• 憂鬱な朝 NOBLE COLORS
    購入済み

    もう最高に良かったです。

     BL漫画という偏見(?)を覆す傑作だと思います。
    是非BL嫌いの人にも読んでいただきたい作品です。
     大袈裟に言えば、生きる事や人を愛する事の意味を考えさせてくれ、たまたま愛する人が男性だっただけで、相手の幸せをただ願う暁人のありように切なさややるせ無さを感じ、結果的には桂木と相思相愛になりホッとしたのも束の間、お互いの未来の為に、ひと時とは言え、離れる決断をするなど、読者も翻弄される本編のスピンオフとして、少し気楽に読める所もありました。が、やはり恋愛の切なさはきちんと描かれていて本当にその世界観を満喫できました。
     できれば二人のその後を見たいと切望しました。

    #胸キュン #切ない #エモい

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    2024年01月10日
  • ロスト
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    一気読み必至!

    面白かったです。
    なぜ村瀬梓が誘拐されたのか、その謎を辿ると意外な真実が次々に明るみに出て来て…
    細かい点を突き詰めると現実的ではないところもありながら(例えば村瀬殺害の状況は施設のスタッフに気付かれる可能性が無かったのか等)全体の構成力と心情描写の細かさで読者を惹きつける力があり、ノンストップで最後まで読み続けました。
    特に、麻生のキャラクターが好きです。

    #切ない #ドキドキハラハラ #ダーク

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    2023年03月07日
  • マトリョーシカ・ブラッド
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    一気読み、まちがいなし!

     二転三転するストーリーに翻弄され、一気に読み進めました。薬害事件をめぐる登場人物それぞれの思いが錯綜し、やがて犯人と思しき男が浮かびます。しかし彼には鉄壁のアリバイがあり…
      個人的には、六篠のキャラクターが面白かったです。今時のおぼっちゃまくんかと思えば、意外に熱血だったりして。
     辰巳と六篠コンビの続編を期待しています。

    #アツい #ドロドロ #ダーク

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    2023年03月01日
  • シンプル・プラン
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    最後までノンストップで読ませる

    ストーリーは突然大金を手にした平凡な男が、金の魔力に魅入られ、犯罪を隠す為に共犯者や周りの罪なき人々を次々と殺して行くという割と単純なものです。
    では何故最後までノンストップで読み通したかといえば、次々と岐路に立たされた時の主人公の選択をまるで自分の選んだ道のように感じ、その先に待ち受ける出来事を早く知りたいと思うからです。
    ここまでの大ごとでなくても、生きていくなかで選択は日常であり、私たちも先のわからない道を選び取るという連続が当たり前ですが、あの時そうしなければという後悔は、誰しも感じた事があるでしょう。それが、殺すか、罪を露見させるかという究極の二択に突き詰めて、生き方や良心に問い

    #ドキドキハラハラ #深い #怖い

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    2022年08月12日
  • ポーの一族 秘密の花園 1

    続きが早く読みたい!

    先日「一度きりの大泉の話」を読んだばかりだったので、尚更感慨深いものがありました。連綿と続く一族のエピソードが生まれた背景にはこんなに追いつめられた状況があった事を知るとエドガーの孤独な心情も更に身につまされます。人を信じたいのに、信じきれず離れていくしか術の無い辛さはいかばかりか、そしてアーサーとの関係は?早く続きが読みたいのです!

    #切ない #エモい #ドキドキハラハラ

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    2021年05月04日
  • 静子の日常
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    見習いたい、静子さん!

    「切羽へ」の次に読んだので、表面上のテイストが随分違うと思いました。が、読み進めていくと底流に有るのは“自分の在り方"だという作者の姿勢は同じであるのに気がつきました。静子さんのものの見方は公平で、偏見や思い込みから遠く、さらに年寄りにありがちな頑固さが無くて、柔軟に物事を捉えられる所が素敵でした。私もこうありたいと思える年の重ね方です。静子さんの日常はまだ続くので、ぜひ続編が読みたいですが、井上先生はきっとお書きにならないと思います。

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    2021年04月21日
  • 切羽へ
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    日常の風合いを楽しむ小説

    特に事件は起こらないありふれた日常の機敏を描くのが上手で、主人公の気持ちの変化を丁寧に言葉にしていると思います。そういえば私自身もちょっとした事で気分が上がったり、下がったりする事があると改めて自分に置き換えて考えたりしました。表現の詩的な感じもとても素敵でした。不思議な存在感の石和に作者が託したものは何だったのか、考えながら読み進めていき、最後まで謎のままで読み終えました。主人公が子供の時に見たミシルシの象徴が石和かもしれません。有って無いようなもの、あるいは無くて有るようなもの、影または気配の象徴かもしれないと思いました。

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    2021年04月19日
  • 失踪.com 東京ロンダリング
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    続きが気になる!

    「東京ロンダリング」に続く事故物件を扱う相場不動産とそこに纏わる人々を描いた社会派ミステリーです。
     仙道、町田、相場社長やまあちゃんが、今後ジャパン地所を中核とする黒幕にどう立ち向かっていくのかとても気になります。
     第三弾が必ずあるはずと信じているので、作者の原田先生に早く続編をお願いしたいです。
     本作の中で一番頭に残ったのは、人が居るとその中の一定数は失踪するというところです。アリの集団では必ず一定数が怠け、働きもののアリばかりを集めても、その中の一定数は必ず怠けると言うのと同様に、失踪も人間社会のバランスを保つための必要悪だと説明されます。そして大切なのはひょっこり出てこれるよ

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    2021年01月21日
  • 戦争は女の顔をしていない 1
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    空を指す手

     勇敢な女たちの従軍体験記を漫画で読み易くした本と朝日新聞で見て、読んでみました。読者は絵があるので視覚的に理解でき、スラスラと読めました。しかし、作者の苦労たるや、服装にしろ、戦車や銃器などの背景にしろ、目で理解してしまうので、適当に書くことができず、きちんと考証して書いているとのコラムでしたが、本当にその通りだと思いました。
     性差による決めつけは個人的に大嫌いですが、当時も現代の私たちと同じような考えを持って戦場に飛び込んだ女性たちがいたことは驚きでした。
     男性と同じようにと言いながら、最後の最後で女であることを武器に窮地を乗り越えたのも、生死の瀬戸際では仕方ないのかもしれません。
     

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    2020年03月12日