井上荒野のレビュー一覧

  • 森のなかのママ

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    面白かった〜。
    浮世離れしたママや、そんなママにイライラしながらもいつも敗北しちゃう娘も、ママの取り巻きのおじさま方もみんな愛すべきキャラで読んでいて心地よかったな〜。
    ちょっとおおらか過ぎ。
    どこ吹く風のママ。
    いやいや、冷静に見るとママの置かれてる立場って結構よ…なのにこんなにカラッとなるのはママのなせる技なのね。
    ママは強いのか弱いのかがわからない。そんな所が周りの人を惹きつけるのかなぁ。とにかく魅力的。困ったちゃんなとこも致し方ないのか。
    続編を希望します。

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    2015年06月05日
  • ひどい感じ──父・井上光晴

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    井上光晴氏の本は読んだ事がないのだけれど、作家である娘さんに書いてもらえた事は幸運であるのではないかと思う。
    しかも、付き合った男子達に『君はファザコンだね』みたいに言われてしまう荒野さんである。
    非常に興味深かった。
    作家の家というもののひとつの形態を見た気がする。

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    2015年05月16日
  • そこへ行くな

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    人生は、自分が主役だと信じて疑わない方がラクなのだろう。不安と期待で覗いたパラレルワールド、「そこ」で立ちすくむ人々の姿が描かれて、緊張を強いられる短編集。
    世界がふわりと回転する「病院」の清々しさに救われる。
    龍くんは素敵な一人前の男だと思う。

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    2014年09月20日
  • ズームーデイズ(小学館文庫)

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    再読
    妻子あるカシキとつきあっていた小説家の私はテレビ局で知り合った八歳下の学生アルバイト、ズームーと暮らし始める…
    著者の自伝的小説ともとれる

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    2013年10月16日
  • あなたにだけわかること

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    お得意の不倫ものだけれど、今回はちょっと趣向が違った。
    主役は不倫をしている男女それぞれの子供、駿と夏。
    大人が秘密の時間を持つ間一緒に過ごした二人。
    ほんの小さな子供だった二人は人生の時折ふと交わる。
    それは愛なんかじゃない、情でもない。
    共犯者に近いと思う。
    そんな二人の関係性が妙にリアルだった。

    親のしていたことが何だったのか理解する年頃になっても、親を責めたり反抗したりしない二人の姿が痛々しかった。
    どうしようもない親をじっと見てきた二人は、どうしようもない大人になる。
    人生の道々で時折交わる二人は因縁から抜け出せないようにも見えるし、それが必然のようにも思える。

    いい人ばかり出て

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    2013年07月28日
  • あなたにだけわかること

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    この物語は嫌いと答えるひとのが多いと思う。けど、わたしは始めから吸い込まれ、終わった時には好きだなって思った。

    なにもかもがスッキリしない物語。曖昧な。肝心な描写を避けていて、で、結局どうなったの? の連鎖的な。5歳のときに駿は母親に連れられ線路を超えた先にある夏の家を度々訪れることになる。駿の母は夏の父に猛烈に恋をしていた。夏の母は他界しており、駿の父は外科医だった。
    それから場面は小学生中学年になり、夏はすでに不良と呼ばれ大学生の彼氏がいた。駿はガリ勉的な子。
    さらに中学年になり、高校、大学、結婚…と進んで行くのだけど、どうもすべてが釈然としないのだ。それが嫌な感じではなく妙な心地よさが

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    2013年06月18日
  • だりや荘

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    知らないのは当人ばかりだよね。

    男ってやつは調子良いなぁ。
    女ってのも怖いね。

    ドロドロしたような内容だけど、何故かさわやかな印象が残ってます。

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    2012年07月02日
  • 不恰好な朝の馬

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    つらいなーとかストレスだなとかやるせない・・と思う瞬間や期間が誰でもあると思います。その原因が仕事のこともあり、恋愛のこともあり、家族のこともあり。いつかふっと途切れたり終わりがきたりするんだよな、と思いました。それまで自分と自分をとりまくものを客観的に見て、できればてんぱったり追い詰められすぎず、対峙し続けようという気持ちが新たになりました。
    最近井上荒野の作品、とても好きです。

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    2011年06月19日
  • 森のなかのママ

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    母と娘ってこうだよなあと思う作品。友達のようで、分かり合えなくて、それでも彼女たちは「家族」であり続ける。

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    2010年09月17日
  • 森のなかのママ

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    自由なママ。「のほほん」で「無」…。
    パパの困った死 を知った時も取り乱すことなく、
    取り仕切った後、ひたすら眠っていたママ。

    買い物好きで、パパの絵をすぐ売っちゃうし、
    美術館に出入りする取り巻きおじ様たちとデートしちゃうし…。
    頑固でナイーブな娘のいずみは、
    そんなママの行動にいらつき、呆れ、反発しています。
    しかも、大好きな伏見さんは、ママに夢中だし
    ママの感情は、あやふやなままですが、
    なんとなく共感できる気がします。

    いずみが、そこを推し量りながら柔らかくなっていくところが
    いいなーと思いました。

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    2010年02月14日
  • 森のなかのママ

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    井上さんの諸作品とは毛色が違って、コミカルで緩い感じが心地いいです。ママやいずみをはじめ、登場人物みんなに愛すべき点があって、可愛い話です。

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    2009年11月05日
  • しかたのない水

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    こういう作品はすごく好み。
    短編小説は基本的に好きじゃないんだけど、
    この焦燥感や無力感をすごく求めていた。
    性的な描写が多めにはなるけど、
    淡々として緩やかな流れは他の作家にはないと思う。

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    2009年10月04日
  • 森のなかのママ

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     面白かったー。おかしな登場人物たちのゆるゆるな感じに、ゆるゆると救われていく主人公のいずみちゃん。ともすると無神経なムカつく女になりそうなママを、伏見さん達おじさま軍団が無条件に容認していて、なんとなく許されてしまう。何せシブかっこいい伏見さんの想い人がママなのだ。素敵な人の好きな人がイヤな女なはずないじゃない。

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    2009年11月12日
  • 注文の多い料理小説集

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    よいーーーーー暖かな気持ち
    苦かったり甘かったりピリ辛だったりほんのり優しかったりして奥深い味わいでした

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    2026年02月26日
  • あちらにいる鬼

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    読み始めて(あれ?寂聴さんの本だったか)と思った。(解説で川上弘美さんも仰っている)
    出家前の寂聴と井上光晴、その妻の関係を娘の井上荒野が書いたというこの本のことは昔から評判だったが、こんなにも深く切なく愛憎を描けるものか
    出家直後の寂聴が白木に「だめだよ、来たら。何のために出家したんだ」と諌められ部屋を出る場面や、
    笙子の「篤郎にはそれほどに私のことが必要なのだ。私が秦さんと寝なければならないほど、篤郎のことが必要であるように」という科白、
    くも膜下出血の発作のあとで寂聴に白木が
    (治らなかったら)「俺がなんとかしてやるよ。
    俺があんたを殺してやる」と言うそれを「性愛に近い記憶」とよぶところ

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    2026年02月26日
  • キャベツ炒めに捧ぐ リターンズ

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    ここ家の3人かしまし娘の元気の良さが健在でした。

    3人が抱えることに加え、ここ家の立ち退き問題が起こる。いつも仲のよい3人に少し壁ができてしまったり、進も何だか侵される生活をしていたり…

    勅使河原さんは一体なんだったのだろう

    いくつになっても元気でいたい。
    気の合う人と気兼ねなくすごしたい。
    元気が欲しくてにぎやかな本を求める時に読みたくなる本でした。
    出てくるごはんがとても美味しそう

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    2026年02月18日
  • 注文の多い料理小説集

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    フォロワーさんの本棚から美味しそうな匂いにつられ手に取った作品。
    タイトルからガッツリした料理と美味しいご飯のグルメ小説かと思いきや人間の毒や業のスパイスがピリッと効いた人間味溢れる話だった。

    特に面白かったのは柚木麻子の『エルゴと不倫鮨』、高級料理で女性をつまみ食いしようとした男達が、ある女性の注文によって食いっぱぐれてしまうのがなんとも滑稽でスッキリした後味が爽快!

    伊吹有喜の『夏も近づく』も良かった。
    拓実の優しさと美味しいご飯のセットが、葉月の心に刺さった棘の傷を癒してくれる。
    まさに「心の栄養」を与えてくれる一編。

    『味の分からない男』が不穏な話で後味が悪かったぶん、『どっしり

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    2026年02月13日
  • キャベツ炒めに捧ぐ

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    あさりの串カツとか、キャベツ炒めとか、鰻巻きとか、美味しそうなお料理がたくさん出てきて、お料理が上手な女性って本当にいいなぁと思いました。そろそろ春キャベツの時期だから、ニンニクとバターとお塩でキャベツ炒め作ろうと思います。3人がずっと元気でいますように。続編を読むのが楽しみです。それにしても江子さんはすごいなぁー。わたしだったら白さんのこと絶対許さないけどな。

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    2026年02月10日
  • だめになった僕

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    いっきに読みました。
    現在からどんどん過去に遡っていく。

    惹かれ合うなにか、人との出会い、理性、理屈だけでは動けない人間の気持ち。
    噛み締めました。

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    2026年01月31日
  • 注文の多い料理小説集

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    料理が出てくる本が読みたくて借りた1冊。伊吹有喜さんの『夏も近づく』で泣いてしまった。拓実も葉月も穏やかに幸せであれ。最後の柴田よしきさんの『どっしりふわふわ』はすごーく色んなパンが食べたくなった。

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    2026年01月28日