫か」、長岡弘樹「双胎の爪」がお気に入りです。だいたいほんわかとした幸せなムードの物語が多い中、ざっくりと残酷さを突き付けられる「双胎の爪」はインパクトがありました。
描かれた猫の魅力に一番のめりこんでしまったのは阿部智里「50万の猫と7センチ」。はらはらどきどき、笑いあり涙ありの一作。だけどそのようにさまざまな感情に振り回される人間たちをよそ目に、猫ときたらもう……! このオチには脱力せざるを得ませんでした。だけど猫ってこういうものだよね。猫の魅力ってこういうところなんだよね……と猫好きの人間が諦めてしまうことを、猫はわかっているに違いありません(笑)。 -
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江神シリーズの短編。
アリスが英都大学に入学してからの一年間がとても色濃く描かれていた。こんなに謎に満ちた生活もなかなか大変そう。第一作の月光ゲームで相当な痛手を負っていたことに改めて心を締め付けられる。
アリスを励まそうとする先輩方の優しさが暖かい。江神さんのおにぎり食べたいなー
EMCのメンバーを今まで以上に身近に感じられて、それぞれへの造詣が深まった。
また月光ゲームから読み直そうと思う。
長編に絡めた設定も面白く、「女王国の城」の神倉が出てきたり、「ハードロック・ラバーズ・オンリー」で投げかけられた謎が「除夜を歩く」で回収される構成など、伏線好きのミステリファンにはたまらない。彼らの話題に上がる本も海外国内問わず様々で、知ったものがあると嬉しくなるし知らないと読みたくなる。 (九マイルは遠すぎるを今更ながら購入した)
ますます、最後を締めくくる長編一作と短編一作が楽しみなのと同時に心底終わってほしくないなと矛盾した気持ち。 -
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ネタバレ久々の火村シリーズの長編
読み応えあっておもしろかったー!!!
短編集もおもしろいけどいつも物足りなかったんだなあ…。
東南アジアの雰囲気を感じられた。
昔行ったバリを想像しながら読んだ。
有栖川先生の作品はものすごく場所の雰囲気が描写で感じ取れる気がする。
けど、時間感覚が掴めないような気もする…
密室トリックが事件の肝なのかな?
トレーラーハウスなのもちゃんと理由があったんだね。
犯人や動機は結構こじつけというか、火村先生と有栖に都合いいというか、読者にはわからないんじゃないかなこれは…
でも特に犯人当てをしたいわけじゃないので、ものすごく楽しめた。
最後淳子さん登場で、色々切なくなったなあ。
たくさんのひとを殺めてきて、結局なにも残らずひとりになってしまった犯人は、最後どうなったんだろう。
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ネタバレ(短編)火村&有栖シリーズ11
黒鳥亭(こくちょうてい)殺人事件
壺中庵(こちゅうあん)殺人事件
月宮殿(げつきゅうでん)殺人事件
雪華楼(せつかろう)殺人事件
紅雨荘(べにさめそう)殺人事件
絶叫城(ぜっきょうじょう)殺人事件
あとがき
〜殺人事件というタイトルをつけないようにしていた作者がなぜこのシリーズを書くことになったかについて。
建物の名前+殺人事件と殺人が行われるのは夜という縛りがあったという話など。
文庫版あとがき
「ゴールドベルグ変奏曲」で演奏者と楽器の違いが、アリスと火村のキャラクター対比になってるという話が、なかなかおもしろいなと思ったり。何気にシリーズで、アリスはよくクラシック聞いてたり、ヘビメタバンド詳しかったりするよなぁと。火村先生はよく運転しながらだとか、ご機嫌だと、鼻歌歌ってたりするなぁと。「46番目の密室」も同じクラシックきいてたよね。
絶叫城のタイトルは今はなき、スペースワールドで絶叫マシン全制覇したときに生まれたタイトルだとか。
解説 竹島 清(建築コンサルタント)
建物からの物語解説と、自身が手がけた建築物?に関する秘密のお話が面白かったです。病院長は隠し部屋をつくりたがる話とか、事実は小説より奇なりって感じで。建築の仕事をしていると秘密を知りやすいとうのも面白かったです。「紅雨荘殺人事件」実写の折には、竹島さんの引っ越し先のお宅を、事件現場の舞台にして、もらって欲しいかもしれない。(笑)
好み的には、月宮殿→絶叫城→黒鳥亭かな。
絶叫城は、東京のホテルに缶詰めのアリス先生と片桐さんのやり取りがみられて楽しかった。