井上荒野のレビュー一覧

  • 百合中毒

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    読み終わってもなんだか毎晩ふと思い出しては考えてしまうので久々に感想を少し。


    25年前にイタリア人女性と不倫して出て行ってしまった夫が帰ってきたことから始まるお話。

    結婚する前だったり、新婚の頃だったりしたらきっと奥さんである歌子さんの気持ちや行動は理解できなかったと思う。
    陳腐な表現だけど、情で繋がっている夫婦の絆のようなものを感じた。これは同じ家族でも娘には絶対理解ができないことじゃないかと思う。夫婦だからこその不思議な繋がり。

    私もきっと最後の歌子さんと同じ行動をすると思う。その自分を突き動かす理由がなんなのか分からなくても。

    それぞれの今後がどうなったかは描かれていないけど、

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    2024年05月28日
  • あちらにいる鬼

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    ネタバレ

    井上荒野氏の両親と瀬戸内寂聴がモデルになっているであろう小説。
    読みやすい文章だし、突飛なことが起きるわけではない(篤郎の存在は異常かもしれませんが)のに、読んでいて疲労を感じる1冊でした。

    全半のみはると笙子の見えない敵を篤郎を介して察するようなヒリヒリとした雰囲気が、みはるの出家後に徐々に変化し、最後には同じ男を愛した同士のような関係に変化していく様が見事でした。
    また、生にしがみつく篤郎と、みはる・笙子のどこか世を捨てたような感覚の対比にも随所でゾクゾクさせられました。

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    2024年05月27日
  • リストランテ アモーレ

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    楽しく読んだ
    読みやすいし
    とにかく料理が美味しそうだし

    イケメンだし
    美味しいもの作るシェフだし
    下半身バカだけど
    わかってるけど
    惹かれちゃうんだろな〜
    だって魅力的だもんな
    あかんな〜
    絶対に近寄っちゃいかんやつ!
    お嬢さん気をつけなはれ!

    一人でも通えるイタリアンとか
    どんだけだよ…


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    2024年05月25日
  • その話は今日はやめておきましょう

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    ありそうで怖いお話でした。
    親切な好青年に見えた一樹。実は粗野で幼稚。頭の中では、人を殴ることや、お金を騙し取ることしか考えていない。騙される気のいい老夫婦。
    人に騙される時って、なんとなく心細かったり、体が不調な時にあることなんだと思う。

    読後感が悪くなくてよかった。

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    2024年05月22日
  • 百合中毒

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    なんだか、全員中途半端で決めきれずに彷徨っているような物語だった
    結局誰が悪いのか、何がいけないのかも曖昧で、その曖昧さが心地よいような気もする読後感。
    家族を捨て戻ってきた父親にはイライラするけど、同じように他の登場人物にもイライラしてしまった…

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    2024年05月17日
  • 錠剤F

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    シニカル、という表現がしっくり来る。
    短編集でそれぞれの作品は繋がっていないが、世界観は同じなのだろう。
    カタルシスも特になく、人々の営みを見せつつ、時折不穏なものを差し込んでくるのは上手い思うが、面白かったかと問われるとよくわからなかった、というのが本音。

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    2024年05月15日
  • キャベツ炒めに捧ぐ

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    料理の描写が巧みで、お惣菜っていいなぁと思わせてくれた。料理と食事を通して、登場人物が気持ちの整理をして行くのが良かった

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    2024年05月11日
  • 錠剤F

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    この人ならでは、という短編集。
    ちょっとシニカルというか、イミフな所が此処彼処にある、というか…(笑)

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    2024年05月08日
  • ホットプレートと震度四

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    今年のゼリーモールド
    ピザカッターは笑う
    コーヒーサーバーの冒険
    あのときの鉄鍋
    水餃子の机
    錆び釘探し
    ホットプレートと震度四
    さよなら、アクリルたわし
    焚いてるんだよ、薪ストーブ

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    2024年05月04日
  • 錠剤F

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    共感や共鳴などを全く感じられなかった短編作品。だからこそ、違和感や違う感情や異なる感覚を深く感じとれた内容でした。

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    2024年05月03日
  • 猫が見ていた

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    タイトルに「猫」が付いてると やっぱり手に取ってしまいます。
    しかも 錚々たるメンバーのアンソロジー…の割にパッとしない感じがしました。
    加納朋子さんが良かったかな

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    2024年05月01日
  • 錠剤F

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    初めて読む作家さん。ちょっと不気味な表紙と帯に書かれていた日常の隙間にひそむ「孤独」を描き出す著者史上最もグロテスクで怖い10の物語という1文に思わず手にとってしまいました。

    確かにどの短編も不気味さがあるのだけれど、真相がはっきりわからないまま終わった物もあったので読後感はちょっとモヤモヤ。

    そんな中でも『墓』の子猫の話の展開は面白かった。ラストの叫びがすごく印象的。それと『ケータリング』は都内から八ヶ岳の南麓の小さな町に移住して定食屋さんをオープンした夫婦の話。ケータリング依頼の目的にはゾワッとしました。

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    2024年04月27日
  • 錠剤F

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    Podcastでおすすめされていた本。この本には日常生活にあるような不穏な感じが描かれている。でも、それは実際に私たちの生活の中でもまぁまぁあるようなことで、それを文章化したらこんな感じになるんだなって思った。不穏なことは実際にどうなるのか、ハッキリと分からないって所も、この本のオープンエンドな終わり方に似ている。表題作の錠剤Fが一番分かりやすかったかな

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    2024年04月20日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    私にしては珍しく良かった

    休日午前の緩やかな時間帯の読書タイム。本書は、ギラギラしないシルバー夫婦等のななつ星とか言う高級電車旅をテーマにしたアンソロジーだ。

    冒頭の井上荒野作品、初めて良かったと感じた。苦手だったんだが、このふんわりした幽霊ものは良いな。本書一番作品かな。

    さらに、アイデアというか恩田陸作品の驚きのなぞなぞに仰天し、あまりよく知らない川上弘美作品のアイデアに脱帽。

    うん、なかなか良い休日をスタートできそうだ。

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    2024年04月07日
  • あたしたち、海へ(新潮文庫)

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    女子中学校の親友同士の3人組。
    ひとりがあることをきっかけにいじめられ、ふたりはいじめられないために加担させられ‥
    2人の女の子を中心に、周りの家族やいじめる生徒側の視点から物語は進みます。

    うう、苦しい。
    理不尽の一言に尽きる‥でもいじめをなくすのは本当に難しいと改めて思う。

    相談してくれたらと大人は思うけど、学校の世界は子供達にとってはきっと全てで、絶対になってしまう。
    学校以外の居場所もあって、もっと柔軟に自分に合った場所で学べる選択肢が当たり前にある社会になるといいのに。

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    2024年03月18日
  • あちらにいる鬼

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    発売当初、すごく読みたかった本。やっと読めた。
    瀬戸内寂聴と不倫していた相手の男、その娘が井上荒野さんとのことで、その不倫関係を描いてあると知っていったいどんなドロドロとしたものが書かれてるんだろう…と思ったけど、そんなことはなかった。
    寂聴モデルのみはる目線と、妻の笙子目線で交互に語られる篤郎はどうしようもない女誑しの嘘つき。
    それでもみはるにも妻にも愛されていたんだな。
    不倫テーマだし幸せなシーンはないけれども、読み終わった時少し切なく、彼らが愛おしくもあった。

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    2024年03月16日
  • ホットプレートと震度四

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    食べ物にまつわる道具をめぐり、揺れ動く心を切り取った9つの短編集。

    家族、たとえば親子であったり、夫婦であったりもしくは友人だったり、恋人だったりと登場人物は変われどみんなそれぞれ心に何か思うものがある。

    どれもそのあとはどうなる…と気になるのである。
    それもちょっと危うい夫婦に友人が絡むものなら尚更、後日譚を想像してしまう…
    特に「ホットプレートと震度四」と「さよなら、アクリルたわし」のその後。

    サクッと終わらせているのが憎いなぁ…。


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    2024年03月16日
  • ホットプレートと震度四

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    装丁のフォークとお皿は井上さんの私物なのかは不明ですが、料理が引き立つ文章とマッチしており、とてもステキでした。

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    2024年03月11日
  • 錠剤F

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    装丁と帯で充分不穏な短編集と想像できる。

    本当に短い短編で、もう終わるのにどんなオチがあるのかと心配?するも、見事に完結するのである。
    そして、完結ではなく読後に違和感や疑問、そして妙な余韻やが残るのである。

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    2024年03月07日
  • あちらにいる鬼

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    一人の男を巡って妻と愛人の視点からその生涯を描いた作品で主要な登場人物の誰にも感情移入や共感できないけれど興味深く読み進められた
    これが実話を元ネタにしていて、描いているのがその娘で、愛人がこれを絶賛してとかもう色々ぶっ飛んでる

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    2024年02月22日