井上荒野のレビュー一覧

  • 山なら言いたいことがある

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    山にまつわるエッセイアンソロジー
    誰のページから読もうかとワクワクして買った
    まずは、東出昌大さんからに決めた!
    次は松永K三蔵さん
    続いて角幡唯介さんに長瀬ほのかさん
    大好きな作家さん目白押しである

    もちろん初読みの作家さんもいて
    みなさん面白かった...が
    やはり自分に合わない書き手の方はいるもので
    古賀及子さんはいままで出たエッセイが苦手で合わないな~と思っていたが、この本でも彼女だけはクソおもろなくて1ページも読めなかった
    古賀及子のターンが無かったら★5つなのにな
    たぶん前世で親でも殺されたのかもしれん

    山なら私も言いたいことはある
    きっと全ての人がなにかしらエピソードを持っているんだろうな~

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    2026年08月23日
  • 最後の晩餐

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    人生の最後に何を味わう?
    豪華な作家陣の「食」小説アンソロジー。

    個人的には角田光代さんと井上荒野さんの話が良かったです。ものすごく幸せな家族の物語でした。

    江國さんの独特な世界観はやっぱり好きだな〜と思ったし、小曾根さんはカッコよかった!

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    2026年08月22日
  • 100万分の1回のねこ

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    作品紹介・あらすじ

    谷川俊太郎、江國香織、川上弘美、角田光代らによる、佐野洋子『100万回生きたねこ』への、13人の作家によるトリビュート短篇集

    江國香織「生きる気まんまんだった女の子の話」
    岩瀬成子「竹」
    くどうなおこ「インタビューあんたねこ」
    井上荒野「ある古本屋の妻の話」
    角田光代「おかあさんのところにやってきた猫」
    町田康「百万円もらった男」
    今江祥智「三月十三日の夜」
    唯野未歩子「あにいもうと」
    山田詠美「100万回殺したいハニー、スウィート ダーリン」
    綿矢りさ「黒ねこ」
    川上弘美「幕間」
    広瀬弦「博士とねこ」
    谷川俊太郎「虎白カップル譚」

    *****

    佐野洋子「100万回生きたねこ」を読んだ作家・詩人たちによるトリビュート集。
    惹かれる作品(江國香織、井上荒野、町田康、今江祥智、川上弘美など)もあれば、そう感じない作品もある。一体どうやってあの「100万回生きたねこ」からこのような作品が生まれたのか、一読ではわからないものもある。「ねこ」がまったく登場しない作品もある。「100万回生きたねこ」というテーマがありながら、内容に一貫性はなく、トリビュート集らしい幅広さがある。

    「ねこ」が登場しないので、これは「100万回生きたねこ」とは関係ない作品だ、というレビューもあったけれど、僕はそうは思わない。「100万回生きたねこ」はけっして「ねこ」だけの話ではない、と思っているから。また「100万回生きたねこ」を読んだ人は本書を読まないほうがいい、というレビューもあった。確かに「100万回生きたねこ」の読後感の感動からほど遠い作品も収まっているので、そのレビューにもある意味では賛成できる。ただ「100万回生きたねこ」を読んだことによって、こんなにも幅広いリアクションが誕生した、ということも事実なので、僕は「100万回生きたねこ」を読んだ人にこそ本書を読んでほしい、と思ったりもしている。「ああ、読んで失敗した」と思われても責任は取れないけれど。

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    2026年08月20日
  • アクリル

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    物語ねぇ。役者だと思わなきゃいけない人生なんて辛いじゃないの。そうやって納得するしかないということだものね。面白かったけど、夫婦どちらも共感ゼロ。

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    2026年08月22日
  • アクリル

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    井上作品から真っ先に思い浮かぶのは不穏の文字。

    本作で描かれるのは、推しのアクリルスタンドをあらゆる場所へ持ち歩き、撮影する〈推し活〉に没頭する女性。

    一見するとポップで軽やかな物語のようだが、根底にはそこはかとない不穏な空気が流れていた。

    30代前半で結婚し妊活を始めた矢先に夫の無精子症が発覚する。
    子どもを持てない孤独を埋めるように推し活へ傾斜していく姿は、次第に常軌を逸していく。

    だが、彼女の行動に疑問を抱いていた夫までもが、やがて奇妙な変化を見せ始める。

    推し活を通して現代人の孤独と幸せの形を考えさせられた。

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    2026年08月15日
  • 最後の晩餐

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    ネタバレ

    【収録作品】
    江國香織「コインランドリーの夜」
    金原ひとみ「ラストサパーフォーエバー」
    角田光代「最後の鰻」
    寺地はるな「小曾根幸子の送別会」
    原田ひ香「最後に、何を食べたの?」
    藤野千夜「もうひとりのねえちゃん」
    井上荒野「本当の話」

    人生の最後に何を食べるか? をテーマにした、アンソロジー。
    「コインランドリーの夜」の弥生子、「小曾根幸子の送別会」の小曾根幸子の生き様は小気味よい。
    「最後の鰻」は仲の良い家族の空気が伝わってきてほのぼのとする。
    「ラストサパー…」と「もうひとりの…」は年代こそ違うが、シスターフッドのよさをしみじみと感じる。
    「最後に、…」は嫌な話にならなくてよかった。
    「本当の話」は夫に先立たれた妻の寂しさが身に迫る。
    粒ぞろいのアンソロジー。

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    2026年08月14日
  • 結婚

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    ネタバレ



    『結婚』



    またまた 荒野さん♪



    これは【結婚詐欺】のお話。
    詐欺の被害者の 名前・職業・場所 といった
    感じで章立てされている。
    〈例〉
    1 柊 亜佐子 学習塾事務員 東京

    って、感じでね( ಠдಠ)


    全部で10章…。
    読んでいて…ちょっと嫌な気分になるの( ・᷄-・᷅ )
    こういう話って きっと あるんだろうな〜……
    ってね 思っちゃった‪(  ・᷄ ᴗ・᷅ )ゝ



    これは このお話は そもそも小説だから……
    【詐欺師】がそもそも スマートに 描かれているの。
    実際は胡散臭さがプンプンしてると思うのだけど…



    植物に詳しい被害者との会話で…


    「植物、お詳しいんですか」
    「詳しくはないけど、好きなんです」
    鈴子は恥ずかしそうに俯いた。可愛い、と
    古海は思った。女をだますときにはいつでも
    そこからはじまるのだった。



    って……
    自分の心が弱っていたり、何も起こらない日常に嫌気がさしてたり、変化を望んでたりってときに…詐欺師の古海は上手に入り込む。



    井上荒野の描写がまた 上手いんだよなぁ…♥




    母親はまた、あの表情を浮かべた。無表情、というのがいちばん適切に思えるにもかかわらず、紙魚みたいにこちらの心に潜り込んでくるあの顔。



    …ってのがあって、【紙魚】が理解できずにスマホで調べたところ…( ・᷄-・᷅ )



    【紙魚】 シミ 昆虫なんですね (▭-▭)✨
    体形が魚に似ていて紙を食べる夜行性の謎の虫



    って、ゾワッてします:(´◦ω◦`):



    あとね…


    投稿エッセイを添削する。きれいごとの向こうにあるものを引きずり出す。この手の文章を守っている嘘は卵の殻みたいに脆いから、ちょっとつつけば事実がとろりとこぼれ出てくる。



    って、描写…素敵だなぁと思います。



    被害者が警察に行くか行かないか で考えてるときには……



    警察へ行ったら、と鳩子は胸の中でバーテンダーに言った。私に離婚させ仕事を辞めさせた男が詐欺師であるということが一瞬で事実になってしまうのよ。


    …と、ある。


    プライドもそうだし、好きになった男をまだ
    どっかで詐欺師と認めてないのか……
    詐欺師に引っかかった女というのが嫌なのか
    鬱屈した感情がわからなくもなくって…
    読んでるこっちまで暗〜い渦の中にいる気分。



    でも…弱ってるときに優しい声掛けられたら
    騙されちゃうかもなぁ( ↂ⃙⃚⃛ ωↂ⃙⃚⃛)
    騙される まで いかなくても
    いい人♡って思っちゃうのは確かだなぁ♥




    荒野さんの上手さが際立つも…
    終始 ( ゚д゚)クソガッッッ! でした…



    えっ(;゚Д゚)!
    感情移入?
    荒野さんの勝ち?



    もう お見事かもしれない( ͡ ͜ ͡ )

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    2026年08月05日
  • アクリル

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    妻への愛情、そのために揺るがない(合間にあきれ、あきらめ、憤怒、哀愁ありますが)かたち。
    変な啓発本よりこれこそよね。

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    2026年07月29日
  • 最後の晩餐

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    いろいろな作家さんの話が読めるので、短編集はさくさく読めてしまいます。今回は、『最後の晩餐』をテーマに7編が収録されていました。『最後の晩餐』というと、イメージとしては悲しかったり、切なかったりというマイナスな感情が先にたっていたけれど、どの話も前向きな話で自分の『最後の晩餐』についても考えてみたくなった。
    どの作家さんの話も好きだったけど、個人的には金原ひとみさんの話が好きでした。コンプラが叫ばれる社会でこんな集まりがあって、ひたすら高カロリーな物を食べまくる…素敵な最後の晩餐だなぁと羨ましくなった。ちょっと学生時代を思い出した。
    井上荒野さんの「本当の話」も心がじんわり温かくなる素敵な話でした。

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    2026年07月29日
  • その話は今日はやめておきましょう

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    70代定年後の悠々自適な生活を送る夫婦と、20代のウダツが上がらない若者。2組のそれぞれの心理が上手く表現されている。
    怪しいと思いながらも、信じたい気持ちが先行し、眼をつぶってしまう心理。
    最後のハラハラさせる感じが、一気に読み進めさせました。

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    2026年07月28日
  • 最後の晩餐

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    食べ物小説が結構好き。本書も食べ物を美味しそうに書く作家陣が揃っており、軽い気持ちで手に取ったが、最後の晩餐というタイトル通り、食だけではなく死に向き合う話でもあったのだ。
    井上荒野さん、初読みだったけどまた読んでみたいな。
    角田さんの鰻の話、なんかうちの親族もこんな感じかもって。
    金原ひとみさんは近々ヤブノナカ読むから、ひとみ節を浴びたのでより楽しみ。
    あと装丁とっても可愛い。文庫は手軽だけど、単行本にしかない良さがあるねえ〜

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    2026年07月28日
  • 最後の晩餐

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    角田作以外は「ランティエ」掲載の短編集。
    最後の晩餐の為にどう生きるか?と言うより、既に故人となった回顧録風なストーリー多数。
    結果的に「あれが最後の晩餐だった」はあっても「これが人生最後の晩餐だ」などと意識して前もって準備するなど無いのだから自分は毎食これが人生最後の食事かも?と意識はする様にしている。

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    2026年07月27日
  • 最後の晩餐

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    色んなタイプの最後の晩餐。
    みんないい。
    金原瞳さんのみたいな仲間も羨ましいし、原田ひ香さんにはハラハラしたし。
    1番リアルで笑ったのは、角田光代さんかな。
    人生後半、そして最後に食べるもの。心豊かに過ごすには何がいるか。考えちゃいますね

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    2026年07月26日
  • そこにはいない男たちについて

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    初めて井上さんの本を読みましたが、描写や文の繊細さを感じられ読みやすいこと読みやすいこと!結婚している(していた)女、それぞれの視点から心情の変化や内省をしていく姿がリアルでした。ドラマ化して欲しい!!

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    2026年07月22日
  • 最後の晩餐

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    このテーマでどうしてここまで個性溢れる作品が集まったのか不思議な程だ。大好きな江國氏と井上荒野氏は言うまでもなく、どれも愛おしい程、何度も読み返したい位だった。なかでも私が好きだったのは「最後の鰻」
    病室の様子が目に浮かんでツボった。

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    2026年07月20日
  • 1+1

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    食と酒と人との繋がりの短編連作。

    食が合わない人とは一緒に暮らすのは難しい、そして食の趣味が一致したら一緒にいることが心地良い。そんな話。

    登場するのは食に対して丁寧な人たち。
    食べることで繋がって、食べることで生き返って明日を見つめる。

    皆、料理をすることにも貪欲で、読み始めは良かったけど読み終わる頃には少々食傷ぎみに。

    食べることに貪欲でいられる人って多分精神的に強い。そして裕福。
    そんな強い人たちの生きてゆく姿はあまりにも圧倒的で弱い自分とはあまりにも違うなと思った。

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    2026年07月11日
  • 1+1

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    おいしい小説。

    出てくるもの、どれも美味しそうで、
    ストーリーは、すいすいと美味しいお酒のように
    読める。

    よく食べることは、よく生きること。
    食の好みは、人と人との相性にも通じる。

    心に残ったのは、
    「家作りは、センスっていうより知性よね」
    という言葉。

    暮らしの全てを知性と愛情で豊かにし
    楽しむこと、その嬉しさが全編に流れていたような
    気がする。

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    2026年07月07日
  • キャベツ炒めに捧ぐ

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    リアルなような、でもまだ遠いような。
    60歳になった自分と環境を想像して、旦那の浮気が原因で別れることになったら、、とそれもまた想像してみる。
    きっと彼女のようになんてことないように電話もできない。かと言って、受け入れることもできるんだろうか?
    読み始めたときは「きゃはははは」という品のない3人と、60になってもこんな会話なの?と引いてしまう自分がいたけれど、一編の話は決して長くなく重すぎず、読むほどに好感度が増してしまった。その年齢になった時に、一緒にいられる友達がいたら、老後も怖くない。今から始めることに遅すぎることはない、と前向きにもなれた。

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    2026年06月22日
  • そこにはいない男たちについて

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    夫は存在しているのに"いない"と感じるまりと、夫の不在に絶望している実日子。立場は真逆のようなものだけど、お互いに自分の方が可哀想に決まっている、と思っているのが面白い。共感するのはもちろん実日子の方。実日子のアシスタントのゆかりと、弟の勇介の姉弟が素敵!こんな料理教室があったら私も行ってみたいなぁ。

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    2026年06月20日
  • 1+1

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    世代ギャップを感じながら読み進めるうち、登場人物たちが皆、繋がりを結んでいくことに魅力を感じていった。
    家族、同僚、恋人、趣味仲間…あの人がこの人と、この人はあの時の人…。その中心に立つのが広渡拓郎だ。
    どこか気障っぽく世渡り上手に見えていた彼が、嫌味のない人当たりの良さで徐々に私を取り込んでいった。
    ギスギスした関係性に潤滑油を差す然りげ無さと、胃袋を掴むことに長けた好感度高い紳士なのでした。

    数ページに渡る巻頭のイラスト集は、編集部の想いありきだろう。掌編フルコースが美味である事を、なにより表紙が物語っている。

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    2026年06月05日