井上荒野のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ夫のことが嫌いなまり
最初はまりのことを傲慢でプライド高い嫌な女の人だと思って全然好きになれなかった。
突然最愛の夫を亡くす実日子
中々前に進めずにいるが、亡くなって一年、元々やっていた料理教室を再会させる。そこで元々通っていた友人の紹介でまりも入ってくる。
もっと2人は親密になるかと思ったらそんなことはなく2人の心情がメイン。
その中でも2人が2人きりで初めて話すシーン
まりは実日子にどっちのほうが不幸かしらねと問う。その答えは最後分かるのだけど。
まりはこのとき余裕もあった、実日子はまだ立ち直れずにいるので、絶対に私の方が不幸だと思っている。
その後、まりは夫のほうから離婚を言われ
ここからまりのことを理解出来る様になる。
結局は嫌いになっているのは私の方で夫の方ではないと保険をかけていたと思う。だから夫からあなたが嫌いですと突きつけられ、本当はまりはまだやり直したかったと思う。その今までの気持ち何となく分かってすごく切なかった。
結局は愛されてこの世からいなくなるより
愛されず会える場所にいるけど、もう交わることもなく自分の存在を見てくれることもないことが分かる方が切なく、中々前に進むことができない気がする。
まりのいっていた前より夫の存在があるっていうのがきつい。
実日子は最愛の亡き夫を忘れることなく受け入れ、そして新たに前に進んでいって幸せを見つけようとして良かった。
2人の幸せをすごく祈った本だった。 -
Posted by ブクログ
料理をテーマにしたアンソロジー。
女性作家ばっかりかなと思ったけど、中村航さんは男性かな?色んなテイストの作品が詰まっていて、美味しくて嬉しいアンソロジーでした。
以下お気に入り作品。
柚木麻子「エルゴと不倫鮨」
不倫を嗜む男たちの隠れ家的鮨屋に、明らかに場違いなくたびれたおばさんが襲来する。そのおばさんはなぜかとても料理に詳しく、次々と美味しそうなオリジナル創作鮨をオーダーしはじめ…まさにタイトル通り注文の多い料理小説。ラストのオチも痛快でよい。
伊吹有喜「夏も近づく」
悠々自適な田舎暮らしをしている主人公が、兄から半ば押し付けられる形で甥っ子を預かることに。田舎の豊かな自然と触れ合うことにより2人が打ち解けていく様子が微笑ましい。伊吹有喜さんらしい、爽やかで優しいお話。
坂井希久子「色にいでにけり」
はじめましての作家さん。時代物で、美しい色彩と和菓子の融合。短編なのにキャラが立ってて、シリーズもので読みたいと思った。
中村航「味のわからない男」
岩上が脳内で原田○二に変換されて笑った。