井上荒野のレビュー一覧

  • だめになった僕

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    時を遡って行くパターン
    現在ペンション経営の傍らまんがを描く綾は学生時代に妻のある涼に恋をした
    優しい夫と子どもがいながらその恋を引きずっている綾が悪いのか、妻とうまくいかず綾に惹かれた涼が悪いのか、妻の気持ちより自分の気持ちで生きる夫が悪いのか

    不穏な空気感と始まりを知りたくて読み進めたけどラストは読者の想像に任せられた

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    2025年02月15日
  • 猛獣ども

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    *「姦通」していた男女が熊に殺された—。 閑静な別荘地で起きた事件は、愛に傷ついた管理人の男女と、6組の夫婦に何をもたらしたのか。 愛の行方の複雑さを描く傑作長編!*

    このヒタヒタと静かに迫り来る不穏さ!さすがです。
    正しく幸せで美しく眩い幸福感だけで成り立っているわけではない、円熟した大人の愛。
    己の狡さや暗さも十分に自覚した上で、空虚さと歪さと仮面の笑顔を重ねる日常。
    その絶妙な描写が本当にお上手です。
    これは、若い方にはまだちょっとわからないかな…笑

    何か大きな展開があるわけではありませんが、じわじわくる独特の読後感がクセになりそうです。
    装丁も題名も秀逸です。

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    2025年02月13日
  • 照子と瑠衣

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    あー楽しかった!
    「そんなに上手くいくわけないやろ」とツッコミたくなる気持ちもあるが、同じ女性としてステキな二人を応援し、羨ましく思いながら読み終えました。
    破茶滅茶なんだけど、エレガントで品があるんだよなぁ。そしてお互いのことを自分以上に大切に思い合っていて、泣いたり笑ったりしてて。二人の人生はまだまだこれから。楽しい人生を!

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    2025年02月05日
  • 生皮 あるセクシャルハラスメントの光景

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    現実のニュースは真実がわからない。
    憶測が入りまくる、予断が多い。
    ちゃんと考えるのが難しい。
    なので、こういう形で触れる方がいい。
    何が問題なのかよくわかるし、何に注意すればいいのかも少しはわかるんじゃないだろうか。

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    2025年02月03日
  • ホットプレートと震度四

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    短編小説
    全部良かったけど、最後の物語が特に心温まる。
    人は生きている限り
    あたたかさが必要なんだなと
    それが生きるってことなのかもなと
    思った

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    2025年01月31日
  • ホットプレートと震度四

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    月刊誌『なごみ』の連載「味を作る道具と人」(2021年9月~2022年4月)をもとに加筆修正された9つの短編集です。

    考えてみれば、台所やリビングに当たり前のようにあるものにも、一つ一つ物語がありますね。今、私の目の前にあるマグカップにも思い出があります。

    ゼリー型をみつけて過去に想いを馳せ、前を向くことができた母親の気持ちがうまく表現された「今年のゼリーモールド」

    コーヒーサーバーを持って小さな冒険をしたチルが、なんとも愛らしく感じた「コーヒーサーバーの冒険」

    母が水餃子を作っていたテーブルが、ちゃんと受け継がれたことに、ほっとした「水餃子のテーブル」

    4人で囲んだホットプレートの

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    2025年01月30日
  • 照子と瑠衣

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    70歳女2人の逃避行話。たっっのしい!私もこんな友達と逃避行ができる人生にしたいって思える。読んだ後の爽快感が良い、いくつからでも何でも始められる、そう思いたい。静子さん素敵って思ってたら静子さんメインの話もあるん??そっちも読む!

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    2025年01月26日
  • ナナイロノコイ

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    角田光代と唯川恵の話がよかった。ミーヨンの話は、おしゃれな写真を鑑賞している気分、新感覚の読書だった

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    2025年01月20日
  • だめになった僕

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    書き方によってはドロドロになってしまいそうな関係だけどさすが井上荒野氏。
    今から始まって過去へ戻っていく時系列で書くことでスレ違いばかりの今から二人の思いが重なり合った出会いへとストーリーが進んでいく。
    チーズの名前を覚えられず、お互いを好ましく思い笑っていただけの16年前からなぜこんなところにたどり着いてしまったのだろうか。
    たぶん今後も結ばれない二人。

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    2024年12月31日
  • 注文の多い料理小説集

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    読後感が良く楽しかった!
    もっと前後を読みたくなるようなお話もあり、おいしいとこどりできるアンソロジーの良さだなと思いました。柚木麻子さんが好きで手に取ったけれど、読んだことのない作家さんのお話も良かったです。

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    2024年12月29日
  • だめになった僕

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    ドラマになりそう…
    現在から過去にさかのぼって話は進んでゆき、人間模様もイメージも読めば読むほど変わっていく
    読みやすく面白かった
    藍子が一番かわいそうだったかな

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    2024年12月18日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    こういうタイプの本は、ほぼ読んだ事がなかったのですが、列車の旅を題材にしていたのが、気になり手にとりました
    ななつ星に乗った気分で、それぞれの旅を経験させてもらいました

    お値段もそこそこで、この先乗れることもないであろう列車ですが、様々な主人公を体験でき、切ない気持ちになりました

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    2024年12月03日
  • その話は今日はやめておきましょう

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    表紙の不穏なイメージとは違い、
    日常的な描写が細かく丁寧で分かりやすかった。

    主人公の老夫婦が日常感じている細かな心情描写など、ストーリーに大きな展開はないけれど、昨今頻発している闇バイトなどを考えると実際にもありそうな展開で続きが気になり読み進められた。

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    主人公は、ゆり子60代と昌平70代の老夫婦。
    昌平の誘いで始めたクロスバイク。
    ある日、その夫がクロスバイクで事故になってから日常が変わってくる。

    病院で出会った若者の一樹。
    定職についておらず、バイト先をクビになったばかり。老夫婦も手が足りず困っていたので、週に一度自宅に手伝いに来て貰うこ

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    2024年12月01日
  • 100万分の1回のねこ

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    どれも読み応えあり!
    特に気になった作品について
    少しだけメモ↓

    「ある古本屋の妻の話」
    曖昧なままグレーなまま
    それでも日々
    何とか誤魔化しつつ
    前に向かって進んでいく

    「博士とねこ」
    短いながらもぴりりとした作品
    佐野洋子さんのエッセンスが
    1番効いてる気がする

    「虎白カップル譚」
    谷川俊太郎さんの作品
    最後の一文がぐっとくる

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    2024年11月23日
  • だめになった僕

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    タイトル、特に「僕」がしっくりくる。
    16年間の純愛物語なのだ。
    時間のプロットの組み立てによっては、ドロドロ感を醸し出すのに、この章立てで見事に2人の純粋ぶりが際立っている。

    著者の作品いろいろ読んできたけど、いちばん好きかも。

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    2024年11月19日
  • だめになった僕

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    ネタバレ

    こういう状況、実際あったら面白くないが、フィクションだからか面白く読めてしまう不思議。

    アプローチを続けていた女性(綾)が自分と結婚して子どもまでできて、幸せだろう夫(音村)の立場からしたらやりきれないだろう。
    綾の心は自分ではなく、誰か別の人に向いている。挙句、綾の仕事は社会的にも認められてきているとなれば、立場を無くしたように思うだろう。音村のことは全然好きになれない(むしろ嫌い)だが、何故か同情しながら読んでいた。
    一方、綾にはあまり感情が湧かず。本当に好きだった人には奥さんがいて、自分は流されるように音村と結婚した。現実は思い通りにいかないし、本当に好きな人と結婚せず、別の人と結婚し

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    2024年11月17日
  • 錠剤F

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    これを「ホラー小説」と感じる人もいるかもしれないけど、私はなんだか、こんなことが自分の身にも起こるかもしれない…と思ってしまった。
    いやむしろ、この作品で描かれていること以上に怖いことが、実際に今の世の中で怒起こっている気がする。
    この作品がファンタジーであるからこそ、現実の恐ろしさが対比される感じ。
    怖いんだけど、決して後味が悪いわけではない読後感。

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    2024年11月07日
  • だめになった僕

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    ネタバレ

    想いを寄せ合いながらも別々の道を歩んできた2人の物語。
    小さなすれ違いがどうしようもなく大きなズレになっていく様子に気持ちが重くなるのだけど、現在から2人が出会った十六年前までを遡っていくという構成がとても面白くてぐんぐんとページを捲った。
    最後、頭の中でパチンとパズルがはまる音がした。
    愛と憎悪は紙一重だな、なんて柄にもないことを思いながら余韻に浸ってる。

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    2024年11月06日
  • だめになった僕

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    井上荒野さんが描く恋愛小説というだけで一筋縄ではいかない事は予想がつく。

    案の定、切なさとやるせなさで胸が痛んだ。

    音村綾と祥川涼。
    互いに想いを寄せながら別の道を歩んで来た二人のラブストーリー。

    物語は現在から始まり、一年前、四年前、八年前、十年前、十二年前、十四年前、そして二人が出会った十六年前までへと遡りラストで再び現在へ戻る。

    もし、どこかのタイミングで、何か一つでもきっかけがあれば、違った人生を送れただろう。

    過ぎ去った時間を巻き戻すことは出来ないけれど、ソウルメイトのような二人の幸せな未来を祈りたくなる。

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    2024年11月04日
  • よその島

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    読み進めているうちに、なんだか少し違和感。何かを読み飛ばしたか、ちゃんと意味を理解していなかったかと、思いながら読んでいくと、納得。
    こういう本を書くのは構成がすごく難しいんじゃないのかな、、

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    2024年11月04日