井上荒野のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本の裏のあらすじから受けたイメージよりは生々しくなく読みやすかった。
ハラスメントもDVも、受けている当事者はその時には特にそれだと気付きにくのだと思う。
後になって少し自分を客観的に見られるようになると、あれは絶対そうだったと思えるし、その時にだって周りから見たら明らかにそうだと分かるし、そう言われる。
けど、当事者はなぜか分からない。辛いし何とかならないかと思うけど、自分にも原因があるんじゃないかとか、皆んな多かれ少なかれ同じ思いをしているんじゃないかとか考えてしまう。
この本は色んな意味で行きすぎていなくて、それがより現実的な感じがして良かった。
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Posted by ブクログ
料理にまつわるアンソロジー
どのお話もひとくせ、ふたくせあって
興味深いおはなし
中でも、伊吹有喜さんの
「夏も近づく」がおいしそうでたまらなかった
塩おにぎりや、水出しかぶせ茶、ブロッコリーのオリーブオイル漬け、春キャベツのピクルス、たけのこご飯、手作りベーコン
どれも自家製で少し地味かもしれないけど
間違いなく美味しいってわかる
食をきちんと考えられる人に悪い人はいないですね
この頃はどんなに単純な料理でもいいから
自分で家で作って食べたいと思うようになった
なんでだろうな
けして美味しいものを作れるわけでもないのに
この本を読んでさらに思う
食に対して考え直すいいキッカケになりそう
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Posted by ブクログ
究極の選択というと倫理に悖るかもしれませんが、愛していた夫を亡くした女性と、関係が冷え切った夫を持つ女性との対比が描かれている。
どちらも「不在」を感じていて、前者は字義通り亡くした夫の不在を、後者は夫の心や愛の不在を感じている。
どちらがマシかと比べることは倫理的かどうかという以前に、不可能だと思った。
彼女たちは料理教室の先生と生徒という関係だが、お互いの身の上を知った上で、相手の方が幸福なのではないかという考えから、始終抜け出せないでいる。
はたしてそこに歩み寄れる余地があるとすれば、どのようなことかと考えながら読んでいたが、本作や個人的な空想からは出てこなかった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読み終えて、うわ、結局戻ってこないしやっぱり死んでいたんかい!と独りごちてしまった。
だって、これだけ色んな人の心をざわめかせて時も経ってで…何となく彼女の「その後」の人生が書かれるんじゃないかって思ってしまっていたから。
でも現実はあっけなく、彼女は事故に遭って帰らぬ人になっていた。
彼女は実はどこか遠くの地で暮らしていて、もう別の生活を持っているんじゃないかと思っていたが、そういう話だったらよくあるし、かえって陳腐か。
捨てられた娘が一番の被害者である。成長するにつれ、母親不在の理由を直接は告げられなくともどこかから聞いてしまったんだろう。
彼女が自ら保護した犬の元飼い主の家へ乗り込み、 -
Posted by ブクログ
ネタバレテレビやsnsで著名人のセクハラに関する報道があとをたたないがきっと月島のような感覚なんだろうなと思った。
被害を受けた側と被害を与えた側が存在するわけだが、後者はその行動に変な意味はなく相手を思うからこその行為だったと心の底から考えている。
でも前者は間違いなくそんなものだとは思えない。
だからこそハラスメントなのだろう。
この本を読んでいて暗い気持ちになったし、私は今後かのような事件がなくなることはないようにも感じてしまった。
それは月島のような人物だけではなく、被害者をSNSやリアルな場で言葉の暴力を浴びせる人が一定数必ずいて、それが月島を肯定するから。
なんだかこの構造はどん -
Posted by ブクログ
料理にまつわる短編のアンソロジー。
小洒落た創作寿司屋、土鍋ご飯、金平糖、蕗の薹(ふきのとう)、パン…。
どれも美味しそうで、お腹がすいてくる本だ
★5が2本
★4が2本
★3が3本
やはり大好き作家さんのは面白かった!
男たちの下心が渦巻く隠れ家的な高級寿司屋。
男たちが落としたい女性にお寿司のウンチクをスマートに披露している場面に、唐突にのしのしと現れたのは…。
乳児を抱っこ紐で抱え、母乳で汚れたカットソーにスウェットを履いた体格良い中年女性。
ドスンとマザーズバッグを置き、ツウなお料理を野太い声で次々と注文し始める。
お母ちゃんに支配されていく店内の様子が痛快!
このストーリーは柚木麻 -
Posted by ブクログ
あー評価に迷う作品だなぁ。
でも嫌いではなかったな。これくらいの長さなら読めるくらいのダーク加減でした。
病んだ人が病む人を生むループからの脱却と、愛と執着の境目はどこにあるのか、それは結局相手が向いてくれるかどうかの違いなだけなのか?
なんて答えのないことを考えさせられる作品。
一つ一つの事象はセーフかアウトかは明確だけど、矢印が一つ違えば許されるか許されないかはまた違うんだろうな。
全体通してうっすらと、夫はモラハラストーカー気質、不倫相手はメンタルやられてるけど愛のある人、が漂っているから、最後の結末は私には光に見えました。
2025.2.18
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