【感想・ネタバレ】静子の日常のレビュー

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Posted by ブクログ

小さなあれこれはありつつも 淡々とすぎてゆく毎日を 家族それぞれの視点から描かれた連作短編小説。
75歳の静子さんが とても素敵で このような75歳になりたい、と これからの人生の楽しみができた。歳を重ねるごとに 若い頃とは違う自分に淋しさを感じていた今の私にとって、希望を与えてくれる良書となった。

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2024年03月02日

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おっとりしていて、さっぱりしていて、よけいなことを言わない75歳の静子さんは、「可愛らしいおばあさん」。
夫が亡くなったあと、一人息子の愛一郎と嫁の薫子と孫娘のるかと一緒に暮らしている。

物語の流れ方が、今まで読んだことがない斬新さがあって、とても面白いと思った。

静子さんは、週に二回バスで通うフィットネスクラブでも一人果敢にふるまい、家族の誰かの少しの変化も見逃さず、さりげなく一肌脱ごうと動いたり、その神出鬼没さがかわいらしくて、思わずくすっと笑ってしまう。
日々の暮らしの中でふと亡くなった夫のことを思い出すところには、彼女がこれまで生きてきた歳月の厚みを感じてしまう。

静子さんのしなやかな自由さにとても憧れます。
家族それぞれにいろいろあっても、ほんのり温かい宇陀川家の人たちに囲まれて過ごす静子さんを見て、私もこんなふうに年を取りたいなと思う。

新しい年が始まりましたね。
今年も良い本にたくさん出会えますように!(^^)!
皆さま、いつもありがとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

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2023年01月01日

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あー面白かった!

長男家族と同居している75歳の静子さん。
おっとりとお上品な身のこなしをしながらも、好奇心旺盛で、観察力が鋭く、茶目っ気があり、筋を通す、とにかくすごい人。

静子さんの日常はすごい。
ハラハラ、ドキドキ、時々クスッと笑ってしまう、何だか小気味よいおばあさん。
敵には回したくない

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2022年05月27日

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ネタバレ

70歳を超えても自分の人生を謳歌するおばあちゃんがとても気持ちいいし愛らしい。自分の決めたことは貫く姿勢が孫のるかにも受け継がれているのもよかった。山田くんとるかの恋にきゅんとした。。

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2021年05月25日

購入済み

見習いたい、静子さん!

「切羽へ」の次に読んだので、表面上のテイストが随分違うと思いました。が、読み進めていくと底流に有るのは“自分の在り方"だという作者の姿勢は同じであるのに気がつきました。静子さんのものの見方は公平で、偏見や思い込みから遠く、さらに年寄りにありがちな頑固さが無くて、柔軟に物事を捉えられる所が素敵でした。私もこうありたいと思える年の重ね方です。静子さんの日常はまだ続くので、ぜひ続編が読みたいですが、井上先生はきっとお書きにならないと思います。

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2021年04月21日

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今までに読んだ、井上荒野さんの作品とはガラッと違った雰囲気の、カラッとした明るい作品です。
タイトル通り淡々とした75歳の宇陀川静子の日常が、日毎の季節を拾いながら、スケッチのように描かれています。

静子は夫の十三に先立たれて、息子の愛一郎、嫁の薫子、孫の高校一年生のるかの四人家族です。
週に2回フィットネスクラブのスイミングスクールに通っています。
そこでの、人間関係は、孤立して仲間がいないわけではありませんが、皆とくっついて噂話に、乗っていったりは、決してしません。
家庭では、息子の浮気をかぎつけて、嫁との仲を修復するために、パソコンを習いに行き、こっそり作戦を立てたりします。(ここは、ユーモアが垣間見られる面白い場面です)
そして、夫の生前は夫の小さな浮気を許しつつ、自身もひそかに想っていた人がいました。
夫が亡くなってけじめがついてから、会いに行きますが…。

75歳をしっかり生きて自分というものを持っている、静子のような生きかたは理想的で、憧れました。

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2019年10月01日

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静子は75歳
夫の十三を亡くしてから
息子夫婦と暮らす。
.
この静子の行動力が素敵。
フィットネスに行ったり
若者とバーボンを飲んだり
1人で町内のバス旅行行ったり。
でもこの小説
静子だけが面白いんじゃ無くて
宇陀川家が面白いん。
息子の愛一郎、嫁の薫子、孫のるか。
それぞれの視点からの短編だけ
前の前のやつが生きて来たりする。
静子と大五郎の仲も羨ましい。
ほっこりしたり、思わず吹き出したり。
.
井上荒野さん、こーいう類のはすごく好きです。

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2018年01月28日

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ネタバレ

75歳の静子さんにすっかり心酔

人が決めたことについてはそうでもないが、
自分で決めたことはぜったいに守る。
それは静子の信条である。

静子は=それも、信条のひとつとして=後悔はしなかった。
でも、後悔しない人生は、正しい人生というわけではないわね、と考えた。

全然泳げなかったのに、フィットネスクラブに通い
水泳教室で、25m泳げるようになり、
まるでおバカな子にあてたような張り紙
たとえば、「悪口を言うのはやめましょう」とか
その張り紙に、こっそりと付箋に「バカ?」と書いて貼るとか
自分の考えと信条で、判断して行動し発言できる
とても可愛く素敵な静子さん
お嫁さんの薫子さんも、息子の愛一郎さんも
素直で正直な愛すべき中年で
孫のるかちゃんも、若いっていいなぁと
思ってしまう青春をすごしている

おおげさに言えば、静子さんの年代、もるかちゃんの若さも
みんな生きているって、素敵なこともあるんだなって思える
まさか、この本でこんなに元気をもらえるとは思わなかったな

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2015年07月23日

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久しぶりにほのぼのしてて、幸せな気持ちになる本でした。
静子さんいいな~と思いました。
私がもし静子さんに会っていたら、「恵まれた人生を歩んできて、世の中の悪を知らないから人を受け入れる信じられるのね」と思うだろうけど、実際は夫は家庭を顧みないし、世の中の黒い部分も体験していそうだから驚きました。
それでも臆病にならずに自分をニュートラルにしていられるってすごい寛大さです。

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2013年02月05日

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えーー!荒野さんてこういう風味の作品も書いてたんだ!!
と、嬉しビックリな一冊でした。たまらないシュールさ。もしも自分に静子みたいなお祖母ちゃんがいたら・・・と想像するだけで愉快になりました。大吾郎さんとのくだり、泣けます。

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2012年07月13日

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75歳の静子さん、人生を謳歌しているように見えるけど、起こること起こることこんなにどんと構えられるようになるにはそれなりに辛い思いやしんどい思いを乗り越えて来たからなんだろうな。
物事を良し悪しで判断せず、深刻なことでもどこか楽しんでいて、全てを受け止める姿勢、見習いたいな。
それにしても十三も愛一郎も親子してなんで軽々と浮気するんだろう。まぁでも愛一郎はまだましか…誤魔化すようにお取り寄せばかりして家族サービスするのには笑えた笑
静子さんに薫子さん、るかちゃんと女性陣はみんないい女なんだろうなぁ。

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2024年05月07日

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颯爽としていて上品で活動的な静子さん、素敵でした。
こんなおばあちゃんになりたい。
過ごしてきた月日を感じさせる落ち着きと配慮、付かず離れずの距離感。
息子さん夫婦も孫も静子さんを畏敬してるのわかるし、バーボン鷲田な山田暁と仲間たちも、フィットネスクラブのお姉さま方もコーチも、かわいい面白いおばあちゃんだと近付いてたとしても人柄の虜になってる。
山田と仲間たちと、静子さんが孫の部屋からくすねてきたバーボンを外で酌み交わしてたの微笑ましかったです。
宇陀川家やフィットネスクラブの人々のあれこれは荒野さんらしいドロドロハラハラを感じさせるところもありましたが、雨降って地固まるみたく良い方向で終わるので嫌な気持ちにならない。すごい。

大五郎さんエピソード、切ない。死別した夫の十三には「努めて」接してて、でもずっと好きだったのは大五郎さんなんだろな。
ここでぐらんぐらんに揺れても、自分の決めたことは守ってるのも素敵です。
以和子「田辺聖子(雪の降るまで)」→静子「井上荒野(静子の日常)」と、年を重ねていきたいです。

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2023年11月29日

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初読みの作家さん。
好きな作家さんがこの作家さんの新刊をお勧めされる際に、こちらも話題に挙げられていたので、こちらから手に取ってみた。

静子さんは、とても上品で気品のあり、機転も聞く方。家族やご近所、フィットネスクラブでのトラブルも目立たぬようにこそっと解決していく姿は読んでいて爽快であり、痛快でした。
自分も年齢を重ねていくうちにこんな風になれたらと思う一方で、静子さんの夫婦生活ではなくなったご主人に、苦痛を虐げられており、夫亡き後の「自由を生きる」覚悟が、静子さんを凛とさせている要因の一つなんだろうなと思った。

連作短編集で読みやすかった。

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2023年11月15日

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ネタバレ

あっさり、さっぱりしている静子さん。
そんな静子さんと静子さんの一人息子と
その嫁とその娘、4人の視点で物語が進む。

静子さんは自分でスイミングスクールに
通うといって契約しちゃうし
孫の部屋からお酒を取ってみたり
愛人に会いに行ってみたり
そんな破天荒なようで自分を持っている静子さん。

自分や他人をすっと遠くから見ている、
そんな冷静さがある。

くすっと笑えたり、なるほどなあと思わされたり
おばあちゃん凄い・・・となったり。

ちょっとだけ毒のある感じがまたいい。

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2023年10月25日

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ジェットコースターのような大げさな展開はないけど、ちょっとざわっとしたりハラハラしたり。それが心地いいなと感じながら読めたのは、物語全体に静子さんの茶目っ気や、登場する人たちの愛らしさが溢れているからかもしれない。

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2023年05月09日

Posted by ブクログ

心穏やかに集中できる。
心に留めておきたい一節がある。
ふいにクスっと笑える。

幸せな読書体験できる一冊でした。

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2023年04月14日

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静子おばあちゃんと家族が語る日常。
75歳の静子おばあちゃんが颯爽としていて素敵♪
ちょっと茶目っ気もあって、人に流されず自然体なところが良い。
世の中のちょっとコレどうなの?という部分に独自の突っ込みを入れるところが好き。
じんわりと楽しめる一冊でした。

『後悔しない人生は、正しい人生というわけではないわね』

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2021年01月09日

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爆発的に面白いわけではありません。だって、ここに描かれているのは、後期高齢者となったおばあちゃんの日常。息子一家と同居する静子さんは、一見おっとりとした可愛らしい人。しかしその実を知れば、やるな婆ちゃんとニヤリ。何度かふきそうに笑いました。

婆ちゃん、息子、嫁、孫娘の視点で。静子さんは、人の決めたことはそうでもないけど自分で決めたことは絶対に守る人。まったくぶれない。そんな静子さんのことを家族が認め、畏れ、敬意を払っているのがいい。年頃の孫娘が爪切りを借りにきて言葉を交わすシーンがとても好き。

すっとぼけた雰囲気があるのに、ちょっぴり切ない。行ったことのないところに行ってみたいと思いました。

女たらしも役に立つ。名言。浮かないときには缶ビール!

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2018年11月03日

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75歳の静子おばあちゃんの日常。
スポーツジムの水泳教室に通ったり目的は何であれパソコンを習ったりと、何ともパワフルな静子さん。若いっ。
好きな事を見つけて挑戦している人は、年齢など関係なくとってもイキイキしている。離れ離れになりそうな家族を表に出ることなくそっと元に戻す技はやはり年の功なのか。
ある人生を送る賢い静子さん。かっこいい。

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2017年04月08日

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こんな歳の取り方!おばあちゃんになるの楽しみ!!!!と、思わせるような一冊。

息子夫婦との生活、孫、ご近所付き合い、友達、彼氏。

とにかく静子さんの周りに溢れるいろんなこと、人、もの。なんだか人間年を取ってもあんまりやることは変わらないんだなぁ。

と、変わらないことに安堵し、変わることに期待もするそんな一冊でした。

ホットミルクのようななんとも言えない暖かさと、身近さで心が柔軟になる一冊。

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2016年04月24日

Posted by ブクログ

ふわふわした友人が、「こんなおばあちゃんになりたいの」とふんわりとオススメしてくれた本。
なるほどね。75歳の静子はとても魅力的。いわゆるゴーイングマイウェイなおばあちゃんでもなく、協調性をある程度保ちつつも、自分を貫き、しっかり考え、そしてとても「女」だ。自分の身の回りにもあるようなことだし、とても柔らかく、温かい筆致だし、この本を読んでいる間はとてもシアワセな気持ちになれた。
静子のように、いくつになっても生活を楽しんで、素直に柔軟でいられたらと思う。

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2012年09月26日

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主人公・静子の暮らしを、双眼鏡で追っ掛けたような物語。
死も哀しみもきちんと引き受けてきた75歳の「アメリ」は、それゆえに賢くてやさしくて強い。
憧れの女性!素敵な目標ができました。

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2015年01月23日

Posted by ブクログ

初井上荒野。井上荒野さんの本筋?はこういう路線じゃないんだろうなー、もっと濃い恋愛ものが本筋なんだろうなーとか思いつつ、これはすごく読みやすくてよかった。さわやか。
おもしろかったのは、「老人ではあるけれど、べつに猿や蛙というわけではないのだから、人間が人間のためにつくった機械を、使えない筈はない。」ってところ。で、75歳の静子さんはパソコンに挑戦するのだけれど。猿や蛙って(笑)。こういう文章が好きだなあと思った。
日常のこまこましたことが書かれている小説が基本的に好き。

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2012年08月31日

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装丁に惹かれて借りた一冊。しみじみと面白い一冊でした。
初・井上荒野さんでもあるけど、どうやら今作は井上さんの作風としては少し異色なのかな?

主人公の静子さんは、御年75歳。息子夫婦と女子高生の孫と同居しています。

この本はそんな静子さんと周りの人たちのほのぼのとした日々…というにはちょびっと生々しい、あれやこれやのお話。

静子さんめっちゃ好きだ〜。何が素敵って、考え方がとても柔らかい。

世間では年を取るにつれて頭が固くなる、なんてよく言われますが、酸いも甘いも十分すぎるほどに噛み分けてきた年齢になると、自分の考え方や感覚に経験上の自信を持つので違った考えをなかなか受け入れられない。それはある意味仕方のないことですよね。

でも、静子さんはそうじゃない。
しっかりと自分の感覚を確立した上で、あ、こんな考えもあるのね、と人の感覚もふんわり柔軟に受け入れられる人なのです。

年を重ねてこんな風になれたらいいな、と素直に思える。

余談ですが、私の職場には仕事が大好きで、奥さんとすごく仲良しで、趣味もたくさんあって、毎日楽しそうに過ごされている70歳の男性がいます。
そういう理想的なお手本が身近にいると、年を取るのも悪くないもんだな〜と思えてきて心強いのです。

この本を読んで、また静子さんという素敵な、心のお師匠にしたいひとができました。

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2022年11月16日

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ネタバレ

ようするに、人生というものは晴天であるのがあたりまえだと思っていたのだ。雨の日や風の日は、「ほんとうの日」じゃない気がしていた。
そういう感覚は、じつは今もある。ほんとうの日を全然過ごしていない気がする。

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2022年05月05日

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モテモテのおばあちゃんが主人公。
漫画っぽい展開で「おらおらでひとりいぐも」や「にぎやかな落日」などの優れた老婆作品?と並べると見劣りがしてしまう。

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2022年01月05日

Posted by ブクログ

初・井上荒野。

75歳の静子さん。
軽やかな振る舞いで、なんでもお見通しのカッコいいおばあちゃん。

そんな静子さんにも、かつて「怒らなければならない理由」(=悪い猿みたいなもの)があった。
彼女は長年その猿と折り合いをつけ、あるいは猿なんかいない、と自分に思わせて生きてきた。
つまりは、とても見事な良妻賢母を、彼女は演じてきた。

夫の死とともに、夫の妻であることをやめ、自由を手にした静子さん。
スポーツクラブでスイミングを習い、
息子夫婦の危機を未然に防ぎ、
孫の彼氏とも友達に。
若くはない、と自覚しながら、でも
「新しい歌を知ることはできるんだわ」と呟く。

「自由であるためには、心強くあらねばならない」と分かっているからこその、軽やかさ。
いつか自分も手に入れたい。
そして過去を懐かしく愛しく
振り返りたい。

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2020年07月14日

Posted by ブクログ

75歳の“フツウ”って、どんな感じなのだろう?
息子夫婦と同居し、“居場所”としてフィットネスに通い、水泳もめきめき上達する。
気に入らない事があると、他人に自分の仕業だとばれないよう、意趣返し。これ、ちょっと引く。
同居している息子や孫のプライベートにも、何食わぬ顔で介入。
凄いな~
BBA恐るべし。
しかし、ひそかに心を寄せた人の老いを目の当たりにして切ないのは年相応か。
静子自身の日常プラス、静子の同居家族の日常が描かれる。
興味深い。

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2014年10月04日

Posted by ブクログ

もう、そう決めちゃおう。
そんな風にして「決断」をして、人生を歩んで行く方法があることを知った。
私は、なかなか決めちゃえない。
いつまでもぐずぐずして、「もっといい答えが…」と思っている。
それはそれで、私が決めていることでもあるのかもしれない。ある意味では。
「答えをなかなか出さない」という決心

けれど、静子さんやるかのように自分で「決めた」ことは貫く。
という、そんな生き方も潔くて、自由で、強くていいなと思った。

決めちゃう。
そして、それは守る。
ぐじゅぐじゅ言わない。
許すと決める。
信じると決める。
そう決めたら、次の階段を上ることができる。
いつまでも同じ場所にいないで、
次の自分に会いに行くことができるのだ。

でも、それは逆に今の自分のことをよく分かっていることでもあるな。
だから決められるんだ、そうか。

「日常」は思えば、そんな「決断」の連続なんだ。

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2013年10月26日

Posted by ブクログ

軽いタッチの読み物。もう少し静子を始めとした家族全員のキャラクター造形に深みがあれば・・・、とちょっと惜しい感じ。

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2012年11月21日

Posted by ブクログ

静子さんというお祖母さんが主人公。
正義まっしぐらな性格なわけではなく、優しいおせっかいなお祖母さんというわけではなく。
自分を律して生きている、いろいろ、いろいろある、としをとったって、いろいろある、そんな主人公、静子さんが語る、大きな事件があるような、ないような、そんな物語。

信頼する作家、井上荒野の、明らかに突き刺してくるタイプの小説ではない、だけど少しつきさしてくる、という小説。

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2012年07月19日

購入済み

うーん…

最初物凄く好きな小説だなと思ったのですが、中盤からうーん…となりました。
ですが小説としては読みやすいです。

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2021年01月08日

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