あらすじ
夫の恋をもう許さないことに決めた妻。その夫と恋人の奇妙な旅。教え子との関係に溺れる教師。その教師の妻のあたらしい習慣。決して帰ってこない男を待つ女。その女が忘れられない別の男――ありふれた団地を舞台に、交わり、裏切り合う恋と運命。日常が孕む不穏な空気を、巧みに掬いあげた連作小説集。
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Posted by ブクログ
連作短編集… なんだこれ?と思うと最後まで読めない短編集もあるけど、井上さんのは文章がそっけないのに読み進めてしまう。
好奇心で他人の生活を覗き見したくなることって自分にもあることを、登場人物の行動で知らしめられてしまう。
だからなんか居心地悪い気持ちを抱えたまま進み、その行動の先に思いがけないことが起こると気持ちが晴れるのかも。
みんな不穏なパッとしない日々を生きてるのね。。
山本文緒さんの解説が効いてます!
Posted by ブクログ
つらいなーとかストレスだなとかやるせない・・と思う瞬間や期間が誰でもあると思います。その原因が仕事のこともあり、恋愛のこともあり、家族のこともあり。いつかふっと途切れたり終わりがきたりするんだよな、と思いました。それまで自分と自分をとりまくものを客観的に見て、できればてんぱったり追い詰められすぎず、対峙し続けようという気持ちが新たになりました。
最近井上荒野の作品、とても好きです。
Posted by ブクログ
再読
秘密結社を企む中学生の娘、喫茶店でクリームソーダを頼む習慣のある中学校教師、教師とラブホテルへ行く教え子、喫茶店の女店主、出会い系サイトにハマる男…連作小説
Posted by ブクログ
どの人もあんまり幸せに終わらないのに納得できる。
ありそうななさそうな現実。
山本文緒さんの解説を読んでなお満足。
私も不倫やら浮気やらは好きじゃないけど
この人の本はなんだか手に取ってしまうだな。
Posted by ブクログ
7つの連作短編集。
主人公が変わるだけで、どのお話も少しずつ登場人物が重複している。
特に大きな事件が描かれているわけではないし、
”こういうことって結構あるかも”的なよくあるような日常生活の話なんだけど、
その普通加減が読み手としては想像力をかきたてられる。
この作者の淡々とした文章が好き。
Posted by ブクログ
井上荒野さんの本、初めて読みました。
ずっと気になってたけど、なかなか手にとっていませんでした。
しかも、ずっと名前読み間違えてました…!
本当にすいません。。
内容は、すごく読みやすくて1日で読み終えてしまいました。
短編なんですが、読んでいくうちに、短編のそれぞれの主人公が何らかの関係性を持っているということは判明していく構成になっていました。
それに単純に感動したのと、読みやすくて面白かったです。
こういう雰囲気のお話は個人的に好きです!
Posted by ブクログ
井上荒野さん「らしい」お話。けど、読みやすい方かな。案外、みんなが思っているよりこういうことは普通にあるよ、と私は思う。だから、手にとってしまうのかも。
Posted by ブクログ
帯に惹かれて購入。短編集でそれぞれの登場人物が少しずつ繋がっているのだが、どれもその主人公が自分の満足していない状況から、立ち上がっていくストーリー。ほんわかとして、面白かった
Posted by ブクログ
団地、学校、喫茶店などを舞台にした連作短篇。
最近の井上荒野はどうもホームドラマチックでまぁるい感じ。
教師と生徒の恋愛関係もかわいらしい仕上がり。
Posted by ブクログ
以前読んだ、ベーコンよりも少し終わりが予想できる短編集。
けどあくまで、「少し」なのでスッキリ終わる話が好きな方には不向きかも。
私的に、全ての話が繋がってて、それでもってまたその後に想像力を膨らませれた話ばっかりだったので面白かった!
内容が気になって結局一気読み(笑)また別の作品も読んでみたい。
Posted by ブクログ
実家に帰るとなって、節電に心がけねば、というわけで、本を買った。
作者と、帯で。
『恋愛なんて結婚なんて家族なんて馬鹿みたい。と思うとき、この小説を読んでみてほしい』
と帯に書いてあったから。
しかし、恋愛したいー結婚したいーというような内容ではなかった。
残念。。。
だけど、寂しくて強いお話群は割と好ましいものでした。