井上荒野のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
力の限り人生を楽しんで、ちょっとワルでかっこいい70代の女性が主人公の小説って今まであったっけ?
私が読みたかったのはこういう本だよ!と思いながら読んだ。
お姉さん達が年による体の不調も笑い飛ばして面白おかしく生きている姿を見るのは本当に励まされる。
年を重ねるのって悪いことばかりじゃなくて、楽になっていく部分もあるよなぁって心から感じる。
ポッドキャストover the sunのヘビーリスナーな私としては互助会員全員読んで欲しいと思った。
二人がお互いのこと大好きすぎるのも最高!!
いつまでも「あなたってそういう女よね」って言い合いながら、お互いの違いを楽しんで生きていって欲しい。 -
Posted by ブクログ
「姦通していた男女」が熊に殺された。その別荘地に住む人々の反応や変化を描く。
「熊」がだんだんと、何か性的な象徴のように思えてくる人、いっそ熊に殺されたらいいのにと思う人、むしろ自分が殺されたかったと思う人。
そして、男と女は皆すれ違っている(昭和の歌謡曲みたいな言い方ですが)
・妻は仕事したい、夫は邪魔したい
・夫はしたい、妻はしたくない
・おしどり夫婦の、それぞれが胸に秘めた思い
・仲良しアピール夫婦の、お互いに対する憎悪
・老夫婦の密かな覗き趣味
それなら、この人たちはどうして一緒に居続けるのだろう。さっさと見切りをつけることを選ぶ人たちだっているのに。
しかし、絶望しながらも、離れてし -
-
Posted by ブクログ
大好きな作家の一人である井上荒野の23年ぶりの新作恋愛小説。
もの哀しくて美しくて一気に読むことが出来た。
物語は現在から少しずつ過去に戻っていく。
主人公の音村綾が、14歳年上の祥川涼と、どのような出会い方をしたのかに、向かって。
現在はサイン会を開くまでになった
漫画家の綾とアルコール依存症になってしまい幻覚の末、サイン会で綾をキャンバスバッグで殴ってしまう涼。
めちゃくちゃなのに涼は、とても魅力的だ。
こんな恋愛をしてしまうと現在、どんな生活をしていても絶対に相手のことを忘れずに生きていくことは不可能なんじゃないかと思ってしまう。
僕にかかわった者たちはみんな死んでしまう。女も男もー。
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレ*“食にまつわる道具”を通して揺れ動く老若男女を描いた短編集。「今年 のゼリーモールド」「ピザカッターは笑う」「コーヒーサーバーの冒険」「あのときの鉄鍋」「水餃子の机」「錆び釘探し」「ホッ トプレートと震度四」「さよなら、アクリルたわし」「焚いてるんだよ、薪ストーブ」の9篇を収録*
もっと続きが読みたい!と思わせる素敵な物語たち。
どのお話もどこかしら可愛らしさを含んだ短編集で、ふわりと心が温かくなる読後感が素晴らしい。
ひとつひとつの題名も秀逸です。
中でも特に良かったのは、
かつて青春を過ごした`俺`が息子の青春を目の当たりにする甘酸っぱさ満載の「ピザカッターは笑う」と、
チルちゃんの -
Posted by ブクログ
ほんとうにひさしぶりにノンフィクションやエッセイでないものを読んだ。アラフォーになって、急に物語を読むのが億劫になったのだ。
なんとなしに、ネットサーフィンしてたら見つけて、読みたくなり読んだ一冊。
料理描写、もうなんだろう、いちいち、洒落ていて、作りたい欲ふつふつ、もちろん食べたい欲も。
直接的な性描写なんてないのに、急にドキッとムラッとくる一文がある。あと2人の対照的な女性ですが、なんとなしに田舎もんじゃなくて、洗練されたシャレオツな女性なんだろうなぁとか....
普通に夫と、子供2人いる主婦ですが、なんかないかな?なんか男とオサベリしたい....と悶々させてくれますわ(笑)