井上荒野のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
中学からの仲良し三人組が私立女子高でいじめに巻き込まれた。発端は三人のうちのひとりが、正義感から女王様気取りのクラスメイトに反発反抗した。女王様は仲間を募って巧みにいじめてきて、その生徒は転校を余儀なくされる。残った二人はかばいきれず、忸怩たる思い、おまけに身代わりのようにしていじめられるのだった。そして…。
井上荒野さん筆の精緻を究めたいじめの描写は読むのがつらいくらい。しかし、構成が三人の高校生、有夢(ゆむ)瑤子(ようこ)海(うみ)の視点や、いじめる張本人(ルエカ)の言い分、母親、父親、担任立場からもみていて、冷静な目で巧みに描かれ「うまいなあ」と小説そのものに好感を持った。読後、「そう来たか!」と心に温かみが広がったのだけれど。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ夫のことが嫌いなまり
最初はまりのことを傲慢でプライド高い嫌な女の人だと思って全然好きになれなかった。
突然最愛の夫を亡くす実日子
中々前に進めずにいるが、亡くなって一年、元々やっていた料理教室を再会させる。そこで元々通っていた友人の紹介でまりも入ってくる。
もっと2人は親密になるかと思ったらそんなことはなく2人の心情がメイン。
その中でも2人が2人きりで初めて話すシーン
まりは実日子にどっちのほうが不幸かしらねと問う。その答えは最後分かるのだけど。
まりはこのとき余裕もあった、実日子はまだ立ち直れずにいるので、絶対に私の方が不幸だと思っている。
その後、まりは夫のほうから離婚を言われ
ここからまりのことを理解出来る様になる。
結局は嫌いになっているのは私の方で夫の方ではないと保険をかけていたと思う。だから夫からあなたが嫌いですと突きつけられ、本当はまりはまだやり直したかったと思う。その今までの気持ち何となく分かってすごく切なかった。
結局は愛されてこの世からいなくなるより
愛されず会える場所にいるけど、もう交わることもなく自分の存在を見てくれることもないことが分かる方が切なく、中々前に進むことができない気がする。
まりのいっていた前より夫の存在があるっていうのがきつい。
実日子は最愛の亡き夫を忘れることなく受け入れ、そして新たに前に進んでいって幸せを見つけようとして良かった。
2人の幸せをすごく祈った本だった。