井上荒野のレビュー一覧

  • 注文の多い料理小説集

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    料理に関する短編小説集。

    どの話も美味しそうで、ストーリーにも一癖あったり味がある。

    その中でも一番のお気に入りは
    伊吹有喜の「夏も近づく」。

    複雑な家庭の事情で、家を追い出された葉月という少年と、主人公の拓実。
    ぎこちなかった彼らの関係が、
    拓実の作った美味しい料理を二人で食べることで新しい人間関係が作られていく。

    夏の風景の清涼感もあり、大のお気に入りとなった。
    この作者の他の本も読んで見たくなった。
    こういう新しい世界が広がるのも、小説集の醍醐味ですね。

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    2025年12月30日
  • しずかなパレード

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    ネタバレ

    ある日夫と娘を残して出て行ったきり、ふつりと姿を消した晶。
    とても静かに文章が流れていくけど、別に伏線でもなんでもないけどカンフーマンの不穏な感じ。
    残されるものは辛いね。家族を捨ててどこかで元気に生きているなり、死んでしまったなり、区切りって必要だと思う。
    最後の最後にもう一つの区切りを必要とする家族が現れるけど、加害者側も被害者側も報われない。

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    2025年12月23日
  • ズームーデイズ(小学館文庫)

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    私が井上荒野さんを知ったキッカケは2019年「それを愛とまちがえるから」をTVで見てなんか私の中で消化仕切れなくて覚えていた事。
    「あちらにいる鬼」を2022年TVで見て同じ作家である事を知り何となくBOOKOFFで見つけた「ズームーデイズ」を買う事になった事は偶然に他ならない。
    何故私の目の前をチラチラするのか不思議な縁を感じていた。私とアームーは正反対の性格だと思う。第一三島由紀夫の顔が嫌いだからだ。お洒落な男性も好きじゃ無い。「あちらにいる鬼」では父井上光晴のプライベートがダダ漏れで「ズームーデイズ」は井上荒野自身の事を描いているのではとひと事でありながら心配してしまう私はやっぱり井上荒

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    2025年12月21日
  • そこにはいない男たちについて

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    生活感のある江國香織。まりと夫の生活の描写がリアルですごく嫌だった(褒めてる)。
    私は夫を亡くして解放されたから、実日子のように心からその不在を悲しむことができる状況に少し憧れはある。勇介がちょっと無軌道すぎた。

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    2025年12月21日
  • あちらにいる鬼

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    男とその妻、そして男にかかわった女。夫を巡る女たちという、女性2人の目線から書かれています。愛とは不思議だなぁとつくづく考えさせられました。

    中国で、鬼とは死者の霊魂そのものを表すのだそうです。今は亡き人物を弔う意味もある作品なのかもと感じました。

    互いが苦しみつつ、離れられずにいる関係を断ち切るために、なぜ女性が出家するに至ったのか。その募る想いを明確に知りたいがために、作者はこの小説を書いたのかもしれません。

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    2025年12月20日
  • キャベツ炒めに捧ぐ リターンズ

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    料理名にまつわる話かと思ったが違う。続き本だとは知らなかったけどリターンと題名にあるので気づけよと恐る恐る読むが前作を知らなくても大丈夫だった。
    年齢と会話のギャップに確かに気持ちはいつでも若いからそうなるだろうなぁとリアルな中年層を垣間見、そして自分もきゃっきゃしていてもいいんだと勇気をもらう。
    何か始めるのに年齢は関係ないし気の合う仲間に出会えたら行動あるのみ。
    楽しみながら毎日を過ごす秘訣をみた気がする。

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    2025年12月20日
  • キャベツ炒めに捧ぐ リターンズ

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    前作に引き続き登場するお菜の美味しそうなことと言ったら!
    何だかよくわからないままな登場人物たちもいたけれど面白かったと思う。
    もっと年齢を重ねて読んだらこの物語の味わいがより深く感じられたのかな。

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    2025年12月13日
  • キャベツ炒めに捧ぐ リターンズ

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    確かに前作も読んでるはずだけど すっかり忘れての「リターンズ」
    出てくる お惣菜がどれも 美味しそう

    井上荒野さんらしい ちょっと不思議な感じもあったけど ラストはドラマの最終回の様に みんな登場して ハッピーエンド

    勅使河原さんだけは 一体何が目的で どんな人?という感じでした。

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    2025年12月11日
  • 錠剤F

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    短編集。結末がなぜそうなるのか?が分からなくて、想像する感じでした。私の読解力がないのかな?ちょっとモヤモヤ。

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    2025年12月05日
  • キャベツ炒めに捧ぐ リターンズ

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    前作をまったく覚えてない状態で読んだせいか、こんな読みにくい感じだっけ?と当惑。
    あの年齢で仲良い仲間って素晴らしいなと思いつつも、勅使河原さんとかなぞだし、ちょっと微妙だった

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    2025年12月01日
  • 切羽へ

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    ずっと淡墨がかったような、色のない島を見た。
    山田詠美の解説を読んで読もうと思ったけれど、解説の通り、書かれていない言葉の味わい。
    ラスト、ホッとしました。家族のいる女として。

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    2025年11月27日
  • キャベツ炒めに捧ぐ リターンズ

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    1作目は随分昔の読んだので、記憶が定かでないがそれでももちろん楽しめる。

    3人それぞれの状況は違えども、この年齢になってくるとなんだかみんなが愛しくなってくる。
    結末は羨ましく・・・けど、私は料理が出来ない(笑)

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    2025年11月26日
  • しかたのない水

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    ひとの嫌な部分を見てすこしイヤな気分になる、なんの教訓にもならない、なんの利益にもならない、読んでも意味ないお話。でもまぁ、現実の人生ってのもこんな感じだよね、とも思って変にリアリティも感じてしまう、クセになる本。

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    2025年11月16日
  • しずかなパレード

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     この作家特有の、中高年男女のやや気怠い関係が複数描写され、それなりに面白く読めるが、そこまでかなという印象。

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    2025年11月14日
  • キャベツ炒めに捧ぐ リターンズ

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    前作を読んでいなかったが、タイトルに惹かれて読んでみた。
    お惣菜やを営む60代の3人の女性たちの日常が賑やかに描かれていて面白かった。
    やはり前作を読んでみようと思う。

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    2025年11月11日
  • キャベツ炒めに捧ぐ リターンズ

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    前作から14年?かなり好きだった記憶があったから楽しみにしてたんだけど…なんだろ、だらだらしたと言うか、キャハハっていう笑い方やあたしっていう物言いとか変わってないはずなのに私が勝手に受け入れられなくなってた。
    前作読み直してから読めばよかったかな…そしたら少しは違ったかも

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    2025年11月07日
  • キャベツ炒めに捧ぐ リターンズ

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    2011年に刊行された『キャベツ炒めに捧ぐ』の続編で10話収録の連作短編集。

    前作未読だが楽しめた。

    主人公は都内で惣菜屋「ここ家」を営んでいる60代後半の江子、麻津子、郁子。

    彼女達が作るお惣菜はとても美味しそうで魅力的。

    だが周辺は何かと賑やかしい。
    エセジェントルマンやワケアリ女性が登場し、店舗立ち退き問題まで発生。

    でも三人寄れば文殊の知恵でかろやかに立ち振る舞う彼女達の姿が好ましい。

    不穏な空気が流れる場面もあるけれど、大人な彼女達だからこそ上手くやり過ごし前進していく姿に憧れる。

    読後はケセラセラ~な気分。

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    2025年10月29日
  • 注文の多い料理小説集

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    料理をテーマにした7人の作家さんによるアンソロジーです。

    こちらのお目当ては柚木麻子さんと伊吹有喜さん。あと未読の井上荒野さんが気になってました。装丁のデザインとタイトルがなかなか洒落てますよね。

    『エルゴと不倫鮨』柚木麻子
    最初は不倫の話かぁ…ちょっと嫌だな、と思いきや、さすがの柚木さん。吹き出しそうになるくらい痛快でおもしろかったです。

    『夏も近づく』伊吹有喜
    自然の中で食べるちゃんと手をかけた料理が本当においしそうでした。

    『好好軒の犬』井上荒野
    初めましての井上荒野さん。最初から最後まで独特で不穏な雰囲気のあるお話でしたね。

    『色にいでにけり』坂井希久子
    こちらも初めましての

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    2025年10月28日
  • キャベツ炒めに捧ぐ リターンズ

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    帰ってきた江子、麻津子、郁子。

    「ここ家」のお惣菜が相変わらず美味しそう!!

    立ち退き問題勃発で、今後が心配されたけど、3人の未来は明るい!!

    お米屋バイトの進くんも頑張ってほしいな!

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    2025年10月28日
  • 照子と瑠衣

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    さらっと読めた。
    どうしても不法侵入された持主の気持ち悪さを感じてしまった
    70歳にもなってすることじゃない

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    2025年10月17日