井上荒野のレビュー一覧

  • 不恰好な朝の馬

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    連作短編集… なんだこれ?と思うと最後まで読めない短編集もあるけど、井上さんのは文章がそっけないのに読み進めてしまう。
    好奇心で他人の生活を覗き見したくなることって自分にもあることを、登場人物の行動で知らしめられてしまう。
    だからなんか居心地悪い気持ちを抱えたまま進み、その行動の先に思いがけないことが起こると気持ちが晴れるのかも。
    みんな不穏なパッとしない日々を生きてるのね。。

    山本文緒さんの解説が効いてます!

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    2015年09月25日
  • 静子の日常

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    ネタバレ

    75歳の静子さんにすっかり心酔

    人が決めたことについてはそうでもないが、
    自分で決めたことはぜったいに守る。
    それは静子の信条である。

    静子は=それも、信条のひとつとして=後悔はしなかった。
    でも、後悔しない人生は、正しい人生というわけではないわね、と考えた。

    全然泳げなかったのに、フィットネスクラブに通い
    水泳教室で、25m泳げるようになり、
    まるでおバカな子にあてたような張り紙
    たとえば、「悪口を言うのはやめましょう」とか
    その張り紙に、こっそりと付箋に「バカ?」と書いて貼るとか
    自分の考えと信条で、判断して行動し発言できる
    とても可愛く素敵な静子さん
    お嫁さんの薫子さんも、息子の愛

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    2015年07月23日
  • 森のなかのママ

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    面白かった〜。
    浮世離れしたママや、そんなママにイライラしながらもいつも敗北しちゃう娘も、ママの取り巻きのおじさま方もみんな愛すべきキャラで読んでいて心地よかったな〜。
    ちょっとおおらか過ぎ。
    どこ吹く風のママ。
    いやいや、冷静に見るとママの置かれてる立場って結構よ…なのにこんなにカラッとなるのはママのなせる技なのね。
    ママは強いのか弱いのかがわからない。そんな所が周りの人を惹きつけるのかなぁ。とにかく魅力的。困ったちゃんなとこも致し方ないのか。
    続編を希望します。

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    2015年06月05日
  • ひどい感じ──父・井上光晴

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    井上光晴氏の本は読んだ事がないのだけれど、作家である娘さんに書いてもらえた事は幸運であるのではないかと思う。
    しかも、付き合った男子達に『君はファザコンだね』みたいに言われてしまう荒野さんである。
    非常に興味深かった。
    作家の家というもののひとつの形態を見た気がする。

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    2015年05月16日
  • そこへ行くな

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    人生は、自分が主役だと信じて疑わない方がラクなのだろう。不安と期待で覗いたパラレルワールド、「そこ」で立ちすくむ人々の姿が描かれて、緊張を強いられる短編集。
    世界がふわりと回転する「病院」の清々しさに救われる。
    龍くんは素敵な一人前の男だと思う。

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    2014年09月20日
  • ズームーデイズ(小学館文庫)

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    再読
    妻子あるカシキとつきあっていた小説家の私はテレビ局で知り合った八歳下の学生アルバイト、ズームーと暮らし始める…
    著者の自伝的小説ともとれる

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    2013年10月16日
  • あなたにだけわかること

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    お得意の不倫ものだけれど、今回はちょっと趣向が違った。
    主役は不倫をしている男女それぞれの子供、駿と夏。
    大人が秘密の時間を持つ間一緒に過ごした二人。
    ほんの小さな子供だった二人は人生の時折ふと交わる。
    それは愛なんかじゃない、情でもない。
    共犯者に近いと思う。
    そんな二人の関係性が妙にリアルだった。

    親のしていたことが何だったのか理解する年頃になっても、親を責めたり反抗したりしない二人の姿が痛々しかった。
    どうしようもない親をじっと見てきた二人は、どうしようもない大人になる。
    人生の道々で時折交わる二人は因縁から抜け出せないようにも見えるし、それが必然のようにも思える。

    いい人ばかり出て

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    2013年07月28日
  • あなたにだけわかること

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    この物語は嫌いと答えるひとのが多いと思う。けど、わたしは始めから吸い込まれ、終わった時には好きだなって思った。

    なにもかもがスッキリしない物語。曖昧な。肝心な描写を避けていて、で、結局どうなったの? の連鎖的な。5歳のときに駿は母親に連れられ線路を超えた先にある夏の家を度々訪れることになる。駿の母は夏の父に猛烈に恋をしていた。夏の母は他界しており、駿の父は外科医だった。
    それから場面は小学生中学年になり、夏はすでに不良と呼ばれ大学生の彼氏がいた。駿はガリ勉的な子。
    さらに中学年になり、高校、大学、結婚…と進んで行くのだけど、どうもすべてが釈然としないのだ。それが嫌な感じではなく妙な心地よさが

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    2013年06月18日
  • だりや荘

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    知らないのは当人ばかりだよね。

    男ってやつは調子良いなぁ。
    女ってのも怖いね。

    ドロドロしたような内容だけど、何故かさわやかな印象が残ってます。

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    2012年07月02日
  • 不恰好な朝の馬

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    つらいなーとかストレスだなとかやるせない・・と思う瞬間や期間が誰でもあると思います。その原因が仕事のこともあり、恋愛のこともあり、家族のこともあり。いつかふっと途切れたり終わりがきたりするんだよな、と思いました。それまで自分と自分をとりまくものを客観的に見て、できればてんぱったり追い詰められすぎず、対峙し続けようという気持ちが新たになりました。
    最近井上荒野の作品、とても好きです。

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    2011年06月19日
  • 森のなかのママ

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    母と娘ってこうだよなあと思う作品。友達のようで、分かり合えなくて、それでも彼女たちは「家族」であり続ける。

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    2010年09月17日
  • 森のなかのママ

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    自由なママ。「のほほん」で「無」…。
    パパの困った死 を知った時も取り乱すことなく、
    取り仕切った後、ひたすら眠っていたママ。

    買い物好きで、パパの絵をすぐ売っちゃうし、
    美術館に出入りする取り巻きおじ様たちとデートしちゃうし…。
    頑固でナイーブな娘のいずみは、
    そんなママの行動にいらつき、呆れ、反発しています。
    しかも、大好きな伏見さんは、ママに夢中だし
    ママの感情は、あやふやなままですが、
    なんとなく共感できる気がします。

    いずみが、そこを推し量りながら柔らかくなっていくところが
    いいなーと思いました。

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    2010年02月14日
  • 森のなかのママ

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    井上さんの諸作品とは毛色が違って、コミカルで緩い感じが心地いいです。ママやいずみをはじめ、登場人物みんなに愛すべき点があって、可愛い話です。

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    2009年11月05日
  • しかたのない水

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    こういう作品はすごく好み。
    短編小説は基本的に好きじゃないんだけど、
    この焦燥感や無力感をすごく求めていた。
    性的な描写が多めにはなるけど、
    淡々として緩やかな流れは他の作家にはないと思う。

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    2009年10月04日
  • 森のなかのママ

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     面白かったー。おかしな登場人物たちのゆるゆるな感じに、ゆるゆると救われていく主人公のいずみちゃん。ともすると無神経なムカつく女になりそうなママを、伏見さん達おじさま軍団が無条件に容認していて、なんとなく許されてしまう。何せシブかっこいい伏見さんの想い人がママなのだ。素敵な人の好きな人がイヤな女なはずないじゃない。

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    2009年11月12日
  • 1+1

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    食をテーマにした短編連作集。
    ペアリングをモチーフにしたとあるように、おしゃれなお酒と料理が出てくる。
    雑誌で連載されていたというから、毎号読んだら探して購入、または作ってみようと思ったかも。

    人たらしの拓郎から食を繋いで拡がる様々な縁。
    歳を重ねていくのも悪くないかなと思える楽しさも秘めている。

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    2026年05月22日
  • 照子と瑠衣

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    こんな風に思い切れたらと思う作品

    細かいことは気にせず、2人の生き様を楽しむ

    これからまだまだやりたいことをやればいいんだと勇気づけられました
    最後の方は流れに乗って、あっという間に読み進められました

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    2026年05月21日
  • キャベツ炒めに捧ぐ

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    おいしい描写に食べたくなる
    作りたくなる
    総菜屋で働くのもいいねって思わせる

    3人の60代女性が総菜屋で働く
    それぞれの人生を抱えながら毎日総菜屋に来て働く。しゃべる。食べる。
    総菜屋以外での関係性も相まって素敵な日常を過ごしているのね

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    2026年05月20日
  • 1+1

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    俳句結社「水軍」まわりの人々の群像劇。各話のタイトルが食べ物と飲み物のペアリングになってて眺めてて楽しい。結社のメンバーからその関係者が次々登場するので最後の方には人間関係がこんがらがってくるけど、そこは流して楽しく読みました。結社の中心人物で人たらしの広渡氏という人物が印象的。彼らの恋模様にもほのぼのしました。
    ダイジェスティブビスケットと癖のあるお茶とのペアリングは試してみたい。

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    2026年05月23日
  • 最後の晩餐

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    作家のメンツがよかったからもちろん期待してたつもりだけど、アンソロという詰め合わせの性質上すべてのお話が自分に合うわけでもないと思っているので、百パーセント期待していたわけでもない気がする。だけど、これは個人的によかった〜!作家によってアプローチが違うのも面白かったし、なにより全員すごく読みやすかった。すんなり入ってくる感じで、一冊のアンソロとして温度感?みたいなものが揃っていてよかった(語彙力)
    わたしは江國香織だいすきマンなので江國香織のお話がいちばん読みたかったしいちばんすきだったけど、井上荒野もよかったなあ。あの短いお話のなかにオチまでつけてくるのってすごい。

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    2026年05月19日