井上荒野のレビュー一覧

  • 100万分の1回のねこ

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    どれも読み応えあり!
    特に気になった作品について
    少しだけメモ↓

    「ある古本屋の妻の話」
    曖昧なままグレーなまま
    それでも日々
    何とか誤魔化しつつ
    前に向かって進んでいく

    「博士とねこ」
    短いながらもぴりりとした作品
    佐野洋子さんのエッセンスが
    1番効いてる気がする

    「虎白カップル譚」
    谷川俊太郎さんの作品
    最後の一文がぐっとくる

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    2024年11月23日
  • だめになった僕

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    タイトル、特に「僕」がしっくりくる。
    16年間の純愛物語なのだ。
    時間のプロットの組み立てによっては、ドロドロ感を醸し出すのに、この章立てで見事に2人の純粋ぶりが際立っている。

    著者の作品いろいろ読んできたけど、いちばん好きかも。

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    2024年11月19日
  • だめになった僕

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    ネタバレ

    こういう状況、実際あったら面白くないが、フィクションだからか面白く読めてしまう不思議。

    アプローチを続けていた女性(綾)が自分と結婚して子どもまでできて、幸せだろう夫(音村)の立場からしたらやりきれないだろう。
    綾の心は自分ではなく、誰か別の人に向いている。挙句、綾の仕事は社会的にも認められてきているとなれば、立場を無くしたように思うだろう。音村のことは全然好きになれない(むしろ嫌い)だが、何故か同情しながら読んでいた。
    一方、綾にはあまり感情が湧かず。本当に好きだった人には奥さんがいて、自分は流されるように音村と結婚した。現実は思い通りにいかないし、本当に好きな人と結婚せず、別の人と結婚し

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    2024年11月17日
  • 錠剤F

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    これを「ホラー小説」と感じる人もいるかもしれないけど、私はなんだか、こんなことが自分の身にも起こるかもしれない…と思ってしまった。
    いやむしろ、この作品で描かれていること以上に怖いことが、実際に今の世の中で怒起こっている気がする。
    この作品がファンタジーであるからこそ、現実の恐ろしさが対比される感じ。
    怖いんだけど、決して後味が悪いわけではない読後感。

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    2024年11月07日
  • だめになった僕

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    ネタバレ

    想いを寄せ合いながらも別々の道を歩んできた2人の物語。
    小さなすれ違いがどうしようもなく大きなズレになっていく様子に気持ちが重くなるのだけど、現在から2人が出会った十六年前までを遡っていくという構成がとても面白くてぐんぐんとページを捲った。
    最後、頭の中でパチンとパズルがはまる音がした。
    愛と憎悪は紙一重だな、なんて柄にもないことを思いながら余韻に浸ってる。

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    2024年11月06日
  • だめになった僕

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    井上荒野さんが描く恋愛小説というだけで一筋縄ではいかない事は予想がつく。

    案の定、切なさとやるせなさで胸が痛んだ。

    音村綾と祥川涼。
    互いに想いを寄せながら別の道を歩んで来た二人のラブストーリー。

    物語は現在から始まり、一年前、四年前、八年前、十年前、十二年前、十四年前、そして二人が出会った十六年前までへと遡りラストで再び現在へ戻る。

    もし、どこかのタイミングで、何か一つでもきっかけがあれば、違った人生を送れただろう。

    過ぎ去った時間を巻き戻すことは出来ないけれど、ソウルメイトのような二人の幸せな未来を祈りたくなる。

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    2024年11月04日
  • よその島

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    読み進めているうちに、なんだか少し違和感。何かを読み飛ばしたか、ちゃんと意味を理解していなかったかと、思いながら読んでいくと、納得。
    こういう本を書くのは構成がすごく難しいんじゃないのかな、、

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    2024年11月04日
  • あちらにいる鬼

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    父・井上光晴と瀬戸内寂聴をモデルに、父と母、そして寂聴の特別な関係性を描いた小説。

    「恋多き人」の真髄を見た気がする。
    強いなあ。自分に対する自信、というか。自信ではないけれど、揺らがない何か。
    恋は多いけれど、恋に執着はしていない。

    白木の妻、笙子さんがとても魅力的だ。
    ひとりの、どうしようもない男を愛してしまったふたりの女。
    どうしようもない男の正妻として生きた笙子さんの最後の言葉が全てを持っていった。

    「ただ篤郎のことだけを考えている。」

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    2024年10月28日
  • ママナラナイ

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    体も心もままならない瞬間がある。わたしも毎日のなんとなくの気分でタスクを考えている。それを顕著に、でも繊細に描き出したのが本作。井上荒野さんはこの苦しい気持ちを書き出すのが、極上にうまいのだ。

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    2024年10月14日
  • 猛獣ども

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    男も女も
    ふたりでいるのにどうしてこんなに
    欲張りでわがままで孤独なのだろう。
    結婚しながら不倫して
    笑い合いながらいがみ合い
    離れたいのに離れられず
    挙げ句の果てには
    森で密会中に熊に襲われたり…
    ひとりではなく
    ふたりだからこその寂しさやせつなさ
    男と女の気持ちのすれ違い
    そんな目に見えにくい些細なものを
    まざまざと見せつけられる。
    「猛獣ども」というタイトルが
    まさにそのものではっとさせられる。

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    2024年10月13日
  • 100万分の1回のねこ

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    唯野未歩子さんのあにいもうと
    なんかすごく不気味で怖くて不思議な話。
    全部の話にそれぞれの作家さん感がでてて
    すごく楽しめた一冊
    読めば読むほど、絵本をもう一回読みたくなる。
    大人になって読む絵本ってまた違う意味を持つよね。

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    2024年10月03日
  • 猛獣ども

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    別荘地で熊に襲われ男女が死亡した。その2人は姦通していた。小さな田舎で起きたその事件をもとに様々な人たちの人情がむき出しになるのだけど、それがいい感じに厭な感じで面白かった。

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    2024年09月25日
  • 猛獣ども

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    密会中に熊の襲撃で亡くなった隣町の住人の死で、俄かに浮き上がる別荘地の定住者達の日々の暮らし。特に何か特別な事もない、老夫婦から新婚の夫婦まで、それぞれに澱みを抱えている。そして、住人らにうまく使われる小心者の管理人と本社から来たデキる女子社員の2人の関係も少しずつ発展していく。各夫婦や管理人の機微をここまで描き分けられる荒野氏に感謝。できるならもっと読んでいたかった。

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    2024年09月19日
  • 猛獣ども

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    本のタイトルが腑に落ちた。

    別荘地の管理人や夫婦の人間模様というと簡単だけど、いろいろな事情と歴史の澱が蠢いていて興味深い。

    結末は管理人たちの近未来は明るそうだったが、数十年先は住人たちと似たり寄ったりなんだと。

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    2024年09月12日
  • キャベツ炒めに捧ぐ

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    こんなお惣菜屋さんが近くに欲しいなー。
    お料理全部美味しそう。ちゃんと料理して、しっかり食べよう。
    年を重ねてた先輩の生活のお裾分け、元気でる!

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    2024年09月03日
  • 猛獣ども

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    面白かった。
    ダブル不倫中に死んでしまった男女を巡って、
    6組の夫婦のそれぞれの心情が見えてくる
    井上さんの、はっきりしないモヤモヤした雰囲気。
    ちょっと切なかった。
    歳を重ねたらまた読み味が変わりそう。

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    2024年08月24日
  • 注文の多い料理小説集

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    アンソロジーは「名前も作品も初めて知った」作家のほうが断然面白く感じる。この本では坂井希久子『色にいでにけり』がそれで、普段読まない時代ものだがとても面白かった。主人公の境遇と芯に持つ矜持、江戸の色名と和菓子の描写が実に生き生き、しみじみと描かれていて、このシリーズが読みたくなった。

    他は伊吹有喜『夏も近づく』、深緑野分『福神漬』も滋味があってよかった。井上荒野『好好軒の犬』はラストが上手い。柚木麻子『エルゴと不倫鮨』はトップバッターとして勢いがあり好印象。柴田よしき『どっしりふわふわ』はラストが安直な気がしたのと、中村航『味のわからない男』は好みが合わなかった。

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    2024年08月20日
  • 猛獣ども

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    生きることの生々しさとやるせなさ。
    迷子になったかのような心を持て余しながら、それでも生き続けるしかない。
    いつかは誰にでも訪れる最期の日まで、希望、疑惑、蔑み、愛着、いろんな混沌を抱えたままで。

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    2024年08月08日
  • よその島

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    ネタバレ

    どうすれば井上荒野の小説に出てくる妻たちのような境地に辿り着けるのだろうか、と結婚生活を送る仲でよく考える。認知症を患う夫の中で、彼の妻はすでに死んでいることになったとき、私は蕗子のような受け答えができるだろうか。

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    2024年07月30日
  • あちらにいる鬼

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    男と女、その一挙一動そのひと言に隠れた意味がある、深い洞察による緊張感のある不倫物語。出家の辺りからこれって瀬戸内寂聴物語?ちょっと褪めた。

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    2024年07月28日