井上荒野のレビュー一覧

  • そこにはいない男たちについて

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    そこには夫はいない

    と感じる2人の女性の視点を比べて進む様は、共通点として新鮮でした。

    料理は声に出して音読してみたくなるワードばかりで圧巻でした。

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    2022年11月07日
  • キャベツ炒めに捧ぐ

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    ★人生ままならないものだということはもうじゅうぶんすぎるほどわかっているのだから、それを裏付けるエピソードの在庫をわざわざ増やさなくたっていいだろう。

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    60歳くらいの人たちの話だったから、少し感覚が合わなくて腑におちない部分があった。でも、町で10年以上続く惣菜屋さんに憧れをもったし、ご飯に囲まれた毎日のあたたかさと幸せも感じることができた。

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    2022年10月31日
  • 結婚

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    結婚を匂わせ金銭を預けた途端に消えた宝石鑑定士、さまざまな立場の女、待ち続け、絶望する女。だが彼女だけは探し続け、彼の相棒にたどり着く…。
    結婚の解釈は、人それぞれにあり、いずれも正しいんだろう。ただ、その先にあるものは、闇なのか?それとも……。

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    2022年10月07日
  • あちらにいる鬼

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    不倫関係にあったという作家の井上光晴と瀬戸内晴美(寂聴)。井上の実娘である著者が、自身の母を含めた三角関係を描いている。

    物語は時系列で、愛人みはると妻笙子の視点から交互に作家白木篤郎との日々が語られる。とにかく篤郎の女性関係のだらしなさ、無神経さに呆れてしまう。今でいうなら一種の発達障害ではないか。妻は内心穏やかではなかったと思うが、淡々と受け止めて家族として変わらぬ生活を続ける。

    やがてみはるは、不倫の清算のため出家を決意。最後に一緒に風呂に入り、髪を洗ってもらう別れの場面は美しく、この物語のハイライトだろう。それを男の娘が書いていると思うと胸がふさがれる。
    後年は、みはると笙子は妻と

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    2022年09月24日
  • あたしたち、海へ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    女子特有の嫌なイジメ。
    有夢、ようこが主な語り手だが合間に担任教師や父親、いじめのリーダー、海の母親が語り手の部分もある。教師や父親はやはり違和感も分かっているがそれを見ないふりをしているのが語り手の時に分かる。いじめのリーダーは根本的な容姿も経済力も恵まれてる。だからこそ孤独な感じ。

    海の母親は働き場の老後施設でいじめにあっている人と自分の娘を重ねていつか居なくなってしまうかもしれない不安を抱えながら、自分なりに向き合う改善方法をみつける。

    どこの場所にも人を虐めることで自信を得たり自分の孤独を埋めたりする人がいる。
    大人が子どもにイジメはダメですよいけないことですよって言ってても大人だ

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    2022年09月22日
  • 猫が見ていた

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    猫がお話に出てくるとファンタジー要素が多く、非現実的に感じると思います。
    ですが、ここに出てくるお話は現実とマッチしていてリアリティがあり楽しく読めました。

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    2022年09月15日
  • キャベツ炒めに捧ぐ

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    恋と食い気の物語、少しお年を召した女性が主人公。

    主人公は3人。一人一人の内面が、至極現実的な料理とともに描かれてゆく。

    ドロドロしたものもあまりなく、読んでいて嫌なものがない。

    諸々の事情で数ヶ月ぶりの読書、復帰一冊目には合っていたと思う。

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    2022年09月12日
  • 100万分の1回のねこ

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    ほぼ皆猫が出てくる話を書いているのに、一人だけ主題に重きをおいて猫が出てこない話を書いていて、その表現も内容も面白かった。世にも奇妙な物語みたいな内容で、才能を売りますと言ったら本当に才能が売られてしまう話。人間、その場所にある畑を耕すしかないんだなと思った、内容まんまだけど笑

    最後の谷川俊太郎さんの、本文前の作者コメントみたいなところにあった、見果てぬ夢、という表現が、とても好きだと思った。

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    2022年09月06日
  • 注文の多い料理小説集

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    食が彩る短編小説集。
    すべて日本が舞台の作品だけれど、坂井希久子さんの作品は江戸時代とかの物語で、深緑野分さんの作品は、昭和か明治とかにタイムスリップしてバラエティ豊か。
    初めて読む作家さんもいて、読書の幅を広げるきっかけになりそう!

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    2022年09月02日
  • 猫が見ていた

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    猫好きなのと、割と好きな作家が入ってたので、読んでみた。
    さらっと読めた。
    やっぱり猫は不思議な生き物だな。
    絵になるというか、物語になる。

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    2022年09月01日
  • そこにはいない男たちについて

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    ネタバレ

    久々にミステリーじゃないものを読んだ。
    状況は違えど、恋愛のことで悩んでる同士だと「どちらの方が不幸なのか」と比べてしまうけど、最後どうなるかはわからないなあと。
    マリの気持ちはすごくわかった。今一緒にいる相手のことほんとに嫌いなはずで浮気もするけど、それは相手は自分のこと嫌いじゃないだろうとどこかで信じたいからそうしてしまう。慣れから嫌いになって、いざ手を離れるとなると惜しくなる。終わりが近づくにつれて今こう言えば終わらないかもと思うけど、もう遅いこともわかっているし、今まで嫌いだったぶんの意地も張ってしまう。そんな感じなのかなと、自分と重ねて考えてしまった。
    マリの気持ちにすごく入ってしま

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    2022年08月12日
  • その話は今日はやめておきましょう【毎日文庫】

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    ネタバレ

    面白かった。
    最後どうなるかドキドキしながら読み進めたが、案外あっさりした結末だった。
    悪になりきれない青年と人がいい老夫婦の話。

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    2022年08月04日
  • 猫が見ていた

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    湊かなえ、有栖川有栖、柚月裕子、北村薫、井上荒野、東山彰良、加納朋子の「猫」に関する作品が味わえる短編集。
    作家陣を見て面白そう!と購入しましたが・・楽しめたのは有栖川有栖と柚月裕子、井上荒野でした。
    (北村薫の作は「中野のお父さん」で既読でした)
    中でも柚月裕子がグッときました。この作品を読むだけでも、価値ありです!

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    2022年05月28日
  • 静子の日常

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    ネタバレ

    ようするに、人生というものは晴天であるのがあたりまえだと思っていたのだ。雨の日や風の日は、「ほんとうの日」じゃない気がしていた。
    そういう感覚は、じつは今もある。ほんとうの日を全然過ごしていない気がする。

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    2022年05月05日
  • ナナイロノコイ

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    女性恋愛作家たちのアンソロジー。

    どんな時代も、いくつになっても、恋愛は人を惑わせる。

    「そしてふたたび、私たちのこと」角田光代

    高校生時代からたくさんの恋をして大人になっていく仲良し3人組。

    女性作家の書く恋愛小説には気のおけない女友達の存在が欠かせない。
    時にシビアで、時にやさしく、そしてあっさりと裏切られることもある。

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    2022年03月05日
  • 100万分の1回のねこ

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    短編集は、滅多にかわないが、表紙の絵に釣られてしまった。みなさん、楽しんで書いているようで、遊び心のあるお話が多かった

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    2022年02月06日
  • その話は今日はやめておきましょう

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    7/100
    リタイア後の趣味で知り合った若者と初老夫婦の関わりの中で人の優しさと信頼感…
    「それ、あるあるー」
    「分かる分かるー」
    と共感を得る中で相手の心を考えていきたい。

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    2022年01月24日
  • 猫が見ていた

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    「「100万回生きたねこ」は絶望の書か」にこういう考え方もあるのかと読む人によって受け取り方が変わるのだということにハッとさせられた。

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    2022年01月13日
  • リストランテ アモーレ

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    「キャベツ炒めに捧ぐ」と「切羽へ」と今回の「リストランテアモーレ」の3冊しか読んだことないけど.
    井上荒野さんてずるい人描くのが上手!!
    悪い人じゃなくて 嫌な人じゃなくて ずるい人.
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    近くにこんなイタリアンのお店あったらなー.
    目の保養にもなるし通っちゃいそう!!
    トリッパとワイン!
    白アスパラ!
    食べたいなー!!

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    2022年01月06日
  • 静子の日常

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    モテモテのおばあちゃんが主人公。
    漫画っぽい展開で「おらおらでひとりいぐも」や「にぎやかな落日」などの優れた老婆作品?と並べると見劣りがしてしまう。

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    2022年01月05日