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気の滅入る通院と帰宅後で、一気読み。
元気が出ました~
専業主婦の照子とシャンソン歌手の瑠衣、70歳
中学の同級生の二人は、現実から脱出、
新天地での暮らしを始める。
これが豪快、犯罪なのだけれど・・・
二人がしていると、それはもう憧れの世界、
真似したくなる。
二人のそれぞれの人柄が発揮され、
新しい土地で幸せな日々を重ねるのだが・・・
ラストがまた良い。
ああ、つながっているんだなぁと、感涙。
1度切れたとしても、御縁の糸は必ずつながる!
著者は私と同世代。
今、たぶん、年齢を重ねることに対し、
同じような想いを抱いているはず。
お互いサバイバーだしね
これから迎える70代への理想と決意のようなものを
照子と瑠衣に託しているのだろう。
なお、映画「テルマとルイーズ」(1992)が下敷きになっているらしい。
リドリー・スコット監督!
当時、そういえば話題になったような・・・
観ておけばよかった。
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表紙と帯に惹かれて。
誕生日を迎えた第一冊目はこちらを読むと決めていた本。
数ページ読んだだけで井上荒野さんの文章の虜になった。
⚫「なんか、あたしたちの一生が、この先まだまだたっぷりあるみたいじゃない?」
もう純粋に誕生日を喜べる年齢じゃないね~、なんて自嘲していたけれど、そんなことない。
もちろん創作のお話だということは分かっているけれど、新しく歳を取ったこのタイミングで出会えて良かった。すごく前向きな気持ち。最高に清々しい!
読みながらずっと、大親友の友と私を頭に思い浮かべていた。私たちもこんなかっこいいばあさんになりたいね。
「まだまだこれから、なんだってできるわよ、あたしたち」。
照子と瑠衣も素敵なんだけど、静子さんも最高に素敵。オーバーオールにすみれ色のベレー帽!
ああ、今年読んだ本の中で一番のお気に入りかもしれない!
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面白かった〜。久々の読んだ後の爽快感。
今は元気な高齢者 多いけど ここ迄パワフルで前向きで 楽しそうな2人 羨ましい。
なんで 他人の別荘?と思ったけど ちゃんと理由がありました。
ジョージや 別荘の近くのお友達 2人がいなくなって本当に寂しくなっただろうな
親子再会も 御涙頂戴的なものじゃなくて サラッとしてるから ちょっと上手く出来すぎでも そんなに気にならない。
70歳の2人「人生がこの先まだまだ たっぷりある」「そう たっぷりある」って 言い合える2人がすごく素敵です。
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おっ、これは「テルマアンドルーズ」ではないか!!
好きな映画10本の中に入る名作のようなタイトルに
思わず手に取った。
映画と似ているようで全然ちがうのだが
やはり読んでいて楽しかった。
人生いつからでもリスタートできる!
といつも夢見ていたい。
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70歳になった女性二人が、老人マンションと夫を捨てて冒険をする物語。井上さんの作品に出てくる女性はいつもかっこよくて憧れちゃいますね。
実写化するなら瑠衣は大竹しのぶ、照子は竹下景子かなあとかそんなことばかり考えてしまいました。
でも、自分も遠からずやってくる老後を、こんな風には生きてはいけまいと思ってしまうよなあ。病気にしても、特技にしてもすごく恵まれた人たちだなと。
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平凡な主婦の照子とシャンソン歌手の瑠衣。中学の同級生だった2人は、30歳のときに開かれた同窓会で再会して以来40年の付き合いだ。ある日、瑠衣からのSOSを受けた照子は、不幸な結婚生活に見切りをつけ出奔する……。
映画『テルマ&ルイーズ』へのオマージュだろうか。暴力も血なまぐさいシーンもないが、老いた2人のシスターフッドが丁寧に描かれていく。
どちらかというと瑠衣が主導権を握っているようだが、実は照子のほうが策略家である。そんな2人の丁々発止のやりとりがとても楽しかった。
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照子と瑠衣のふたりのあいだのでっかい愛を感じられました!
こんな老後に憧れる。(老後のうまい言い換えが思いつかない。二人は新しい人生を歩み始めたので、もっと別の言い方がしたい感。)
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爽快な気分にしてくれた作品。70歳の2人の女性、1人は妻を人とも思わぬ夫を捨て、もう1人はホームに蔓延るイジメに嫌気がさし共に逃避行を始める。あり得ない展開ではあるが、お互いに相手を思いやる事や老いに負けないポジティブな気持ちがとても良かった。
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妻を見下し、家政婦としか見ていない夫を捨てた照子。
老人マンションの陰湿、煩雑な人間関係を見切った瑠衣。ともに70歳。
夫の車で向かったのは長野の別荘。
どなたの持ち物かは知らないが、暫し拝借。
そこで過ごした時間は、やっと自分らしさを取り戻し、自由を手に入れた二人は楽しい日々を過ごすが、ここに来た理由は他にもあった。
うーん、怖いもの知らずとは、まさにこのことか…
カッコよすぎるふたりである。
でも最後はそれで良かったの?
もう少し踏み込んでも良かったんじゃ…
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一目でピンときた。テルマ&ルイーズ。
こういうのは、パクリとは言わないのかな。オマージュ?
映画の話とは全然違うので、ご心配なく。
おばちゃんにやさしい本で、行間広くて字も大きくて、すらすら読める~読みやすい~
フィクションの娯楽本と思って読めば、面白いと思います。
現実的に考えると、こんな人たち、すごく嫌だな。逃げてるだけって気がする。
捨てられた娘、結局ちゅうぶらりんで気の毒だと思うし、いきなり捨てられた旦那もいきなりすぎて気の毒。
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もう少し歳を重ねてから読むと印象が変わりそうな作品。最後がもう少し違った展開でも良いと思ったが、全体の流れのテンポがよく、心情が丁寧に描写されていたので面白いと思った。
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70歳の照子はいい会社勤務で高収入だった夫のもとから去る決心をしている。きっかけになったのは同級生の瑠衣が入居した老人ホームの人間関係に嫌気がさして脱出してきたこと。夫のシルバーのBMWに乗り、二人は使われていなそうな長野の別荘にドライバーでカギを開けて入り、生活を始める。別荘地の水道代は管理費に含まれているから水は使ってもいい。電気・ガスはだめだけどね。
家族がいる年配の女性が読むと共感できる部分が多くて楽しく読めるのではないでしょうか。男性からの支持が得られなくて星は伸びなさそう。照子は思い切りが良いのに、お金の計画はずさんだよね。多少お金あっても、生活しているとすぐなくなっちゃうから毎月の収入は大切。終わり方が途中の盛り上がりを受けきれなかった印象を受けました。中学校以上なら大丈夫な内容でしたが、面白いと思うのは30以上からかなぁ。
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妙齢の女性二人組が逃避行というシュチュエーション、表紙画のイメージから「はて、どこかで見たかな?」と懐かしい感じ。読み進めていくうちに「照子と瑠衣」→「照子&瑠衣」→あー!「テルマ&ルイーズ」だ!と遅まきながら気づきました。
私のとても好きな映画のオマージュだったのですね。お陰で一気読みしてしまいました。
照子と瑠衣、真逆の生き方をし、性格も違う二人なのにしっかり自分の意思を持つ強さは共通しているように思います。一見唯我独尊タイプに見える瑠衣の優しさ、優柔不断タイプに見える照子の強さがお互いを思っているからこそ現れる行動で読んでいても心が温かくなりました。
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「テルマ&ルイーズ」でアメリカでも女性が働いて稼ぐって大変だなぁ~。
と思っていたのに
アメリカはどんどん女性が社会進出を果たして
かたや日本は?
ヨチヨチ進化?
照子が寿朗との関係を解決しようと努力せずに、我慢して
自分を殺して、寿朗に錯覚させたままバイバイという復讐という行為が、
なんか、イヤ。
被害者気分の方が、言葉を使って現状打破するより楽だから?
瑠衣が冬子に何も告げずに居なくなるのも、
なんか、イヤ。
過去の後悔も引っくるめての
今の自分なんだから、
ハッピーエンドに落ち着かせない自分への罰?
恨みごとを聞いて傷つきたくない?
ふー。鼻息が荒くなっちゃう
本は、読みやすくて面白かったです。
ただジョージがブラピ?
違う気がする。
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70歳の2人が主人公。
それぞれの我慢ならない現状を捨てての逃避行。
山奥の別荘地に不法侵入して2人で暮らし始めるので、いつか誰かに気づかれるのでは?とドキドキしながら読んだ。
予想したよりは長く、ちゃんとそこに自分たちの居場所を確保できるたくましさよ…。
自分を今のこの場所に縛り付けているものは、ほとんどが思い込みでいつからでも自由になれるんだなと思った。そして、その自由は自己責任だ。
でも、人生を味わい尽くすのは素敵だし羨ましいなと思った。
自分には多分、できないけど。
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70歳の照子と瑠衣。
二人にとっては「もう70歳」なのではなく、「まだ70歳」なのだろう。
シャンソン歌手である瑠衣の方が奔放そうに見えるが、実は従順な専業主婦だった照子の方が大胆。
逃避行的な展開にしたかったのだろうし、あの別荘地を選んだ理由も後半にわかるが、さすがに他人の別荘に潜り込むあたりはやりすぎな感も否めない。
ラストも、照子と瑠衣のその後を知りたいが、あの最終章ではないような。。。
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映画「テルマ&ルイーズ」を思いつつも ほのぼのとした読後感でした。 70歳女子ふたりの冒険と旅 の物語です。タイプは違えど ずっと続いてゆく友情が素敵です。少しくらい身勝手に 心のままに生きるのが良いのかも。
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装丁の2人の女性、タイトルからだけでもカッコ良さが伝わってきました。70代からリスタートをする新しい人生の一歩を踏み出す勇気とパワーには圧倒されました。
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70歳の女性-1人は夫から、もう1人は老人施設から逃げ出した-二人が、過去を少し振り返りながらも楽しく人生を謳歌しようと旅に出る物語。こんなに上手くいくことはないにしても、このような心持ちで生きれたらなあと思う。寝る前に読み終わったが、翌朝目覚めたとき不思議と少し気持ちが軽いような気がした。
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表紙を見たとき、なんだか既視感があった。高齢女性ふたりの逃避行が始まる頃には
これはかなり昔の映画「テルマ&ルイーズ」からインスピレーションを得た小説だと
気づいた。名前もそっくりだし。ただ映画のような悲劇的な最後ではなく
まだまだ逃避行は続くようなほっこりした最後だったのが良かった。
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2023/10/31予約 22
三食ごはんではなく、三色ごはんかな…
70歳の照子と瑠衣は中学校の同級生。
その頃からの親友ではなく年齢を重ねてからの親友というのがいいな。
モラハラ夫から逃げる照子、老人マンションから逃げる瑠衣。ふたりが照子のBMWで別荘地に向かう。表紙によると左ハンドルに乗ってるのね!
長年、同じブランドの左ハンドル車に乗っていたこともあり親近感がある。
照子の用意周到さ、料理上手さ、瑠衣のやりたいことをやってきた人生など羨ましく思うポイントはいくつもあるが、他人の別荘にしのびこみ住むのは、ちょっとね。
もちろんフィクションだから、面白くていいのかもしれないけど。
ラストの瑠衣が、自分の結果的には置き去りにした娘の冬子に何も告げず立ち去るシーンはとてもステキだった。
そこで終わらず、白浜のシーンを付け加えたのはどうしてだろう…
美味しいものが食べられ元気に動ける70歳を目指したい。
Posted by ブクログ
最初は少々違和感あり。
読み進めるごとにワクワク感が増し
最後のほうで冬子に何も告げず去っていくシーンは格好良すぎる。
じんわり涙が…
静子さんとみどりさんの存在も気になる。
案外個性の違う女友達と暮らすのも良いかもね。
自由すぎる二人に幸あれ!
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照子と瑠衣は親友で共に70歳。人生やり直せないと誰もが思う年齢です。かの映画のオマージュを感じさせつつ、そこには全く違った物語が紡がれています。培った特技で生き生きと生きるふたりはとてもステキ。ふたりの友情が眩しくてこんな老後(ふたりにとっては老後でない?!)をおくれたらと憧れるミライあふれる物語です。
Posted by ブクログ
ロードムービー的なものを期待していたのだけど、まぁそれに近い感じではあるけどなんか刺さらなかったな。羨ましくはあるけどどこか非現実的すぎて、こういう友達がいないからなのかも、寂しいけど
Posted by ブクログ
不法侵入だから、なにかと事件が起こるのかと不穏な想像をしてみたけれど、装丁のままに明るく爽快な物語でした。
70歳にして、こんな冒険ができるとは羨ましい。
なかなかこんな親友は出来そうにない、けど年齢を重ね、さらに状況が変わるとまだ可能性はあるのかな。
NHKのドラマになりそうな感じね。
Posted by ブクログ
70歳の照子と瑠衣が残りの人生を二人で謳歌する。
妻を見下し、使用人のような扱いをしてきた夫を捨てた照子と老人マンションの陰湿な虐めに嫌気が差して出てきた瑠衣は、照子の車で長野の山奥の別荘へ。
他人の別荘を勝手に使い、なるべくお金のかからないよう工夫して暮らす二人。
その真の目的が、瑠衣が手放した子どものために照子が考えた先だったとは…。
だが誰にも気づかせずにさらりとことばを少し交わしただけのカッコ良さにまいったなぁ〜と。
けっしてお涙頂戴じゃなくて、憎いほどにスマートすぎる。
それでまた次の場所へと〜。
新天地であろうとも悩むことなく、多少のお金の心配はあっても好きにのびのびとストレスのない暮らしをしている二人。
70歳でこんなふうに活き活きとしているなんて、羨ましく思った。
年齢で決めることなどないのだな。
なんだってやろうと思えばやれるんだよな。