井上荒野のレビュー一覧

  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    5人の小説家の短編と、2人のクリエイティブディレクターのアンソロジー
    テーマは九州の特別列車「ななつ星」に乗り込む乗客の物語だ
    列車はたくさんの人を一度に運ぶけど、乗客の一人一人はそれぞれ特別な想いを持って列車に乗り込む

    5人の作家さんが寄せたとても短い物語には人生という長い長い想いが乗っていることに気が付く
    恩田陸さんの「お姉さん」が仕組んだ、複雑で切ない物語も時間の長さと、生きようとする想いの深さが音楽に乗ってやってくる

    個人的には小山薫堂氏の言葉が圧巻だった
    人から人へ繋ぐ想いが言葉となって、香り高く温かみを持って伝わってくる
    「共感」という到達点はその気持ちを理解しようとする意識の

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    2025年09月30日
  • 私たちが轢かなかった鹿

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    どの短編も読んだ後に残るゾワゾワした感じ。
    5篇の短編どれもが同じ出来事を2人の当事者の視点から描いている。
    同じ出来事の中なのにそれぞれ掛け違っている違和感に読んでいて惹き込まれる。
    表題にもなっている短編『私たちが轢かなかった鹿』。
    22年来の親友(52歳)が息子の恋人という立場になり家に遊びに来ることに。
    そこで夕飯に出てきた薪ストーブで煮込まれたアイリッシュシチューが美味しそうでレシピ検索。
    シグノというワインも気になるし茸のオムレツも食べたくなってきた。
    この短編の最後、鹿肉の表現がそう来るのかとゾワゾワなりました。

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    2025年09月19日
  • 私たちが轢かなかった鹿

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    一作目を読み出したら続きが気になって早々と読み終えました!
    どの話も続きが気になる、続きを考えたくなるお話でした!

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    2025年09月14日
  • 私たちが轢かなかった鹿

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    ひとつの出来事を、異なる二人の視点から描く物語の短編集。
    【私たちが轢かなかった鹿】
    26歳の息子・晴(はる)が自分と同じ52歳の親友・井出真弓と付き合っている。親友も息子も失ったように思う、海堂杏子。
    一方、晴と一緒に杏子の家に来た真弓は、子供のような男と引き換えに親友を失ったように感じ始める。
    連作かと思ったら、一作ずつ別のお話でした。
    この続きがあったら、親友が自分の大切なものを次々と奪っていく〜!となるのでしょうか?
    夕食の料理がすごくおいしそうでした。
    【不幸の****】
    セレブ奥様、ヤケクソの「****!」
    【犬の名前】
    痔だと思ったら、まさかのがん疑惑。世界が自分を捨てようとして

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    2025年09月12日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    一度は乗ってみたい豪華列車。ますます乗ってみたくなった。
    各作家さんが描くそれぞれのドラマが、同じ列車内で繰り広げられているんだなぁと思うと、感慨深い。

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    2025年09月07日
  • 私たちが轢かなかった鹿

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    一つの出来事を別々の人物の視点から描いた短編集
    同じ出来事なのに当事者が変われば見方も変わる
    最後のお話『小説みたいなことは起こらない』は、雪で閉ざされた別荘が舞台
    静かな語り口で綴られる物語は、美しくも不気味だ
    井上荒野の世界観は癖になる

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    2025年09月05日
  • 私たちが轢かなかった鹿

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    短編集。容赦なく心をザワつかせてくる、荒野さんらしい短編だと私は思っている。

    『私たちが轢かなかった鹿』
    友達が息子の彼女ってどういう気持ちなんだろう。想像もつかない。でも決して良い気持ちではないと思う。友達の方だって、堂々と自分が彼女だと振る舞いながらもどこか後ろめたいのか、ずっと杏子の機嫌を伺っている感がある。この叫び出したくなりそうな関係性、私だったら逃げ出すだろうな。
    そして、息子の存在も気詰まりだった。まるで杏子も真弓も、息子がこの場にいなければいいのにと心の底では思っているかのようだった。うん、やっぱり私だったら誰の立場だったとしても、この場居たくない。

    『犬の名前』
    もういっ

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    2025年08月31日
  • 照子と瑠衣

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    テレビドラマを観たので深く読みたくなった本です。
    歳を重ねた年輪も泣けて笑えるエピソードも全てパワーに変える2人旅。読み手が次の行き先が気になる楽しい本です

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    2025年08月27日
  • 私たちが轢かなかった鹿

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    すぐさま突飛な何かが起こるという訳ではない。
    けれど文字を追うことを止められない。
    荒野さんの文章にはそういうところがある。
    上っ面ではない言葉たち。目が離せない強かさ。

    出来事を、違った人物の視点から捉える。
    最後の章は少し怖かったかも。

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    2025年08月25日
  • 猛獣ども

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    何か起こりそうで起こらない、起こらなさそうで、起こる。荒野さんの小説は、この日常の描き方の塩梅が好き。

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    2025年08月20日
  • 悪い恋人

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    不倫小説かと思いきやそんな単純なものでなく、平々凡々な毎日のなかに主人公の"欲望"が浮き彫りにされる1 冊
    深層心理を反映するといわれる睡眠中の夢
    解説を読んで、なるほどなぁと思わず呻いてしまった

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    2025年08月03日
  • 照子と瑠衣

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    2025年6月からNHK BSプレミアムで連ドラ化されてて、始まったのが旅行中だったので見てないんだけど、地上波でやる機会があれば見てもいいなと思う話だった。照子さんがすごいわ。痛快!

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    2025年07月25日
  • 照子と瑠衣

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    音無照子(おとなし てるこ)と森田瑠衣(もりた るい)、二人とも70歳。
    どちらも住んでいたところを捨ててきた。いや、こちらから捨ててやった。不安もいっぱいだが、わーいわーい!である。
    コミックスみたいな表紙。ぶっ飛ばしてる感がカッコイイ!

    長野の別荘地を訪れ、持ち主が留守にしている別荘に勝手に住み着く。
    (元)夫の口座から退職金を分けてもらう。無断で。
    大したクライム・ババアたち(笑)
    瑠衣の方が勝手に生きてきた感じだが、今まで抑圧されてきた照子の「勝手」パワーが大胆に爆発したというところか。
    さすがにテレビドラマでは少々設定の変更があった。

    照子はリサーチ能力に長けていて、長野に来たの

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    2025年07月14日
  • 猛獣ども

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    カップルが、自分の気持ちも相手の気持ちも一切疑わずに向き合っていられるのは、相思相愛をお互いに確信した瞬間だけなのかもしれないと思わされてしまう。
    長く関係を維持するには、自分の気持ちも相手の気持ちも信じたふりをし続けるしかないとしたら、そもそも何のためにその関係を維持する必要があるんだろう。
    そんなやるせない気持ちにさせられる一冊だった。

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    2025年07月09日
  • 照子と瑠衣

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    タイトルと登場人物の年齢が気に入って読み始めた。年齢が上がってもずっと付き合って助け合っていける友の存在は羨ましいと思う。照子の行動は謎な部分の多いが、60代で夫に三行半を突きつけて家を出る勇気は、読んでいて爽快だった。ただ、不安定な2人がこの先どう生きていくのかは心配だったが、行き着いた地で知り合った人との交流に、けっこうなんとかなるものなんだなと教えられた。老いを迎えた2人だからこそ大事にしなければならないものがあると実感した。

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    2025年07月08日
  • あちらにいる鬼

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    嘘つきで女好きで有名な白木という小説家をめぐり、妻と愛人の視点でそれぞれ語られる物語
    途中で出家し尼になった愛人が住職をつとめるお寺に納骨するなど、ほとんど実話ということが信じられなかった

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    2025年07月08日
  • キャベツ炒めに捧ぐ

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    ネタバレ

    居場所と一緒に食べることって必要だと思った。
    郁子にとって「ここ家」はただの職場だったのが、江子や麻津子、進と接するうちに居場所になっていき、自分の過去に向かい合えるようになってきている。
    きっと江子や麻津子にとっても「ここ家」は職場を超えた存在だと思う。
    作中に出てくる料理(惣菜)がどれも美味しそうで、
    読みながら、ゴクリと唾が出てきた(笑)

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    2025年07月01日
  • ホットプレートと震度四

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    優しい雰囲気の表紙に誘われて手に取った本だった。食べ物にまつわる話は、決して暗くなり過ぎないから良い。日々の生活、人間関係を大切にしたいと思った。

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    2025年06月30日
  • 照子と瑠衣

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    ドラマ化されるとのことで、BSなので観れないのが残念。
    なかなかに面白かった。
    個性的な瑠衣とずっと旦那に耐えてきた照子という70代二人の逃避行でありつつ最後はいろんな伏線も回収されたり
    人生はまだ何が起こるかわからないなぁと思わせてくれた

    結局分からないままの部分もあったけど、それはまぁ想像してってことかな

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    2025年06月30日
  • その話は今日はやめておきましょう【毎日文庫】

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    高齢で金銭的にも子供達も独立した、庭付き一戸建ての老夫婦。そして、犯罪の認識感がない若者。

    すごく大きな事件は無いものの、価値観やちょっとした偶然が重なりいつも生活が少しずつ脅かされる感覚が、読み手を焦らせます。

    身近にありそうな話が親近感が湧き、ハラハラしながら読み進めました。

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    2026年01月03日