井上荒野のレビュー一覧

  • ベーコン

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    実際には食べられる事のなかった食べ物も含む、短編集。

    肉と塩と嘘。
    これって人間を構成している物なのかもしれない。

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    2014年09月12日
  • しかたのない水

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    【本の内容】
    東京近郊のフィットネスクラブに集まる、一癖も二癖もある男と女…。

    平気で女を乗りかえる若い男。

    その男の美しい肉体を思い浮かべ自慰に耽る女。

    水泳コーチの妻は失踪し、団地の主婦は、昔の恋人の名前をつい呟いてしまう。

    脱サラした古本屋は、妄想癖のある受付嬢の虜となる―。

    誰もが世界からはぐれ、行先もわからずさまよっている。

    不穏な恋の罠に翻弄される男女を描く連作短編集。

    [ 目次 ]


    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆

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    2014年08月23日
  • 切羽へ

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    つながらないことで、確かにつながっていた。
    セイにとっては夫のほうが、石和にとっては月江のほうが、近くにいるはずなのに。
    書かれていないふたりの空白にはどんな物語があったのだろう。

    裏表紙の解説からどんななまめかしい話なのかと思っていたけれど、艶っぽく、瑞々しい反面、画家が描くグレーの色彩に覆われたような、静的なエロスを感じる良作でした。

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    2014年07月16日
  • 不恰好な朝の馬

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    再読
    秘密結社を企む中学生の娘、喫茶店でクリームソーダを頼む習慣のある中学校教師、教師とラブホテルへ行く教え子、喫茶店の女店主、出会い系サイトにハマる男…連作小説

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    2013年11月07日
  • ナナイロノコイ

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    長編も好きだけどつい読みふけってしまうので、普段は短編集を読む事が多いです。ただしこれまで複数の作家さんの短編集はあまり買うことがなく、今回買ったのも井上荒野さんの短編が読みたかったくて手に取った一冊です。
    人気作家さんの競演は、様々な恋愛模様を垣間見ているようで飽きずに読みきれました。

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    2013年05月03日
  • ベーコン

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    恋愛や家族に食べ物を絡めた9つの短編集です。取り上げられた食べ物は、ほうとう、ミートパイ、アイリッシュ・シチュー、カツサンド、煮こごり、ゆで卵のキーマカレー、水餃子、目玉焼き、そして表題作のベーコンです。なんだかタイトルを見るだけで、お腹が減ってきます。とても日常的な食べ物も、ちょっと珍しい食べ物もあります。この日常と非日常の塩梅が作品全般の魅力です。たとえば、ごく普通の家庭のなかで、唐突に妻が浮気するなど、ドキッとするようなスパイスが含まれています。

    どの作品もハッピーエンドと呼べる筋書きはありません。淡々としながらも、痛々しさ、あきらめといったマイナスの要素を感じる味付けです。

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    2013年04月13日
  • ベーコン

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    若い読者は、ぜひ10年後、20年後に読み返してみてください。様々な人生経験を経て読むと、また違う印象を文脈から受け止める事ができる作品集です。

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    2013年03月22日
  • 不恰好な朝の馬

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    どの人もあんまり幸せに終わらないのに納得できる。
    ありそうななさそうな現実。

    山本文緒さんの解説を読んでなお満足。
    私も不倫やら浮気やらは好きじゃないけど
    この人の本はなんだか手に取ってしまうだな。

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    2013年03月17日
  • 切羽へ

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    心の不倫の話。

    事実としては何も起こらない。
    穏やかでゆったりだけど
    ずっと薄暗いというか渋い色の風景。

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    2013年03月17日
  • 不恰好な朝の馬

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    7つの連作短編集。
    主人公が変わるだけで、どのお話も少しずつ登場人物が重複している。
    特に大きな事件が描かれているわけではないし、
    ”こういうことって結構あるかも”的なよくあるような日常生活の話なんだけど、
    その普通加減が読み手としては想像力をかきたてられる。
    この作者の淡々とした文章が好き。

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    2013年01月31日
  • つやのよる

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    自分はここまでは行ってない、という安心感、似たような気持ちを抱えながら平凡に生きていることの焦燥感…。またしても荒野を読んでしまうのは、そんなことを味わいたいからかなあ?

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    2013年01月29日
  • ナナイロノコイ

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    豪華な作家さんが集合した短編集です。さらっと読めました。私は「手のひらの雪のように」が一番お気に入りです。結末が驚きでしたが。

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    2012年11月16日
  • 静子の日常

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    主人公・静子の暮らしを、双眼鏡で追っ掛けたような物語。
    死も哀しみもきちんと引き受けてきた75歳の「アメリ」は、それゆえに賢くてやさしくて強い。
    憧れの女性!素敵な目標ができました。

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    2015年01月23日
  • 森のなかのママ

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    有名な画家の父の突然の死から5年。60歳になっても不思議な魅力を持つ美しいママと大学生の娘は、亡き父の小さな個人美術館で暮らしていた。ある日、父の愛人であった女性が現れて…

    ほいほい読み進められるし、読後感もさっぱり。
    破天荒、でもにくめないママと、しっかり者の娘を中心に繰り広げられる、「ハートフル・コメディ」ってかんじ。

    「大事な人を亡くした後、ある程度の年齢を重ねた女性はどう生きていくか、女の子はどう大人になり、大きな心の穴を埋めるのか、自分に返ってくる問題でもあり、読んだ後も考えました」
    とある作家さんは述べたけれど…
    私は年齢的なこともあるのか、あんまりいろんなことは考えさせられな

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    2012年09月17日
  • 学園のパーシモン

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    学園の園長先生と赤い封筒が妖しい雰囲気を象徴している。大人はわかりやすくて幼く、学生のほうがわけのわからない不満をもてあましていることを冷静にとらえている。

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    2012年07月26日
  • ベーコン

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    ぎこちなく生きている印象のひとびとを描いた短編集。

    不倫など道ならぬ恋のネタ多し。
    どんなにいびつでもその中で生きている人にとって、それは日常であるよな、という全体の印象。
    きちんと生きているのである、道理に反していても、普通と違っても。


    毎週日曜日にやってくる不倫相手との心地よい時間が、不倫相手の妻が子供を産んだことで壊れていくまでを描いた巻頭の『ほうとう』。
    二人の娘と住んでいた家を出だ不倫相手と同居を開始することになった主人公の『ゆで卵のキーマカレー』がよかった。

    この2編は構造がわかりやすい分切なさや寂しさ、滑稽さがわかりやすい。収録された10編の中ではストーリーと

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    2012年06月12日
  • 学園のパーシモン

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    「終点あの子」から学園もの繋がりで荒野さんへ。
    同じ学園ものでもこんなに違ったものになるんだなぁとまず感心。本作も「荒野ワールド」全開。学園の日常に渦巻く不穏・不穏・不穏。最後まで不穏なんだけど、不思議と読後に淡い爽やかさが残る。
    きっと登場人物たちの力強さや精神的な自立に頼もしさを感じたからだと思う。

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    2012年05月16日
  • ズームーデイズ(小学館文庫)

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    何年か前に読んだきりですが、「がんばって読み終えた」という印象です。
    だらだらぐだぐだ…な雰囲気で続いて行くズームーと主人公。
    化粧品のくだり、ちょっぴり依存症?チックな主人公のイメージが強いです。

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    2012年03月17日
  • ナナイロノコイ

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    読んだことのない作家さんばかりで楽しかった。
    それぞれ個性的です。

    個人的には、女性同士の友情を扱ったものが面白かった。
    角田さんもいいけれど、谷村さんの話がとくに印象的。
    こんなに開放的になることはないし、主人公に共感はできないけれど、女と女をつなげるモノが何かっていうことに気付くきっかけって、あるなあと。
    女の場合、恋が女同士をつなげる事もあるんだよね。
    男の人はどうなのかわからないけど。

    それと、唯川さんの作品が、さっぱりしてて、読後がよくっていいなあと思う。

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    2011年11月27日
  • だりや荘

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    この本好き。
    「切羽へ」の影響で、井上荒野は全部読んだけど、これが一番好きだなー。

    だりや荘はペンション。はかなげでおとなしい姉と、気の回る明るい妹、そして妹の優しい夫とで営んでいる。
    当然、それだけじゃない。


    不倫も性愛もなんでこの人はこんなに透明に書けるんでしょうか。「筋だけとったら昼ドラ」 と言った知人の意見に賛成です。

    誰が繊細で誰が無神経か。何が善くて何が誤りか。
    登場人物の内面を見つめる過程で、自分の美しいところ、汚いところを少し見つけた気がします。

    救いがあるとか新しい道を見つけるとかではなく、そういう話。
    2009年12月09日 13:46

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    2011年11月13日