井上荒野のレビュー一覧
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ネタバレ75歳の静子さんにすっかり心酔
人が決めたことについてはそうでもないが、
自分で決めたことはぜったいに守る。
それは静子の信条である。
静子は=それも、信条のひとつとして=後悔はしなかった。
でも、後悔しない人生は、正しい人生というわけではないわね、と考えた。
全然泳げなかったのに、フィットネスクラブに通い
水泳教室で、25m泳げるようになり、
まるでおバカな子にあてたような張り紙
たとえば、「悪口を言うのはやめましょう」とか
その張り紙に、こっそりと付箋に「バカ?」と書いて貼るとか
自分の考えと信条で、判断して行動し発言できる
とても可愛く素敵な静子さん
お嫁さんの薫子さんも、息子の愛 -
Posted by ブクログ
お得意の不倫ものだけれど、今回はちょっと趣向が違った。
主役は不倫をしている男女それぞれの子供、駿と夏。
大人が秘密の時間を持つ間一緒に過ごした二人。
ほんの小さな子供だった二人は人生の時折ふと交わる。
それは愛なんかじゃない、情でもない。
共犯者に近いと思う。
そんな二人の関係性が妙にリアルだった。
親のしていたことが何だったのか理解する年頃になっても、親を責めたり反抗したりしない二人の姿が痛々しかった。
どうしようもない親をじっと見てきた二人は、どうしようもない大人になる。
人生の道々で時折交わる二人は因縁から抜け出せないようにも見えるし、それが必然のようにも思える。
いい人ばかり出て -
Posted by ブクログ
この物語は嫌いと答えるひとのが多いと思う。けど、わたしは始めから吸い込まれ、終わった時には好きだなって思った。
なにもかもがスッキリしない物語。曖昧な。肝心な描写を避けていて、で、結局どうなったの? の連鎖的な。5歳のときに駿は母親に連れられ線路を超えた先にある夏の家を度々訪れることになる。駿の母は夏の父に猛烈に恋をしていた。夏の母は他界しており、駿の父は外科医だった。
それから場面は小学生中学年になり、夏はすでに不良と呼ばれ大学生の彼氏がいた。駿はガリ勉的な子。
さらに中学年になり、高校、大学、結婚…と進んで行くのだけど、どうもすべてが釈然としないのだ。それが嫌な感じではなく妙な心地よさが -
Posted by ブクログ
作家のメンツがよかったからもちろん期待してたつもりだけど、アンソロという詰め合わせの性質上すべてのお話が自分に合うわけでもないと思っているので、百パーセント期待していたわけでもない気がする。だけど、これは個人的によかった〜!作家によってアプローチが違うのも面白かったし、なにより全員すごく読みやすかった。すんなり入ってくる感じで、一冊のアンソロとして温度感?みたいなものが揃っていてよかった(語彙力)
わたしは江國香織だいすきマンなので江國香織のお話がいちばん読みたかったしいちばんすきだったけど、井上荒野もよかったなあ。あの短いお話のなかにオチまでつけてくるのってすごい。