井上荒野のレビュー一覧

  • 注文の多い料理小説集

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    ネタバレ

     タイトルで買ってしまった。
     北信の湯田中の古本屋併設のフレンチのお店「やまブイブイ」。読書好きの女将さんの、おそらく読んだ本だろう。
     折しも、宮沢賢治の『注文の多い料理店』という短編集を読んだところだったので、目について、思わず手に取ってしまった。きれいな古本。200円はお買い得♪

     さて、誰から、どの作品から読むか?
     折しも、短編集を編むなら、作品の掲載順はどうあるべきかを読み友たちと語る機会があったので、果たして順番は大切か、それとも……、という思いを確かめる意味でも、この短編集は、今、読むべきだとも思ったのだった。

     結果、最初に読んだのは柚木麻子から。「エルゴと不倫鮨」
     

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    2026年03月03日
  • キャベツ炒めに捧ぐ リターンズ

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    60代で元気な三人娘。いろいろあるけど、前向きに妥協せず挑戦して進んでいける。
    羨ましいです。勅使河原さんは一体何だったのか…?

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    2026年02月13日
  • 生皮 あるセクシャルハラスメントの光景

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    自分にも無自覚な(もしかしたら限りなく自覚に近い思いを抱えた)ハラスメントの経験があるから、読んでいてどこかでそれを受け入れたくないような、変な気持ちを抱えてしまって、イライラするけど後ろめたいような感じがしていた。
    「何で今更こんな告発とかしてるの?」「自分からホテルに行ったんでしょ?」このあたりの周囲の何気ない言葉。日常的すぎてこわい。

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    2026年02月08日
  • あちらにいる鬼

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    この小説を最低の嘘つき男と図々しくて嫌な女、超然と見えながら傷つき続ける妻が色恋に溺れ、結婚を冒涜する気持ちの悪い話だと定義することは容易い。
    確かにどこを取っても自分が体験したいとは思えない。
    でも激しい情熱と愛憎が時間をかけて風化していった結果、3人が共同体のようになっていく様は何故か少し羨ましささえ感じる。
    みはるが出家したり篤郎が癌になったり、そういう大小様々な出来事が組み合わさって、針の穴を通すような確率で生まれた奇跡のような関係性がまぶしい。
    1人の男を愛しすぎるあまり憎んで、憎み疲れて疲れた先にこんな景色が見えるなら悪くないと思う。
    妻とみはるの間にある種の共犯めいた空気が流れて

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    2026年02月05日
  • 照子と瑠衣

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    70歳の二人の女性が残りの人生を一緒に………………

    表紙……映画『テルマ&ルイーズ』のパクリ?だよね(笑)

    まあ元気はもらえたかな(^^;;

    余生愉しむには………………健康!見た目!そしてお金!

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    2026年02月03日
  • 小説家の一日

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    「書くこと」をめぐる短編集、だけど、自らと向き合いじっくり書くというより、表面的な平和や見て見ぬふりの違和感に潰されていく中で溢れ出たという感じの切迫感とザラつきが印象的。どんどん語る男と、あれもこれも飲み込む女。溢れ出た言葉の重さは男に届くのか。

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    2026年01月25日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    どの話も好きだけれど特に好きな2つを。
    まずは川上弘美さんの「アクティビティーは太極拳」から。
    何となく合わないと感じていた母と娘が、コロナ禍の最中、距離はありながらも同じ風景を共有し、長い旅の時間を過ごす贅沢さとほんの少しの切なさに胸がいっぱいになる。
    違う場所で暮らし、たまに顔を合わせるとやっぱり合わないと感じながらもその関係の面白さに気付いていく様子がとても丁寧に描かれていてとても気に入った。

    桜木紫乃さんの「ほら、みて」はどこかでも読んだことがあったと思うのだけれど2度目もやっぱり素敵だった。
    自分の両親もこうであってほしいと、こうなってくれるのならば、ななつ星の 旅をプレゼントして

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    2026年01月19日
  • 猫が見ていた

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    錚々たる作家さんたちによる猫にまつわる物語の短編集。怖い話、心温まる話、悲しい話、色位ありましたが、私は加納朋子さんの作品が特に面白かったです。

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    2026年01月17日
  • 生皮 あるセクシャルハラスメントの光景

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    読者の世代と性差などで評価が分かれるかもしれない
    思うことは、人は自分の思うようにしか物事を見ることができないということ
    自分も知らず知らず、思いもよらず、加害者になっているかもしれない

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    2026年01月11日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    ネタバレ

    すてきなアンソロジー。豪華寝台列車「ななつ星」が舞台なので、登場人物はわたしよりも年上の大人な人たちがメインですが、想像しながら読めました。大人の素敵な旅、かと思えばいろいろな面もあったり。
    ちなみにすてきな装幀・装画デザインはクラフト・エヴィング商會さんです☆

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    2026年01月08日
  • キャベツ炒めに捧ぐ リターンズ

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    ネタバレ

     ☆つでもいいんだけど、なんか羨ましいというか、だんだん妬みになってきてしまって、3つ。だってウザい夫はいないし、毎晩でも語り合える友達がいて、素敵な料理を作って、お客さんにも褒めてもらえるんだもの。
     そのお総菜屋が大家さんから立ち退きを迫られ、3人は決断をします。
     なんかうまくいきすぎちゃう?
     こんな風に仲良しの友達といっしょに暮らせるのは夢ですね。60代も半ばを過ぎた人たちでもその気になればその夢が叶いますよと荒野さんから言われた気がします。でもねえ、まずその友達が近くにいないのよお。羨ましいなあ。

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    2026年01月08日
  • 猫が見ていた

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    タイトルのとおり、猫にまつわるアンソロジー。

    加納朋子先生の「三べんまわってニャンと鳴く」が特にお気に入りでした。希薄な人間関係を望むソシャゲにはまった男性のお話。
    心がぎゅっとなって少し泣いた。

    悲しみのなかにほのかな温かさのある柚月裕子先生の「泣く猫」も好きでした。

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    2026年01月05日
  • キャベツ炒めに捧ぐ リターンズ

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    私は去年一作目を読んで、その続きのリターンズ。
    ちょっと60代半ば〜後半とは思えないような、3人。50代半ばなイメージになる。
    勅使河原さんの目的がなんなのかよくわからなかった。進くんは少なめ。3人の女性が入れ替わり立ち替わり各章の主人公(話し手)になるのだが、白山さんが亡くなっていたのに驚いた。

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    2026年01月04日
  • 注文の多い料理小説集

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    料理に関する短編小説集。

    どの話も美味しそうで、ストーリーにも一癖あったり味がある。

    その中でも一番のお気に入りは
    伊吹有喜の「夏も近づく」。

    複雑な家庭の事情で、家を追い出された葉月という少年と、主人公の拓実。
    ぎこちなかった彼らの関係が、
    拓実の作った美味しい料理を二人で食べることで新しい人間関係が作られていく。

    夏の風景の清涼感もあり、大のお気に入りとなった。
    この作者の他の本も読んで見たくなった。
    こういう新しい世界が広がるのも、小説集の醍醐味ですね。

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    2025年12月30日
  • しずかなパレード

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    ネタバレ

    ある日夫と娘を残して出て行ったきり、ふつりと姿を消した晶。
    とても静かに文章が流れていくけど、別に伏線でもなんでもないけどカンフーマンの不穏な感じ。
    残されるものは辛いね。家族を捨ててどこかで元気に生きているなり、死んでしまったなり、区切りって必要だと思う。
    最後の最後にもう一つの区切りを必要とする家族が現れるけど、加害者側も被害者側も報われない。

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    2025年12月23日
  • ズームーデイズ(小学館文庫)

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    私が井上荒野さんを知ったキッカケは2019年「それを愛とまちがえるから」をTVで見てなんか私の中で消化仕切れなくて覚えていた事。
    「あちらにいる鬼」を2022年TVで見て同じ作家である事を知り何となくBOOKOFFで見つけた「ズームーデイズ」を買う事になった事は偶然に他ならない。
    何故私の目の前をチラチラするのか不思議な縁を感じていた。私とアームーは正反対の性格だと思う。第一三島由紀夫の顔が嫌いだからだ。お洒落な男性も好きじゃ無い。「あちらにいる鬼」では父井上光晴のプライベートがダダ漏れで「ズームーデイズ」は井上荒野自身の事を描いているのではとひと事でありながら心配してしまう私はやっぱり井上荒

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    2025年12月21日
  • そこにはいない男たちについて

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    生活感のある江國香織。まりと夫の生活の描写がリアルですごく嫌だった(褒めてる)。
    私は夫を亡くして解放されたから、実日子のように心からその不在を悲しむことができる状況に少し憧れはある。勇介がちょっと無軌道すぎた。

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    2025年12月21日
  • あちらにいる鬼

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    男とその妻、そして男にかかわった女。夫を巡る女たちという、女性2人の目線から書かれています。愛とは不思議だなぁとつくづく考えさせられました。

    中国で、鬼とは死者の霊魂そのものを表すのだそうです。今は亡き人物を弔う意味もある作品なのかもと感じました。

    互いが苦しみつつ、離れられずにいる関係を断ち切るために、なぜ女性が出家するに至ったのか。その募る想いを明確に知りたいがために、作者はこの小説を書いたのかもしれません。

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    2025年12月20日
  • キャベツ炒めに捧ぐ リターンズ

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    料理名にまつわる話かと思ったが違う。続き本だとは知らなかったけどリターンと題名にあるので気づけよと恐る恐る読むが前作を知らなくても大丈夫だった。
    年齢と会話のギャップに確かに気持ちはいつでも若いからそうなるだろうなぁとリアルな中年層を垣間見、そして自分もきゃっきゃしていてもいいんだと勇気をもらう。
    何か始めるのに年齢は関係ないし気の合う仲間に出会えたら行動あるのみ。
    楽しみながら毎日を過ごす秘訣をみた気がする。

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    2025年12月20日
  • キャベツ炒めに捧ぐ リターンズ

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    前作に引き続き登場するお菜の美味しそうなことと言ったら!
    何だかよくわからないままな登場人物たちもいたけれど面白かったと思う。
    もっと年齢を重ねて読んだらこの物語の味わいがより深く感じられたのかな。

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    2025年12月13日