井上荒野のレビュー一覧

  • 照子と瑠衣

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    某クラッシック映画に年齢付け足して、もう少し地に足つけた感じで、でも十分ドキドキする冒険。
    あの映画の結末のようになるのでは、と勝手に思っていたので気持ちよく現れ気持ちよく立ち去っていった2人の未来にスッキリさせてもらいました。

    ブラピ役を期待してたんですが、美しくイカレタ男は出てこなかったねぇ

    2025.5.5
    87

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    2025年05月05日
  • しずかなパレード

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    ネタバレ

    これぞ井上荒野という感じで、ずーっと不穏な雰囲気を漂わせて物語は進んでいきます。この不穏さ、気味の悪さを書くのが本当に上手で、私は荒野さんの小説はこういうタイプのほうが好きです。最後どうなるのかな、真相をハッキリさせるのかあえて描かず終わらせるのかとても気になっていたので、ラストの夫婦の話はちょっと唐突な感じもしました。
    感情移入できる人はほぼいませんが、失踪した晶の娘、高校生になった結生ちゃんのエピソードは好きでした。面白かったです。

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    2025年04月29日
  • しずかなパレード

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    すごくおもしろかったのに説明できない。
    なんだかつかみどころがなく、感情移入もできない登場人物たちしかいないし。過去の事件の真相は最後に分かるもののそれが残された家族に伝わったのかどうかも分からない。分からないのになんだか満足感のある不思議な本だった。

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    2025年04月23日
  • 照子と瑠衣

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    持つべきものは友。正反対のふたりが自由になっていく。応援したくなるよね〜。でも結局のところ自由=お金ってのが辛い。

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    2025年04月23日
  • 猛獣ども

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    面白くてすぐに読んでしまった。
    物語は別荘地に暮らす人たちと管理人のお話。
    最初は熊に男女2人が殺されるというセンセーショナルなスタートでどうなるのかと思いきや、別荘地の定住者と管理人たちの日常について書かれていて
    日常の続きの先に一体何があるのかな?とどんどん読み進めていたらすぐに終わってしまった。
    個人的には作家夫婦の行末が気になりました。
    管理人たちのやりとりも歯痒さも感じるけどこの時間が一番楽しい時なんじゃないかと思って羨ましいなと思った。

    0
    2025年04月20日
  • 照子と瑠衣

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    ネタバレ

    とてもすてきなお話だったー!!

    照子も瑠衣もカッコよくてすてきなおばあちゃん。
    おばあちゃん然としていなくて、とても若々しい。
    照子はもともと主婦で旦那の世話ばかりしていたけど本当は活動的だし、瑠衣は生きるために働くという逞しい考え方が染み付いている。

    長野の別荘地のなかで、いろんな人たちと関わり合いながらストーリーが進んでいくが、個人的にお気に入りの登場人物は静子さん。
    カラフルなお召し物を着こなしてるおばあさま、好きなんだよなぁ…

    冬子との再会もただただ感動というよりかは、わかる人はわかってるというふんわりとオシャレな感じだったし、全体的に漂う雰囲気がとても良き小説でした。

    70歳

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    2025年04月20日
  • そこにはいない男たちについて

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    この作品が描く「いない」には二種類ある。物理的に存在しない者と、確かに実在しているのにいなかったことにされている存在。そのどちらがより救われるべきなのか、読み進めるほどに答えは曖昧になっていく。

    人を通じて形成された記憶は、その人が今そこにいるかどうかとは無関係に、生活のあちこちに染みついている。ふとした匂い、食卓、夜の静けさの中で、思い出は勝手に立ち上がる。その影を懐かしむのか、煩わしく感じるのかは、記憶そのものではなく、今の自分の心の在り方に左右されるのだと気づかされる。

    思い出に付随する感情を完全に消し去ることはできない。ただ、どの瞬間にそれを掘り起こしてしまうのか、その引き金を知り

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    2025年04月17日
  • しずかなパレード

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    カンフーマン引退宣言と共に、突然失踪した若女将。彼女は一体何処に行ったのか…深刻な会話も九州弁でやんわりさせ、リズム感もいい。あっさりなのに味わい深い作品だった。

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    2025年04月17日
  • 生皮 あるセクシャルハラスメントの光景

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    本の裏のあらすじから受けたイメージよりは生々しくなく読みやすかった。
    ハラスメントもDVも、受けている当事者はその時には特にそれだと気付きにくのだと思う。

    後になって少し自分を客観的に見られるようになると、あれは絶対そうだったと思えるし、その時にだって周りから見たら明らかにそうだと分かるし、そう言われる。
    けど、当事者はなぜか分からない。辛いし何とかならないかと思うけど、自分にも原因があるんじゃないかとか、皆んな多かれ少なかれ同じ思いをしているんじゃないかとか考えてしまう。

    この本は色んな意味で行きすぎていなくて、それがより現実的な感じがして良かった。

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    2025年04月10日
  • 注文の多い料理小説集

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    料理にまつわるアンソロジー
    どのお話もひとくせ、ふたくせあって
    興味深いおはなし
    中でも、伊吹有喜さんの
    「夏も近づく」がおいしそうでたまらなかった
    塩おにぎりや、水出しかぶせ茶、ブロッコリーのオリーブオイル漬け、春キャベツのピクルス、たけのこご飯、手作りベーコン
    どれも自家製で少し地味かもしれないけど
    間違いなく美味しいってわかる
    食をきちんと考えられる人に悪い人はいないですね

    この頃はどんなに単純な料理でもいいから
    自分で家で作って食べたいと思うようになった
    なんでだろうな
    けして美味しいものを作れるわけでもないのに
    この本を読んでさらに思う
    食に対して考え直すいいキッカケになりそう

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    2025年04月07日
  • しずかなパレード

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    ネタバレ

    面白かった。でも…


    このまま失踪きた晶がどうなったかわからないまま終わるのかな、それでもいいかなと思ってたけど、晶をどうにかしてしまった犯人たちが最後に出てきたのは嬉しいような残念なような…いままで読んでたのにこの人誰?ってなって少し置いてけぼりになったのがちょっと気持ち悪かったかな…かといってどうなったかわからないのも腑に落ちないのかな。でも、実際行方不明ってなったらきっとそうだから、わからないまま、今までの登場人物だけで終わらせて欲しかったかもしれない

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    2025年04月07日
  • 照子と瑠衣

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    帯の宣伝どおり、まさに痛快なシスターフッド小説!お互いを自分の人生になくてはならない存在だと大切に思っている照子さんと瑠衣さん、最高だったな。行く先々でこれからも周りから「あの2人は何者?」と不審な目を向けられたりもするのだろうけど、2人でいればそんなの関係なくて、思うままに2人で楽しく生きていってほしい。
    『静子の日常』を読んですごく気に入って、井上荒野さんの作品を他にも読んでみたいと思っていたのだけど、まさかの静子さんがこの作品に登場してすごく嬉しかった!いたずらでおちゃめな静子さんが健在でよかった。

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    2025年04月07日
  • しずかなパレード

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    妻であり母である女が突然いなくなった、その女を取り巻く人々の一人語りで構成されてるので色んな視点からの話に興味を惹かれあっという間に読んでしまいました
    とても面白かったです

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    2025年04月03日
  • しずかなパレード

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    ネタバレ

    「付き合っている男がいる」
    そう告げて妻の晶(あき)は家を出た。

    夫の伸伍、晶の愛人の武藤らの視点でストーリーは進む。
    晶の不在は、それぞれの家族に小さな傷を残す。

    月日が経ち、伸伍も自分の人生を歩き出していた。
    晶はどこにいるのか。
    それとも、もう存在しないのか。

    読み終えて、最初からページを追っていくと
    晶に関するヒントは書かれていたのだ。
    スルスルと読めてしまったので見落としていた。

    さすが、井上荒野さん。
    ストーリーに身を任せるだけで
    引っ掛かりもなく楽しく読むことができた。

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    2025年04月04日
  • 照子と瑠衣

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    前から気になっていたがドラマ化されると知って読んだ。

    照子と瑠衣がお互いに抱えたものから解放されるための行動力が凄いし、この2人の暮らしはなんとも楽しそう。こんな友達同志なら無敵だな。70歳でもまだまだ何でもやれて自由なんだという、読んで元気をもらえる物語だった。

    痛快で面白く、あっという間に読み終えた。

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    2025年03月31日
  • しずかなパレード

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    「あの人を好いとると。」そう言い残し、女は姿を消した。
    残された夫と娘。
    女と関わりのあった者達のその後の人生は、タイトルの通りに静かに進んでいく。
    女はなぜ消えたのか。
    美しい文章で綴られる、不穏な空気感が素晴らしかった。

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    2025年03月28日
  • 猛獣ども

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    これを読むと異性のことなんて永遠にわかりあえないような気がする。長野県のとある別荘地。永住を決めた夫婦たちと管理人が住む。彼らはうまくいっているようでしっくりきていない。ある日別荘地に熊が出没した事件をきっかけにそんな微妙な心の機微が浮き彫りになる。皆一皮剥けば猛獣ども。というより曲者どもで共感は難しい。いっそ全員離婚してしまえ、と叫びたくなるがこの清々しくなさが作者っぽい。ただ軸となる管理人の男女の話は結構好き。若い二人の繊細な距離感が好ましく思えた。ラストもほんの少しの明るさが後味を良くしている。

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    2025年03月26日
  • そこにはいない男たちについて

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    究極の選択というと倫理に悖るかもしれませんが、愛していた夫を亡くした女性と、関係が冷え切った夫を持つ女性との対比が描かれている。
    どちらも「不在」を感じていて、前者は字義通り亡くした夫の不在を、後者は夫の心や愛の不在を感じている。
    どちらがマシかと比べることは倫理的かどうかという以前に、不可能だと思った。
    彼女たちは料理教室の先生と生徒という関係だが、お互いの身の上を知った上で、相手の方が幸福なのではないかという考えから、始終抜け出せないでいる。
    はたしてそこに歩み寄れる余地があるとすれば、どのようなことかと考えながら読んでいたが、本作や個人的な空想からは出てこなかった。

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    2025年03月24日
  • 猛獣ども

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    姦通していた男女が熊に殺される事件が起きた閑静な別荘地を舞台に、その管理人の20代男女とそこに住む6組の夫婦を取り上げ、夫婦・カップルの愛の行方、すれ違いを描く小説。
    登場人物たちの仄暗い心の声がだだ漏れになっているような内容で、夫婦・カップルの一筋縄ではいかなさを感じた。
    管理人の男女の視点のエピソードが多く、6組の夫婦視点の話はちょっと薄かった印象なので、もっとそれぞれの夫婦を掘り下げて見てみたいとも思った。

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    2025年03月21日
  • ナナイロノコイ

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    なんとなくバレンタインシーズンで久々に恋愛小説が読みたくなって。
    ドラジェと、そしてふたたび、私たちのことが好きだったかな。
    やっぱり好きな作家なんだなぁ、江國香織と角田光代。

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    2025年03月20日