井上荒野のレビュー一覧

  • 注文の多い料理小説集

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    ネタバレ

    料理をテーマにしたアンソロジー。
    柚木麻子さん『エルゴと不倫鮨』…安定した著者の「反権力(=男性)」「女たちの結束」鉄板ネタ。安定した漫才を見ているよう。
    伊吹有喜さん『夏も近づく』…一番飯が美味そうだった。柚木さんの後に「義姉から性的虐待を受ける少年」が登場するので、並びとして良い。
    井上荒野さん『好好軒の犬』…文学的。悪い犬じゃないんだよ、かわいそうな犬なんだよ が無意識的な嫌味、斜めな見方。おもしろかった。
    坂井希久子さん『色にいでにけり』…金平糖の着色や和菓子の着色。江戸時代の話。粋。
    中村航さん『味のわからない男』…こういう芸能人、いそう。リアル。
    深緑野分さん『福神漬』…表現がうま

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    2025年04月18日
  • ホットプレートと震度四

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    料理と料理に使う周辺の道具にまつわる短編集。荒野さんたぶん久しぶりによんだ。大久保伸子さんの装丁がキレイ。

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    2025年04月11日
  • ホットプレートと震度四

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    美味しい料理と料理を作るためのいろんなものの短編集

    表題の短編が一番よかったかな
    「緊張してたのが地震で決壊して」麻子の恋人の光一が言う
    「皆緊張してたよ」と、女性達
    「僕は緊張してなかったよ」と、拓郎
    いい男性達
    ワイン浸しのお好み焼きどんな味だろう
    味と同じように4人とも興味深い

    それぞれの短編は中にはどうなるのと言う危機感があるのに、最後には美味しいものを食べたような味わいで終わる

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    2025年04月10日
  • そこにはいない男たちについて

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    まりの用意した食卓を見て「うわ」って言うところとか、嫌な夫感に共感。この夫を大嫌いになるのがわかる分、まりの家庭の最後はやるせなかった。リアルだけど、、。

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    2025年04月09日
  • だめになった僕

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    誰ひとり共感できる人がいなくて、読み進めるほどに話が過去に遡っていっても綾と涼の純愛のズレについていけなかった。誰も幸せになっていないし、身勝手な思いにやるせなく。夫も最悪だったなぁ。ダメなのは誰なんだろう。
    文章がとても読みやすかっただけに、とても残念。

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    2025年04月08日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    ななつ星にまつわる小説やエッセイ集。ななつ星乗ってみたいけど、一緒に行く人を選びそう。
    糸井重里の”帰るところがあるから旅人になれる”というのは私も昔から思っていたことだから共感できた。

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    2025年04月06日
  • 猛獣ども

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    姦通していた男女が熊に殺された。オープニングはセンセーショナルだが、登場人物の描写はさらっとしていて、夫婦のすれ違いもまあこんなもんだよね、であった。管理人男女もお互いどこに惹かれたのか気持ちの変化がよくわからず、最後まで誰にも感情移入できなかった。さらっと読んで終わってしまった。

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    2025年03月30日
  • 照子と瑠衣

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    本の設定は高齢者でありながら世界観は躍動溢れる。
    このギャップがいい。
    でも、私には今ひとつ刺さらず・・
    期待しすぎたかな??

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    2025年03月27日
  • しずかなパレード

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    私の中で「不穏」という言葉で真っ先に思い浮かぶのは井上荒野さん。
    本作も終始不穏さに満ちていた。

    佐世保市にある和菓子店の若女将が突然姿を消した。
    夫と幼い娘を捨てて。

    不倫相手の元へ向かったはずだったが、消息不明のまま、12年の月日が流れる。

    夫の怒り、不倫相手の困惑、娘の空虚感、それぞれの思いが淡々とした筆致で綴られていく。

    派手な展開はない。
    登場人物全員が諦観の色に染められているようだ。

    絶対悪は存在しないけれど、誰もが普段は心の奥底に隠している負の感情が炙り出され、心がザラついた。

    皆がしずかなパレードの演者だ。

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    2025年03月24日
  • 錠剤F

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    ネタバレ

    そうか
    グロテスクな短編集だったのか
    なんでこんな胸糞悪い感じのばっかりなんだろうと思って読んでたらそういうテーマだったのか

    こういうの書こうと思うのってどういう心境なのかなぁ、わざわざ気分悪くなる感じのを書きたい人も読みたい人もいるってことだよね

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    2025年03月23日
  • しずかなパレード

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    終始、不穏な気配を漂いながら物語は進んでいく。

    誰にでも「カンフーマン」は存在し、正面から見る人と、斜めから、ないものとして見る人によって人生は変わるということ?

    それにしても、いろいろな人が登場するが、どの人も何かを抱えて生きている。普通の人はいない。

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    2025年03月18日
  • 猫が見ていた

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    タイトルに猫とついていたら読まない訳にいかない
    私もつい最近まで犬派を自称していたが、引っ越しを機に犬に加えて猫を飼いすっかり犬猫派に…

    湊かなえさんの実話?のようなお話がとても共感できて良かった
    巻末のオールタイム猫小説傑作選を読み、次は何を読もうかワクワクしている

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    2025年03月02日
  • キャベツ炒めに捧ぐ

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    自分が食いしん坊なので、気付いたら食べものの本を手に取ってしまう。相変わらずな読書スタンスで、今年も駆け抜けてゆきそうです(*‘ω‘ *)
    こちらはお惣菜屋さんの話。料理上手な女性3人の視点で描かれている。人生色々ありつつも季節にあった料理が生きる糧になっている、そんな風に感じました。話の内容は少し地味だけど、美味しそうなお惣菜のラインナップが絶妙で印象的でした。

    『春は貝だ。三月はじめ、夜はまだ少し肌寒いけれど、空気はねっとりとやわらかくなってきて、ちゃんと春めいている。春の空気には貝の味がしっくり合う。-あさりフライ-』

    結局何をキャベツ炒めに捧ぐ…?について、私はその料理に纏わる新し

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    2025年02月27日
  • 錠剤F

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    コロナ禍の訪問販売、死んだ猫が帰って来る、ご近所トラブル、店員に性交を迫る女、ネットの誹謗中傷など、不気味な10編から成る短編集。
    超常的な事は起こらないが、描写のあちこちに話の通じないような不穏さが漂う。メンタル強めの時に読むのがおすすめです。

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    2025年02月22日
  • 注文の多い料理小説集

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     アンソロジーは初めてかも。柚木さんの『エルゴと不倫鮨』が最高に面白かった。柚木作品に限らず、今まで読んできた短編の中でも1、2を争うほど好き。おしゃれな創作寿司の店で完全に自分のペースに持っていくママがカッコ良すぎる。次点は『色にいでにけり』と『夏も近づく』。なぜかお彩は北川景子で脳内再生された。料理がテーマなので、ほっこりと終わる話が多い。よだれが出そうなほど美味しそうな料理の描写は柚木さんがダントツだった。

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    2025年02月09日
  • だめになった僕

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    *綾「私は初めて会った16年前から涼さんを愛し続けている」。涼「僕にかかわった者は、みんな死んでしまう。女も男も。僕が綾を愛しすぎているせいで」――
    音村綾(旧姓・上里)は30代半ば。現在は信州でペンション経営兼漫画家として活躍。夫・子ども・母と四人で暮している。
    祥川涼。画家。40代後半。妻を失い、その後同棲していた女性とも別れ、現在は酒浸りの日々を送っている。
    冒頭の「現在」では、綾のコミック発売記念サイン会のシーンの衝撃的事件から始まり、「1年前」「4年前」「8年前」「10年前」「12年前」「14年前」、そして二人が出会った「16年前」へと時をさかのぼり「現在」に戻る。謎とサスペンス、そ

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    2025年01月23日
  • だめになった僕

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    幸せな結末でないだろう物語を遡っていくのはなかなかに頁が進まなかった。
    音村嫌いだなぁと思っていたらやっぱりね。
    そこだけ妙にスッキリ。

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    2025年01月23日
  • そこにはいない男たちについて

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    大好きだったけど、もうここにいない男
    大嫌い故に、ここにいる実感のない男
    そこにはいない男たちについての話。
    すごいわかる。いや、わかりすぎるから痛さを通り越して笑える。
    でも、果たして私(女)はそこにいたのでしょうか?

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    2025年01月19日
  • 照子と瑠衣

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    70歳から始まる女性二人の痛快青春物語。まだまだ人生楽しめるかもしれないと思わせてくれる作品。この二人どこまで転がっていくんだろう。いつまでも笑っていて欲しい。

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    2025年01月08日
  • 森のなかのママ

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    5年前に死んだ画家の父親の作品を集めた美術館に済むいずみと母親鞠子。いずみはその離れに居候する伏見に憧れていた。鞠子は夫の絵を切り売りしながら贅沢を謳歌し、伏見を始めとした大学時代の取り巻きと楽しく暮らしていた。いずみは父のことを知ろうとする…。

    気難しい不思議ちゃんと、ほんわか掴みどころのない不思議母親に振り回される友人たちの話。何もかも嫌いという女性作家らしいすべて投げるスタイルだが、それ以上にどう仕様もないキャラクターがいるお陰でそこまで嫌な印象はない。

    話自体は小さく細切れにされているおかげで読みやすく、予想したよりもキャラクターも増えすぎない程度でまとまっているため、読んでいてそ

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    2025年01月07日