井上荒野のレビュー一覧

  • しずかなパレード

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    東京から佐世保の和菓子店に嫁ぎ、娘を育てながら若女将として生きる、晶。誕生祝いの夜、夫から贈られたエルメスのバングルを手首に巻きながら、好きな人がいる、その人のところへ行くと告げ、いなくなった。残された夫・伸吾の怒りと嘆き、愛人・武藤の不審と自嘲、捨てられたと感じながら成長する娘・結生‥‥。

    最近若手作家さんを読み続けていたからか、不穏な空気が漂っていたのに終止落ち着いた雰囲気で読み終えた。舞台が当地・長崎だったのもあるだろう。冒頭でパレードを引退したカンフーマンが登場し、単なる失踪事件ではないだろうと想像していたので、結末はとても意外だった。果たして晶はどうしているのかと、ミステリー仕立て

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    2025年05月18日
  • 静子の日常

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    50年連れ添った夫・十三が亡くなり十三の妻であることをやめ、自由になった静子さん。
    自由になったことを自覚して楽しんでいることが何とも素敵。
    様々な不倫問題をビックリする方法で解決?してしまう頭の良さには脱帽です。

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    2025年05月15日
  • しずかなパレード

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    これは、ミステリーなのか。
    突然、消えた妻、疑わしい人物は、登場するものの手がかりはなし。
    いや、きっと謎解きになると信じつつ、読み進めたが、あまりにも淡々と話が進んで、ひょっとしてと思ったら、最後に意外な展開が。
    こういうのもアリかな。

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    2025年05月13日
  • 猛獣ども

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    井上荒野さんの驚きの発想。熊に殺害された二人。周辺の別荘地に住む人達の日常も不可思議。不思議に面白い小説。

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    2025年05月08日
  • 小説家の一日

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    どの短編もモヤモヤ終わる。
    嫌な感じで話が進んで、最後にスカッとすればいいのだけれど、全然スカッともしない。モヤモヤ、イライラする。
    「窓」に関しては不快感しかなく、なんでそんな救いようのない話なんだろう。
    不倫、妊娠の話も何話かあったけど、どうしても女性側の負担が重く、男が勝手だ。

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    2025年05月01日
  • しずかなパレード

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    掴みどころのない和菓子の女将。彼女の死後も話題は続く。井上氏に翻弄される様な昨品。
    小気味良く読み終えた。

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    2025年04月27日
  • あちらにいる鬼

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    ネタバレ

    なんとなく瀬戸内寂聴が関わっていることが仄めかされてるのだけ知って読み始める。
    白木という小説家の男と妻の笙子、愛人の長内みはるを軸に広がっていく物語。

    女性二人の視点から展開されていくストーリーはおよそ50年というとても長期にわたる時間軸をまとめていながら、その実ですごくゆったりとした時間が流れているように感じた。人生の大半はただの時間に過ぎないってきっとこういう事なのだろうな。

    長内みはるも笙子も、白木を介した複雑な関係性がゆえに繋がってるような繋がってないような絶妙な距離感。

    果たしてタイトルの鬼とはなんのことだったのか。

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    2025年04月26日
  • しずかなパレード

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    どこか何かしら欠けている登場人物たち。冒頭からの空虚感漂うテイストが良かったのに、結末は強引に終わらせてしまった感じがし、残念でした。

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    2025年04月24日
  • 照子と瑠衣

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    もっと不穏に終わるんじゃないかと
    ビクビクしてたので
    それは杞憂でよかった。
    でももう少し上手くできたのでは…

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    2025年04月21日
  • 注文の多い料理小説集

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    ネタバレ

    料理をテーマにしたアンソロジー。
    柚木麻子さん『エルゴと不倫鮨』…安定した著者の「反権力(=男性)」「女たちの結束」鉄板ネタ。安定した漫才を見ているよう。
    伊吹有喜さん『夏も近づく』…一番飯が美味そうだった。柚木さんの後に「義姉から性的虐待を受ける少年」が登場するので、並びとして良い。
    井上荒野さん『好好軒の犬』…文学的。悪い犬じゃないんだよ、かわいそうな犬なんだよ が無意識的な嫌味、斜めな見方。おもしろかった。
    坂井希久子さん『色にいでにけり』…金平糖の着色や和菓子の着色。江戸時代の話。粋。
    中村航さん『味のわからない男』…こういう芸能人、いそう。リアル。
    深緑野分さん『福神漬』…表現がうま

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    2025年04月18日
  • ホットプレートと震度四

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    料理と料理に使う周辺の道具にまつわる短編集。荒野さんたぶん久しぶりによんだ。大久保伸子さんの装丁がキレイ。

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    2025年04月11日
  • ホットプレートと震度四

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    美味しい料理と料理を作るためのいろんなものの短編集

    表題の短編が一番よかったかな
    「緊張してたのが地震で決壊して」麻子の恋人の光一が言う
    「皆緊張してたよ」と、女性達
    「僕は緊張してなかったよ」と、拓郎
    いい男性達
    ワイン浸しのお好み焼きどんな味だろう
    味と同じように4人とも興味深い

    それぞれの短編は中にはどうなるのと言う危機感があるのに、最後には美味しいものを食べたような味わいで終わる

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    2025年04月10日
  • そこにはいない男たちについて

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    まりの用意した食卓を見て「うわ」って言うところとか、嫌な夫感に共感。この夫を大嫌いになるのがわかる分、まりの家庭の最後はやるせなかった。リアルだけど、、。

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    2025年04月09日
  • だめになった僕

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    誰ひとり共感できる人がいなくて、読み進めるほどに話が過去に遡っていっても綾と涼の純愛のズレについていけなかった。誰も幸せになっていないし、身勝手な思いにやるせなく。夫も最悪だったなぁ。ダメなのは誰なんだろう。
    文章がとても読みやすかっただけに、とても残念。

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    2025年04月08日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    ななつ星にまつわる小説やエッセイ集。ななつ星乗ってみたいけど、一緒に行く人を選びそう。
    糸井重里の”帰るところがあるから旅人になれる”というのは私も昔から思っていたことだから共感できた。

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    2025年04月06日
  • 猛獣ども

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    姦通していた男女が熊に殺された。オープニングはセンセーショナルだが、登場人物の描写はさらっとしていて、夫婦のすれ違いもまあこんなもんだよね、であった。管理人男女もお互いどこに惹かれたのか気持ちの変化がよくわからず、最後まで誰にも感情移入できなかった。さらっと読んで終わってしまった。

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    2025年03月30日
  • 照子と瑠衣

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    本の設定は高齢者でありながら世界観は躍動溢れる。
    このギャップがいい。
    でも、私には今ひとつ刺さらず・・
    期待しすぎたかな??

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    2025年03月27日
  • しずかなパレード

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    私の中で「不穏」という言葉で真っ先に思い浮かぶのは井上荒野さん。
    本作も終始不穏さに満ちていた。

    佐世保市にある和菓子店の若女将が突然姿を消した。
    夫と幼い娘を捨てて。

    不倫相手の元へ向かったはずだったが、消息不明のまま、12年の月日が流れる。

    夫の怒り、不倫相手の困惑、娘の空虚感、それぞれの思いが淡々とした筆致で綴られていく。

    派手な展開はない。
    登場人物全員が諦観の色に染められているようだ。

    絶対悪は存在しないけれど、誰もが普段は心の奥底に隠している負の感情が炙り出され、心がザラついた。

    皆がしずかなパレードの演者だ。

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    2025年03月24日
  • 錠剤F

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    ネタバレ

    そうか
    グロテスクな短編集だったのか
    なんでこんな胸糞悪い感じのばっかりなんだろうと思って読んでたらそういうテーマだったのか

    こういうの書こうと思うのってどういう心境なのかなぁ、わざわざ気分悪くなる感じのを書きたい人も読みたい人もいるってことだよね

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    2025年03月23日
  • しずかなパレード

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    終始、不穏な気配を漂いながら物語は進んでいく。

    誰にでも「カンフーマン」は存在し、正面から見る人と、斜めから、ないものとして見る人によって人生は変わるということ?

    それにしても、いろいろな人が登場するが、どの人も何かを抱えて生きている。普通の人はいない。

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    2025年03月18日